相続を独占した姉がコケたら皆コケた。3年で遺産の全てを失う宿無し三兄妹
テレフォン人生相談 2018年10月10日 水曜日
3年前の父の相続で、姉に印鑑を貸したところ、2つの土地と家がすべて姉の名義になってしまった。
姉はそれを担保に融資を受け、別の所に新築。
相談者と兄もそこで同居していた。
ところが姉の返済が滞り、出ていかざるを得ない状況。
姉は居場所も明かさない。
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 塩谷崇之(弁護士)
相談者: 女52歳 夫とは別居中 高校生と中学生の子ども2人 3年前に父が他界 バツイチの姉59歳と兄54歳と同居
ドリアン助川:
もしもし?、テレフォン人生相談ですう。
相談者:
よろしくお願いいたします。
ドリアン助川:
えー今日どんなご相談でしょうか?
相談者:
わたし、3人兄弟なんですけど・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
兄・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
と、姉と、わたしの3人兄弟で。
ドリアン助川:
はい
相談者:
3年前に、あの、父が他界しまして、
ドリアン助川:
はい
相談者:
相続う、する時に、姉が、「印鑑貸して」っていう感じで、気軽に印鑑、貸したら(苦笑)・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
全部の、土地家屋を相続してしまって、
ドリアン助川:
お姉さんが?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
はい
相談者:
それで、あのお、今、あたしの、あの、子ども2人・・いるんですけど、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あたしと・・兄と、
ドリアン助川:
はい
相談者:
姉・・と、ま、実家に住んでる・・
ドリアン助川:
じ・・
相談者:
状態なんですけど。
ドリアン助川:
実家に、まだご兄弟いらっしゃるんですね?
相談者:
そうです、あのお・・
ドリアン助川:
で、あなたの、お子さんもいらっしゃる。
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい
相談者:
姉が結構、あの、収入多い、仕事してて、
ドリアン助川:
はい
相談者:
それで、なんか、その「タダで住めるんだから」?、みたいな感じで、ま、住んでたんですけど(苦笑)。
ドリアン助川:
はい
相談者:
今回い、その、姉が・・あの、仕事お、が、ちょっとダメになっちゃって、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
「破産する」みたいな事言い出して、
ドリアン助川:
ええ、ええ
相談者:
それで、あのお、なんか・・その1年ん、前ぐらいから、その、ちょっと支払いが滞ってる感じで、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
あの、何となく予兆みたいのはあったんですけど・・最近ですね、あの「家売れたら出てってね」みたいな、それだけ、し・・言われて、
ドリアン助川:
はい
相談者:
それで何・・か、こちらから聞いても・・説明してくれないんですよ。
ドリアン助川:
家を・・
相談者:
こう、今、こうなってるよ・・とか
ドリアン助川:
ごめんなさい・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
「家を出て行って欲しい」ってのはお姉さんから言われるわけですね?
相談者:
そうです、姉から、ま、わたしと兄に、
ドリアン助川:
はい
相談者:
ま「売れたら出てってね」みたいな。
ドリアン助川:
はあー・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
あなた様おいくつですか?
相談者:
あの、52歳です。
ドリアン助川:
52歳。
相談者:
はい
ドリアン助川:
それで、えー旦那さんは?
相談者:
えーと今、あのちょっと、別居お、してて、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
ま、別に、住まい・・が、あってそこに、うちの主人は、
ドリアン助川:
はい
相談者:
住んでて、
ドリアン助川:
はい
相談者:
んで、あたしは、子ども2人と実家に身を寄せてるっていうか・・
ドリアン助川:
基本的には今いらっしゃるところは、ご実家なわけですよね?
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
亡くなったお父さまのお家。
相談者:
実家兼・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
姉の・・ま、仕事場みたいな・・
ドリアン助川:
仕事場?、で、ま、お姉さんが相続したと・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
いう事で。
相談者:
そう、そうです、もう。
ドリアン助川:
えー、実家であると同時にお姉さんの持ち物になってると。
相談者:
あ姐さんの・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
あ、姉の持ち物になってます、今。
ドリアン助川:
おね・・お姉さんおいくつですか?
相談者:
えっと59歳です。
ドリアン助川:
59歳。
相談者:
はい
ドリアン助川:
お兄さんは?
相談者:
えっと54歳・・です。
ドリアン助川:
54歳、で、あなたのお子さんお2人いらっしゃるんですよね?
相談者:
はい、そうです。
ドリアン助川:
えー、おいくつぐらいですか?
相談者:
えーと高校生と中学生・・です。
ドリアン助川:
高校生、中学生?・・で・・えー、ま「この家が、買い手つくまでには出てって欲しい」という事、言われてるという状況ですね?
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
はい。それで?
相談者:
やっぱ自分ん、のね?、実家だし・・なんか住む権利ある、と思ってて、
ドリアン助川:
はい
相談者:
でもその・・今、名義が全部姉になってるから、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
それを受け入れるしかないのか?
ドリアン助川:
ああーなるほど。この運命を受け入れるしかないのか?
相談者:
その、姉も・・
ドリアン助川:
あ、うん
相談者:
破産するん・・としても・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
したらね?
ドリアン助川:
ええ
相談者:
そのお、相続、を勝手に、し、したん、じゃないか?とか、
ドリアン助川:
はい
相談者:
そういう訴える手段とかもあるのかもしれないけど、
破産し、したんだったらお金ない・・のかな?とか・・思って・・
ドリアン助川:
ええ、その辺どうですか?、あなたから見てて、お姉さんの今の経済状況ってのは。
相談者:
今の、家が・・借金で建ってるんですけど、土地が・・3個、あって・・
ドリアン助川:
あの3ヶ所に土地があるって事ですか?
相談者:
あ・・2ヶ所父が持ってて、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
それを担保にして今の家を・・姉が建てたん・・
ドリアン助川:
あ、建てた?
相談者:
だと思うんですよ。
ドリアン助川:
え?じゃ・・
相談者:
3年前に。
ドリアン助川:
3年前に・・ご「実家」と言うけども、これお姉さん建てたお家?
相談者:
・・そうです。
ドリアン助川:
あ・・
相談者:
まだ新しい、借金がかなり、ある・・
ドリアン助川:
借金かなりあるんですね?
相談者:
だと思うんですよ。
ドリアン助川:
うーん。でもその時にあなたはお金は出してないんですよね?
相談者:
出してないです。
ドリアン助川:
出してないんですよね?・・なるほど、じゃ、ご「実家」と言ってるけども・・その時からのお家という事ですね?
相談者:
そうですね、その引っ越す前から、
ドリアン助川:
はい
相談者:
住んでた・・から、自分としては。2つの方にあったんですけど。
ドリアン助川:
2つの方にあったんですよね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
んで、それは、ま、あの、元々・・それ、築何年ぐらいの・・ご、ご実家でしょう?
相談者:
えっと14年です。
ドリアン助川:
14年のご実家があった?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、そこは今どうなってんですか?
相談者:
今空き家でえ、すね・・
ドリアン助川:
空き家?
相談者:
空き家になってます。
ドリアン助川:
えー?じゃ全部失う事になっちゃう可能性があるわけですね?
相談者:
そうです・・
ドリアン助川:
うーん
相談者:
全部、姉の名義なんで、
ドリアン助川:
はい
相談者:
細かい内容ちょっと分かんないんですけど、
ドリアン助川:
ええ、ええ
相談者:
そういう風になってる・・状況なんだと思うんですよ。
ドリアン助川:
うーん。お姉さんっていうのは、あのおー・・その「仕事」お、「バリバリされてる」っておっしゃってましたけども、
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、お1人ですか?
相談者:
1人ですね。
ドリアン助川:
ずっと?
相談者:
はい
あ、ちょっと、
ドリアン助川:
うーん
相談者:
あ、い、1回結婚した事はありますね。
ドリアン助川:
けど、上手く行かなかった?
相談者:
そうですね・・
ドリアン助川:
うーん。
お姉さんに「印鑑を」、「貸して」っていう時に・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
あの、「何に使うの?」って聞かなかったんですか?
相談者:
・・聞かないです、結構仲・・兄弟そんなに、仲悪くないし、
ドリアン助川:
うーん、ま、でもなんか・・
相談者:
その・・
ドリアン助川:
そこが元々ちょっとね・・ちょっとそれ・・
相談者:
そうなんですよ。
ドリアン助川:
ねえー
相談者:
その・・それでなんか「相続」、「全部したから」って、その後言われた・・ときに、
ドリアン助川:
うん
相談者:
ちょっと文句言ったん、ですけど、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
「ただで住めるんだから」・・「いいでしょ」みたいな・・
ドリアン助川:
うーん
相談者:
・・感じで言われちゃったん・・
ドリアン助川:
ええ
相談者:
もんですから・・
ドリアン助川:
ええ。ま、今それが、問題になって来ちゃったって事ですね?
相談者:
・・そうですね・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
そん時にい・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの・・土地が2つあって・・の1つ、を、なんか父が、あたしにくれるっていう・・ことで、
ドリアン助川:
はい
相談者:
姉もそれ納得してたんで、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
まさか自分の名義にすると思わなかったんですよ(苦笑)。
ドリアン助川:
はい。うーん。これ土地って何坪ぐらいの土地ですか?
相談者:
50坪と、ま、150坪の、
ドリアン助川:
はい
相談者:
土地が・・
ドリアン助川:
合わせて200坪?
相談者:
はい
ドリアン助川:
うーん。えー、という事・・ま、実際これ、い、法律上はお姉さんの物になっちゃってるし、
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、破産という事でこれが売りに出るという・・ことももう、決まってるわけですね?
相談者:
決まってるう、んだと思います。
ドリアン助川:
うーん、で、今・・わたしにとって最善の方法は何ですか?というのが・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
今日あなたが電話をして来た目的ですね?
相談者:
はい、そうです。
ドリアン助川:
ふうーん、わかりました。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー・・今日の回答者の先生紹介いたします。弁護士の塩谷崇之先生です。よろしくお願いします。
(回答者に交代)
土地ころがし?計画破産?とにかく、相談者姉のみが真相を知る。自分にはただの無鉄砲な家建築ではない気もする。そして、印鑑を例え兄弟でも貸すなっ、と思ったリスナーは多いのでは。