40歳独身男・実家住まい。 難しくなってきた怒りのコントロール
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
今、マドモアゼル愛の・・色々、いいアドバイスを伺ったと思います。
あなた40歳で、今、お父さんがまだ65歳、お母さんが65歳で、・・若いですよねえ。
相談者:
はい。
加藤諦三:
でえ、家を出て、自分で、生活を始めようっていう気は無いんですか?
相談者:
ああ、今は、・・転職をした関係で、そこまでの、余裕が、ないんですよね。
物件も探してはみたんですが。
加藤諦三:
うん。
相談者:
ちょっと生活と、その辺の、折り合いがつかなかったので、実家で・・ま、暮らしてるという状況です。
加藤諦三:
で、今、あなた、経済的な、理由を、言いましたね。
相談者:
はい。
加藤諦三:
それだけかしら?
相談者:
・・
加藤諦三:
あなたの中に家を出たいけれども、家から離れられないっていう気持ちはないですか?
相談者:
ああ、それは・・あります・・ね。
お前がこの家を、ってことを、よく言われてましたから。
加藤諦三:
うん。
相談者:
自分の家のことをやんなくちゃいけないんだという・・意識が、すごく強かったというのがありました。
加藤諦三:
お前がこの家を、って言うときに、実は、すごい束縛感があったんじゃないの?
相談者:
今思えば、あったかもしれません。
加藤諦三:
でえ、心の問題だけで絞って言うと、家を出たいけども、家を出られないという・・ね。
そのジレンマが、あなたの怒りの根源じゃないかな?
相談者:
はい。
加藤諦三:
思い切って好きなことをしたってことが無いんじゃない?
相談者:
ないですねえ。
加藤諦三:
要するにね。
脱皮の時期が無いんですよ。
相談者:
ああ。
加藤諦三:
だから、脱皮のないまま、40歳で家に居ると。
それは面白くないですよ。
ずうっと、自分を裏切り続けて生きてきた。
周りに認められることが第一で、自分自身の喜びを犠牲にして生きてきた。
なぜ、そうしたかっていうと、嫌われることが怖かったんですよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
このまま・・今40歳でしょう?
相談者:
はい。
加藤諦三:
で、脱皮しないでいくと、あと10年、50歳になりますよ。
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
そうするとね、怒りの感情ってもっと強くなってきます。
もっとコントロールできなくなってきます。
相談者:
そうならないためには、家を出て、一人で生活してみるということをした方がいいってことでしょうか?
加藤諦三:
うん、そう思います。
そうすると、自分が見えるから。
だからあ、もう、行動に出てみて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
自分で自分がよく見えてきて、
相談者:
はい。
加藤諦三:
そうれば、自然と道が見えてくるはずですよ。
相談者:
分かりました。
加藤諦三:
よろしいでしょうか。
相談者:
はい、やってみます。
加藤諦三:
どうも失礼します。
相談者:
はい、ありがとうございました。
加藤諦三:
人間の唯一の義務は自分自身になること。
(内容ここまで)
怒りのコントロール、出し方って難しいですよね。
キレるのは論外だし、かといって、不愉快な態度に出されても、周りも迷惑だし、自分の評価も下げちゃうし。
対象が他の人に向けられるのなんて最悪だしね。
相談者、コントロール出来ないって言うから、実際のトラブルを期待(笑)したんですが、外向けにはコントロール出来てるわけですね。
いや、コントロールっていうか、喧嘩したことないっていうから、単に内に溜めこんでいるだけなのでした。
相談者が、自分をも欺いているのは、同居の理由を経済的ものだとするあたりに現れています。
もちろん、本人にも、その自覚はないんですが。
「今、あなた、経済的な、理由を、言いましたね。」
いいですねー、全開ですね、加藤氏。
ジレンマを放って置くと、怒りのコントロールが益々難しくなるという加藤氏の指摘は、心しておきたいです。
それにしても、
世のお父さん、お母さん、厳しく育てられた結果がこれですからね。
不良も困ったものですが、反抗期がない、手がかからない良い子だからって安心してませんか?
今日の男の10年後か?
「クレーマー独身男51歳。出入り禁止になるも止めらない」