（回答者に交代）

野島梨恵：
はい、こんにちは弁護士の野島と申しますが。

相談者：
あ、はじめまして。

野島梨恵：
よろしくお願いします。

相談者：
あ、よろしくお願いします。はい

野島梨恵：
まずちょっと気になる、ったのがあ・・

相談者：
はい

野島梨恵：
１つの敷地に２つの建物が建っていて、

相談者：
はい

野島梨恵：
１つにご両親が、あなたのご両親がお住まいで、もう１つの建物に奥さまとあなたが住んでいたってことなんですよね？

相談者：
あはい

野島梨恵：
土地の名義は誰ですか？

相談者：
えーと、名義は、ま、父親と、母親、＆#△％

野島梨恵：
は、お父さまとお母さま、

相談者：
はい

野島梨恵：
で、まあ、ご両親の建物の名義は当然ご両親なのかなと思うんですけれども、

相談者：
はい

野島梨恵：
あなた方ご夫婦の住んでいる建物の名義は誰になりますか？

相談者：
あ、わたしです。はい

野島梨恵：
旦那さまに。

相談者：
はい

野島梨恵：
ローンはない？

相談者：
あ、ローンはまだ・・

野島梨恵：
ある？

相談者：
ちょっと残ってます。はい

野島梨恵：
ふうん
ローンの、契約名義人はあなた？

相談者：
はい

野島梨恵：
奥様は連帯保証人になっていますか？

相談者：
は（わ）、なってないですね、はい

野島梨恵：
なるほど。

相談者：
はい

野島梨恵：
もう１つ、奥さんが、親御さんを嫌いなだけじゃなくて、親御さんも、

相談者：
うん

野島梨恵：
奥さま・・お嫁さんのことを

相談者：
ええ

野島梨恵：
快く思ってないってことですかね？

相談者：
特に結婚当初はあ、

野島梨恵：
うん

相談者：
ちょっとそういう、ことが・・多々・・

野島梨恵：
うん

相談者：
ま、ちょっと何回かありまして、

野島梨恵：
うん
そ、そういうことっていうのはその、なんですか？

相談者：
はい、はい、ええ

野島梨恵：
あの、よ、よ、嫁姑での対立がよくあったっていうことですかね？

相談者：
そうですね、はい、はい

野島梨恵：
ふうーん
ただ、にも関わらず・・

相談者：
ええ

野島梨恵：
同じ敷地内に家を建てた？

相談者：
・・う・・す・・あのお、そうですねあの、結婚・・するという・・ことが、決まったときに、

野島梨恵：
うん

相談者：
建てたっていう、感じで・・

野島梨恵：
で、同居してみたらうまく行かなかった？

相談者：
ていう・・

野島梨恵：
ふうん、ふうーん

相談者：
う、そう、そういう感じですね、はい

野島梨恵：
で、うまく行かない・・ということは分かっていても、あなたのほうは特段
「じゃあ、引っ越そうか」とか・・そういう話はしなかったんです？

相談者：
・・そうですね。

野島梨恵：
うん

相談者：
ま、経済的なあ、理由とかあ、そういうので・・

野島梨恵：
ふうーん

相談者：
あの、ローン、とか、ま、そういう、のも、ありましたんで・・

野島梨恵：
・・

相談者：
時間が経てばっていうような、ちょっと簡単にちょっと思・・ってたとこもありまして。

野島梨恵：
あ、ただ、それを奥さまから見ると、逆に言うと・・

相談者：
ええ、え

野島梨恵：
特段自分の味方をしてくれるわけでもね？

相談者：
ええ

野島梨恵：
仲を取り持ってくれるわけでもなく、ま、放っておかれたみたいに見えるんでしょうね。

相談者：
ていう・・

野島梨恵：
うん

相談者：
ところ、ですね、はい

野島梨恵：
うーんーんーん
あなたはそれで、

相談者：
はい

野島梨恵：
今離婚したくない最大の理由はなんなんですか？

相談者：
・・ま、そういう病気に・・させてしまったっていうのもちょっと、ま、わたしに原因が・・あるんじゃないかな？ってのもありますし・・

野島梨恵：
罪悪感があるっていうことですか？

相談者：
そうですね。

野島梨恵：
うん

相談者：
で、それでえ、そういう、のを、も、ちょっと治療させてあげたいなってのもあるし・・

野島梨恵：
・・
（トントントン・・ペンを走らせる音）

相談者：
はい

野島梨恵：
でも罪悪感があるんだったら逆に奥さんの好きなようにさせてあげたほうがいいんじゃないです？

相談者：
・・

野島梨恵：
今まで悪、あもう、奥さんに悪かったと思うんだったら、逆にね？

相談者：
はい、ええ

野島梨恵：
奥さんが望むようにしてあげるっていう・・のもありかと思うんですけれども。

相談者：
ということはもう、離婚という形を・・取らしてあげるという形ですかね？

野島梨恵：
うーん・・ていう選択肢もね？、あると思うんですが。

相談者：
はあ

野島梨恵：
だから、

相談者：
はい

野島梨恵：
なん・・あなたが、離婚されたくない最大の理由っていうのは・・どこにある・・

相談者：
うん

野島梨恵：
まだ奥さまを愛してるから？

相談者：
・・と、はい

野島梨恵：
一緒に住みたい？

相談者：
・・はい。ま、あの、実際・・一緒にいたときは、た、ま、楽しいときもあったので、

野島梨恵：
うーん

相談者：
わたし的には。
ただあ、ちょっと本人はあ・・もう、「楽しいことなんか何もなかった」っていうのは、と、

野島梨恵：
うーん

相談者：
言われまして・・
・・うん

野島梨恵：
老後も一緒に２人で過ごしたいと思っている？

相談者：
・・

野島梨恵：
あなたは。

相談者：
う、そうですね。そうですね。

野島梨恵：
ふうん・・ただ、その、元、あなたの言う「元」っていうのが奥さんにとって戻りたくない、元だった場合に、

相談者：
・・はあああ

野島梨恵：
あ、それ・・奥さん、今までのその、元が嫌だから、「変わりたい」、「出て行きたい」って、「離婚したい」っておっしゃってるわけで。

相談者：
・・

野島梨恵：
あなたにとって心地いい元が、

相談者：
はい

野島梨恵：
奥さまにとって、心地悪い元であったら・・

相談者：
はい

野島梨恵：
あなたが「元に戻ろうよ」って提案しても、まったく意味がなくなっちゃいますよね。
「それが嫌だから別れたいのよ」って話になっちゃうから。

相談者：
・・ああー、はい
そうですね。そうですね。

野島梨恵：
そうすると、奥さんは、じゃ、どういう・・生活を、望んでいるのか？

相談者：
・・

野島梨恵：
「僕、と」

相談者：
ええ

野島梨恵：
「一緒でもそれは実現できるよ」と。

相談者：
はい

野島梨恵：
例えばもう、両親と一緒の、ね？、「舅姑と一緒の」、

相談者：
ええ

野島梨恵：
の、「敷地になんか住みたくもないと」・・

相談者：
はい

野島梨恵：
「言うんだったら、じゃあ、もう、あの家を処分して出て行く」ぐらいのね？

相談者：
ええ

野島梨恵：
覚悟が、あなたにあるかどうかだと思うんです。

相談者：
・・はあーあー、はい

野島梨恵：
要するにその、惰性で元に戻りたいっていうだけだと、

相談者：
ええ

野島梨恵：
イコール離婚したくないっていうだけだと、奥さんは絶対納得しないと思います。

相談者：
・・なるほどね、はい

野島梨恵：
うん
だから、彼女が今離婚を前提に描いているプランA・・ではない、もっといいプランBをあなたが提案しないことには・・

相談者：
・・はい

野島梨恵：
奥さま、そら、戻らないと思うんです。

相談者：
はい

野島梨恵：
・・だから「病院の近くの」・・「こういうところがあるから２人でここに引っ越そうよ」とか。

相談者：
はい

野島梨恵：
「両親のとこにいるのが嫌だったら、自分が単身赴任先でこういうところを借りるからここで一緒に住んでみないか」とか。

相談者：
・・はあ

野島梨恵：
それも難しいんであれば、少なくともね、じゃ週末ぐらいは一緒に過ごせるようにとか、病院に行くときだけでも付き添えるようにとか。

相談者：
・・はあ

野島梨恵：
なんか・・考えないと。

相談者：
・・はあ

野島梨恵：
と・・思いますけど、いかがですかね？

相談者：
うん・・そうですね、そういう・・具体的な・・

野島梨恵：
うん

相談者：
提案は、確かにできてないです。んで・・ただ・・前のようにしか、ちょっと（ため息）・・

野島梨恵：
うん、で、その前が嫌だから離婚したいんですから。

相談者：
ていう・・ですよね。

野島梨恵：
うん

相談者：
はあい、＆#△

野島梨恵：
その、前には絶対戻りたくないわけなんでね。

相談者：
ええ、ええ

野島梨恵：
・・なんかそういうことをちょっと考えてみられたらいいのかなと思いますけれども。

相談者：
・・あーあー、そうですね。

野島梨恵：
うん、だから、そ、ただ戻ってほしい・・ていうだけじゃなくて、もっとなんかこう具体的に。
たぶんね、奥さんね、「あなた『反省してる』って言うけど、じゃ、どうすんのよ？」と。
「具体的に何やんのよ？、あんた」って（苦笑）、絶対思ってると思いますよお？うん
だから、ま、それこそね、昔、反省するなら猿でもできるって、言葉、ありましたでしょ？

相談者：
ええ、ええ

野島梨恵：
だからそうじゃなくって、こういう行動起こすってところまで、示してあげたら、いいのかなとは思います。

相談者：
はあ、はい、はい

（再びパーソナリティ）