働く息子20歳が貸した5万円の回収方法の相談。手を尽くす相談者が叱られるの巻

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
ちょっと、キツいことを・・言うことになっちゃって、
折角電話掛けて、来てくれたのに申し訳ないんだけど、

相談者:
いえ、とんでもないです。

加藤諦三:
あなた嬉しがってやってんじゃない?

相談者:
・・いや、嬉しくはないです。

加藤諦三:
嬉しくはないんじゃなくて、

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
息子から必要とされることが嬉しいんですよ。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
教育には・・

相談者:
はい

加藤諦三:
してやんなければ、ならないことと、してやってはいけないことと両方あるわけですよ。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
だけど、親の中にはあ・・これは、英語のほうでよくNeed to be neededっていう言い方をするんですけども。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
必要とされることを必要とする、母親っていうんです。

相談者:
・・

加藤諦三:
要するに頼まれることが嬉しいんです。自分の力なんです。

相談者:
・・

加藤諦三:
つまり、息子が問題を起こすことをあなたは、意識の上では困ったもんだと思ってるかもしれないけど、

相談者:
はい

加藤諦三:
無意識では喜んでんですよ。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
自分が解決してあげなければならないと。

相談者:
・・

加藤諦三:
あなたの無意識には、

相談者:
はい

加藤諦三:
そういう・・息子から必要とされることを喜んでる部分があるんじゃないの?

相談者:
・・

加藤諦三:
そいじゃなければ中川先生がおっしゃるように・・こんなものは・・当然・・親が、子供の教育として自分で解決しろと・・

相談者:
はい

加藤諦三:
言うのが、当たり前でしょう?

相談者:
はい

加藤諦三:
親が、出てくんのはおかしいのに、なんで親が、相手の家(うち)まで行くわけですか?

相談者:
・・

加藤諦三:
つまりそのあなたの気持ちです。

相談者:
・・

加藤諦三:
なんで、そこまで息子の借金に、首を突っ込むか?ということなんです。

相談者:
あ・・ま、昔から、結構手のかかる子だったので、解決したいのと、やっぱり、ちょっと心配な部分が、あったと思います。

加藤諦三:
むしろ、

相談者:
はい

加藤諦三:
手の掛かる子だったっていうのは、手が掛かることが嬉しいんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの無意識の中では・・子供が問題を起こして、それを、自分が解決してあげることが嬉しいんです。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
そうでしょ?

相談者:
はい、そういうことになります。はい

加藤諦三:
子供が・・問題を起こすことが、喜び、というのは・・要するに自分自身に対して無意味感があるんです。

相談者:
・・

加藤諦三:
だから、人が問題を起こすと・・喜ぶんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
中にはね?

相談者:
はい

加藤諦三:
自分の息子が・・結婚してから・・離婚騒動が起きたら・・

相談者:
はい

加藤諦三:
ほんとに、生まれて初めて親が、あんなに嬉しそうな顔・・見たことがなかったっていう、例があるんですよ。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
それは・・離婚騒動、なったから、親が自分が出ざるを得なかった。
これはいろんなところであるんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
定年になって、仕事がなくなって、

相談者:
はい

加藤諦三:
地域のトラブルに、首を突っ込む人ってのはすごく多いんですよ。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
地域のトラブルをどんどん、どんどん、大きくするんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
そうすっと自分の役割が出て来るから。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
だからそれとおんなじなんですよ。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
これは、中川先生がおっしゃるように・・息子さんに解決させてください。

相談者:
分かりました。

加藤諦三:
よろしいですか?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
ありがとうございました。

加藤諦三:
必要とされることを必要とする人々。

 

「働く息子20歳が貸した5万円の回収方法の相談。手を尽くす相談者が叱られるの巻」への34件のフィードバック

  1. 小学生時代の後輩・・・。
    普通先輩にお金は借りないと思うのだが
    息子さん年下にパシリみたいに使われてはいまいか。
    一度目の借金の時に親が手を貸していなければ
    お金を貸すことが何なのかすぐに分かっただろう。
    でもまあ、5万円くらいで済んで本当によかったですよ。

    1. 気にはなりますし、「それを言っちゃあ、おしまいよ!」ならぬ、「金を貸しちゃあ、おしまいよ!」というのが全てかなあと僕、正直思います。
      ご相談者の長男さん、先輩としてビシッと貸さずに説教していたらという感は否めませんよねえ。後輩も後輩、先輩を正攻法で立てて欲しいです。

      1. 一体何が気になるのか?
        なぜ脈絡もなく寅さんのセリフが出てくるのか?
        先輩を「正攻法で立てる」ってどういう意味なのか?正攻法って言葉の意味本当に分かってるのか?

        1. 一体何が気にならないのか?
          なぜ脈絡もある寅さんのセリフが出てきてはいけないのか?
          先輩を「正攻法で立てない」ってどうい

          1. もうコピペすら満足にできないんならコメント書くのやめとけよ。迷惑だよ本当に。

            1. 迷惑だと言われているコピペ行為を続けるのは単純に「嫌がらせ行為」であり「荒らし」です。

              1. 迷惑だと言われているコピペ行為を続けるのは単純に「嫌がらせ行為」ではなく「荒らし」ではありません。

            2. もうコピペすら満足にできるんならコメント書くの続けろよ。
              迷惑でないよ本当に。

  2. 俄には信じ難いような話でしたね。
    以前2000円をどうしても回収したいんだという相談がありましたが、あれは本人が電話してきた分まだ救いがあったのかも知れません。
    そういう意味では今回の件、中川先生の仰るとおり、息子さん本人が身に染みないと同じことの繰り返しでしょう。最悪、連帯保証人を引き受けたりすることだってあり得ますよ。
    手の掛かる子供が愛おしくて仕方ない相談者さんにそこまでの事態が想定できているでしょうかねぇ?

  3. 人に金を貸す時は、
    そいつにアゲルつもりで貸せ!!
    じっちゃんの遺言だっちゃ。

    1. そうそう、その言葉、まさしく「金を貸しちゃあ、おしまいよ!」なんですよねえ。
      実際、以前にも似た相談、あっただけに、また出たのかなあという感じもしました。

        1. 4月18日の相談に似ていたということでああいう発言が出たのだろうか?僕、今回の5万円戻らない件、勉強代と見ていいと思います。
          お金を貸したらまずは戻ってこないという意味での勉強代でもあり、「金を貸しちゃあ、おしまいよ!」なんだろうと受け止めています。

            1. 客観的に見て、(4月18日の相談に似ているという)このような発言が出たのでしょう。金銭トラブル、難しいですねえ。

            1. 迷惑だと言われているコピペ行為を続けるのは単純に「嫌がらせ行為」であり「荒らし」です。

              1. 迷惑だと言われているコピペ行為を続けるのは単純に「嫌がらせ行為」ではなく「荒らし」ではありません。

  4. 「必要とされることを必要とする人々」って、良く言えば世話焼き、悪く言えばおせっかい、もっと悪く言えば相手をスポイルして自立を妨げるタイプの人
    相談者も「困ってる人を放っておけない」性分なんだろうけど、子供にもそれじゃ、こんな脇の甘いお人よしになるよなあ

    中川先生も加藤先生も呆れてたけど、息子が今まで金を貸した連中に人として舐められきってたってことを、相談者は親としてもっと深刻に受け止めた方がいいと思う
    相談者がまだ50歳で、寸借詐欺レベルだからまだ鎮火できてるだけで、本当の性悪に目を付けられたら大火事だよ

  5. 加藤先生が例示された「退職後地域のトラブルに首を突っ込むオジサン」。いるなぁ地元の自治会の役員に。
    回覧板で住民の困りごとを募る。住民はここぞとばかりにアレコレ相談を持ち掛けるのだけど、利害が対立する案件が多く大抵は宙ぶらりんになる。それぞれが「あの件はその後どうなった?」と問い合わせるが、いやアレはボランティア的に話を聞いただけで必ずしも解決を約束したものじゃない。本当に解決を望むなら然るべき行政当局へどうぞと開き直っておしまい。
    結果住民間の対立を生み出しただけなのだが、オジサン本人は自分の元に相談が持ち掛けられたこと自体が嬉しくて堪らず地域の名士気取り。
    アレで暇を持て余す自分の存在意義を確認し承認欲求を満たしているんだなぁと常々眺めていたので、加藤先生のお話が非常に腑に落ちた次第。

    本筋と無関係な長文で失礼しました。

    1. これは良い長文。心当たりのあるオジサン、役員の方、良い意見もらいましたね。これに気づいたら明日からあなたの人生変わります。失礼します。カト先生はやはり偉大だ!

    1. そうです、それが言いたかったんだ!理解しない方、本当に多くって…。

      1. 理解しない方が多いのであれば、それだけ文章力に問題があるのだと思います。

    2. 勉強代と思わなきゃなのはむしろ母親の方。
      でもムチュコタン大好きコントロールマザーにはちっとも響かないねぇ。

  6. 子供の失敗をゆるせない、見守れない、そして口うるさく逐一介入する親、身近に知っています。
    その母親はそんな自分の姿勢を、むしろよかれと思っているようです。私はこんなに一生懸命子供を躾ているのに、いつもこの子は問題をおこして、私の言うこと聞かない。つらい、苦しい、と言っています。
    端からみれば、必要とされることを必死に見つけて、子供に食らいついてるようにしかみえませんが、本人は本当に無意識、無自覚なんですよね。
    彼女に今回のラジオ聞かせたらどんな感想言うのかな、と気になりました。

  7. 金目的で近寄って来る奴とは付き合わないこと!
    先輩のお言葉です、、、
    小生は故に先輩と付き合うことが出来ています。。。

    良い指導者(親も含む)に恵まれないと不幸ですね、。

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