（回答者に交代）

大原敬子：
こんにちは。

相談者：
こんにちは。

大原敬子：
今日のお話を聞きますとね、

相談者：
はい

大原敬子：
様々な、感情とか、あなたが執着している、ものとか、絡み合ってるんですね。で、シンプルにですね、私がお話を聞いていて、気になった部分をフォーカスして、そっからあなたの自分の気持ちを考えてくれますか？

相談者：
はい。

大原敬子：
まずですね、今あなたがね、死にたいって言いましたね？

相談者：
はい

大原敬子：
消えたいって。

相談者：
はい（涙声）

大原敬子：
死にたい、消えたい・・普通は「死ぬ」って言うんですよね。
もう一つは、「消える」っていうんですね、覚悟があるんです。
ということは、「私はいいんです、いいです」て言いながら、誰かに、どんな細い糸でもいいから、私を、引っ張ってほしい、つり上げてほしいっていう、あなたの願望が、その涙になってるんではないかと私は思ってるんですけども、

相談者：
（鼻すする）

大原敬子：
違っていますか？

相談者：
（涙声）できれば、人に迷惑かけないように生きていきたいですけど

大原敬子：
そうですよね。生きたいんですよね。

相談者：
（涙声）でも生きても死んでも迷惑かけて・・

大原敬子：
いいですか、きついけれども、ちょっと前に進みましょうか？

相談者：
はい

大原敬子：
まず私が聞きたいのは、あなたにね？

相談者：
はい。

大原敬子：
こういう感情になったのは、

相談者：
はい

大原敬子：
お母さんが亡くなったときに、あなたはどういう心の変化があったか？
もう一つは、「ええ？お姉さんだったの！」てあなたが事実を知りましたね。

相談者：
はい。

大原敬子：
どちらの方が、あなたの中に、非常に大きく心が、ぐらついた？

相談者：
揺れの長さでいうと、

大原敬子：
うん

相談者：
姉だったっていう、

大原敬子：
だと

相談者：
知ったときに

大原敬子：
そうでしょうね。
それは、今日（こんにち）のこの、死にたいの中に入っていますか？

相談者：
姉の存在は全く悪くなくて私にとって

大原敬子：
うん、そうですね

相談者：
母がそういう人間だったっていうこと、（涙声）が大きいです。

大原敬子：
それは、母は私だけの母だと思ったんじゃないかしらね。

相談者：
（涙声）そうです。

大原敬子：
あなたの心の心の底ですね、は、お母さんがやっぱり好きだったんですね。

相談者：
（涙声）はい。

大原敬子：
その好きだったお母さんは、姉を産んでて、それ黙ってたっていうことが大きいですよね。

相談者：
はい

大原敬子：
あなたの本音の部分はそこなんです。核の部分は。

相談者：
はい

大原敬子：
ということは、あなたは死にたいって言ってますけども、「なぜ私が、こんなに我慢して、なぜこんな苦労しなくちゃならないんだ」っていう、見えない怒りの中で、「死ぬう！」ってことであなた言ってるんじゃないかしらね。

相談者：
はい。
常に、怒りがあって、

大原敬子：
うん、怒りです。

相談者：
それ人に向いちゃうんですよ。
例えば、すごく家族仲が良くて、

大原敬子：
うん

相談者：
満たされて育ってる子とかが、ちょっと、わがままなこと言ったりとか、

大原敬子：
うん。

相談者：
非常識だなって思うことをしたりすると、

大原敬子：
うん

相談者：
何でこいつ、こんなに自己評価高いだって頭にくるんです（笑）

大原敬子：
（笑）
常に、話す相手が、もう、憎しみの対象になっちゃうのね。

相談者：
はい

大原敬子：
だから、こんなにね、頑張ってきてる私を、誰もが助けないで、どんどんどんどん裏切られてしまう。「許せない！」ってことが、自暴自棄になって、死という言葉、消えたいって言葉で使ってると思うんです。
もっと翻訳すると、「みんな助けろよ、私を」って。
「わかる？」って。
「あなたたちこんな苦しみわからないでしょ」って、私には聞こえるんですけども。

相談者：
（涙声）最悪ですね。

大原敬子：
どうして最悪？

相談者：
（涙声）だって、

大原敬子：
うん

相談者：
（涙声）◆＃＄％1人で生きていかなきゃいけないのに・・
（涙声）他人に助けを求めて暴れるなんて最悪じゃないですか。（鼻すする）

大原敬子：
人っていうのは、助け合って、生きていくのよ？

相談者：
（涙声）だからそれは助けてもらう価値のある人はそうかもしれないけど

大原敬子：
価値がなかったら、こんな相談しませんよ、あなた。
「こんな立派に、勉強してるこの私に、誰もが手を貸さないのは許せない」ってもので電話したんですよ？

相談者：
（鼻すする）

大原敬子：
価値がなかったらこんな電話しませんよ？
ただみんなね、病的に扱ってしまったときにあなたは許せなかったんです。

相談者：
（鼻すする）

大原敬子：
泣いてもわからないんですよ？
強くなること、そうじゃない？

相談者：
（泣）泣きたくて泣いてるんじゃないです！

大原敬子：
悔しく泣いてんの？

相談者：
（泣）そうです

大原敬子：
じゃ私に向かって言いなさいよ。応対しますよ、ちゃんと。

相談者：
（泣）こんな弱くなりたくて弱くなったんじゃないです。

大原敬子：
うん
泣くのは悪いことなのね、あなたにとってはね。

相談者：
親からもらえなかったものを、

大原敬子：
うん

相談者：
得るために、強くなるとか、賢くなるとか美しいとか、いろんなものを手に入れないと

大原敬子：
うぅーん

相談者：
（泣）愛してもらえないから、必死こいて頑張ってんのにぃ！

大原敬子：
なるほど。

相談者：
（泣）がん・・でも足りない、から

大原敬子：
ん？ん？
しっかりと文句を言うこと。分からない、それだったら。
もう私をお母さんと思って言いなさいよ、どうぞ。

相談者：
汚いやり方で、自分の人生だけは守って（泣）
子どものこととか、道具みたいに扱って

大原敬子：
うん、うん

相談者：
（泣）そういう汚い人から生まれてきたっていうのが

大原敬子：
うん、そうね、うん

相談者：
！ムカつくし

大原敬子：
うん

相談者：
！子どもを生むってことを甘くみてんじゃないよって（泣）

大原敬子：
うん
「そうだねえ。お母さんたち◆＃＄％なのよ」って。
「これしか生き方が分からなかったの」ったって言ったときに、あなたは、何て言うの？

相談者：
（泣）！生き方分かんないんだったらあ、子どもなんか作るなよ、◆＃＄％で死ねばよかったじゃん・・

大原敬子：
あなた・・ちょっと・・落ち着いてね。
そういう話はちゃんと、先生に話した？

相談者：
・・

大原敬子：
今ほんとに可愛いですよ、子供らしく・・「なんだよ、なんだよ、勝手に産んどいて」って全部言ってるんです、あなた。
その気持ちを全部出したときに、ふぉあーと力抜けて、頭の中がめまいしてませんか？今。

相談者：
気持ち悪いです・・

大原敬子：
そうでしょう？（笑）
それぐらい出したかったんです。気持ち悪いでしょう？

相談者：
（鼻すする）

大原敬子：
まだある？

相談者：
父親も嫌です。

大原敬子：
わあ、父親もそうなんだ。
じゃ私がお父さんなったげる。どうぞ。

相談者：
（涙声）自分の、立場とか、自分が、おじいちゃんと戦いたくないから、自分が、仲良ししてると、戦いたくないからって、惰性で結婚して、惰性で子供を作って・・（鼻すする）
（涙声）作ったら作ったでちゃんと面倒見ないで
結局、顔だけで奥さん選ぶから、ああやって騙されて、！バカじゃないの（泣）
結婚なんかしないで、一人で頑張って戦って生き、生きて、欲しかったのに（泣）
逃げるために子ども作るな！

大原敬子：
「お前にとってお父さんだけど、俺は、こんな力しかないんだよ」って、と言ったらどうしますか？

相談者：
それこそ散々言われましたけど

大原敬子：
（笑）あ、言った？

相談者：
謝って欲しかったし、

大原敬子：
うん

相談者：
親のことカウンセリングに連れて行ったりもしたんですけど

大原敬子：
ああ、偉いじゃない、お父さん連れて行ったんだ。
結構あなたやることやってるじゃない。

相談者：
（泣）だって資産の管理とか色々やること、押し付けられて、

大原敬子：
うん

相談者：
（泣）ちゃんと、親から、基本的な価値を認められるっていう、最低限のことすませないで、社会で生きて、生き残れる、気がしない・・
ムカつくっ

大原敬子：
むかつくね。
でも、人はこうして自分の気持ちを、洗いざらい喋れるときに、生きる気持ちが出てくるんです。

相談者：
（鼻すする）
（息遣い）

大原敬子：
今あなたね・・
お水を一杯飲みなさい？

相談者：
はい（鼻すする）
（ごきゅごきゅ）あはぁ

大原敬子：
そしてね、思いっきり、はぁーって息吐いてごらんなさい。

相談者：
ハァー

大原敬子：
「言ったあ」って。

相談者：
ハアー

大原敬子：
積年の恨みを全部出したと思ってやってごらんなさい。

相談者：
（息遣い）

大原敬子：
これは怒りが消える方法なんです。
人間は誰しも皆んな怒り持ってるんです。

相談者：
（鼻すする）

大原敬子：
でもあなたは19歳まで元気で生きてるじゃないですか。

相談者：
（鼻すする）

大原敬子：
最後の最後まで、転んでも転んでも。
立ち上がって。立ち上がるときは、石でも草でもいいからつかみ取って、強くなるってことを私はあなたに切望しますね。

相談者：
はい・・

大原敬子：
その気持ちだけは持ってください。

相談者：
（鼻すする）
そんな気持ち持つ資格あるんですか？

大原敬子：
資格なんて・・人間にはあるんですか？
好きか嫌いしかないんじゃないの？
私はあなたを好きです。

相談者：
（泣）

大原敬子：
抱きしめたいですね、本当に。ギュッと。
そういう人をあなたこの電話の中で、引き付ける心を持ってるんですよ？

相談者：
・・

大原敬子：
それを信じて、

相談者：
（息遣い）

大原敬子：
ほんの少しでもいいから、前に進んでほしい。

相談者：
でもこれまでの、自分が望むような助けを得られなかったってことは、助けてもらう資格がないから・・

大原敬子：
助けて欲しいっていう人は、溺れてる私を、助けるでしょう？
じゃなくて、助けてほしいってのは励ましでしょ？
泳ぐのを、やめるのも、自分次第なのよ、あなた。
あなたは人生を、助けてほしいんじゃなくって、励ましの中で自分が、生きる強さを持ってほしいんです。

相談者：
はい・・

大原敬子：
うん。約束できますか？

相談者：
（生き吸って）

大原敬子：
小指出して

相談者：
はい

大原敬子：
私も出しました。指切りしましょう。

相談者：
はい

大原敬子：
じゃ、頑張れるのね？頑張れっていうことは、自分を信じて一歩前に出るのよ？

相談者：
はい

大原敬子：
はい、強く握って。

相談者：
はい

大原敬子：
握った？

相談者：
はい

大原敬子：
はい！、じゃあ、今から、前に進んでください。

相談者：
はい

（再びパーソナリティ）