余命14ヶ月の息子24歳。本人は治るつもりの中で家族のあるべき態度
テレフォン人生相談 2018年6月15日 金曜日
脳腫瘍で余命14~18ヶ月の息子。
今年大学を卒業した。
余命のことは弟と妹も含めて家族は皆知っている。
放射線治療を終え、現在は自宅療養期間で元気。
すでに目に影響が出ているものの本人は2週間で治るつもりでいる。
本当のことを告げるのがいいのか?
パーソナリティ: 今井通子
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 男58歳 妻52歳 長男24歳 次男22歳 長女19歳
今井通子:
もしもしい・・
相談者:
はい
今井通子:
テレフォン人生相談です。
相談者:
はい
今井通子:
はい
相談者:
よろしくお願いします。
今井通子:
はい、今日はどういったご相談ですかあ?
相談者:
息子の事で、ちょっとお聞きしたいなと思いまして。
今井通子:
はい、あなたおいくつですか?
相談者:
58
今井通子:
58歳。奥様は?
相談者:
52
今井通子:
52歳。息子さんお1人ですか?
相談者:
2人います・・ちょ・・
今井通子:
おいくつとおいくつですか?
相談者:
長男が24。
今井通子:
はい
相談者:
次男が22。
今井通子:
22歳。で・・
相談者:
長女が19です。
今井通子:
あ・・ご長女もいらっしゃんのね?
相談者:
はい
今井通子:
はい。じゃあ3人お子さんいらっしゃって・・
相談者:
はい、そうです。
今井通子:
そのうち今日お、は・・
相談者:
長男の・・
今井通子:
はい
相談者:
相談・・
今井通子:
どうなさいました?
相談者:
えーとですね、あの・・えーと2ヵ月ほど・・
今井通子:
はい
相談者:
大学病院で、あのお、悪性の脳腫瘍で入院してまして。
今井通子:
はい
相談者:
今、治療が終わって自宅療養してるんですけども。
今井通子:
はい
相談者:
病院の先生からは、
今井通子:
はい
相談者:
余命宣告っちゅのは・・あの親は受けてるんですけども。
今井通子:
はい
相談者:
・・本人は、あの、悪性の腫瘍だって事までは分かってるんですけども、
今井通子:
はい
相談者:
余命宣告っちゅうのは・・まず分かってないんですよ。
今井通子:
なるほど。
相談者:
それで・・
今井通子:
はい
相談者:
本人は、今とても元気で・・ただあの・・腫瘍が・・視神経を圧迫してまして。
今井通子:
はい
相談者:
目があ・・
今井通子:
あー
相談者:
見えない状態になってるんですけども。
今井通子:
なるほど、はい
相談者:
で本人は・・
「もう2週間もすれば・・治って元気になるんだ」とかって、みんなに、あの友だちには言ってるんですけども。
今井通子:
はい
相談者:
・・で・・家内と、
「今のうち、まず元気なうちに、どっかに・・行きたいとことか・・連れて行・・行ってあげたい」とかっていう話・・してまして。
今井通子:
うーん
相談者:
「余命・・何ヵ月なんだよ」ていう、本人に言ったらいいかどうか?っていうのを、ご相談したいと思いまして。
今井通子:
あー・・えーちなみに、何ヵ月なんですか?
相談者:
・・えーと、14ヵ月から18ヵ月と言われてます。
今井通子:
あー、はあ、はあ・・
で、今は、じゃあ・・他のところの機能は失っていない?
相談者:
ああ
今井通子:
歩いたり・・食べたり・・その他、も、もろもろ、全部、生活は出来てらっしゃる?
相談者:
はい、そうです。非常に元気です。
今井通子:
あ、元気でらっしゃんのね?
相談者:
ええ
今井通子:
退院されたっていう事は先生が、家庭で生活出来ると思ってらっしゃるわけですよね?
相談者:
放射線治療の方が終わりまして、
今井通子:
はい
相談者:
あとこれ以上・・大学病院でする事がないっていう事で・・
今井通子:
ええ
相談者:
家(うち)で・・療養してまして、い、1ヵ月後に、また通院っていう形で、行く、ことになってますけども、
今井通子:
なるほど・・で、この件について、要するに、
「旅行お、へ、連れていらっしゃりたい」っておっしゃってましたね?
相談者:
あーそれは・・う、わたしの家内ですね。
今井通子:
ご本人自身はそういう希望をお持ちなの?
相談者:
ちらっと聞いた事あったんですけども。
今井通子:
はい
相談者:
・・「目が良くなったら、行きたい」とは言ってました。
今井通子:
あーなるほどね。
相談者:
ええ
今井通子:
担当の先生とはご相談にはなりました?
相談者:
担当の先生が、
今井通子:
うん
相談者:
「本人も、自分の事知ってた方がいい」っていう事で、
今井通子:
ええ
相談者:
あの、本人は悪性の、腫瘍だっていう事までは知ってるんです。
今井通子:
はい。で、その・・余命い、うん、な、う、なにがしという事について、
相談者:
あーあ・・そう・・
今井通子:
担当の先生と話された?
相談者:
それは、まだわたしい、直接その先生とは、会ってませんので。わたしの・・
今井通子:
・・あー、お医者さんの方からは、直接、じゃ、おっしゃってないって事ですよね?
相談者:
ん・・あーそうです、言ってはいないです。
今井通子:
ふうーん
相談者:
今は元気なんですけども、
今井通子:
はい
相談者:
今ネットの時代ですから、
今井通子:
ええー
相談者:
色々調べると、もう・・あの・・生存率がもう・・5年の生存率は7%とかって・・
今井通子:
うんー
相談者:
出て来るんですよね。
今井通子:
ええ
相談者:
それで・・段々こう・・痴呆みたいになって行くとかって、もう、書いてあるらし、くて、
今井通子:
はい
相談者:
あの今元気なうちに、旅行とか・・目が見えなくても連れて行、行ってあげたいっていうのが親心なん・・
今井通子:
うん
相談者:
ですよね。
今井通子:
うん
相談者:
それで・・本人は・・もう治るっていう・・んま、なんで治るっていう、(苦笑)確信があるか分かんないんですけども、
今井通子:
うーん
相談者:
治るんだっていう・・とこに、逆に余命、宣告したら・・気力も無くしちゃうんじゃないかな?、と思いまして。
今井通子:
そうですねえー
相談者:
そういう相談なんですけども。
今井通子:
なるほど。
今、息子さんは大学生?
相談者:
えーっと、今年い・・
今井通子:
卒業された?
相談者:
ええ、卒業しました。
今井通子:
あーあ・・
相談者:
教員になりたくて、
今井通子:
あーは、あの資格は取られてるわけね?
相談者:
・・そうですね。
今井通子:
治ったら・・
相談者:
教員・・
今井通子:
教員にはなれるっていう、希望もお持ちになってるわけだね?
相談者:
ああ、そうです。
今井通子:
ふうーん・・
この事をご存知なのはご夫婦だけなんですか?
相談者:
次男と長女も知ってます。
今井通子:
あ、ご存知なわけ?
相談者:
あ、はい
今井通子:
そうすると今日のご相談はあ・・
相談者:
ええ、「もう2週間も経てば良くなるんだよ」と、本人が言ってるんですけども、
今井通子:
はい
相談者:
もう・・こちらとしては悪いの分かってるわけですよね。
今井通子:
はい
相談者:
それを・・ちゃんと言っていいものかどうか?っていう・・こと、悩、悩んでるっていうか・・
今井通子:
うん、あの性格的には明るいお子さんなの?
相談者:
あーそうです、明るいです、非常に明るいです。
今井通子:
はい分かりました。
今日はですねえ・・
相談者:
はい
今井通子:
心についてのエッセイストとしてお馴染のマドモアゼル愛先生がいらしてますので、
相談者:
はい
今井通子:
伺ってみたいと思います、先生よろしくお願い致します。
(回答者に交代)
こういう相談は主治医とするべきだと思う
でも脳外科医って激務だしこういう相談得意じゃなさそうだと判断したからここに聞いてきたのかなと
それにしても解答がマド愛さんってないでしょうって思ったけどすごく真っ当な事言ってて正直びっくりした
今日ほど今井先生いてよかったと思った事ないです
家族が一丸となって長男さんの余命をより良きものにしてあげてほしいです
きっと賢い長男さん感謝されて最後の日を迎える
んじゃないでしょうか
でもそれまでの道はとんでもなく厳しいですよね
頑張れ家族
良い在宅ターミナルのドクターを見つけてほしい
本当に世の中不条理ですよ
久しぶりに、相談者に肩入れして聞いてしまった。
皆一切終わりがあることは知っている
が、今を生きる身であって死を受け入れられる人などあるのだろうか?
理解と覚悟は違う
明日、死ぬ未来があったとしても私は知りたくない
死ぬその瞬間まで今を生きる人にとって
間違いのない余命宣告などよけいなお世話
ロッククライミングを楽しんでいる人に
それ落ちたら死んじゃうよ。と通りすがりが言うが如し
医者も辛かろう
余命宣告とは親に向けたものであろうかと・・
本人には決して言わないほうがよろしいと思います