息子の無心よりもその理由の重大さ「分かってます」弁護士「いや分かってない」

(回答者に交代)

坂井眞:
よろしくお願いします。

相談者:
あ、よろしくお願いします。

坂井眞:
ウンッ(咳払い)、まず、ちょっと、前提の事実関係を、(含み笑い)確認させてもらいますと、

相談者:
はい

坂井眞:
最初、「2、3年前から」とおっしゃったけどお、「2年前から」って、途中からおっしゃってたからあ、決算時期になると、百万単位で金を貸してくれって言ってくるのは、2回あったっていうことですか?

相談者:
そうですね、2年前からはっきり、

坂井眞:
ああ

相談者:
金額がでかくなってえ、◆#$%□

坂井眞:
その前からもあったの?

相談者:
私はわかってないけどお、嫁さんがちょこちょこ、出したりしてたみたいですけどねえ・・

坂井眞:
あああ。
ちょ、もうちょっとだから、おも、今言った話してたより・・ちょっと、根が深そうだね?

相談者:
うん、それでえ、2年前ぐらいから、決まった金額の大きいやつが出てきて、

坂井眞:
はい

相談者:
私がちょっと・・わかったような感じですねえ。

坂井眞:
うん、じゃあ、まあ、前のことはわかんないから、2年前からでいいんだけど。

相談者:
はい

坂井眞:
2年前から、いくらずつ貸したの?

相談者:
ええっと、2年前は、ええっと、百、万。

坂井眞:
うん

相談者:
次が、70万。

坂井眞:
うん

相談者:
で、今回があ、えええっと、マンションからの、家賃の、不払いですねえ・・

坂井眞:
マンション半年分というと、それまた、百万はい・・ち◆#$%

相談者:
いや、百万までは、ないんですけどもお、

坂井眞:
いくら、いくらだった?

相談者:
ええと、50万ほど。

坂井眞:
50万、じゃあトータルで220万だ。

相談者:
ええ・・そうですねえ。

坂井眞:
百万、70万、50万だから、

相談者:
うん、それでえ、そして、それでええ、家賃の件で、わあわあ言ったら・・次の、決算の時、まだあ、金が、焦げ付くっていうことを話し出したんで・・そうですねえ・・

坂井眞:
で、次は、いくらぐらい来そうだってことも、聞いたんですか?

相談者:
ううん、それが、まあ・・7、80万の話が、出れましたね?、また・・

坂井眞:
7、80?

相談者:
・・はい

坂井眞:
そしたら、もう、300万ぐらいになっちゃうよねえ?

相談者:
はい、はい・・なります。

坂井眞:
わっかりました、それで?、えっとおおお、お父さんにバレないように、月々返してたっていうのは、月、いくら返してもらうことになってたんですか?

相談者:
毎月3万と、まあ、ボーナスの時、ある時だけ払ってくれみたいな◆#sで、

坂井眞:
夏冬ボーナスで、例えば、もう10万ぐらいずつ、上乗せみたいな?

相談者:
うんうん、そうですねえ。で、それはあ・・払ってもらってたんで、こっちも安心してたんですよね。

坂井眞:
と、3万円で、12ヶ月で、36万で、10万ずつ余分にボーナス払ったって、56万だから、到底返らないわね?これね?

相談者:
・・うん、まあ、まあまあですね?

坂井眞:
アハハ(苦笑)だから・・甘いよね?、基本的にね?

相談者:
うん、そうですねえ、特に・・

坂井眞:
うん、や、それがあ、自覚があるよね?、きっとね?(苦笑)

相談者:
・・

坂井眞:
「しょうがねえな」って、「貸してやるよ」って。
まあ、余裕あるから言えるんだけど。

相談者:
んまあ・・まず、こっちも・・(苦笑)もう、そんな昔みたいに、現役じゃないんでえ・・

坂井眞:
うん

相談者:
いつまで付き合えばいい・・もう、共倒れは困るしと思って、

坂井眞:
いや、結論から言うと、付き合っちゃだめですよ。

相談者:
・・

坂井眞:
もう、ここに電話は、相談・・相談で、電話されたところからあ、もう、やめてください。

相談者:
はい

坂井眞:
それだけは、まず、言っときますね。(苦笑)

相談者:
はい

坂井眞:
これ、絶対、永遠に続くから。こんなことやってたら。

相談者:
うう、私もよくわかって◆#$%

坂井眞:
あなたの蓄えが、底をつくまで、絶対続くと思いますから、

相談者:
はい

坂井眞:
やめてくださいっていうのだけ、まず、先に言っときます。(苦笑)

相談者:
・・

坂井眞:
で、あとね、

相談者:
はい

坂井眞:
弁護士として気になるのは、会社のお金を百万だ、70万だと、この2年で。
で、3年目はまた70万か80万・・使い込んでるっていうお話なんだけど、

相談者:
はい

坂井眞:
営業担当で、何?、その、会社の金が、自由に、できる、ポジションなのかな?

相談者:
ん、そこも、はっきり・・本人言わないんですけどもお。
例えば、まあ、会社から50万借りてえ、地方に・・

坂井眞:
いや、借りてんだったらいいじゃないすか、まだ。

相談者:
ち、借りて、地方に仕事する時、現場のスタッフにこう、

坂井眞:
んん・・

相談者:
お金を、出すらしいんですよ。
うん。

坂井眞:
会社の、例えばね?、仮払い金をさあ、

相談者:
◆#$

坂井眞:
営業のしかるべきポジョンの人が、現場へ行って使うために、例えば30万だ、50万だと、会社から仮払金受け取ってきて、現場で使ってくれっていう金だとするじゃないですか。

相談者:
はい

坂井眞:
まあ、そんな感じで今受け取りましたけど、

相談者:
はい

坂井眞:
それを、自分のために使っちゃったら、その時点でもう、横領だからね?

相談者:
・・そ、ある面、もう横領◆#$%□&

坂井眞:
ある面じゃない。
立派に横領。

相談者:
・・はい。知ってます。

坂井眞:
ある面じゃないから、そこんとこちゃんと考えないと。

相談者:
はい

坂井眞:
これね、返せばいいって話じゃなくて、その時点で、既遂です。

相談者:
はい

坂井眞:
犯罪、が、成立しちゃってるの。

相談者:
はい

坂井眞:
で、決算期にお父さんがお金を貸して、入れたからといって、

相談者:
はい

坂井眞:
刑事事件としては、成り立つんだな、これが。

相談者:
まあ、過程であっても?

坂井眞:
過程じゃなくて、おそらくこれ、全部、刑事事件として、成り立ってるんですよ。

相談者:
はい

坂井眞:
金額は百万だから、すぐ実刑にならないかも、しんないけれども、

相談者:
はい

坂井眞:
例えば、最初の年に百万ね?

相談者:
はい

坂井眞:
これは、あの、過程の話できますけど。
トータルで、200万ぐらい仮払金を、使える立場だとするじゃないですか。

相談者:
はい

坂井眞:
でえ、仮払金でちゃんと使ってましたって言いながらあ、仮払い金のうちを、自分のその、ギャンブルに百万使ったら、その時点で、会社の金を使い込んだ・・つまり、横領罪の、既遂になるんですよ。

相談者:
はい

坂井眞:
有罪なの、もう。

相談者:
・・はい

坂井眞:
だから、決算期に、つじまわせたから・・何もなかったことには、本当は、法律的にはならないので。

相談者:
表に出ないだけですね?

坂井眞:
表に出ないって、会社が気付いてないだけでしょう。

相談者:
ん、まあ、その会社にも、問題あると思うんですけどね。(含み笑い)

坂井眞:
い、そこを言っちゃ、ダメでしょうよ、お父さん(含み笑い)アッハハ(苦笑)

相談者:
はい、わかりました。

坂井眞:
会社のせいじゃなくて、息子のせいだよ、それ。(苦笑)

相談者:
・・はい、そう。おれ、よく、わかってるんですよ。(苦笑)わたしもねえ・・

坂井眞:
うん、会社のガバナンスをして、いかがなものかってのは、おっしゃる通りだけど。

相談者:
はい

坂井眞:
それはあ、あのう、なんていうの?、昔の人が言った、盗人猛々しいって言われちゃうから。(含み笑い)

相談者:
はい

坂井眞:
やってる側が言っちゃダメだと思いますけど、(含み笑い)まあ、それはいいや、ちょっと話が・・

相談者:
お・・おっしゃる通りです。おっしゃる通り、

坂井眞:
うん、話が逸れましたからあ、(苦笑)

相談者:
私も、営業やってたから、

坂井眞:
ねえ?、あの、

相談者:
おっしゃる通りです、私も、よく、わかってます。

坂井眞:
お仕事を務め上げられた方だからさあ、

相談者:
はい

坂井眞:
そういうことわかると思うんだけど。

相談者:
はい

坂井眞:
もう、その時点でダメなんで。

相談者:
はい

坂井眞:
今、幸い、バレてないからいいけどお。これ、続けてたら・・

相談者:
はい

坂井眞:
まとめてアウトっていう話になって、

相談者:
はい

坂井眞:
これが、百万があ、200万になり、300万になり、トータル・・ごまかして、たけど、結局使い込んでるじゃないって言ったら・・会社としても、ほっとけなくなっちゃうかもしれないんで。

相談者:
はい

坂井眞:
こんなことはもう、即刻、やめないとダメ。

相談者:
はい

坂井眞:
っていうのが、まず、弁護士として、はっきり言っておきたいのね?

相談者:
はい

坂井眞:
あの、決算期に入れたからいいとかいう話じゃありませんっていうのを、強く言っておきたい。

相談者:
・・はい。それ、よく、わかってます。

坂井眞:
わかってるんだったらさあ、「いつまで続くんだろう」とか言ってちゃダメですよ。

相談者:
はい

坂井眞:
これも、わかってるって言われちゃうと思うけど、

相談者:
はい

坂井眞:
本当にわかってないから、そういうことが言ってられるんですよ。

相談者:
はい

坂井眞:
刑事事件になった時はみんな、真っ青ですよ?

相談者:
はい

坂井眞:
こんなの。

相談者:
はい

坂井眞:
警察がある日来てさあ、

相談者:
はい

坂井眞:
会社にバレて、会社が告訴して、

相談者:
はい

坂井眞:
警察が捜査で来てさ。

相談者:
はい

坂井眞:
で、ある時・・「息子さんが警察で、逮捕されました」。なんてことになったら、お父さん、のけぞっちゃうでしょう?

相談者:
・・まあ、そうですね・・

坂井眞:
だから、わかってないんですよ、そんなことは。

相談者:
◆#$%□&

坂井眞:
本当に怖いことやってるんだってことを、こ、今、わかってください。

相談者:
はい、わかりました。

坂井眞:
っていうことは、二度とこんな、ことがないように・・

相談者:
はい

坂井眞:
する。
で、そのためにお父さんが助けちゃダメなんです。

相談者:
・・じゃあもう、会社ああ、も、解雇されるのを覚悟で、もう・・白黒出さな、いけないですね?

坂井眞:
どっかでそういうことになるだろうと思いますよ。

相談者:
はい

坂井眞:
で、その前に・・息子さん、遠くにいらっしゃるからわかんないけど、

相談者:
はい

坂井眞:
「貸してくれ」って言って、あ、会いもしないで金を送ってちゃダメじゃないすか?

相談者:
はい

坂井眞:
で、「お前、そんなこと言うんだったら3回目だから、来い」と。それでえ、

相談者:
まあ、だから、だからこれで・・ズルズルやってます・・

坂井眞:
そう、そう。そこを分かってね?

相談者:
はい・・

坂井眞:
あのう、ちょっと、厳しめに言ってるけど、わかってもらいたいからだから。ハ、ハ(含み笑い)で・・

相談者:
・・いや、もう、よくよく・・

坂井眞:
うん。
で、本当にね?

相談者:
何が正論か・・何が正論か、よくわかってます。

坂井眞:
うん。
それでえ、わかってるんだけど、やってないから、本当はわかってないんだよ?、わかる?

相談者:
わかります。

坂井眞:
うん

相談者:
もう、やらやら・・やらない、やら・・

坂井眞:
わかってないから、や、やり続けてるんで。

相談者:
やらないとどうしようもないです、はい・・

坂井眞:
そう。
だからあ、息子さん来て、「お前、これ、本当、警察沙汰だよ?」って言ってえ、

相談者:
はい

坂井眞:
で、「二度と助けないから」とかいう話だったら、今年だけやりますっていうのも、あるかもしれないけれども。

相談者:
はい

坂井眞:
そういうの抜きにして、「行ったけど、来ないから今年だけ払います」なんていうのは、全然わかってないですよ。

相談者:
・・はい。わかりました。

坂井眞:
で、それか・・

相談者:
はい

坂井眞:
それやりますっていうのと、だったら警察来てもしょうがないね、とか会社クビになってもしょうがないねっていうのは・・ちょっと一足飛びすぎるから。

相談者:
はい

坂井眞:
その中でいかに・・息子さんを、救ってあげるかっていうことを、具体的に厳しい態度で、息子さんを救うことを、考えないといけないですよね?

相談者:
はい

坂井眞:
あるう、社会的ポジションについちゃって、こういう問題を起こしたら、それだけじゃ済まないところに来てるからあ。

相談者:
はい

坂井眞:
なんか、ぜひ、お父さん、せっかくう・・ねえ、あのう・・ゆ、ゆとりもあって、息子のこと考えてるんだからあ、なんか、今、ちょっとお父さん踏ん張って、

相談者:
はい

坂井眞:
「お前、こんなことやってたら、本当、人生終わるよ?」と。「俺も、いつまでも助けられないよ」っていうのを、本当に伝えてあげて、ここであのお、なんか、お、ご子息に・・その、こういうことをしないように、

相談者:
まあ、まずは、本人に、本人に、ちょっと、直接会います。

坂井眞:
それがいいと思う。

相談者:
はい

坂井眞:
だってさあ、お父さんに、返したふりして3万。それで、家賃払わないってさあ、もう、家賃払わないで済んでるって事自体がもう、壊れてるから、社会人として。

相談者:
はい

坂井眞:
その辺をね、本当、じっくり・・あなたも噛み締めて、

相談者:
はい

坂井眞:
ちょっと息子さんに、会って、

相談者:
はい

坂井眞:
再起への道を作ってあげてください。

相談者:
はい、わか・・

坂井眞:
なんか、いろんなこと言っちゃって申し訳ないけど

相談者:
いえいえ、ありがとうございます。

坂井眞:
うまくいく事を、期待しています。

相談者:
はい、ありがとうございます。

(再びパーソナリティ)

「息子の無心よりもその理由の重大さ「分かってます」弁護士「いや分かってない」」への14件のフィードバック

  1. どんどん墓穴ほってくのが、可哀そうな感じだったけれど…言えば言うほど分かってない事暴露しちゃって、シドロモドロなって…。
    かなり最後まで相談者さんにとって、難しいアドバイスだったのでは?と思った。

  2. 「わかってます、わかってます」
    と繰り返し言うけれど、なーんだか間延びした感じで始まって終わったという印象。

    酒井先生の語気と正反対なんだもの…。

    他人事でも、息子のしてること、すごく怖いことって思うんだけど、この父親にはそういう焦りはなかったんかのー。

  3. 長男がやらかしている愚行は明らかな犯罪、業務上横領罪なので、ご相談者さんが無心をしないことはもちろん、警察に告訴した方がいいのでは?
    事実上勘当するということですが、次男家族に影響が出るのは致し方ないか?長男は警察に逮捕→検察から起訴→裁判所から判決を受けて欲しい。

  4. 会社の金使い込んでも、家賃何か月も滞納して保証会社から退去勧告あっても、電話だけは通じるのですね。
    ある意味この息子さん金銭感覚ちゃんとあるよ。
    スマホだけは最後の生命線として、払っているわけですね。
    親御さんもマンションの大家さんも、ずいぶんと舐められたものだ。

  5. 今日番組を聞いて3つのことを思いました。
     ・息子さんは会社を とっくに辞めていると思う
      ・息子さんを呼んで と 酒井さんは言っていたけど生活ぶりを見に行った方がいいと思う
     ・ギャンブル依存症治療についての言及がなかったのが残念だった

  6. 仕事やめて、マンションも引き払って戻って来いとは絶対に言わないんだよなあ、と思います。やっぱり、突き放す、というのが一般的なんでしょうか?その偉い先生たちの高い水準の一般論に当てはめるからもっとおかしなことになるんじゃないかと思います

  7. 実の息子によるオレオレ詐欺か?と思った。
    本当に横領しているなら一度逮捕されて自分で責任を取らせたらどないや。
    ある早朝に警察官が息子の部屋のチャイムを鳴らし「なんで来たか分かるよね」と言って連れていかれるパターンが目に浮かぶよう。

    それにしてもこんなに息子の言いなりにお金を出す相談者夫婦、
    いつか本物のオレオレ詐欺に遭いそう。

    1. 警察がお前のことを聞きに来て家の周りに張り込んでる
      とでも言って置けば帰ってこないんじゃないかな。

  8. 横領してるの知っててお金渡してたとしたら相談者も罪に問われるんじゃないの

  9. 字面は「わかりました」だけど、腹の底では「わかったわかった、俺だって長年勤めてきたんだからアンタの言うことぐらい知ってるよ。早く具体的な対策を出しなよ。できないんならもう終わろうよ」って感じ。で、この手のオッサンは実際何もわかっちゃいないんだから始末が悪い

  10. お宅の息子はイッペイだよ!早く精神科でギャンブル依存症の治療受けないと億単位の借金作って禁錮30年だよ…とでも言えば悠長な親父も危機感持つのではないか?

  11. 社会人の息子が二人いるのですが、こういう相談を聴くと他人事ではないような気がします。うちは大丈夫だとは思うんですが… 何があるかわかりませんものね。

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