特別支援学級だった二十歳の息子はバイトすら不採用。職業訓練校「就職は難しい」
テレフォン人生相談 2019年6月24日 月曜日
コミュニケーションが上手く取れない息子が通っている職業訓練校から「就職は難しい」と言われてしまった。
発達障害、自閉症の診断を受けたことがあって、小学校、中学校は特別支援学級。
バイトをしようとしたが面接で不採用。
家の中では特に問題はないが、話すことが幼く、話の辻褄が合っていない。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女56歳 夫65歳 長男20歳 17歳 義母と5人暮らし
今日の一言: この子を自分が上手く成長させようというコントロール感覚がある場合には、難局は切り抜けられます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、もしもし?
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい、よろしくお願いします。
加藤諦三:
最初に、年齢教えて下さい。
相談者:
はい、56歳です。
加藤諦三:
56歳・・
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
えー、65です。
加藤諦三:
65歳
相談者:
はい
加藤諦三:
お子さんは?
相談者:
え、子ども二人おりまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、上が、にじゅ、二十歳。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい、下が、えー、10う、7歳。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
それで今あ、は・・4人で暮らしてんですか?それとも・・
相談者:
いえ、えー・・
加藤諦三:
ご主人と二人?
相談者:
はい、えっと、主人の方の母と・・
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どんな相談ですか?
相談者:
はい。えーと、あの、子ども、上の子なんですが、この子が今・・
加藤諦三:
「上の子」って・・
相談者:
はい
加藤諦三:
二十歳の子ね?
相談者:
二十歳の子です。はい、その子が・・
加藤諦三:
はい、男の子?女の子?
相談者:
えっと、男の子です。
加藤諦三:
男の子、はい
相談者:
はい
えと、その子が、あのお、来年就職う、するのに、
加藤諦三:
はい
相談者:
学校の先生から・・学校っていうのが、職業訓練校なんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
それの、あのお、「就職が」あの「難しいんではないか」っていうことで先生から指摘を受けまして・・
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、コミュニケーションが取れないっていうのと、
加藤諦三:
はい
相談者:
あと、発達障害がありまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
はい。で、あの、アルバイトなんかも、見つけたんですが、すべて断られまして。
何が原因だか分からないんですがあ。
そういうのもありまして・・
加藤諦三:
断られたあ・・っていうことは・・あの、一旦、アルバイトを始めて、それで断られたっていうんじゃなくて・・もう・・
相談者:
いえ、えっと、最初から面接の方から・・面せ、はい、
加藤諦三:
そ、さ、面接の段階で断られた?
相談者:
面接の段階で断られまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
はい
相談者:
で、それであの、本人は、あの、ショックだったみたいで、アルバイトは、あの、募集はやめたみたいで・・
加藤諦三:
はい
相談者:
で、尚且つ先生の方から、あの「『就職の方が難しいんではないか?』っていう指摘を受けた」っていうことで、昨日(さくじつ)・・
加藤諦三:
うん
相談者:
話を聞きました。本人から、はい
加藤諦三:
就職・・するための学校ですよね?、訓練・・
相談者:
はい。そうです、はい
加藤諦三:
で、そこの先生が・・
相談者:
はい
加藤諦三:
「就職は難しい」と言う・・という・・あなた、から見て納得いくようなことなんですか?
相談者:
どしても、コミュニケーションが取れないっていうのが、彼の特性の一つがありましてえ・・
加藤諦三:
はい
相談者:
はい・・なの・・
加藤諦三:
あの「コミュニケーションが取れない」っていうのは・・ま、ちょっと具体的にいうと、ど、どんなようなことですか?
相談者:
えー、自閉症、っていうか、あのお・・
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
えー、発達障害を持ってましてえ・・
加藤諦三:
はい
相談者:
はい。
で、コミュニ、ケーションが取れないっていうのが、大きな一つの、あのお、特色なんですが。
加藤諦三:
で「コミュニケーション取れない」っていうのは・・
相談者:
はい
加藤諦三:
この、5人で暮らしていてですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
日常生活に、なんか、問題があるんですか?
相談者:
問題はないんですが、ただあのお・・喋ってることが、あのお、幼いっていうのとお・・それから、話が全然辻褄が合わないことが多いんで・・自分だけで喋って終わってしまうっていうところが、あるんですね。
加藤諦三:
・・要するにあなたの方からすると・・
相談者:
はい
加藤諦三:
会話でなくて、そ、この子はあ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
この二十歳の子は・・
相談者:
はい
加藤諦三:
自分一人の世界、に入ってしまってると・・
相談者:
はい
加藤諦三:
で、あなたと感情は・・共有出来ないという・・
相談者:
そうです、はい
加藤諦三:
そういうことね?
相談者:
はい
昔い・・そういう診断を受けまして・・
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、小学校の時に、そういうあのお、個別のそういうところに、入れてえ、たんですね。学校・・同じ学校の中でそういう子を集めて、
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
要するに指導してるような・・ところに・・一応入れたんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
3年生からずっと。
加藤諦三:
・・その、子が今、コミュニケーション・・元々・・
相談者:
はい
加藤諦三:
コミュニケーション出来・・る、あなたから見るとコミュニケーション出来る能力が、そもそも無いという風に、思ってるわけ?今。
相談者:
・・うんと、思ってま、す、低いと思ってます。はい
加藤諦三:
ん、なんか、低いというのはその、あなたから・・話を聞くと事実低いんでしょうけれどもね?
相談者:
はい
加藤諦三:
その発達の・・過程で問題があって・・
相談者:
うん
加藤諦三:
コミュニケーション出来なくなってんのかあ?
相談者:
はい
加藤諦三:
それとも元々コミュニケーションの能力がなかったのか?っていうことをちょっと伺ってみたいと思ったんです・・
相談者:
あ・・元々はないんだと思います。
加藤諦三:
元々コミュニケーションの能力がなかった?
相談者:
はい
えっと一人い、で、小さい時から一人で遊ぶのが好きで、一人の世界に入るこが、好き・・好きな子でした。
加藤諦三:
うーん・・一人の世界、には入るんですけれども、
相談者:
はい、ええ
加藤諦三:
・・この子からすると、周りの大人が自分の、この気持ちを・・汲み取ってくれないから・・
相談者:
はい
加藤諦三:
一人の世界に入る以外に・・
相談者:
ああー、ははは、はい
加藤諦三:
生きる・・道はなかったという・・
相談者:
ふうーんーん・・ああ・・そうですね、はい
加藤諦三:
そういうことはない・・です、かね?
相談者:
・・そうですね、はい
加藤諦三:
いうことですか?
相談者:
あのお・・&#△ます
加藤諦三:
ほいで、今日の、そ、そ、相、談というのは・・
大原敬子:
(咳払い)
相談者:
はい
加藤諦三:
問題はないのに、一人の世界に入り込むような子で、
相談者:
はい
加藤諦三:
二十歳にな・・ってみると、
相談者:
はい
加藤諦三:
今就職が、非常に難しいという状況だ。
相談者:
はい
加藤諦三:
どうしたらいいんでしょうか?っていう相談ですね・・
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
はい・・分かりました、今日はあの・・
相談者:
はい
加藤諦三:
スタジオに幼児教育研究の大原敬子先生が・・
相談者:
はい
加藤諦三:
いらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい
(回答者に交代)
促されても一切具体例をあげず、息子を「彼」と呼ぶ。たしかに、相談者に少し疑問は感じるんだけど、大原さん(先生から格下げ)、「怒りがでた」などと恫喝で回答を始めるのはやめて欲しい。
食卓テーブルの件(食卓かテーブルか、どっちかでいいよね?)では、息子さんを「自室で食事する引きこもり」と勘違いしてない?
多分怒らないと気付かないと思ったからそうしたんですよ。
大局から具体的によくアドバイス出来てると思いますよ。
ご意見ありがとうございます。
私も、大原さんの回答を大局的に批評できるぐらいになりたいです。
恫喝じゃないでしょ。
そういう空気が分からないのが不思議。
ご意見ありがとうございます。
私には繊細さが欠けているのかも。
自身に、嗅覚や味覚の刺激を心がけてみます。
高校は普通のところ行ったのかしら?
もし高等支援学校なら、福祉的就労はどうですか?とアドバイスされるはずだけど…。
就職はせず、職業訓練校に通ったということかな。
アルバイトとは言え、一般の企業では厳しいだろうな~とわかって今頃オロオロしているのはなぜだろうね?
同じ発達障害児の親として、聞いていてすごく消化不良だった。
(相談も回答も!)
この相談を読んで…
まず、特別支援学級に任せっぱなしの親御さんがよくいますが、そこに配置される教員が、普通学級を任せられないレベルの教員が行き場がなくてなるケースも、残念ながら、少なからずあります。
だから、母親の関わり方がなおさら大事になります。時には、教員の役割を取って代わるくらいの覚悟が要ります。
第二に、今は、こどもが知的障害や発達障害でも、経済的に困ってなくても、学童に預けて働く母親が、多いのですが、現場では人手が足りなくて、支援がたくさん必要なそういうこども達に、あまりかまってあげられないという現状もあります。
働くことが悪いとは思いませんが、こどもの成長段階で、特にそういうこども達は、母親のこまやかでかつ継続的な手助けが必要です。しかもその手助けは、その後の成長を左右するほど、重要です。それに対する母親自身の自覚が、最近は、少ない人が増えているそうです。
努力なさっているお母さんももちろんいらっしゃいますが、そしてそういうお母さんは、非常に苦悩しながらの子育てですが、時代の傾向として、他人任せで悩みもしない母親も増えてきていますね。
加藤先生、大原先生の回答も、そういう傾向をふまえてのものだと思います。
相談者さんは、息子さんが元々コミュニケーション能力が低いと決めつけている時点で、もしかしたら自分の関わり方が悪かったのかもしれないとは思いもしなかった、ということであり、そこに母親なら当然あるべき苦悩も読み取れず、両先生から、関わり方の薄い親だったと推察されたのでしょう。
悩まれているお母さんは、間違いなく、なんとかしようとがんばってらっしゃるお母さんです。
私自身、軽度の発達障害者と、知的障害者を家族に持つ者です。
苦悩は努力の証、かもしれません。
“この相談を読んで”を読ませていただき、大原先生の回答の意図がやっと判りました。
初めは、着替えや食卓の作法云々の意味をを理解出来ませんでしたが、もともとお母さんが息子さんに興味が無く、他者に任せっきりだった事を大原先生は怒ったのですね。
すっきりしました。ありがとうございます。
幼児教育の先生が、相談者の息子が成人でも坊やちゃん呼ばわりする時は、『相談者の貴女の教育が間違っています』の意味なのかしら?。聞いていてあまり良い気分じゃないです。
違います。
大原先生の、若年者に対する愛情からくる言葉です。
相談者にとって大切な愛しい我が子の話しをしているんですから、私はこの表現、好きです。
わたしも、回答の意図がわからなかったのですが、ここを読んで、それが合っているのならば、理解できました。
母親の関わりが希薄、障害に対する理解が足りない、というのは本当にそうかな?と疑問です。
具体例を聞かれても出せませんでしたが、緊張してとっさに浮かばなかったりはよくあることではないでしょうか。(用意しておくべきだったとは思いますが。)
今井先生のように幼少の様子を丁寧に聞き出したりすることなく、「元々コミュ力がないのか、成長の過程でなくなったのか」なんて、ある方向に誘導するような質問をするだけでは、母親も話したいことも話せないでしょう。
今日は加藤先生、大原先生の回答に腹が立った相談でした。
相談者は、体裁を気にしてるのが言葉使いで感じられました。
会話してるのに、熟語を多用して、賢い話し方に見せようとしてる。
外ばかり気にしてる感じ。
大原先生の話は凄いと思う事が多く、いつも勉強になっています。ただ最近の時々空回りする強いコメントが少し気になっていました。それでもその事に途中で気がついてサラッと訂正されるのは流石でした。
しかし今回はマズかったですね。自閉症の歴史を遡ってしまう様なお話で、質問したお母様もガッカリされたと思われます。外見からの行動療法だけではあまりにも薄っぺらい対応に終わってしまいます。
自閉症のお子さんの目に何が見えているかを知るには、その知識や経験と同時に謙虚な気持ちが先ず大切だと思います。
このお子さんがスペクトラムのどの位置にいるのかは分かりませんが、発達障害として自閉症と診断されたのであれば、もう少し丁寧な回答をするべきだったと思います。
お母様はこの年に育てるまで沢山の傷つく経験をされたと思います。そして今回もまた一つ積み重なってしまったのではないでしょうか?
自閉症のお子さんのコミュニケーションに具体的なものが無いと話されるのは、目の見えない人によく見ていないからと言う事と似ています。
それでもローナウィングさん以降、自閉症の理解は大きく前進しました。東田直樹さん等の本を読むと少しずつ想像出来る環境は整って来ています。
生意気な事を書いて申し訳ありませんでしたが、人生相談は大好きで、特に大原先生のお話はいつも楽しみにしています。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
沢山の傷つく経験に涙してしまいました
病気ならば病院に行くべきで、でもそこでは親の接し方だとか、実社会でどうすればいいのかという具体的な行動のアドバイスはもらえないからテレ人に掛けてきてるんだと思います。
自閉症なんて、言い方がもう古くて、病院には行ってないんでしょね。
臭いと社会性の関係
なかなか面白いテーマだと思う