あれから7年。健全に育つ内なる女性を前に被害感情の整理に番組を訪れた26歳

テレフォン人生相談 2020年9月7日 月曜日

19か二十歳の頃に面識の無い男から駐車場でレイプに遭った26歳の女性。
今は会社員。
夜の行為を考えると男性とのつきあいに踏み込めない。
職場には気になる男性がいる。

 

飲み会で絶対に最後まで居ない女。
ミステリアスだ。
その理由なんて誰も想像だにできまい。

彼女がここまで立ち直れたのはレジリエンスによる。
加藤諦三がたまに口にする、人に備わっている復元力だ。

香水のつけ過ぎや、生活臭に気づかないのは、何もその人の臭覚がおかしいのではない。
その人の脳が、鼻からの信号をその臭いだけ弱めているからだ。
人が生きていくための本能。

単に脳の分泌物に過ぎない感情にも同じ働きがあって、極度の幸福感や不幸感も長くは続かず平常値に戻してくれる。

海外の刑務所から生還できた日本人も、パラスポーツの選手もこの働きのおかげ。

経験していない人からすれば驚くばかりだが、当然ながらレジリエンスは、幸福感や不幸感が中央値から大きく外れてしまったときだけにしか駆動しない。

 

好きな人が出来、愛されたい、抱かれたいというのは無意識からの自然な発露。
彼女の内なる女性は、少なくとも今はどこも傷んでいない。

これが大原女史のメッセージ。

そして、今だにそれを阻んでいるのが彼女の意識。
犯人と同性というだけの同一視、憎悪、自責、穢(けが)れ、・・

性被害、その後の心理的防衛の類型。

意識に縛られているなら意識を変えればいい。
変えねばならない。
それが行動。
行動こそが彼女の心を変える。

これが加藤諦三のメッセージ。

 

ツイッターがプチ炎上している。
回答に不満らしい。

不満の内容がマッチポンプ的。
被害から7年という年月、相談者はリスナーで、何より番組に電話を掛けるという極めて能動的な振る舞いであることを無視しているかのよう。

ま、元々、加藤、大原両氏のアンチが多い所ではある。
アンチたちは思っていないと思うけどリスナーとしてはマイナーな存在。

色々な感想があっていいのだけど、局に降板まで意見するらしい。
しかもそれをアジテートする輩まで。
ここまで来ると異常。
リンチだ。

自分が絶対正義だと信じているからそんなことができる。
この人たちは昨今のネットリンチから何も学んでいない。
叩くことで、実生活のうさを晴らしている自覚はあるかしら。

気になって5ちゃんねるも覗いてみた。
さぞ荒れているだろうと思いきや、至って冷静。

ツイッター民度は未だ5ちゃんねる未満。

テレフォン人生相談の楽しみ方。5ちゃんねる(旧2ch)からツイッターまで

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 女26歳独身 両親と同居

今日の一言: 人間の行動は背後にある動機となった考え方を強化します。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
あ、もしもしい

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
よろしくお願いいたしますう。

加藤諦三:
最初に、年齢教えてください。

相談者:
26です。

加藤諦三:
26歳、独身ですか?

相談者:
はい、独身です。

加藤諦三:
今、お1人で暮らしてんの?

相談者:
いえ、うんとお、両親と。

加藤諦三:
あ、両親と。
はい分かりました。で、どんな・・

相談者:
はい

加藤諦三:
相談ですか?

相談者:
今まで、26年間生きて来た中で、

加藤諦三:
はい

相談者:
男性と、お付き合いするのが怖くて・・

加藤諦三:
女性との・・付き合い・・は、怖いというわけではないんですね?

相談者:
はい、その・・

加藤諦三:
要するに対人恐怖症で、人の視線が怖いとか、

相談者:
はい

加藤諦三:
なんかそういう・・ことではなくて、男性と付き合うのが怖いということね?

相談者:
そうなんです。付き合、うのもいいんですけど、夜の、行為が怖くて・・

加藤諦三:
あ・・性が怖いのね?

相談者:
&#△%・・はい
あの、襲われたことがありまして・・

加藤諦三:
あーあー

相談者:
そっちで怖くなってしまったんです。

加藤諦三:
襲われたのは何歳の頃?

相談者:
19か二十歳ぐらいのときだっ・・るんで。

加藤諦三:
19か二十歳の頃?

相談者:
はい

加藤諦三:
相手はどういう人ですか?

相談者:
30歳ぐらい、だということは聞いてました。

加藤諦三:
で・・その襲われた場所はどこですか?

相談者:
駐車場が前あって、

加藤諦三:
ああ

相談者:
そこで・・

加藤諦三:
駐車場ね?、車はそんなに、たくさん停まってたわけじゃないのね?

相談者:
まったく停まってなかったです。

加藤諦三:
そうするとそこは、も、人、目は、あまり・・気に・・

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
うん・・

相談者:
近所の方以外は通らないと思います。

加藤諦三:
と、通らない?

相談者:
はい

加藤諦三:
30歳の男性っていうのは、かなり暴力的な、行為だったの?

相談者:
そうですね。無理矢理、後ろから・・

加藤諦三:
うん

相談者:
前に回って・・

加藤諦三:
ええ

相談者:
ていう感じです。

加藤諦三:
うん
この30歳ぐらいの男性というのは、以前からあなたは知っていたの?、それとも、初め・・

相談者:
いいえ。学校の、ある、駅のとこからずっと・・ストーカーして付けて来てたみたいで・・

加藤諦三:
うん
ということは、この30歳の男性とあなたは以前に、から知り合っていたわけではないんですよね?

相談者:
はい、まったくないです。

加藤諦三:
まったくない、初めて?

相談者:
はい

加藤諦三:
そうすっと、それまでは・・

相談者:
はい

加藤諦三:
男性に対する恐れは、別になかったわけですね?

相談者:
ていうか、そういう、行為をあまりしたことがなかったので、

加藤諦三:

相談者:
それまでは。

加藤諦三:
ええ

相談者:
経験がなかったので、まったく分からなかったんですけど・・

加藤諦三:
はい
それでね?

相談者:
はい

加藤諦三:
問題は・・この事件があったときに、

相談者:
はい

加藤諦三:
このことを・・誰か・・本当のことを言える人がいました?

相談者:
母あ、には言いましたね。

加藤諦三:
あっ

相談者:
はい

加藤諦三:
お母さんに、全部言えた?

相談者:
ええ、そこからあ、あの、父にも話が行きましたし、

加藤諦三:
うん

相談者:
はい

加藤諦三:
言える人がいたか、いないかっていうのは物凄く、あとに影響が違って来て、

相談者:
はい

加藤諦三:
誰にも言えないっていう人も中にはいるわけですよね。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、そういう人はもう・・

相談者:
&#△・・はい

加藤諦三:
本当に、この事件がトラウマになるんですけれども・・

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの場合には・・お母さんに言えた。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、それ以来、あなたは・・男性が怖くなった?

大原敬子:
(咳)

相談者:
そうですね。普通に話したりとか、お食事に行ったりとか、

加藤諦三:
うん

相談者:
遊びに行ったりとかいうことはいいんですけど、

加藤諦三:
うん

相談者:
その先い・・に夜のことがあると・・

加藤諦三:
うん

相談者:
やっぱりその、怖くて。

加藤諦三:
あ、今、26歳もう働いてる、わけ、ですね?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
そうすっと、歓迎会や送別会とかいろいろな、あって、
もし誘われたらどうしようっていう、怖さがあるんですね?

相談者:
はい、あります。会の途中で帰るかとか。終わる、直前に母に連絡をして、

加藤諦三:
うん

相談者:
飲み会の場所が、場所から近ければ、

加藤諦三:
うん

相談者:
母に、来てもらうとか、父に来てもらうとか。

加藤諦三:
ん・・そうしますとね?、今、26歳って言いましたね?

相談者:
はい

加藤諦三:
この事件が起きたのは、19歳か20歳のときですよね?

相談者:
はい

加藤諦三:
・・この時点から6年7年経ってるわけですけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
次第に、男性に対する恐怖感は、増して行っていますね?

相談者:
はい

加藤諦三:
どうしてだと思う?
どんどん怖くなっちゃったっていうのは。

相談者:
周りが、結構わたしの年ぐらいで結婚してたりとか、

加藤諦三:
うん

相談者:
お付き合いされてる方がいたりとか・・

加藤諦三:
うん

相談者:
するんですけど・・

加藤諦三:
うん

相談者:
わたしもその事件に遭うまでは、結婚したいとか・・子どもを、出産したいとかっていうのはあったんですけど、

加藤諦三:
うん

相談者:
やっぱりそれが起きてからは、ま妊娠っていうのが、怖くて・・

加藤諦三:
うん

相談者:
できればそのお、そういうことをしないで、

加藤諦三:
うん

相談者:
体外受精とかですかね?

加藤諦三:
うん

相談者:
ああいうことをする、の、ようになるのかな?っていう・・

加藤諦三:
うん

相談者:
はい

加藤諦三:
そいで、今日のあなたの相談というのはあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
26歳になってえ・・

相談者:
はい

加藤諦三:
男性が怖いと。

相談者:
はい

加藤諦三:
日常生活に難しさは出てないけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
心の中は・・恐怖感は持っていると。

相談者:
はい

加藤諦三:
どうしたらいいんでしょうか?っていうことですか?

相談者:
はい、そうです。

加藤諦三:
はい、分かりました。今日はあの、

大原敬子:
(咳)

相談者:
はい

加藤諦三:
スタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてんので、伺ってみたいと思います。

(回答者に交代)

「あれから7年。健全に育つ内なる女性を前に被害感情の整理に番組を訪れた26歳」への5件のフィードバック

  1. 相談者さん。無理する事無いですよ。飲み会も事情を説明して辞退しましょう。無理やり最後まで参加するなんて、荒療治もいいとこです。カウンセリングにかかり、ゆっくりトラウマを解消しましょう。

  2. こんなに重い悩みを背負っている人に、何と言えばいいかわかりません
    比べてはいけないけど、先日のやる気のない元教師の相談はどうでもいい悩みだった

  3. 管理人さんの解説ありがとうございます。
    私たちよく聞いてるリスナーからすると、話の展開がよくわかるのですが、それでも、必要ないんじゃないかと思う件(服は脱がされたのか?抵当できなかったのか?)などがあったとは思います。

    襲われてる時に、とっさに大きな声を出すのも、もちろん抵抗するのも、女性はその場では難しかったりします。
    私は、いきなり胸を触られたり、露出狂に出くわしたこともありますが、声を上げれませんでした。
    露出狂の場合は、他にも同じタイミングの被害者はいましたが、声を上げれていなかったです。

    こういった詳細を語らせるのは、セカンドレイプになると、私も思いました。
    服を脱がされた、声を上げれなかった云々がなくとも、話の流れを作ることは可能だったと思いますし、プロなのですから、そうして欲しかったなぁと思いました。

    私のように考えるTwitter民も、多いのではないでしょうか。

  4. Twitterは最早「各個人が自分の物差しで殴り合う」場と化した。Twitter離れも加速しているし、自分もアカウントこそ保持しているが閲覧はめっきり減った。
    実は自分もネット代弁者を気取って相談者叩きをしていた時期がある。就職の失敗、親からの嫌がらせ、小中高と長年に渡る底辺カースト暮らしの劣等感‥様々な欲求不満をネットで晴らしてした。頭がどっぷりと脳内麻薬に浸かっていた。その危うさに気づいた時には社会から孤立していたし、社会復帰には時間がかかった。ネット代弁者へ浸かるのはあっという間だけど、回復は倍の時間かかる。
    何故長々自分のことを書いたかというと、相談者が自分やTwitterのネット代弁者のように「攻撃」に走ってなければいいな、と願ったから。匿名の場とは言え、体験をアウトプットしたのは大きな一歩である。他の方のご指摘のようにカウンセリングでもアウトプットしていき、ご自身と対話できれば、と願うばかりである。あとここのサイトに気づいてくれたら、とも。管理人さんのコメントも参考になる。

  5. このコメントの一番上もそうだけど、Twitter民含めて「優しい」人達は聞こえの良いこと言うだけで、実際に助けてくれる訳ではないからね。(飲み会辞退等で益々孤立したらどうするのだろう?)
    今回少し荒れたのは先生の回答というよりも、過去を乗り越えようとしている相談者に対して過剰に反応する人が多かったんだろう。
    被害者意識を振りかざして周囲の助けをあからさまに期待する人間にとって、今回の相談者みたいなのは自分の惨めさを意識させる最大の敵なんだよねw

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