兄に任せて20年。母に対する扱いが不満で自分が介護したい
(再びパーソナリティ)
勝野洋:
それでよろしいでしょうか?
相談者:
ええ、ありがとうございました。
モヤモヤが、
勝野洋:
はい、失礼しまーす。
相談者:
◆△%&しました。
ありがとうございました。
(内容ここまで)
おい勝野、なんだその切り方。
最後まだ相談者、「モヤモヤが・・」(スッキリしました)、ってお礼言おうとしてんだよ。
自分が興味ないからって、ヒド過ぎるだろ。
さて、
死期が近づいた母の遺産目当て?
いくらなんでも、そんな勘ぐりはしないよ。
だって、法定相続分は兄と半々。
母を引き取ったからって、それが増えるわけでもない。
兄任せのままにしてても、減るわけでもない。
寄与分(*)で不利にならないようにするためというのも、引き取る労力と天秤にかければ、理由としては弱い。
(*)寄与分:
遺産の維持、構築に貢献したことを、遺産分割で考慮するもの。
法定相続分を増やすだけでなく、相続人でなくても主張できる。
故人との同居や、看護や介護は、その材料として代表格。
遺産分割協議が揉める要因にもなる。
さらに、母がしっかりしているときなら、点数稼いで、色んなことができるけど、意思表示が難しくなってしまった今となっては無理。
もちろん、相談者も経済的に苦しいので、介護費用として母の財産や家屋敷を当てにはするけど、それぐらいは普通だ。
こう考えると、今日の相談は純粋に母を哀れんでのことだとは思う。
ただねえ、なんだろうねえ・・
この嫌悪感(笑)
うまく言えないけど、20年も家のことを兄に任せっきりで、今さら感っていうかね。
兄のヒドイ仕打ちに見かねて、手を差し伸べる優しい自分。
これをさりげなく、でもしっかりと説明に入れてるしね。
わたしがカチンと来たのは、母が電話を掛けてきたときに、
相談者が母に言ったセリフ。
「(兄に)わがまま言っていいよ」
これ。
いいよねえ、優しさだけを見せてればいい人は。
側で世話してる者にとっちゃ、たまらんよ。
2回目に倒れたときのことなんか、どう考えてんのかな?
施設に居たからこそ、一命を取り留めたんじゃないの?
もしも母の希望通りに自宅に帰してたら、ハイ、サイナラだったんだよ。
そらあね、少しでもいい環境で過ごさせてあげたいさ。
でも、
病院にしたって、
治療方法にしたって、
介護にしたって、
あらゆるものが、金や時間とのトレードオフなの。
妥協の産物。
で、その妥協は罪悪感に変わる。
相談者に兄への感謝の気持ちがあれば、権利なんていう言葉は出てこない。
兄にしてみれば、お前にだけは言われたくないって気持ちじゃないの?
ま、分らんけどね、今日の話だけじゃ。
勝野さんって、はい、はい、って聞くだけで、
自分からは何にも質問しようとしないだもん。
もっと、相談内容に興味持とうよ。
相談者が、「兄と仲たがいしてる」
って言ったら、
「どうしてですか?」
って普通聞かない?
会話しようよ、会話。
台本ないと無理かしら。