社名に名前を冠した矢先に癌で逝った自慢の息子49。最期に交わす短くも深い会話

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
人生には、もう、本当に・・辛いことは誰にも、あるんですよね。

相談者:
はい

加藤諦三:
それで、対象喪失の仕事っていう言葉がありましてね。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、その・・仕事、と、言ってるのは、プロセスなんですけど、経過なんですけど。

相談者:
はい

加藤諦三:
まず、現実否認っていうのがある。

相談者:
はい

加藤諦三:
逝ってしまったんだ、という・・現実をう、受け入れられない。人間は。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、その次に・・しばらくすると・・絶望が来る。

相談者:
はい

加藤諦三:
あー、は・・や・・っぱり、逝ってしまったんだ、という・・現実を受け入れるところに来る。

相談者:
はい

加藤諦三:
その絶望のあとに・・希望が来るんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
だから希望・・ていうのは・・絶望を通過しなきゃならないんです。

相談者:
あーあ

加藤諦三:
ですから、今そういう意味で・・現実否認の・・段階、かもしれませんけれども。
絶望の段階から・・必ず・・希望の段階に・・来ます。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
もう・・なんで、ここまで苦しいんだ?っていうのがあるわけですから・・人生には。

相談者:
はい

加藤諦三:
だけどそれは・・ひとつひとつの・・人生を結果で見ないで、プロセスで見る。

相談者:
あー、過程として捉えるっていうことですよねえ・・

加藤諦三:
そういうことですよ、過程として見る。

相談者:
あーあー・・なるほどですねえ。

加藤諦三:
ええ
いつか・・

相談者:
はい

加藤諦三:
こういうことが、希望、だったのかと思うときが来ます。

相談者:
はい。頑張って行こうっていう気持ちにはなれそう、な・・

加藤諦三:
はい

相談者:
気がいたします。

加藤諦三:
はい。それでは失礼します。

相談者:
はい、ありがとうございましたあ。

加藤諦三:
人生は、結果ではなくて経過です。

 

「社名に名前を冠した矢先に癌で逝った自慢の息子49。最期に交わす短くも深い会話」への9件のフィードバック

  1. 管理人さんの想像力、有り難うございます。私も家族関係が分からず、モヤモヤしていたけど…

    1. 熟年離婚されていたそうですが、息子の死同様、本当に残念。もし元旦那さんが再婚されていなかったら、何とか復縁して欲しいなあと思います。
      「お前100までわしゃ99まで、ともに白髪の生えるまで」ではないですが、何とか息子さんをしっかり供養していって欲しいなあと思います。
      あっ、格言ですが、「人生は結果ではなくて過程」で済むかもしれませんが、「就職活動は課程ではなくて結果です」。それは肝に銘じなくては。
      ともあれ、人生100年時代なので、少なくともあと30年、出来れば復縁してもらった上で、体には気をつけて頑張って生きて欲しいものです。

      1. 社会保障付き長期雇用に失敗した人が「就職活動は課程ではなくて結果です」って、つまり「私は結果出せませんでした」ってこと?

    2. 私の友人も49才で亡くなりました。あれから3年半が過ぎますが、辛すぎて死にたくなります。他人なのに、、、。
      もっと一緒にいたかったです。
      この先どうやって生きていこう。
      悲しみを分ちあえる人がいないです。

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