追い詰められたママが赤子に尋ねる「私を苦しめる為に生まれて来たの?」

テレフォン人生相談 2021年8月27日 金曜日

勝手にハードル上げて自分の首を締める神経症。
百の育児書よりお婆ちゃんの「大丈夫」。

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 女36歳 夫39歳 息子1歳

今日の一言: 否定的な人に自分の価値を評価させてはいけません。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
もしもし

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
よろしくお願いします。

加藤諦三:
はい
最初に、年齢教えてください。

相談者:
36歳です。

加藤諦三:
36歳・・結婚してます?

相談者:
はい

加藤諦三:
ご主人何歳ですか?

相談者:
39歳です。

加藤諦三:
39歳、お子さんは?

相談者:
1人、います。

加藤諦三:
何歳ですか?

相談者:
1歳です。

加藤諦三:
男の子女の子?

相談者:
男の子です。

加藤諦三:
男の子。はい、分かりました。それで、どんな相談ですか?

相談者:
子どもに、対して、どのように接したらいいのか?

加藤諦三:
うん

相談者:
子ども、に、その、愛情・・が伝わるような接し方っていうのが分からなくて、

加藤諦三:
はい

相談者:
虐待をしてしまうんじゃないかっていう怖い・・気持ちもあります。

加藤諦三:
虐待は今までしたことはないけれども・・虐待してしまうんじゃないかっていう不安があるということね?

相談者:
はい。手を上げたことは今までないですけども、

加藤諦三:
うん

相談者:
暴言のような・・
「もういい加減にしてよ」っていう言葉が口から出てしまったりとか、

加藤諦三:
うん・・うん

相談者:
ベッドに・・子どもを、下ろすときとかに、少し乱暴に・・

加藤諦三:
ああ

相談者:
押してしまったりとかっていうことがあります。

加藤諦三:
優しく、下ろさなければいけないっていうか・・そういう気持ちは、あるんだけども、どうしようもない、なんか気持ちが襲って来て、

相談者:
うん

加藤諦三:
怒りみたいなのが・・湧いて来るってことね?

相談者:
怒りなのかな?

加藤諦三:
ん、ん、うん

相談者:
なんかこう、すごく愛おしい気持ちと、

加藤諦三:
うん

相談者:
でも・・この子は・・わたしを苦しめるために産まれて来たのかなって思って、それを言ってしまったこともあるし・・

加藤諦三:
うん
それで・・いつ頃からですか?そういうような、その矛盾した気持ちが、出だしたのは。

相談者:
生後、半年を過ぎたぐらい・・かなあ?・・ずっとわたし、自分自身が虐待を受けて育って来て。なので絶対自分は、それを反面教師に・・子どもには愛情をたっぷりに育てようという、決意が、あって、

加藤諦三:
あーあー

相談者:
育児書を、

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
たくさん妊娠中にも読んだりとか、

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
勉強をしっかりして来たんですけれども・・

加藤諦三:
はい
むしろ、ほかの人よりも、

相談者:
はい

加藤諦三:
規範意識の強い、お母さんでありながら・・

相談者:
はい

加藤諦三:
実際には・・自分の意図したことと違った感情がどうしようもなく芽生えて来るっていうことですね?

相談者:
そうですね。

加藤諦三:
夫に対する感情っていうのはどういうの?

相談者:
ちょっと病気を持って産まれた子なので。1人で、お世話しきれない、

加藤諦三:
うん

相談者:
こと、も多いんですけれどもお、主人は、育児に対してあまり協力的ではないということがあって、

加藤諦三:
うん

相談者:
すごくその・・辛いんですけれども、

加藤諦三:
うん

相談者:
でもその話をすると、ま、喧嘩になるので、

加藤諦三:
うん

相談者:
子どもの前で喧嘩もしたくない、し、喧嘩をしても分かり合えないって思っているので、もう、

加藤諦三:
うん

相談者:
自分の、悩みとか、そういうことは、あまり言わないようにしてます◆#$うん、うーん、はい

加藤諦三:
あー・・で、今日の相談の要点はどこですか?

相談者:
子どもへの、ま、接し方、なんですけれども。
その虐待、しそうだということ以外にも、

加藤諦三:
うん

相談者:
自分自身がたぶん親からの影響なのか?

加藤諦三:
うん

相談者:
その、人との、関わり方がずっと・・分からないまま生きて来て、
子どもと2人でいても・・何を、話し掛けたら、いいのか?とか。
語りかけが大事だって、思うんですけど・・

加藤諦三:
あー、なるほどね。
要するに、どう子どもを・・接するかっていうこと、プラス・・もう、自分が成長の過程で虐待を受けているので、人との関わり合いがよく分からないということね?

相談者:
コミュニケーションの取り方が、そもそも・・分からないで生きて来てる状態で、

加藤諦三:
うん

相談者:
ま、子どもを・・産んでしまったっていうか、その、だから子どもがすごく可哀想で、わたしなんかがこう親になってしまったことで。

加藤諦三:
うん、それで恐らく、自分の心の中で、自分はこうあるべきという、意識が物凄く強いんでしょうね。

相談者:
(鼻をすする)(涙声)はい

加藤諦三:
分かりました。
今日はそういうことについてはですね、大変詳しい、幼児教育研究の大原敬子先生が、

相談者:
はい

加藤諦三:
いらしてますので、伺ってみたいと思います。

(回答者に交代)

「追い詰められたママが赤子に尋ねる「私を苦しめる為に生まれて来たの?」」への13件のフィードバック

  1. 電話の向こうの赤ちゃんがご機嫌で和みました。
    赤ちゃんはお母さんと遊ぶために生まれてきたんですね。

  2. 赤ちゃんとの触れ合いって、こうしなければという規範意識が強すぎると苦痛になってしまいますよね。
    大原先生がお母さんの安心感が何より大事だということをおっしゃっていて納得しました。
    ラジオで聞いてる時より書き起こしてくださると大原先生の言葉がよく理解できます。
    いっぱいいっぱいになってるお母さんにどこまで届いたかなと思いますが、最後に「順調に育っていますよ」の言葉は嬉しかったに違いありません。

  3. 写真の赤ちゃん、とてもかわいいですね。赤ちゃんがかわいければかわいいほど胸の奥から苦しみがこみあげてくる。
    もしわたしの子供だったら「わたしなんかが親でごめんなさい」っていつも申し訳ないとおもってると思う。
    お母さんは、誰かに少し赤ちゃ
    んお願いしてリフレッシュしたらどうかな?
    テレ人に電話して聞いてもらえただけでも前とはずいぶん違ってきたかもしれませんね。

  4. 虐待 連鎖でググってみたら、日本こども支援協会のサイトがヒットした。それによると、どの国でも、虐待を受けた子どもが虐待をする親になる確率は、ほぼ7割だそうだ。里親は虐待の連鎖を止める存在である。相談者も、本気で虐待の連鎖を止めたいなら、一度見て欲しい

    1. 虐待したならまだしもするまいと必死になってる相談者に、「虐待する確率が高いから里親も検討して」というメッセージは無神経なのでは。
      虐待の連鎖くらいの知識はあるから本人は格闘してるんだと思います。

  5. 今週は確か子供がいないはずの柴田理恵さんが出ませんでしたが、もし柴田さんが出ていたら、どのようなアドバイスをしていたか気になります。
    今週と来週は子育て特集ということで、柴田さんが出なかったと思いますが、ニッポン放送で放送されない明日土曜日にもしや出てくるのかなあ?
    加藤先生の回が好きでない身としては、今週の分を聞いた限り、看護師兼住職の玉置妙憂先生の回、一昨日が特によかったかなあと思いますねえ。
    3兄弟のことでしたか、大家族と言ったらおおげさかもしれませんが、1人か2人が当たり前の時代ではつい大家族と言ってしまうのがオチです。
    ちなみに、僕の姉の家族も3兄弟というか、3姉妹で、旦那にあたる義兄だけ男性という状態です。余談ですが、3姉妹とも既に独立しています。

  6. 連鎖を止めたい、とてもいいタイミング。すばらしいアドバイスでよかった。

    迷う事なく、乳児を受け入れてあげて下さい。大変な時期だけど、赤ちゃんには、お母さんから、ただ受け入れて貰えてることが、嬉しいのですから。きっと伝わる。

    相談者さん、笑って楽しい時間を自分の家族を旦那さんも、時に巻き込んで作っていかれるといいですね。

  7. 土曜日の今日は加藤諦三さんがパーソナリティー、野島理恵弁護士がご相談相手でしたが、土曜日版も子育てがらみの相談として放送されました。

  8. コロナ禍で行政施設も閉鎖して孤立する母親が増えている。相談者も八方塞がりに陥った母親の一人か。大変だけど、門戸を開いている機関やNPOもあるので、勇気持って連絡して頂きたい。

  9. 加藤先生〆のお言葉
    「否定的な人に、自分の価値を評価させてはいけません」
    久々に、共感して涙の出る相談でした。私もこの相談者と似た悩みをずっと抱えて育児してます。
    私も、この言葉を胸に刻んで生きていこう。

    1. 〆の言葉、ホントに心に留め置こう。
      先生の本に書かれてある言葉より優しい表現です。
      この時期の子育てに悩めることが羨ましいくらいです。
      過ぎてしまうと取り返せないもの。

  10. 回答者の先生方、だいぶ優しい。すごい。
    自分なら、高齢出産とも言えるような年齢のいい大人がしっかりしろ!としか思わないし、できる自信がないなら産まないでよってハナシ。

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