逆ドッキリ!つつがなく終わった還暦祝いの後で積年の恨みをぶつけた娘の逡巡

(回答者に交代)

坂井眞:
よろしくお願いします。

相談者:
お願いいたします。

坂井眞:
お父さんの還暦祝いってのは・・

相談者:
うん

坂井眞:
いつ頃?、どのぐらい前にあったんですか?

相談者:
・・先月ぐらいです。

坂井眞:
じゃ、割りと、まだ、そのときのやり取りが・・

相談者:
うん

坂井眞:
心の中に残ってる感じですか?

相談者:
そうですね。

坂井眞:
うーん・・で、あの、今のお話聞くと、あなたのそういう心の中の葛藤というか、苦しみっていうのは別に・・今に始まったことじゃなくて、

相談者:
うん

坂井眞:
えー、さっきの話、で、聞くと、もう、あの、もっと、小さい頃からというか・・あったわけですよね?

相談者:
はい

坂井眞:
・・で、小さい頃であれば、もっとお父さんの、なんていうのかな・・支配力は強いだろうし、
で、そういうのをずうっと感じて来て、今は自立をしておられる、んだっていうことですよね?

相談者:
(ため息?)・・はい

坂井眞:
・・それでえええ・・最後におっしゃっていた・・

相談者:
うん

坂井眞:
1人しかいないお父さんなんだけど、

相談者:
うん

坂井眞:
そういう、う・・関係を続けて来て、

相談者:
うん

坂井眞:
どうしても憎しみを感じてしまうと。

相談者:
うん

坂井眞:
で、普段は感じないようにしてるんだけど、根っこでは消せていないっていうのが・・

相談者:
うん

坂井眞:
自分といえば、しては・・嫌なんだということですよね?

相談者:
そうですね。

坂井眞:
うん
あの、これ、いきなり・・答えちゃって、解決にならないんだけど、

相談者:
はい

坂井眞:
そういう・・ま、長い歴史が、あって、28年?、で、まあ、物心ついたあとですから28年ってことはないんだけど、

相談者:
うん

坂井眞:
ま、20年とかそのぐらいいろんな気持ちがあって、

相談者:
はい

坂井眞:
で、自分の、が成長して来て・・え、精神的にも自立・・して行く中で、

相談者:
はい

坂井眞:
長い歴史ん中で感じるわけじゃないですか。

相談者:
はい

坂井眞:
弟さんのいろんな事件だとか、

相談者:
うん

坂井眞:
あなたの大学の話だとか、

相談者:
うん

坂井眞:
で、直近で言うと還暦祝いでそういう、なんていうのかな?やり取りがあって?

相談者:
はい

坂井眞:
で、感じないようにしようっていうのは無理ですよ、そりゃ。

相談者:
・・うん

坂井眞:
むしろ認めちゃったほうがいいと思いますよ、それに関しては。

相談者:
うん

坂井眞:
・・だ、絶対消せないでしょ?、そういう気持ち。

相談者:
そうですね。

坂井眞:
憎しみを感じてしまう。
憎しみはいいとは言いませんけど・・そういう方向の?、負の感情が生じるのは、当たり前じゃないですか。

相談者:
うん

坂井眞:
だから感じないようにしようというよりも、自分がそういうふうに感じるのは当たり前だと思ったほうがいいとわたしは思いますよ。

相談者:
うーん

坂井眞:
だってあなたはそういう感情を持つの自分で・・そりゃあそうだと思ってるわけでしょ?

相談者:
・・

坂井眞:
無理もないなと思いません?

相談者:
・・うーん

坂井眞:
そういう・・経験と、でも、できたら、その・・ね?、お父さん1人しかいないんだから、

相談者:
うん、うん

坂井眞:
家族・・に、対してそんな気持ちを持ちたくないっていう、そういう葛藤なんですよね?きっと。

相談者:
そうですね。

坂井眞:
・・だからあの・・あなたの中に、なんか、ひ、あるべき・・家族像っていうのはきっと、ま、誰でもあると思うだけどね?

相談者:
うん

坂井眞:
こういう家族でいたらいいな、あったらいいなっていうのがあるんだけど。

相談者:
はい

坂井眞:
とてもそれとは違った・・

相談者:
うん

坂井眞:
あなたの現実があるわけじゃないですか。家族、の関係の。

相談者:
はい

坂井眞:
・・でも、現実は現実で変えようがないって、あなた自身ももう、よおく分かってますよね?

相談者:
うん

坂井眞:
お父さま治らないと思ってますって言うんだから。

相談者:
はい

坂井眞:
だったら、そこで、あの・・こうだったらいいなっていうところにこだわってもしょうがないから。

相談者:
うーん

坂井眞:
こういう感情を持つのもそりゃしょうがないけれども、
でもそれが現実なんだって受け入れる・・しかないと思う。

相談者:
そのお、憎しみを受け入れて、

坂井眞:
うん

相談者:
憎むっていうことで、

坂井眞:
うん

相談者:
憎しみにこう、囚われている人っていうのはたくさんいるじゃないですか。

坂井眞:
はい、はい

相談者:
わたしは、そうなるのが一番怖い・・と思っていて、

坂井眞:
うん

相談者:
それ・・がたぶん憎んでいるってことを、に、認めるのが、恐ろしい理由なんだと思うんですけど、

坂井眞:
うん
あのね?憎しみを・・が出て来てもしょうがない、ま、憎しみというから・・

相談者:
うん

坂井眞:
すごい攻撃的な感じになるんだけど、

相談者:
うん

坂井眞:
別に憎しみっていうふうに・・定義しなくてもいいんですよ。

相談者:
うん

坂井眞:
嫌なこと実際にあるんだし、今でも嫌なこと言われてるわけじゃないですか?

相談者:
はい

坂井眞:
それは嬉しいわけないんで、

相談者:
うん、うん

坂井眞:
受け入れるってそういうことじゃないんですよ。憎しみにこだわるんじゃなくて、

相談者:
うん

坂井眞:
受け入れることで憎しみから解放されるの。

相談者:
・・うーん、なるほど。

坂井眞:
これ自然なことだと思ったら、

相談者:
はい

坂井眞:
こだわりなくなるじゃないですか?

相談者:
・・そうですね。

坂井眞:
だって人に殴られたら痛い。

相談者:
うん

坂井眞:
痛いんだけど・・別に反対側の顔出せとは言いませんけど(含み笑い)。

相談者:
うん(苦笑)

坂井眞:
痛いんだけども・・そこにこだわらない。
この痛いのは当たり前だけど、自分はそんなことにこだわらない。

相談者:
うん、うん

坂井眞:
で、普通我々の仕事、弁護士んとこに来るのは、「じゃあ、どうしたらいいんでしょう?」っていうもっと、リアルな現実世界の話が来るんだけど、

相談者:
はい

坂井眞:
あなたはそこは自分でやれてるじゃない?

相談者:
・・はい

坂井眞:
「この大学へ」・・「行け」と言われて、行ったけど嫌だから、辞めて、働きながら、もっと納得できる大学に入って?・・で、仕事も今はすごく、あやりたいことやってらっしゃると。

相談者:
はい

坂井眞:
だから自分で自分の道を歩けるんだから。

相談者:
うん

坂井眞:
そういう感情を持っても、これはしょうがないなと。
でも自分は自分のやりたいようにやってくんだと思ったら・・

相談者:
うん

坂井眞:
憎しみに囚われないで済みますよ。

相談者:
うん

坂井眞:
だから・・縁は切れないんだけど、

相談者:
はい

坂井眞:
あなた自身は・・もう・・自立していて、そういう意味では縁は、切ってもいいわけだし、

相談者:
うん

坂井眞:
しかもお父さんのほうから・・ま、これは悲しい言い方かもしれないけどね?

相談者:
うんうん

坂井眞:
「お前達は俺の人生には関係ない」なんて言ってるわけだから。

相談者:
うん

坂井眞:
こだわる必要ないじゃない?

相談者:
フフ(苦笑)

坂井眞:
だからもうあの・・お父さんのことを・・憎めと言ってるわけじゃなくてね?

相談者:
はい

坂井眞:
じゃあもうそれぞれ・・価値の基準が違うんだから、

相談者:
うん

坂井眞:
それぞれの世界で・・やって行きましょうと・・

相談者:
はい

坂井眞:
いうふうにもっと楽に考えたほうがいいと思うんですよ。

相談者:
じゃあもう、こう、こういう気持ちになっちゃうことは、

坂井眞:
うん

相談者:
もう、当たり前というか、もう、しょうがない。

坂井眞:
だって、自分のことだからそういうふうに、訊きたくなるけど、

相談者:
はい

坂井眞:
人から同じような話聞いたらそりゃあそういう気持ちになるよって思いませんか?

相談者:
・・ま、そうですね。

坂井眞:
ごく自然でしょ?

相談者:
うん

坂井眞:
で、それにこだわってお父さん憎しで毎日、それ考えてたらそりゃ・・

相談者:
うん

坂井眞:
こう、なんていうのかな、マイナスだけど、
そういう気持ちになること自体は受け入れて、しょうがないと。
でもそれにこだわらないで、自分の、その自活できる、うー、わけだから、

相談者:
はい

坂井眞:
自分のペースで生きて行って、
で、弟さんの、ことも心配してあげればいいじゃないですか。

相談者:
はい

坂井眞:
で、ひょっとしたらお父さんも、まだ60で元気だけど、

相談者:
うん

坂井眞:
年取って来るとだんだん疲れて来るから。

相談者:
うん

坂井眞:
どっかで・・肉親の有り難みが分かって来るかもしんないですよ。

相談者:
・・&#△

坂井眞:
ま、今でも感じてられるのかもしんないけど表現はできてないよね。

相談者:
なんです・・

坂井眞:
で、そういうときが来るかもしれない。来ないかもしれないけど。

相談者:
はい

坂井眞:
・・そんなふうに考えて行けばいんじゃないのかなあと思うんですけどね。

相談者:
分かりました。

坂井眞:
うん

相談者:
ありがとうございます。

(再びパーソナリティ)


「逆ドッキリ!つつがなく終わった還暦祝いの後で積年の恨みをぶつけた娘の逡巡」への5件のフィードバック

  1. 坂井先生と塩野谷先生のこういう法律相談以外の回答ももっと聞いてみたいなあ。たまーにそういう回ではお二人ともすごくいい回答するね。

  2. 逆ドッキリは意味が違う。
    一般的にドッキリの仕掛け人に対してドッキリを仕掛け返すことを逆ドッキリと言うと思う。

  3. この手の黄金コンビ加藤&マド愛先生だったら
    同じ解答でも、もっと説得力があったかな‼️

    お父さんに強い怒りがありながら、お父さんの人生を考えてみると憎みきれない。ホントはお父さんから、自分たちを理解してもらいたい。父として変わってもらいたい
    共依存。自己肯定感が低いので、お父さんを悪く思う自分に罪悪感。悪態と思い直しの繰り返し。苦しい、もやもや。私もそうでした
    でも、お父さんは60歳、もう変わりませんから‼️ご相談者や弟さんが精神的に成熟して、真に自立されることを心から願います

  4. 辛いですね。
    気にするから腹が立つんです。接するからモヤモヤするんです。
    親御さんはまだ元気でお若いので、優しいあなたや弟さんは正誤関係なく、負けてしまうんですよね。
    無理に会わなくていいし、気が向いた時でいいですよ。次は古希のお祝いですね。心の中でスルーしてやるからな!っていう気持ちでどうですか?
    穏やかにお付き合いが出来ていれば、やってあげましょうか。

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