要介護の姑がかすがい。肩の荷が下りた晩婚初婚夫婦の妻が感じる置いてきぼり

テレフォン人生相談 2019年5月25日 土曜日

夫と協力して介護していた姑が亡くなって、解放された夫はボーリングやフリマに出掛けたりしているのに、相談者は家事に追われて置いてきぼり。
希望が持てるようになるには?

タイトルの”かすがい”は鎹。2つの木材をつなげる釘。
”子は鎹” とか言う。

パーソナリティ: 今井通子
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰・作家・翻訳家)

相談者: 女62歳 夫66歳 結婚5年半 ともに初婚 同居していた要介護5の姑が3年前に95歳で亡くなる

今井通子:
もしもし?テレフォン人生相談です

相談者:
はい、お世話になります

今井通子:
はい、こちらこそ
今日はどういう、ご相談ですか?

相談者:
えっとお、自分が統合失調症なんですが、

今井通子:
はい

相談者:
あの、62歳なんですが

今井通子:
はい

相談者:
あのお、結婚して5年半になるんですけれども

今井通子:
はい

相談者:
この結婚生活にい、どういうふうに、心持ちを持っていったら希望が持てるか?っていう、ことの、ご相談です。

今井通子:
結婚してえ、5年・・今何?、希望がないの?

相談者:
そうです

今井通子:
あら、どういうふうに?

相談者:
(苦笑)えっとお・・ずっとお・・姑と始めから、同居という条件で結婚したんですが、姑は、三年前に亡くなったんですけども、

今井通子:
はい

相談者:
そのお、介護が大変だったので、なんていうかな、あの、その時にはもう、介護のことお、だけが頭にあったので、

今井通子:
うん

相談者:
なんていうか、一種の、あの、生きがいが、その、無くなっちゃったっていうことがあるんですね。

今井通子:
あー、分かるう、はい

相談者:
ええ
で、そしてえ、あのお、主人・・は、あの、63年間、親兄弟の犠牲になってきたから、解放されて、あの、なんていうか、ボーリングとか、そういう・・フリーマーケットとか、そういう楽しみを見つけて、進み始めたんですけども、

今井通子:
ええ

相談者:
わたしが置いてきぼりにされちゃったっていう感じなんですね。

今井通子:
はい

相談者:
あの、楽しみが、あ・・自分で見つけられないっていう状態で・・
そいでえ、わたしはあのお、家庭事情から、あの、幼稚園のときから、もう家事を、しているので、(苦笑)もう家事はウンザリっていう感じで・・
それなのに家事をしなけりゃいけないっていう・・そういうことの中で・・なんていうか、希望が見、見えないんですが。

今井通子:
なるほど・・

相談者:
はい

今井通子:
まずあなたおいくつ?

相談者:
62歳です

今井通子:
62歳

相談者:
はい

今井通子:
お声お若いですねえ

相談者:
あ、(苦笑)そうでしょうか?

今井通子:
うん
あの、ご主人は?

相談者:
66歳です

今井通子:
66歳

相談者:
はい

今井通子:
なんか、ご結婚、5年目っておっしゃった?

相談者:
5年半です

今井通子:
5年半

相談者:
はい

今井通子:
えー、その前には・・ご結婚・・

相談者:
えと、ですから、わたしは、統合失調症で、あの・・肉親にも見捨てられて、あの、天涯孤独で、一人暮らしを・・あの、実家からあ、離れた県で、しておりました。じゅ、10何年も。

今井通子:
あ、は、そうなんですか・・

相談者:
はい

今井通子:
あの、じゃ、ご結婚、初婚ね?

相談者:
と、あ、初婚、あ、りょ、あの、主人も初婚です。

今井通子:
あっ、そお

相談者:
主人は三男だけれでも・・親の面倒看なきゃなんないってことで、婚期が・・んん、失しちゃってえ、

今井通子:
うん

相談者:
そいでえ、お互いぃ・・そういうことで、老後になったんだけど、結婚したかったので、結婚紹介所で・・あの、知り合いました。

今井通子:
なるほどお

相談者:
はい

今井通子:
じゃまず最初に、

相談者:
はい

今井通子:
あなたの、ご家庭の、関、係は、あなた何?、一人っ子?

相談者:
いえいえ、弟がおります。

今井通子:
弟さんいらっしゃるの

相談者:
はい

今井通子:
はい
何歳?

相談者:
えーっと、弟はあ、えー、59歳です。

今井通子:
59歳

相談者:
はい

今井通子:
えーと、まずご実家は、お父さま、お母さまがいらして

相談者:
はい

今井通子:
あなたと弟さんで、

相談者:
はい

今井通子:
子どものときは4人暮らし?

相談者:
そうです

今井通子:
はい
それで、何歳の時に、あなたは家を出られたの?

相談者:
その前に、21歳のときに発病、があって・・
20代のときも、30代の、一時期もあのお、ずっと寝たきりの状態が、長くてですね、

今井通子:
え?、え?、ちょっと待って

相談者:
すごく、病気が重くて

今井通子:
・・
あのお、発病って、何の病気を発、病したの?

相談者:
統合失調症です

今井通子:
・・

相談者:
で、あ、虐待を、受けてまして、母には。実の母には。

今井通子:
ああ、やっ・・うん

相談者:
あのお、5歳のときに、(苦笑)あのお・・えー、「この子は泣かないから憎い」ってえ・・もう形相が変わっちゃって・・
その、家い、も、もお、あの、10箇所・・真っ黒なアザができるほどツネりあげられちゃったのが・・最初に覚えている虐待なんですが・・
親戚の話によると、もうその前から暴力は、振るわれていたそうです。

今井通子:
そうすると、お母さまにDVがあったのねえ

相談者:
そうです

今井通子:
うーん・・
で?、その後は?

相談者:
・・
んん、その後お、にゅ、入退院を繰り返してえ、あのお、やっとまともな生活が出来るようになったところで、

今井通子:
はい

相談者:
あのお、最後の・・お、(苦笑)なんていうか・・希望をかけてえ、結婚相談所に、行きました。

今井通子:
なるほど

相談者:
はい

今井通子:
なんかあの、ご主人の、お姑さんのいらっしゃる・・すなわちご実家に嫁いだのね?

相談者:
そうです

今井通子:
はい

相談者:
あの、実家って言ってもお、主人は実家のお、土地を、あの、実の父と、兄から、買って、2軒家を建てたっていう、そういう経緯で、相続はしてません。

今井通子:
ご主人が、ちゃんと稼ぎ頭みたいな状態なわけね?

相談者:
そうです

今井通子:
うん
と、お母さんおいくつだったんですか?

相談者:
亡くなったときは95歳です

今井通子:
95歳

相談者:
はい

今井通子:
ということは、90歳ぐらいのときから、

相談者:
そうです

今井通子:
あなたが、

相談者:
はい

今井通子:
90歳のとき、お母さん元気だったの?それとも、

相談者:
(苦笑)いいえ
あの、要介護5でした。

今井通子:
ああ、要介護5ね。

相談者:
はい

今井通子:
はい
で、これを、あの、看取られるまで、頑張って

相談者:
そうです、そうです

今井通子:
なさったのね?

相談者:
はい

今井通子:
はい
で、そのとき、は、ご主人は何してた?

相談者:
いや、主人は元々はだから、母の、あの、実、あの、姑のお、介護お、をずっとしながら、あの、会社勤めを続けていて、

今井通子:
はい

相談者:
わたしと知り合ったときが61歳で、

今井通子:
うん

相談者:
退職をぉ・・し、した、ばかりのときだったので、

今井通子:
なるほど

相談者:
そのお、介護もやっぱり、アップアップになっていたと思います

今井通子:
ふうん

相談者:
はい

今井通子:
で、退職してご主人と、あなたと、じゃあ2人で、お母さまを介護したってこと?

相談者:
そうです

今井通子:
あ、じゃあ・・分かった。
そこで仲良くお互いに、チームワークで、

相談者:
そうです

今井通子:
お母さまを介護してたのにい、

相談者:
そうです、そうです

今井通子:
お母さま亡くなっちゃったのでえ、

相談者:
フフ
はい

今井通子:
2人でチームワークよく、する仕事がなくなっちゃったわけ?

相談者:
(苦笑)そういうことです

今井通子:
そうですねえ

相談者:
そ、二人三脚だったのが

今井通子:
うん

相談者:
わたしが置いてきぼりになっちゃった・・っていう、そういう感じがありますかね。

今井通子:
うん

相談者:
はい

今井通子:
亡くなってから何ヶ月経つ?

相談者:
あの3年です

今井通子:
あ、3年も経つの。

相談者:
はい

今井通子:
すと、この3年間の間に、

相談者:
はい

今井通子:
ご主人はボーリングだの、

相談者:
はい

今井通子:
フリマ行って楽しむ

相談者:
はい(苦笑)

今井通子:
っていうことをし始めちゃって、あなたがやること、

相談者:
前からあ、そうだったと思うんですけど、

今井通子:
うん

相談者:
あの、介護中にはそんなことには気が回らなかったので、

今井通子:
うん

相談者:
あの、わたしは、全然気にならなかったんでしょうね。たぶん。
前から、

今井通子:
あ、じゃ、あなた自身は、

相談者:
前から趣味で持ってたんですけど。

今井通子:
うん
あなた自身は、そのボーリングも、フリーマーケットに行くのも、

相談者:
はい

今井通子:
あんまり・・その気にはなれないの?

相談者:
あは、わたしは好きじゃないです、はい

今井通子:
あ、両方とも?

相談者:
はい

今井通子:
あなた何?、好きなのは。

相談者:
あ、本読んだり、音楽聴いたり・・あと、

今井通子:
あ、なるほどね

相談者:
手芸したりするのが好きです

今井通子:
うん
そうすると、

相談者:
はい

今井通子:
一日の生活はどういう生活してらっしゃるの?

相談者:
そおですね・・

今井通子:
朝起きましたあ、

相談者:
5時に起きてえ

今井通子:
うん

相談者:
5時か5時前くらいに起きて

今井通子:
うん

相談者:
まず洗濯物干しちゃってえ、

今井通子:
うん

相談者:
わたしの方が早く起きてくることが多いんですけど、ま、主人の食事を作ってえ、

今井通子:
はい

相談者:
それからあ

今井通子:
朝ごはんは、

相談者:
主人は犬の散歩にい、ま、この頃は、犬の散歩は、あの、主人が引き受けてるので、

今井通子:
はい

相談者:
犬の散歩に行って、一緒に、モーニングコーヒーを飲んで

今井通子:
はい

相談者:
そしてえ、週に3日は、あのお、主人はボーリングに、参ります。

今井通子:
うん

相談者:
で、わたしは、(苦笑)洗濯物の番です。

今井通子:
あら、そう

相談者:
はい

今井通子:
で?、夜は?

相談者:
夜は一緒に食事します。

今井通子:
・・

相談者:
え、あとお、四時半から5時ぐらいの間に、夕食食べます。

今井通子:
はあい

相談者:
はい

今井通子:
で、朝と、夕方に、

相談者:
はい

今井通子:
どんな話するの?

相談者:
あの、経済から、世界情勢から、あえ、ご近所のことから(苦笑)、え、それこそ親戚のことから、すごくよく話はすると思います。

今井通子:
おー

相談者:
はい

今井通子:
でも・・今日のご相談はそうすると、なあに?

相談者:
・・
え、だから、(苦笑)
わたしは留守番で、家事ばっかりで楽しくないっていう、そういう・・状態をどう打破すればいいか?っていう・・
だから何に、希望を持ったらいいのかな?っていう、そこら辺ですかねえ・・

今井通子:
分かりました

相談者:
はい

今井通子:
今日はですね、三石メソード主宰で、作家で翻訳家の三石由起子先生がいらしてますので、伺ってみたいと思います。

相談者:
はい

三石由起子:
フっ

相談者:
よろしくお願いします

今井通子:
先生よろしくお願いいたします。

(回答者に交代)


「要介護の姑がかすがい。肩の荷が下りた晩婚初婚夫婦の妻が感じる置いてきぼり」への4件のフィードバック

  1. 個人的には、重い統失をどうやって克服したのか
    家を出された後、生活をどうしてたのか気になります。
    生活に困って介護OKで婚活したのかな?
    幼い頃から大変そうではあるが、三石先生が仰るように今の状況は問題ないように思えた。
    洗濯の番してるって必要なのかな?
    それが病気の症状なら仕方ないけどな。

  2. 40年も昔に、統合失調症って診断できる医師いたの?
    精神病って一括りにされてた時代じゃない?

    1. 統合失調症という名前になる前の精神分裂病という言葉は明治時代からあったので、40年前に診断されていてもおかしいことではありませんよ

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