要介護5でも頭しっかりなら任意成年後見。世話をやく嫁と見向きもしない実娘
テレフォン人生相談 2019年1月4日 金曜日
姑は30年前に脳梗塞で右半身不随で車椅子。
10年前には舅も亡くなり、姑は要介護5の認定を受け、施設に入所し、口座の管理は相談者が任されていて、周りは実娘と勘違いしているぐらいだが、手術の同意書の署名など肉親にしかできない手続きもあり、実娘に相談しようにも見向きもしない。
相談者自身も病気持ちで、自分にもしものときの姑のことが心配。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)
相談者: 女62歳 夫は1年半前に他界 子どもはいない 義父は10年前に他界 義母は90歳で特養入所中 遠方に住む義妹65歳
今日の一言: 解決策を見つける情熱が解決に向かいます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、よろしくお願い致します。
加藤諦三:
はい。最初に年齢教えて下さい。
相談者:
わたくしは62歳です。
加藤諦三:
62歳・・
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
結婚はしてえ、ましたが・・
加藤諦三:
はい
相談者:
1年半前に死別です。
加藤諦三:
あ、死別ですか?、はい
相談者:
はい
加藤諦三:
で、お子さんは?
相談者:
子どもはおりません。
加藤諦三:
そうすっと今、お一人で暮らし・・
相談者:
わたし単身です。
加藤諦三:
はい分かりました、で、どんな・・
相談者:
はい
加藤諦三:
相談ですか?
相談者:
義理の母と・・
加藤諦三:
はい
相談者:
義理の妹の事で、
加藤諦三:
はい
相談者:
義理の母が・・
加藤諦三:
はい
相談者:
今はあの、特別・・養護老人ホームに入ってるんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの30年程前に、
加藤諦三:
はい
相談者:
脳溢血で・・
加藤諦三:
はい
相談者:
右半身麻痺と車椅子生活になって、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、その後あの自宅で・・義理の父と、
加藤諦三:
はい
相談者:
暮らしてたんですよね、ヘルパーさんとか来ていただいて。
加藤諦三:
はい
相談者:
で・・義理の父は、10年前に亡くなったんです。
加藤諦三:
はい
相談者:
それで、もうあの自宅で、生活出来ないという事で、
加藤諦三:
はい
相談者:
老人保健施設の方で預かっていただいて、
加藤諦三:
はい
相談者:
特養ですね・・
加藤諦三:
はい
相談者:
探しまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
最初はちょっと有料の高いところに入ってたんですけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
2年前に・・要介護度が、5なので、
加藤諦三:
はい
相談者:
であのちょっと車椅子にも移乗出来なくなって、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、市の関係え、で、相談して、入れていただいたんですね、特別養護老人ホーム。
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
それであのお、今、そこに入ってるんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
母があのお、倒れて、車椅子生活になった頃からあの、わたしが全部、お金とか預かってですね?
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
やってたんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
であの、義理に妹は・・
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、ちょっと遠いところに住んでおりまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
それであの、息子が一人いまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
も結婚して独立してまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
今は、義理の妹と、ご主人と二人で・・あのちょっと遠方で暮らしてます。
加藤諦三:
はい
相談者:
それでですね?
加藤諦三:
はい
相談者:
半年程前に、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、母がちょっと緊急入院してまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
で、その時にあの、手術をするかどうかとか、そういう事で、
加藤諦三:
はい
相談者:
病院の方で色々書類とかですね、同意書とか書くとか・・そういう、意思決定の問題とかもあって、
加藤諦三:
はい
相談者:
「親族の方を」って言われたんですよね。
加藤諦三:
はい
相談者:
それで「親族」っていうのはもう、義理の妹しかいないので、
加藤諦三:
はい
相談者:
わたしがあの・・「母が手術しなきゃいけない事になったんだけれども」・・
加藤諦三:
はい
相談者:
「どうしようか」っていう事で電話したんですよね。
加藤諦三:
はい
相談者:
義理の母はもう90歳なんです。
加藤諦三:
・・はい
相談者:
で、義理の妹はわたしより3つ上の65なんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
ええ、それであのお、その時に・・ちゃんと結論も出してくれなくてえ・・
加藤諦三:
うん
相談者:
ただあのちょっと難しい手術だったので・・
加藤諦三:
うん
相談者:
ちょっと母の、高齢の事もあって、
加藤諦三:
うん
相談者:
やはり本人の意思をわたしは一番尊重した方がいいんじゃないかという事で・・
加藤諦三:
うん
相談者:
で本人が、「したくない」って言うので、
加藤諦三:
うん
相談者:
その時はしなかったんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
であの「このままちょっと現状を見ましょう」とお医者さん、そういう話し合いになって、
加藤諦三:
はい
相談者:
それで済んだんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
ただあの、やっぱり90っていう事もあって、
加藤諦三:
うん
相談者:
であの、いつ、何があるか分からないんですよね。
加藤諦三:
はいはい
相談者:
そういう事もあって・・この間はあの、いつもはわたし強く言わないんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのちょっと、「もうちょっと気にかけて欲しい」っていう事を言ったんですよね。
ま「たまに電話するとか、手紙を書くとか」・・
加藤諦三:
あ、あの強く・・言、言ったっていうのはこの義理の、妹の方に?
相談者:
妹に・・はい
加藤諦三:
はいはい
相談者:
も・・義理の母は諦めてるんですよね。
加藤諦三:
はあ、はい、はい、はい
相談者:
ですけどお・・
加藤諦三:
はい
相談者:
何かあった時に「親族」って言われるとわたしい、ではないので、
加藤諦三:
はい
相談者:
相続がそうした時も全部妹がやらなければいけないので、
加藤諦三:
はい
相談者:
・・でそういう事も話(はなし)したんですよね。
加藤諦三:
はい
相談者:
だけど全然そういう事お、なくてですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
電話もないし・・
加藤諦三:
はい
相談者:
手紙も1本もないし。
加藤諦三:
・・うーん
相談者:
それで・・&#△
加藤諦三:
そうすっとあなたの方から一方的に連絡するだけで・・
相談者:
向こうから全然掛かって来ません。
加藤諦三:
掛かって来ないですよね、はいはい
相談者:
で・・義理の妹のご主人っていうのが、
加藤諦三:
はい
相談者:
わたくしどもの住んでる・・割と近くう、が、ご出身の方で、
加藤諦三:
はい
相談者:
それで時々ご親戚とかご兄弟に不幸があったりすると帰って来るんですけれども・・
加藤諦三:
はい
相談者:
も、とんぼ返りなんですよね。
加藤諦三:
はい
相談者:
義理の母のためには全然帰って来ないんですよね。
加藤諦三:
うーん
相談者:
も、盆暮れも帰って来ないし、1年に一遍も帰って来ないし。
加藤諦三:
うん、うん
相談者:
だからそれで・・何とか、ま、元々おっとりした性格でえ・・あれなんですけれども、なんか・・
加藤諦三:
うん
相談者:
もうちょっと何とかしてもらえないかなって、それであの・・社会福祉協議会とかに相談してえ・・
加藤諦三:
うん
相談者:
でわたし、ちょっと、健康上の不安もあるので、
加藤諦三:
ん?あなた自身が健康上の不安がある?
相談者:
はい
加藤諦三:
はいはい
相談者:
わたしもあの、ま、あの、乳癌をやったりとかですね・・
加藤諦三:
はい
相談者:
1型糖尿病を持ってたりとかしてですね?
加藤諦三:
はい
相談者:
あのいつもいつもその電話をいただいても、お、対応出来るかどうかも不安なので。
加藤諦三:
うーん
相談者:
で・・後見制度っていうのもいいかな?とは思ったんですけど、娘がいるのにそれも出来ないかな?とか思ってですね。
加藤諦三:
うん、ん・・
相談者:
で、その相談もしてみようと思った事もあるんですけど・・
加藤諦三:
うん
相談者:
でもし、万が一わたしが・・先に逝った場合ですよね。
加藤諦三:
うんうん
相談者:
その事も考えて・・も・・
加藤諦三:
ていう事はあなたは・・今この90歳の、義理のお母さんの事を、ずっと心配してるわけですよね?
相談者:
そうですね。今あの、とりあえず月に、1、2度は行って・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
様子を見たり、あの、立て替えていただいたお金を払ったりとか。
加藤諦三:
ああ
相談者:
あと、入居費なんかは、あの、母の通帳を預かってるんで、そこから毎月振り込んだりとかは、してるんですけど。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、あのもう母も、わたしが行くと凄く喜ぶんですけど。
加藤諦三:
はい
相談者:
もちょっと、義理の妹の事は、もう諦めの境地みたいになってて・・
加藤諦三:
まあ、この・・
相談者:
「電話の1本も」・・「手紙の1枚も来ないの?」ってったら、「何にも来ないよ」って(苦笑)・・
加藤諦三:
うんー
相談者:
それで終わりなんですよね(苦笑)。
加藤諦三:
まあ、90歳になると本当に、自分の世話をしてくれる人に、心が行くんでしょうねえ。
相談者:
あの、もうあのお、右半身麻痺と、車椅子生活は30年なので、
加藤諦三:
ああ
相談者:
ま今ちょっと車椅子にも移乗出来なくて手を借りるんですけど。
加藤諦三:
あはい
相談者:
でもわたしとの付き合いの方が長いので、
加藤諦三:
うーんうん
相談者:
わたしの方が何でも、言う事・・言えるし・・
加藤諦三:
うん
相談者:
老人ホームでちょっと人間関係上手く行かなかったりとか、
加藤諦三:
うん
相談者:
わがまま言ったりする時も、わたしが叱っちゃったりするんですよね。
加藤諦三:
うん、うん、ん
相談者:
だからそれぐらい長い付き合いで。
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、ま、主人が居る時は良かったんですけれども、
加藤諦三:
うん
相談者:
わたしはちょっと車の免許もないので。
加藤諦三:
うん
相談者:
それで行くのもちょっと、半日がかりだし・・
加藤諦三:
あ、かなり、大変だ・・
相談者:
それであの、毎年申請書とか出すんですけど・・
加藤諦三:
うん
相談者:
役場に行くのも半日以上掛かるんですよね、行って帰って来ると。
加藤諦三:
うん、うん・・うん
相談者:
で、自分も健康上に不安があるので・・
加藤諦三:
うんなんかさ・・
相談者:
いつもいつも、やってあげられるとは限らないので、
加藤諦三:
うん
相談者:
病院とか・・役所関係は意外と厳しいので。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、ちゃんと承諾書とかああいうのは親族が書かないといけないとかいう事があるので。
加藤諦三:
うーん、で、もちろん、い、なんかの委任状みたいのは書く能力はないわけですよね?・・&#△
相談者:
・・ま、あのお、頭の方がハッキリしてるんですが、
加藤諦三:
ええ
相談者:
もうちょっと右腕とか全然字が書けないので。
加藤諦三:
うーん
相談者:
役所関係の書類も全部わたしがいつも代筆で書いて・・
加藤諦三:
うん
相談者:
それでもう、わたしも顔馴染みで受け付けていただいてるんですけど。
加藤諦三:
うん・・うん
相談者:
ちょっとやっぱり、どうしても親族じゃなきゃっていうところはですね?
加藤諦三:
うん
相談者:
わたしがあ・・出来ないので。
加藤諦三:
うんうん
相談者:
もしあれだったら、その、娘がいてもお、後見制度ってのは頼めるのかなあ?とか。
加藤諦三:
ああ、なるほどね。
相談者:
そう、ちょっと考えてたりしてですね。
加藤諦三:
はい。じゃ、義理の妹さんがいてもそういう・・
相談者:
ことが出来るかどうかですね。
加藤諦三:
ことが出来るのかどうかという事ですね?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
はい分かりました。
今日はスタジオに弁護士の中川潤先生がいらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい、お手数掛けます。
(回答者に交代)
葬儀の費用は、立て替えて支払った後で請求しても戻って来ないかも知れないって事をこの番組で学びました。義母の預貯金がいくらあっても、そこから葬儀費用は出して貰えない。あくまで葬儀を執り行った側(このままだと多分、嫁)が支払う。義母の預貯金は法定相続人のものだから。
もっともこのお嫁さんは亡くなったご主人がそこまでキッチリ「道筋を付けて」くれている可能性があるけど。