しーん‥伴侶失い人生初の一人暮らし。アドバイス聞くより語って元気出た77歳

(回答者に交代)

樺沢紫苑:
樺沢です、こんにちは。

相談者:
あ、こんにちは。よろしくお願いいたします。

樺沢紫苑:
まあ、1ヶ月前に奥さんが亡くなられたということで、非常に、精神的に、お疲れの状態だと思うんですね?

相談者:
はい

樺沢紫苑:
うん・・
なんか、やる気が出ないとか、そういうところってありますかあ?

相談者:
・・いやあ、そういう、ことでは、ないんですけれども。

樺沢紫苑:
うーん

相談者:
今、私が住んでいるところは、子どもたちがまだ小さい時に、購入したとこだった・・んでえ、結構、広いんですね?

樺沢紫苑:
・・

相談者:
だから・・子どもたちがいた時は、十分、広さがあってゆとりがあったんですけど。

樺沢紫苑:
うーん

相談者:
今現在、一人になって、しまうと・・ちょっと広すぎるしい。
夜になると、あまりの静けさに・・話す人もいないんでえ。
急に、環境が変わっちゃったんでえ、虚しいっていうか、どうしたらいいのかな?みたいな・・

樺沢紫苑:
うんうんうん・・

相談者:
風になっちゃうんですね。

樺沢紫苑:
うんふんふん。

相談者:
家の中に、話し相手がいなくなったのが、初めてなんでえ。

樺沢紫苑:
はい

相談者:
19から一緒になったんでえ。そういう経験が、無いんでえ。

樺沢紫苑:
うーん・・

相談者:
これから先・・昼間だったら、近所の人とか、まあ自分が、外に、出ればあ、会う機会があるんですけど。
夜は・・そういう機会って無いですよね?

樺沢紫苑:
・・

相談者:
ほんで、私、仕事を・・を、辞めてっていうか・・あの、70歳で・・の時に、脳出血で倒れてからあ、

樺沢紫苑:
うんうん・・うんうん・・

相談者:
仕事も、してないんで。
夜、出歩くことも、無いんですよ。

樺沢紫苑:
・・

相談者:
昔、仕事しる時はあ、お酒とかも好きだったから、随分・・出歩いたんですけど。
仕事を辞め、て・・病気が、終わってからは、夜、一切、出歩くことも、無くなったんでえ。うちにいる時は、妻と話すぐらい、だったんですけど。それがなくなったんでえ、

樺沢紫苑:
うーん・・

相談者:
・・今、ちょっと・・どうしたらいいか・・っていう、

樺沢紫苑:
◆#$%□にね・・

相談者:
・・

樺沢紫苑:
(吸って)大切な人の死っていう・・

相談者:
はい

樺沢紫苑:
喪失とも言うんですけども。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
◆#、この、喪失体験されると・・1、3、12の法則っていうのがありましてえ。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
1ヶ月、3ヶ月、12ヶ月ぐらいですね?

相談者:
はい

樺沢紫苑:
やっぱ、1ヶ月・・っていうのは、もう、ものすごく・・この間亡くなったばっかりですから。

相談者:
◆#はい・・

樺沢紫苑:
まあ、誰よりも、気分が落ち込んで・・何もしたくなくなったりとか、

相談者:
スッスッ(鼻吸って)

樺沢紫苑:
今のあなたのように、まあ、目標喪失っていうかですね?

相談者:
はい

樺沢紫苑:
なったりとかあ。
まあ、将来どうしていこうっていうような、

相談者:
スッ(鼻吸って)

樺沢紫苑:
目標喪失に陥るしい。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
鬱的になる方も、いらっしゃいますけどもお。

相談者:
はい・・

樺沢紫苑:
誰でもなるんですよね、これは。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
だって、大切な人が亡くなったわけですからねえ。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
平気でいられる、方が、おかしいわけで、むしろね?

相談者:
はい

樺沢紫苑:
しかし、人間ってのはやっぱり、自然治癒力というか・・立ち直っていく力というのがありますのでえ。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
3ヶ月ぐらいすると、少し、そういうのが・・

相談者:
はい

樺沢紫苑:
軽くなってくる。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
とはいえ・・何年も、今までねえ、寄り添ってきた関係ですからあ、

相談者:
はい

樺沢紫苑:
3ヶ月、じゃあ、忘れるか?っていうと、忘れられないわけで。

相談者:
はい、はい

樺沢紫苑:
やっぱり、精神的に落ち着いてくるまでに、1年ぐらいはかかるんですね、これはね。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
まあ、だから、一周期とも言いますけどもお。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
やっぱり、一周期ぐらいまでは、ちょっとやっぱり色々とこう・・落ち込んだり、悲しくなったりっていう方は、すごく多いんですよ、やっぱり。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
なので・・一つそういう、大切な人の死の悲しみというものを、
乗り越えていくには、

相談者:
ズ(鼻吸って)

樺沢紫苑:
時間がかかるっていうことを、まあ・・覚えておいてください。

相談者:
はい、はい。

樺沢紫苑:
これ、全てのね、人に言えることなんですね。

相談者:
はい、はい。

樺沢紫苑:
だから、今どうしても、そういう、落ち込んだ気持ちになったり、どうしていいか分からないという感情・・気持ちになるっていうことは、多くの人が、そうなってるということですねえ。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
うーん・・それに対して、じゃあ、どういう風に乗り越えていくか?っていう、こととしてはあ、

相談者:
はい

樺沢紫苑:
一つは、規則正しい生活をされるっていうことで。

相談者:
スッ(鼻吸って)はい

樺沢紫苑:
こちらの方は、先ほど、まあ、睡眠も、まあまあ取れてるということですし。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
食事の方も、まあ、食べてるというね?

相談者:
はい

樺沢紫苑:
ことだと、いうことなので。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
ある程度はできているのかなあ?、というふうには思いますけども。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
まあ、あなた自身が、先ほどおっしゃいましたように、

相談者:
・・はい

樺沢紫苑:
「お友達とは、あまり会わない」っていうふうにおっしゃいました?

相談者:
はい。
私・・2回大病してるんですね?

樺沢紫苑:
はい

相談者:
そういう2回・・あってから、やっぱり、出歩くとが少なくなったんで、友達との交流も・・前はあの、夜・・頻繁に、同期会とかやってたんですけど。

樺沢紫苑:
はい

相談者:
夜、出歩くことも・・それ以後なくなったので、交流も少なくなってきました。

樺沢紫苑:
なるほど。
やっぱり、人って孤独っていうのが一番、辛くてですね。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
逆にいうと、人といると癒されるというか・・

相談者:
はい

樺沢紫苑:
楽しいっていうだけじゃなくてえ、そういう、心の問題。
メンタル的な部分も、癒されて・・そういう落ち込んだ状態からのね、回復も、手助けしてくれるわけですけどもお。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
なので、今まで、まあ、奥さんが、いらっしゃったのでよかったですが、

相談者:
はい

樺沢紫苑:
これからっていうのは、なかなかね、娘さんも、遠くから来て
・・お孫さんもいらっしゃるんですか?

相談者:
孫は、5人います。

樺沢紫苑:
あ、5人いらっしゃるんですね。はあはあ。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
そのお孫さんとかも時々遊びに来てくれたりするんですか?

相談者:
家族でえ、

樺沢紫苑:
うん

相談者:
私が、あの、食事作るのが好きなんでえ、

樺沢紫苑:
ああ、はあ。

相談者:
なんか・・あるごとに、私が、「料理を作るから家においで」って言うと、みんな喜んできてくるんですよ。

樺沢紫苑:
お誕生日とか?

相談者:
はい

樺沢紫苑:
お正月とか?

相談者:
あのう、正月はもう、ずうっと毎年・・家族全員と、孫も集まって、十何人、うち(家)に集まってました。

樺沢紫苑:
おおおーっ、素晴らしいで◆#、

相談者:
その時はあ、

樺沢紫苑:
うん

相談者:
全て、私が、料理作りました。

樺沢紫苑:
あああー、すごいですねえ。

相談者:
あ、奥さんは、お正月は休むものだと思っててえ。

樺沢紫苑:
うんふんふん

相談者:
ん、だから・・洗い物から何から、「一切しなくていいよ」・・

樺沢紫苑:
うーん

相談者:
ということで、ずっと、続けてやってましたけどお。

樺沢紫苑:
うん、なるほど。

相談者:
そういうこと、は、

樺沢紫苑:
うん

相談者:
嫌いじゃないし、苦にならないんですね。

樺沢紫苑:
うんん

相談者:
だから、これから先、困ったら、ヘルパー、サービスを頼むとか。
一人だと寂しいから、介護施設に入るとか、そういうことは、全然、考えてないんですよ。

樺沢紫苑:
うん・・

相談者:
人に管理される生活よりか、自分で、した方がいいと思っている人間なんで。

樺沢紫苑:
うん

相談者:
これから先・・今は、まだ、行動に、できないんですけど。
自分でできることって、まだあると思うんで。

樺沢紫苑:
なるほど。

相談者:
例えば、同じような・・旦那さんが亡くなった、人とか、も、近所に、いらっしゃるんでね?

樺沢紫苑:
う、ん・・

相談者:
そういう、方・・なんか、色々、料理を、聞いてくる、方も、いるんでね?

樺沢紫苑:
・・

相談者:
これから、ご近所の中でも、コミュニケーション取れたらいいなとか思ってるんですけど。

樺沢紫苑:
あ、すごい。

相談者:
今、急に・・動ける、状態じゃ、ないんでえ。

樺沢紫苑:
うん・・うん・・

相談者:
心が落ち着いたら、接近して・・いきたいなと、思ってる・・んですよ。

樺沢紫苑:
ああ、素晴らしい◆#$%□ですねえ。

相談者:
今、まだ、頭ん中では・・はい。

樺沢紫苑:
やりたいことがあるって、すごい、素晴らしいことだと思いますよ?

相談者:
はい

樺沢紫苑:
それがまた、他の人のね、役に立つことだしね?

相談者:
はいはい。

樺沢紫苑:
はい。
他に、あなたが、やっていて楽しい活動とか、あるいは趣味みたいなものってあるんですか?

相談者:
私はあの・・飲む、打つ、じゃないんですけど。
若い時は、ギャンブル結構好きで、

樺沢紫苑:
うん

相談者:
やってました。

樺沢紫苑:
アッハ(苦笑)ギャンブル◆#

相談者:
まあ、ギャンブルって言っても、パチンコと競馬なんですけどね?

樺沢紫苑:
うんん

相談者:
んで、今は、もう・・もっぱら、ネットマージャンです。

樺沢紫苑:
ふぁ、はあ。

相談者:
これは一人でできるんでえ、

樺沢紫苑:
ッハハ(苦笑)

相談者:
お金もかかんないで、何時間でもできるから(含み笑い)。

樺沢紫苑:
はいはい。

相談者:
それとあと、趣味って言ったら、本ですね?
こ、れ、は、もう、若い時から、もう・・活字中毒って言うんじゃないんですけどお。
もう・・活字がないとダメな人間なんでえ。

樺沢紫苑:
おお、読書は、いい趣味ですねえ。

相談者:
だから・・本読むのは、ずーっと、続いてます。はい。

樺沢紫苑:
ふうん・・今ね、奥さん亡くなられて、途方に暮れてるっていう状態だと思いますけどもお。

相談者:
はい、はい。

樺沢紫苑:
やっぱり、今まで、その、家族のために生きてきたっていう、のがまあ・・あなたの人生だと思うんですけども。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
これからは、自分のためにね、生きていくっていうね?

相談者:
はい

樺沢紫苑:
ことを、ちょっと、考えていかないといけない。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
だからあ、自分が何を、やりたいのか?・・さっきいくつかね、お伝えいただけましたけどもお。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
やっぱり、そういったことお、にい・・エネルギーと、

相談者:
うん・・

樺沢紫苑:
時間を、振り向けて。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
で、人から喜ばれることですと、それは、本当に、素晴らしいことですしい。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
そういうところに・・目的というか、

相談者:
はい

樺沢紫苑:
時間・・を、割り振っていくっていう、ことしか、ないんじゃないかなあと思いますけども、どうでしょうかねえ。

相談者:
私も・・そういう、ご指導とかご意見を聞くと、そういうふうに思うんですけど。

樺沢紫苑:

相談者:
これから・・自分のために、何か、したいとかいう・・ものは、ちょっと、浮かび上がらない。

樺沢紫苑:
うん

相談者:
ただ・・趣味っていうか、そういうこと、が、できていればいいかな、ぐらいで・・

樺沢紫苑:
自分のために何かをやらなくても、先ほどおっしゃったように、人が喜ばれることとかあ、

相談者:
はい

樺沢紫苑:
人の役に立つことをするっていうのは、これ、すごくいいことなんですね?

相談者:
はい

樺沢紫苑:
すごくいいことっていうのは、メンタル的にもいいですし。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
今のような落ち込んだ・・気持ちを、解消することにもなりますしい。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
人から、「ありがとう」とか、「美味しかったよ」って言われることは、最高の喜びなのでえ。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
それだけでも、生き甲斐と、なるような、

相談者:
はい

樺沢紫苑:
素晴らしい、行為なんですね?

相談者:
はい

樺沢紫苑:
うん。自分のために、やることがないっていうことであれば、そういう、他の人の役立つ・・ところに、エネルギーを注ぐっていうのも、すごくいい、アイデアなんじゃないかなあと思いましたねえ。

相談者:
・・はい

樺沢紫苑:
先ほども言いましたように、3ヶ月ぐらいするとね、

相談者:
はい

樺沢紫苑:
少しずつ気分も・・しっかりとしてくると思いますから。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
そのぐらいしてから、他の人とつながったりとか、ま、そういう・・いろんな活動のこともね、考えてみたらいいかなあと、思います。

相談者:
はい。
先ほどあのう・・電話、するときにはね、写真が目の前にあるんでね、

樺沢紫苑:
うーん・・

相談者:
涙が出てきたりしてえ。話せなかったんですけど。

樺沢紫苑:
うん

相談者:
今日こうやって、お話ししていただいて、今、だいぶ、落ち着いてきたんで。

樺沢紫苑:
あっ・・

相談者:
話せて、本当に、よかったと思っています。
ありがとうございます。

樺沢紫苑:
よかったです。

相談者:
はい

樺沢紫苑:
それでは、田中先生にお戻しします。

(再びパーソナリティ)

「しーん‥伴侶失い人生初の一人暮らし。アドバイス聞くより語って元気出た77歳」への1件のフィードバック

  1. この相談者さん、きっと大丈夫!
    食べれて、寝れて、家で楽しめる趣味もある。
    ちゃんと他者との交流もしようとしてる。
    話し方も温厚そうだし、正月は奥さんを休ませる気遣いもできるのだから心配ない!

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