すり込まれた暗黙の期待。イライラさせられる母親のそばにあえて住んでテンパる男
テレフォン人生相談 2018年10月8日 月曜日
二十歳のときに両親が離婚。
母親と同じ敷地に家を建てて住む。
中学の頃から母親と話すとイライラしていたが、家庭を持った今でも変わらない。
暗黙のうちに男が強いられて来たこの家での役割。
マド愛が解き明かす母親からの心理的呪縛。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 男35歳 妻32歳 長女2歳 次女0歳 同じ敷地内に住む母60歳 弟33歳
今日の一言: イライラを解消するために一つ、自分に対する自分の態度を変える。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし?
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、お願いします。
加藤諦三:
はい、最初に年齢教えて下さい。
相談者:
あ、35歳です。
加藤諦三:
35歳。結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
えーと奥さん何歳ですか?
相談者:
32歳です。
加藤諦三:
32歳、お子さんは?
相談者:
えー、女の子が2人。
加藤諦三:
はい・・何・・
相談者:
2歳、と、
加藤諦三:
2歳と・・
相談者:
ゼロ歳。
加藤諦三:
ゼロ歳。はい、分かりました、それでどんな相談ですか?
相談者:
同敷地内で・・なんですけどもお・・あの隣りの建物に、
加藤諦三:
ええ
相談者:
自分の母親が住んでるんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
えー、ちょっとその母親とこうやって話してるとお・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
どうしてもイライラして・・
加藤諦三:
はい
相談者:
こ、自分のこう・・怒りが収まらない・・っていうような・・
加藤諦三:
うん
相談者:
感情になるんですよ。
加藤諦三:
うん、うん・・うん
相談者:
で、その原因が一体・・何なのかな?と思って・・
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
はい。あのお、同じ敷地の中に住んでると、いう事で・・あなたは生まれて以来、そうすっと、ずっと同じところに住んでんですね?
相談者:
あそうなんです。
加藤諦三:
で・・
相談者:
実家に、ずっと住んでたんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
結婚して・・自分ん、の土地に・・家を建て・・て今、今はそちらに、か、あの、家族と住んでます。
加藤諦三:
あれ・・
相談者:
妻と、子どもで。
加藤諦三:
さっきあの、「同じ敷地内で、隣り」って・・
相談者:
はい
加藤諦三:
言わなかったっけ?
相談者:
元々実家があった敷地の空いてる場所に、
加藤諦三:
に・・あなた・・
相談者:
家を建てた、ていう事です。
加藤諦三:
建てたという事ですね?
相談者:
あはい
加藤諦三:
それでお母さんとはしょっちゅう会うの?・・凄い近いから・・あ・・
相談者:
ま、そうです、ほぼ毎日、会うような形です。
加藤諦三:
「ほぼ毎日会うような感じ」?
相談者:
はい
加藤諦三:
じゃ、ま、おんなじところに住んでるような感じね?
相談者:
はい
加藤諦三:
そいで、あの、イライラするようになったのはいつ頃からですか?
相談者:
・・もう・・思春、期前からずーっとそういう感じでえ・・
加藤諦三:
という事は、中学生の頃からという事?
相談者:
そうですねえ、んも・・今も、それでも、母親と、ま、イライラしながらも話せるんですけど・・
加藤諦三:
うん
相談者:
その、中学高校・・とかそれを卒業した二十歳前半くらいまでは、
加藤諦三:
はい
相談者:
も、口を利くのも嫌で、も、ずっと無視してる・・ような状態・・でしたね。
加藤諦三:
ん、うーん。で、お父さんとは?
相談者:
・・と母親と父親、も、離婚して・・
加藤諦三:
あ・・
相談者:
今いなくて・・
加藤諦三:
なるほどね。お父さんとお母さん離婚したのはあなたが何歳ぐらいの時?
相談者:
・・二十歳ぐらい・・です。
加藤諦三:
二十歳ぐらいの時。それでお父さんとお母さんは・・
相談者:
はい
加藤諦三:
よ、上手く行ってなかったわけですね?
相談者:
そうですね。父親がですね・・
加藤諦三:
はい
相談者:
躁鬱病で、今でいう双極、性障害っていう事になるん、だと思うんですけども、
加藤諦三:
うん・・はい
相談者:
ま、そういう病気でして・・何度も入退院を繰り返したりもしてたん、ですけど。
加藤諦三:
は、はい
相談者:
ま、ち、自分たちが小っちゃい頃から・・
加藤諦三:
うん
相談者:
も、ずーっと喧嘩、したり・・してえ・ま、母親が泣いたりしてる姿を、ま、見てたり・・して・・ま、その父親に・・なんか憎しみみたいなのも、なんかありましたね。
加藤諦三:
父親に対して憎しみがある。
相談者:
そうですね、はい
加藤諦三:
要するに、おと、お父さんの暴力はなかったんですか?
相談者:
ん、暴力はなか、ったですね。
加藤諦三:
あの、は・・お父さんの母親に対する暴力。
相談者:
・・あー、なんか直接、こ、は・・手を上げたっていうのは見た事ないですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
食事の時のこう・・茶碗が割れるような音は・・
加藤諦三:
うん
相談者:
なんか聞こえてた・・ような気がします。
加藤諦三:
ふうーん・・あの、短く言えば・・生まれた時から・・
相談者:
はい
加藤諦三:
あなた安心する、場所がなかった・・
相談者:
そうですね、はい
加藤諦三:
家、家の中に、心の居場所がなかったっていう事なのかな?
相談者:
あ、それは・・そう思います・・はい
加藤諦三:
だから、お父さんとお母さん・・ま、ある時から離婚してるわけですけども、家は・・
相談者:
はい
加藤諦三:
嫌だけれども、嫌からは離れられなという事ですよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
んで、母親ともお・・やっぱり・・ま「イライラしてる」って言いましたけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
お母さんは好きではない。嫌いだけれどもお母さんから離れられないっていう事ですよね?
相談者:
・・そうですね、なんか、こう、母親の・・嫌いというよりもも・・こう・・大変な中、自分を育ててくれたっていう感謝の気持ちもあるんですけど、
加藤諦三:
はい
相談者:
・・ただなん・・やっぱりどうしても話すと・・何故か、こ、イライラしてしまうんですね。
加藤諦三:
うん・・あのお・・で、あなた一人っ子?、それとも、兄弟?
相談者:
あの、弟がいます。
加藤諦三:
弟?
相談者:
はい
加藤諦三:
弟は今何歳?
相談者:
・・え33歳。
加藤諦三:
33歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、兄弟、男の子2人で、やっぱり・・
相談者:
はい
加藤諦三:
お母さんの・・期待っていうのは・・
相談者:
はい
加藤諦三:
弟じゃなくてあなたにあったのかな?
相談者:
ま、恐らくそんな、感じはしますね。
加藤諦三:
ね・・だから・・ま、あの、お父さんがいて。子どもは男の子2人がいて、お母さんという・・形はそうだけれども・・
相談者:
はい
加藤諦三:
お母さんの気持ちからすると・・その家の中心の男の子、男の、男性っていうのは父親じゃなくて、は、あなた、だったんだろうね?
相談者:
あーはい
加藤諦三:
・・で、それは・・あなたにとって・・
相談者:
はい
加藤諦三:
重荷だったけれどもお・・
相談者:
はい
加藤諦三:
・・あ、安心感の、支えでもあったの?
相談者:
うーん
加藤諦三:
ホントに嫌だけれども、どうしても離れられない?、というこ・・
相談者:
と、そんな感じは、はい、ありました。
加藤諦三:
ああ、そうですか。
にっちもさっちも行かなくなってるという事ですよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
で、その自分をどうかしたらいい?っていう・・
相談者:
あはい、ど、なんか、どういう風に、
加藤諦三:
うん
相談者:
・・し、し、してこれから、ま・・
加藤諦三:
ん
相談者:
生きて行けば(苦笑)いいのかな?、と。
加藤諦三:
はい、どういう風に・・
相談者:
お聞き、はい
加藤諦三:
生きて行けばいいかというね?
相談者:
あはい
加藤諦三:
ま・・あの、そういう意味じゃ、あの、非常に大きな問題だし、
相談者:
はい
加藤諦三:
本質的な問題だし、
相談者:
はい
加藤諦三:
難しい問題だと思うんですけれども、今日はあの・・
相談者:
はい
加藤諦三:
スタジオにですね・・
相談者:
はい
加藤諦三:
心についてのエッセイストとしてお馴染の・・マドモアゼル愛先生がいらしてるので、
相談者:
あ、はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
(回答者に交代)