母他界まもなく父から自営任されたノーと言えないキャパ超え36歳まず出来ること
テレフォン人生相談 2022年11月21日 月曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 男36歳自営 未婚 父65歳 母は1年前に他界 祖母88歳との3人暮らし
今日の一言: ポジティブ・ノー積極的な意味での断り方。これは非常に大切なことです。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし?
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
加藤諦三:
はい・・最初に、年齢教えてください。
相談者:
36歳です。
加藤諦三:
36歳、結婚してます?
相談者:
独身です。
加藤諦三:
独身ですか、ずうっと独身ですか?それとも離婚して独身ですか?
相談者:
ずっと独身です。
加藤諦三:
ずっと独身ですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
そうすっと今は、お1人で住んでんの?
相談者:
いえ、父と祖母と、3人で暮らしてます。
加藤諦三:
お父さん何歳ですか?
相談者:
65歳
加藤諦三:
65歳・・祖母は何歳ですか?
相談者:
88歳
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
それでどんな相談ですか?
相談者:
(ため息)えーと、今、ちょっと仕事の・・取り組み方に、ついて、どうしようか悩んでまして。
加藤諦三:
仕事を始めてから何年ぐらい経つんですか?
相談者:
17、8年ていう感じですかね。
加藤諦三:
18年
相談者:
はい
加藤諦三:
ということは、高校卒業、して
相談者:
そうです。はい
加藤諦三:
で、今の、会社は、最初の会社なんですか?それとも・・
相談者:
実は、父が自営業で・・小さな、事業所をやってまして。
半年前ぐらいから、僕がその、一応、代替わりということで・・
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
事業を継いだ形になってまして。
加藤諦三:
あ、そうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
でも、ずっとその事業をやってれば、その、今の仕事は慣れてるわけでしょう?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
差し支えなければどんな仕事ですか?
相談者:
建築の現場の仕事です。
加藤諦三:
建築の現場の仕事?
相談者:
はい
加藤諦三:
それで、今、どう、仕事に取り組むべきだっていうことで・・悩んでるということですが。
相談者:
いろいろなお客さんから仕事が、依頼があるんですが。
加藤諦三:
はい
相談者:
自分にとってストレスになる仕事と・・
加藤諦三:
はい
相談者:
心地よい仕事がありまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
でも、仕事は仕事なんで、依頼を、いただく仕事は、なるべく受けなければいけないという・・
加藤諦三:
はい
相談者:
固定観念というか、そういうのがありまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
どうしても、自分のキャパシティ、以上の仕事を、受けてしまって。
加藤諦三:
はい
相談者:
自分がこう処理しきれなくなって、ちょっと、ダウンをしてしまうときが・・何回かありまして。
加藤諦三:
うん
相談者:
それをお、なんとかそういうふうにならないようにしたいんですが。
加藤諦三:
自分の能力以上に、仕事を受けた。それはもう大変なことになるのは・・
相談者:
ああ、はい
加藤諦三:
当たり前ですけど。
相談者:
はい
加藤諦三:
自分の能力にね?
相談者:
はい
加藤諦三:
適正なところで、仕事の量を、断るっていうことは・・でき、ない?
相談者:
それが、できずらいんですね。
「なんとかやって、くれないか」って言われると・・心の、中ではちょっと無理だって、は、感じるんですが。
加藤諦三:
ああ
相談者:
「分かりました」って言ってしまうっていうか。
加藤諦三:
要するに、断るのが・・
相談者:
あ、そうです。
加藤諦三:
下手だって言っちゃ、
相談者:
そう、そうな・・
加藤諦三:
変な言い方です。
この仕事を断ると・・
相談者:
はい
加藤諦三:
次に、仕事は来ないんじゃないかっいう、そういう恐れ?・・つまり・・
相談者:
・・ま、どちらかというと、気分を害するんじゃないかとか、そういう、ふうな恐れのほうが強い・・ですね。
加藤諦三:
ああー、相手の、気分を害するんじゃないかということで・・断りづらいっていうことは、
相談者:
んん・・
加藤諦三:
小さい頃からですか?
相談者:
はい、そうです。はい、そうです。
加藤諦三:
でしょうねえ。
相談者:
はい
加藤諦三:
要するに・・仕事をやってる前から、
相談者:
はい
加藤諦三:
人間関係で・・
相談者:
はい
加藤諦三:
相手の気分を害するっていうことが避けようとしていたんじゃない?
相談者:
あ、はい、そうです。
加藤諦三:
そんですよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
だから・・仕事というよりも、あなたの・・他人に対する、迎合的な性格が、
相談者:
はい
加藤諦三:
小さい頃からあるのかな?
相談者:
はい、それは強いですね。
今まではちょっと、あまり、そういうふうに思ってなかったんですけど。自分でも、そういう部分があるなと気づきはじめて、来まして・・
加藤諦三:
うん
相談者:
気づきはじめ、れば、気づきはじめるほど、その、仕事の・・好みというか、この仕事はやりたい、やりたくないとかいう・・ことははっきりして来まして。
加藤諦三:
小さい頃からあれですか?・・親との関係で、親に、気に入られようとする、ていう、傾向はあったの?
相談者:
それはありました、はい
加藤諦三:
お母さんは?
相談者:
亡くなったんです。
加藤諦三:
亡くなられたんですか?
相談者:
はい、はい・・はい
加藤諦三:
何年前ですか?
相談者:
今から1年、2、3ヶ月前ですかね?・・最近・・
加藤諦三:
あ!、最近ということですね?
相談者:
はい、はい・・はい
加藤諦三:
そうすっと小さい頃から、人との関係でもって・・
相談者:
はい
加藤諦三:
相手の気持ちを気にしすぎるっていうのは、
相談者:
はい・・はい
加藤諦三:
むしろ、お母さんとの関係?・・
相談者:
はい
加藤諦三:
が、安定していなかったの?
相談者:
実は僕も、母との関係、が、そうだったんじゃないかと・・気づいてました。
母がわたしに、こうあってほしいという・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
求めてたことが・・たぶん・・僕が10代・・前半ぐらいまでは、あったと思います。
加藤諦三:
ふうん、つまり、あなたは、良い子をずうっと演じてたわけです?
相談者:
はい
加藤諦三:
それで良い子をずっと演じている間に・・今までの性格がはっきり・・仕事の、仕方に、出て来て
相談者:
はい
加藤諦三:
困ってるってことなのかな?
相談者:
あ、はい。そう思います。はい
加藤諦三:
で、今日のあなたの相談ていうのは、自分、の、適正な、能力を、
相談者:
ええ
加藤諦三:
超えたと分かっていながら、引き受けてしまう、
相談者:
はい
加藤諦三:
自分を、
相談者:
はい
加藤諦三:
どう直したらいいか?っていうのが
相談者:
はい
加藤諦三:
今日の相談?
相談者:
あ、はい、そうです、そうふなかんじ
加藤諦三:
そうですか。
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はですね、スタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてんので伺ってみたいと思います。
(回答者に交代)
相談者さんは断ると悪いなと感じるあたり繊細さんの要素がありそうですね。自暴自棄になると自傷的に仕事を入れてどうにでもなれと思うのもなんだか共感できます。大原先生の小さなことからコツコツやって自信を身につけること、加藤さんのポジティブ・ノーは勉強になりました。
特にこのご時世、家族経営は難しいなあという感じも正直なところしています。中でも地方、後継者難でやめてしまうところ、多いんですよねえ。
ポジティブ・ノーという問題ではなくて、続けるも地獄、やめるも地獄、そんな感じさえします。ご相談者さん、大都市ではなく、地方在住では?