究極のお人よし。タダで働きながら銀行カードローンで社長に金を貸す男の生い立ち

テレフォン人生相談 2016年7月23日 土曜日

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大迫恵美子(弁護士)

相談者: 男64歳 6年前に離婚して一人暮らし

今日の一言: 利用されるということと、認められるということは全く違います。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
最初に、年齢を教えてください。

相談者:
64歳。

加藤諦三:
64歳?

相談者:
はい

加藤諦三:
でえ、結婚してます?

相談者:
結婚はしてません。

加藤諦三:
ずうっと一人だったんですか?
それとも離婚して、ひ、今一人なんですか?

相談者:
うーん、離婚したって言えば離婚したんですね。

加藤諦三:
あ、そうですか。
何年、

相談者:
はい

加藤諦三:
ぐらい前ですか?

相談者:
6年ぐらい前ですか。

加藤諦三:
6年ぐらい前?
で、今はそうすと、一人で生活してんですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい分かりました。
で、どんな相談ですか?

相談者:
んっとお、金を貸したんだけども、それを金を返してもらえないし、給料の未払いを、どうやったら、取り戻せるか?っていうことで、それで相談、した・・

加藤諦三:
ん、ちょっと待って。
ええ、お金を、お、貸した?

相談者:
貸した、うん、はい、貸して、

加藤諦三:
ど・・

相談者:
その金が、返ってこないと。

加藤諦三:
え、あのお、お金を貸したのは、ん、どういう人に貸したんですか?

相談者:
それは銀行から借りて貸したんですよ。

加藤諦三:
それ、いや、だから、その、貸した、相手はどういう人ですか?

相談者:
会社の社長です。

加藤諦三:
あ、なに、あなたが勤めて・・

相談者:
いた、会社の社長。

加藤諦三:
あなたが勤めていた会社の社長が、あなたに「お金を貸してくれ」と言ったわけですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
ふうん、その、会社っていうのは、どのぐらいの規模なんですか?

相談者:
従業員たって、6人ぐらいですか、おったのが。

加藤諦三:
社員が6人?

相談者:
はい

加藤諦三:
ぐらいの?

相談者:
はい、は・・

加藤諦三:
で、どのぐらい続いてる会社なんですか?それは。

相談者:
んっとお、続けたのは、ずっと続いてるんですよね。

加藤諦三:
ずっと続いてるの?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい

相談者:
続いてます。

加藤諦三:
で、あなたはその会社にどのぐらいいたんですか?

相談者:
その会社に約1年でした。

加藤諦三:
1年いたの?

相談者:
はい、約1年ですね。

加藤諦三:
そうすると、1年前に、

相談者:
はい

加藤諦三:
入った社員に、「お金を貸してくれ」って言う社長っていうのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
も、会社そのものが物凄い、経営が、もう大変で、ずっと赤字で?

相談者:
いや、赤字って言われる、いうわけじゃないんだけども、その社長がなんだか投資したらしいんですよね。

加藤諦三:
ああ

相談者:
投資の、投資して、その投資に失敗した、みたいなんですよ。

加藤諦三:
ええ。
え、投資に失敗してもその、入ったばかりの社員に「お金を貸してくれ」というわけですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
それであなたいくら貸したんですか?

相談者:
100万なんですよ。

加藤諦三:
100万貸した?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、この100万を、あなたは、銀行から借りてるわけですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、あなたはその、銀行から借りる時ですね、

相談者:
はい

加藤諦三:
ちゃんと、当然、利子がついて借りてるわけですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、あなたなんか、「変だな」とは思わなかったわけ?

相談者:
はい、んー、だけどほら、社長「困った、困った」って言ってたもんで、子供もおったもんで、

加藤諦三:
ええ

相談者:
それで、ちょっと、うん。

加藤諦三:
で、その時には、ちゃんと、その、借金の、契約は、あなたの方の場合はしてあるわけ?この社長さんと。

相談者:
はい。
だから、あの俺に、

加藤諦三:

相談者:
絶対迷惑をかけないっていうことで・・あれしたんですよね。

加藤諦三:
ん、いや、その「迷惑をかけない」じゃなくて、何月何日に、

相談者:
はい

加藤諦三:
お金をいくら借りて、

相談者:
はい

加藤諦三:
で、こういう形で、あのお、返すという、ような、

相談者:
はい

加藤諦三:
書面、で、きちんと借用書を書面、あの、契約はされてるわけね?

相談者:
いやそれが、してなかったんですよ。

加藤諦三:
で、全く、しないで、なに?口約束ていうこと?「返す」ていうのは。

相談者:
口約束と、あと、私にい、あの、ファックスでえ、一応、書いて寄越したんですよ。

加藤諦三:
ファックスで何を、書いて寄越したんですか?

相談者:
金額を、ほら、借り入れましたと。
そして毎月、いくら返済しますよ、ということの。

加藤諦三:
ああ、そうすと、100万を借りましたと。

相談者:
はい

加藤諦三:
毎月いくら返すという、ふ、風なファックスが来たんですか?

相談者:
2万円なんですよ。

加藤諦三:
毎月2万円、ずつ返しますと?

相談者:
はい、それは銀行の方に、ちゃんと、入れるっていうことで。

加藤諦三:
ええ

相談者:
はい

加藤諦三:
で、その銀行の方には、ちゃんと、入ってんですか?2万ずつ。

相談者:
入ってないんですよ。

加藤諦三:
え・・

相談者:
だから困ってんですよ。

加藤諦三:
つまり1回も、払、われてないの?

相談者:
いや、何回か払ったんですよね。
遅れてんのが3か月だったかな?

加藤諦三:
うーん、と、結局あなた、今日の相談ていうのは、

相談者:
うん

加藤諦三:
どういう相談ですか?

相談者:
どうやったらその、そのお金を、取り戻せるか?っていう相談なんだけど。

加藤諦三:
この社長からね?

相談者:
はい

加藤諦三:
非常に難しい相談ですね。
ていうのはその、社長さん、お金がないわけでしょ?

相談者:
そして、いや、うんとね、「伯父さんが亡くなったもんで、4千万ぐらいは、手元に入る」って言うんですよ。

加藤諦三:
ああなるほどね。
社長さんから、ファックスはあると?

相談者:
はい

加藤諦三:
で、毎月2万円ずつ返すということになってるけど、この3ヶ月間、2万円が払われてないということですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい分かりました。
今日はあの、スタジオに弁護士の、大迫、恵美子先生がいらしてるので、伺ってみたいと思います。

相談者:
はい

(回答者に交代)

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