テレフォン人生相談 2020年8月11日 火曜日
7年前に離婚して妻が引き取った3人の子ども(当時長女10歳、次女8歳、長男6歳)のうち、次女が元妻とソリが合わずに中学から相談者と暮らすことになったのだが、家出、不登校。
高校も決まった春休みに祖母が預かるものの、夜のバイトを始めて、男を連れ込み、祖母の金を使い込む。
三石女史には珍しく後味残る回となった。
三 「キチンと叱って」
男 「キチンとって何?」
キチンと、とは前段のやり取りから愛情を伝えることに他ならないのだが、男は何していいのか分らない。
結局、接触時間の量的不足ということでチョン。
番組でよく聞く言い回し。
「居場所がない」
これほどしっくりくる回もまた珍しい。
娘の希望で相談者と暮らすわけだが、それは娘にとって究極の選択。
母を耐えられないなら、他に選択肢がない。
状況がそれを物語っている。
父親と暮らし始めてすぐに家出。
見つかったと思ったら児相に直送。
そのまま児相が預かって半年。
なにこれ?
実の親が引き取る意思を示す限り、虐待の疑いでもない限り児童相談所が引き離すことはない。
娘が帰りたくないと言い、
親もそれならそれでいいと言う。
知れば元妻もビックリだろう。
だが、不自由さは父宅以上。
またも究極の選択として親元に戻る。
コメントにも寄せられているけど、男が娘に届く言葉なんて持つわけがない。
たとえば
「晩ごはん何かなあ♪」
こんな楽しみすら与えられないんじゃないの?
三石女史ふうに言うと、
叱り方に悩む資格がない。
男 「小さい頃は私と一緒によく遊んで良い子でした。
離婚する前は毎週土日に一緒に遊び行ったりして。子ども3人とも遊びに連れてったりしてました」
15の娘にとって早くもここが幸せの頂点か・・
エロスが生涯最高値をつける女の10代。
少女が安売りに気づくのはもう少し先。
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰、作家・翻訳家)
相談者: 男61歳 バツイチどうしで再婚し7年前に離婚 2人の間の子どもが3人(長女17歳 高校生の次女15歳 長男13歳) 次女と同居中 他に初婚の際の子どもが2人いる