小癪な甥が仕切る姉の相続。25年続けた仕送りは相続分か生活支援か
(回答者に交代)
野島梨恵:
もしもしい?
相談者:
はい
野島梨恵:
あ、弁護士の野島です。
相談者:
あ、よろしくお願いいたします。
野島梨恵:
よろしくお願いします、えっとちょっとお伺いしたいのは、
相談者:
はい・・はい
野島梨恵:
まずそのご長女、お姉さまが亡くなった、ことに際して、
相談者:
はい
野島梨恵:
甥っ子さん達とあなたとの間で、もう遺産分割協議書はまいて(*)あるんですよね?
(*)まく: ぎょーかい用語。結ぶ、締結する。
相談者:
1回、まい、あのお、取ったんですけども・・
野島梨恵:
ちょっと待って、うん
相談者:
はい
野島梨恵:
ま、まいてあるんですよね?
署名捺印した物がすでにあるんですよね?
相談者:
あるんですけども・・
野島梨恵:
ちょっと待って!ちょっと待って!
相談者:
はい
野島梨恵:
あるのね?
相談者:
はい
野島梨恵:
で・・それに書いてない物が見つかったのね?
かい、それに書いてない、も、書いてない千万円があるっていうことが分かって、
相談者:
分かった、そうです。
野島梨恵:
その千万円をどうするかっていうのが、今問題になってるわけですね?
相談者:
はい、そうです。
野島梨恵:
それで・・そうだとすると、普通、遺産分割協議書にね?
相談者:
はい
野島梨恵:
この遺産分割協議書に記載のない遺産が見つかったときに、かくかくしかじかするって書いてあると思うんだけど、
相談者:
はい、はい
野島梨恵:
書いてあるでしょ?
相談者:
きょ、協議するって書いてあります。
野島梨恵:
あ、協議するって書いてあるだけなの?(苦笑)
相談者:
はい
野島梨恵:
あー、そう。それはあ・・だいぶイマイチでしたね。
相談者:
はあ・・
野島梨恵:
もう1つ、お父さまのお・・
相談者:
はい
野島梨恵:
遺産分割に際し、ご長男であるあなたが、家とか、ま、不動産を相続し、
相談者:
はい
野島梨恵:
まあ、その代わりにお姉さんに対して月15万を払うと。
相談者:
はい
野島梨恵:
いうのは、なんか紙で取り決めがあるんですか?
相談者:
取り決めえ・・が、遺産分割協議・・コピーみたい、なのが・・あって、わたしの、ところに遺産・・分割協議書って具体的にないんですよね。
野島梨恵:
ただ何かそのことについて、書き留めた物が、コピーでも、原本でも、なんでも、あるもの・・
相談者:
コピーではないです。ただあの・・ずうっと、ま、毎月こう、ふ、振り込んでた、あれの、振込用紙の控えだけしかないんです。
野島梨恵:
じゃ、そのときにそういうふに決めたっていう、
相談者:
決めたっていう・・
野島梨恵:
書いた物はないんですか?
相談者:
書いた物はあ、んー
野島梨恵:
25年前に作った物はない?
相談者:
とかは、ちょっとないみたい、ですね、ええ。
野島梨恵:
ただ、お父さまの死亡後、
相談者:
はい
野島梨恵:
あなたが、そういうふに15万ずつ出していたっていうことは、ま、そういう主旨であるってことは、
相談者:
はい
野島梨恵:
ま、みんなが知っている?
相談者:
はい
野島梨恵:
ふうーん、うん・・だとすると・・そのお、あなたがおっしゃってるね?
相談者:
はい
野島梨恵:
その、お姉さんが亡くなったときの、その現金預貯金は、ま、自分の・・が出したものもあるんだから、ていうのは・・
相談者:
はい
野島梨恵:
勘案してくれっていうのはなかなか難しい。
相談者:
あー
野島梨恵:
なぜならあ、あなたは、そのお父さまが亡くなったときの、合意に従ってお姉さんに渡しているわけで。
そうなると、お姉さんはただ、それは、自分が当然もらうもんとしてもらっているのであるから、
相談者:
はい
野島梨恵:
それはお姉さんの資産なので。
相談者:
はい
野島梨恵:
その、出所が誰、であろうと、お姉さんの資産だからですね?
相談者:
はい
野島梨恵:
でまあ、そのお・・千万円が出て来たんであればあ、
相談者:
はい
野島梨恵:
普通に素直に考えると、
相談者:
はい
野島梨恵:
そりゃ、ま、相続持ち分で半分あなた、半分甥っ子さん達?
相談者:
はい
野島梨恵:
て行くのが、最も素直・・で、
相談者:
はい
野島梨恵:
トラブルがなく、且つ自然で落ち着きのよい解決であるように思いますけれども、
相談者:
あー、じゃそれ、600万だったから最初ね。言ってて、で、400万ん、ですから。
野島梨恵:
うん、えーと、600万だったから最初は、っていうのは・・
相談者:
うん、最初600万で、あの、1千万みつか・・
野島梨恵:
え、ちょっと待って、ちょっと待ってください。
相談者:
はい、はい、はい
野島梨恵:
「最初600万」ってのは何が600万だっておっしゃってるの?
相談者:
最初、遺産、協議分割書で作ったのは、その、お、落とした・・やつを、の、遺産協議分割書で作った、金額というのは、600万。
野島梨恵:
600万ってのは誰が600万?
相談者:
えーと、甥っ子2人が、
野島梨恵:
そうですね、甥っ子2人さんは600万で、
相談者:
2人、ろっ・・はい、2人だから・・
野島梨恵:
あなたが800万
相談者:
300、300ですね?
野島梨恵:
そうそう、そうでしょ?
相談者:
はい
野島梨恵:
で、あなたが800万だったんでしょ?
相談者:
はい、はい
野島梨恵:
これに加えて、今、千万が見つかったのであれば、普通に、ご長男であるあなたが、まあ、あー、お、弟さんであるあなたが500万。
甥っ子さん達が250万、250万っていうのが・・一番ストレートな解決かなと思うんですが。
相談者:
あー、そ、それじゃ、400っていうのは、まあ、妥当(苦笑)、なんなっちゃうのかねえ・・
野島梨恵:
ある程度妥当、ですね。
相談者:
ああ(ため息)
野島梨恵:
はい
それはまあね、あの、あなたとして、まあ、お姉さんが持ってた・・
相談者:
ただ有価証券、ですからね、ちょっと、お、お金・・ついてがね、あれなんで。うーん
野島梨恵:
うーん、ま、2年、しかも2年、2年前の・・
相談者:
うん
野島梨恵:
2年前の株式でも、そんな、な、亡くなった人の名義のままで放ったらかしといたってこと?
相談者:
そうですね。
野島梨恵:
それはあ、だいぶイマイチですね、ヘヘヘヘ(苦笑)
相談者:
あー
野島梨恵:
あのお、だいぶイマイチだけどしょうがないね、今、今更そんなイマイチだったなんて言ったってね。
相談者:
そうですね。
野島梨恵:
ただ・・それはやっぱり、ま、あの・・争ったとしても、そういう解決に恐らくなると思うから。
相談者:
あ、それでじゃあ、甥っ子の一番・・強く押す人は・・
野島梨恵:
うん
相談者:
あの、言ってんですよね。
弁護士たちとも「俺は」、今度「半分もらう」つってんね。
野島梨恵:
あー、ま、そうでしょうね。だから、まあ、そこでね?、その、ま、あなたもほら・・あの、お姉さん・・かぞ、ごきょうだい全部亡くなられてね?
相談者:
うん
野島梨恵:
ま、その甥っ子さん達が・・まあ、ね?、あのお・・お姉さんの・・お子さん達とあんまり喧嘩しないで、
相談者:
うーん
野島梨恵:
ま、しかも、そのね?、そのお、これがまた何千万って金額ってわけでもなさそうだし。
相談者:
そう、大した、億単位じゃないですからね。
野島梨恵:
そう、そう
相談者:
わたしも、だから・・
野島梨恵:
それだったらねって思うけど。、
そういうことでね?、こう、
相談者:
うん・・
野島梨恵:
若い甥っ子さん達と喧嘩するのも、こう、いささか、なん、なんだっていう気も(苦笑)しないでもないんでね。
相談者:
で、最後に1つちょっとね?
野島梨恵:
うん
相談者:
お訊きしたいのは、結局・・あの、甥っ子達も何もわたしがちょっとお、半分、い、怒ってやったのが、これ国家に寄付すると。そういうの、のは、国家のものにしちゃうってのはできないんですか?簡単には。
野島梨恵:
国家のものにしちゃう?
相談者:
うん、だ、い、金だなんか誰にも遺産渡さないって、出ささないって&#△
野島梨恵:
それえはね、相続人がいるから、全員が相続放棄すりゃあいいけど。
相談者:
はああ
野島梨恵:
それ、甥っ子さん達は相続放棄はしないでしょう?だって「欲しい」って言ってるんだもん。
相談者:
あーあ、そういうことですか。あー
野島梨恵:
あなたが相続放棄したら、それは、ぜ、全部甥っ子さん達に行っちゃうだけよ。
相談者:
あ、そうですか。
野島梨恵:
うん、うーん
相談者:
なるほどね・・
野島梨恵:
ちょっと、そういうことになるかなと思うから、
相談者:
うん
野島梨恵:
もう一遍よく考えてみられたほうがいいかなとは思いますけれど・・
相談者:
うん、今んところじゃね、半分わたし、もらいますからね。甥っ子達は2、4分の1、4分の1ですから。
野島梨恵:
うん、うん
相談者:
金額的には・・わたしも・・損ん、は、しないですけどね(苦笑)。
野島梨恵:
うん、損はしてないね。
相談者:
ただ・・ただ全部自分でえ、やったお金がね?、うん・・
野島梨恵:
うん、でも、その代わりにね?お父さまの相続のときに不動産もらったわけだからね?、うん
相談者:
うん・・不動産もらって借金ついてるからね(苦笑)。
野島梨恵:
うん、でも、その代わりに、
相談者:
&#△
野島梨恵:
お姉さんにお金払いますうってお約束だったとしたら、
相談者:
うん、うん、うん
野島梨恵:
それはそれでまあ、
相談者:
はい
野島梨恵:
そういうことなのかなあとは思います。
相談者:
はい、分かりました。
野島梨恵:
はあい
相談者:
じゃ、一度考えて・・
はい、いろいろありがとうございました。
(再びパーソナリティ)
そもそもアネキがちゃんと働いてくれれば、ここまでややこしくならなかったのにねw
相談者はきっとこう思ってるだろう。
アネキは何の役にも立ってないじゃないか!
人生いろいろ、相続トラブルもいろいろというところですが、継母がいるとなると、本当に複雑な家族関係だったんだなあという感じがしました。
遺産は本当に難しいところですが、色々な事情があったとはいえ、仕送りはどうなんでしょうか。いずれにせよ、平穏な解決を望みたいものです。
ところで、今週は弁護士がご相談相手という放送が目立った週かなあと思います。あと、土曜日版が今井さんだったことも特に印象に残りました。
昨日は所用で最後しか聴けませんでしたが、一度金銭トラブルに填まってしまうと、脱出することは不可能と言っても過言ではないんですよねえ。
管理人さん、コメント有り難いわ!そうなんだ~と、少し解った気がするのね。まぁ、他人事だからいいけど・・・
始めは姉に毎月15万円を援助し続けていた感心な弟が遺産を多く配分してもらえないかという相談かと思いました。2人の甥が1千万円を隠していたのかとも思いました。ところが一千万円は有価証券らしいので、結局、分割協議後に分かった遺産の取り分を大きくしたいとの事みたいです。
父親が残した不動産のローンの残りが億単位という事は相当な遺産があったという事になります。継母や妹の取り分がどうなったかも知りたい所です。
2人の甥御さんは50万円づつ相談者に余分に渡すという鷹揚さから見ると、妹さんも相当に裕福だったかも知れません。