相談が吹っ飛ぶ35年。夫のサディズムは認めても女が絶対に認めないマゾヒズム

テレフォン人生相談 2020年10月23日 金曜日

DV夫から逃れて別居中の一人暮らし。
介護付き老人ホームに入りたいが、原資に考えているのが、夫と二人の息子が住む自宅。
土地は相続による相談者名義。
築20年の家は夫と半々の持ち分の共有名義でローンは完済。

 

相談の告知
「35年前から夫に監禁され、紐で縛られてセックスされていたという74歳女性からのご相談です」

熊谷実帆アナ23歳 「原稿通りに読んだだけです(キリッ)」

 

今週は特集
「夜の街、職場、ステイホーム‥コロナ禍の現実」

トリに用意したつもりだろうけど、コロナにカスりもしない。

 

加藤諦三 「貴方にも満足はあった」

無意識の合理化(*)を簡単には認められないのはし方ないんだけど、女の言い分の破綻はいくつか見つけることができる。

(*)合理化: 自分に都合よく自他を騙す心の防衛。例えば、
「反対されて結婚できなかった」
「お金が無くて大学行けなかった」
いずれも真実は「しなかった」「行かなかった」

性的虐待のきっかけに挙げたビデオのくだりは怪しすぎる。
自分を被害者にして話すんだけど。
頭のおかしい夫を持つ友人なわけね。

 

相談者

『いちご狩りに行こう』って言ってホテルに連れて行かれ、
『ドライブに行こう』と言って、ホテルに連れて行かれ

「ホテルに行こう」って誘わない夫の慎(つつ)ましさ。

騙されたとでも言いたいのかしら。

性的虐待を強化しようとするあまり、こういうことを持ち出すから加藤氏の見立てを許すことになる。

 

そして

相談者 「その開放感は最高ですう!」

アンタが逃げたかったものの中には、二人の未婚中老年寄生息子が含まれる。

 

元々セックスはサディズムとマゾヒズムを内包している。

目を覚ました幼子がパパに向かって「ママをいじめないで!」
これは笑い話だが、騎乗位でもない限り同意のセックスも無垢な目にはそう映る。

男がサドで女がマゾ。
支配欲と支配されたい欲が融合する。

この支配と被支配が入れ替わり、さらに殴打や拘束、羞恥などの加虐を伴うのが性的プレイとしてのSM。

ときに性的倒錯者と表現されるのはそのためで、純なSMは、サドが女で、マゾが男でなければならない。

腕力で圧倒的に勝る、ときに社会的地位も勝る男がマゾヒストだからこそ意味があるし、
抑圧された貞淑な女がサディストだからこそ意味がある。

任意性も保証される大人の嗜好品。

言い換えれば、役割の倒錯を伴わない相談者夫婦は果たしてSMなのかという疑問が生じるわけだ。

この疑問を解く鍵が、実のところ相談者夫婦のリアルは、支配関係が逆転していたのではないかということ。

妻の土地に持ち分半々の家。
経済的に妻にオンブ。

普段から妻の口端にも態度にもそれが出ていて、心理的には夫が劣勢。

だからこそ夫は、人並み以上の支配関係を求めた。
その最たるものがセックス。

夫婦の営みがなくなり、夫が支配を性的以外の純な暴力に頼らざるを得なくなった時、
妻は家を出た。

 

「本当はあなたは・・」
加藤諦三の指摘を女は全力で否定した。

夫の信頼する同僚からセクハラを受け、あらぬ噂を流されている。指摘された心理

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 野島梨恵(弁護士)

相談者: 女74歳 1人暮らし 夫74歳 夫と暮らす二人の息子(長男50歳 次男38歳)

今日の一言: サディズムとマゾヒズムは現象は正反対ですけれども心理はまったく同じです。無力感。

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