離婚した38歳が迷う。住宅ローン滞納親との同居と夫姓か旧姓か

(回答者に交代)

中川潤:
ま、ご質問はあ、まずもって離婚のときに従前の氏(うじ)を称する届出を出されてえ、

相談者:
はい

中川潤:
当然、復し(*)はしないでえ、結婚姻時の、

(*)
復し: ふくし。(旧に、現状)に戻す。

相談者:
そうです・・

中川潤:
氏・・を名乗っている。

相談者:
はい

中川潤:
ただ、今年、離婚ということだから、

相談者:
はい

中川潤:
そうされて、まだ、期間は差ほど無いと。

相談者:
そうですえ。

中川潤:
いう・・状況・・なんですね?

相談者:
はい

中川潤:
そうすとね、ちょっと前提なんだけども、

相談者:
はい

中川潤:
一旦そういう届出をしますと、

相談者:
はい

中川潤:
今度・・前の、旧姓に戻る・・ていうことは、単なる、届出じゃ済まないですよ。

相談者:
どういった手続きが・・

中川潤:
氏の変更の申し出っていう・・手続きがあるんですよお。

相談者:
はい

中川潤:
で、それは、戸籍法の中にい、やむを得ない事由によってね、

相談者:
はい

中川潤:
氏を、変更しようとするときには、家庭裁判所の許可を得て、その旨を届け出ろと。

相談者:
あー

中川潤:
家庭裁判所が、その、やむを得ない事由があるかどうか、を、判断して、えー、やむを得ないと認めれば、戻れると、いう・・まず、そういう手続きを踏まないと、

相談者:
ええ

中川潤:
一旦、従前の氏を、名乗るという届出を、出した場合は、

相談者:
はい

中川潤:
そういう手続きを踏む必要があります。

相談者:
はい

中川潤:
それが一つね。

相談者:
はい

中川潤:
で、それが仮に戻ったとしましょう。

相談者:
はい

中川潤:
戻れたと。

相談者:
はい

中川潤:
その場合に、ああた、仰ってるねえ、

相談者:
はい

中川潤:
親のローンについてね、別にあなたが、保証人になってるわけでもなければ、ああたが法的な責任を負うってことは、ないわけ、

相談者:
あー

中川潤:
でありましてね。
ただ、あのお、お父さんがおそらく、ま、債務者かなんか、借り入れ主になっておられるんだと、

相談者:
そうですねえ。

中川潤:
思うんですけども、

相談者:
はい

中川潤:
その、お父さん・・に、万が一のことがあって相続の問題、が発生すれば、そこで、その、債務を相続をすると。
いう問題・・は、出てきます。

相談者:
あー、はい

中川潤:
ただ、その場合にね、無理して建てた、ご自宅だったんですか、店舗だったんですかねえ、

相談者:
はい

中川潤:
・・それえ・・ぐらいしか資産がなくて、他にい、特段の資産がなくて、実質、債務超過で、

相談者:
ええ

中川潤:
ローンだけ被るようなことになるんだったら、

相談者:
はい

中川潤:
相続を、そこで、放棄。

相談者:
放棄すればいいんですか?、はい

中川潤:
その、放棄も、あの、よく誤解されるんですが、

相談者:
はい

中川潤:
遺産分割協議で、わたしは要りませんと。
いうことをやっても、これは、放棄ではなくて、

相談者:
ええ

中川潤:
債権者の方には、主張できません。

相談者:
あー

中川潤:
で、わたしが言ってる放棄というのは、

相談者:
はい

中川潤:
そういう事態が起きたら、原則的には、3ヶ月以内。

相談者:
はい

中川潤:
ね。
そのお、事実が自分があ、あー、お父さんが・・に万が一のことがあって、

相談者:
はい

中川潤:
で、債務まで、もう、ご存知ですから、

相談者:
はい

中川潤:
そういう負債を、相続するっていうことを知ったときから3ヶ月以内、に、で、相続資産を勝手に使うようなことをしないで、

相談者:
はい

中川潤:
家庭裁判所に、放棄、の申述っていう、届出。
これは届出です。

相談者:
はい

中川潤:
を、すれば、始めから相続人、とはならなかった、ものとすると。

相談者:
あー

中川潤:
いうことが出来て、一切、

相談者:
はい

中川潤:
積極資産は、もう、無論、承継しないし、

相談者:
ええ

中川潤:
消極資産も、債務も承継しないし、とういうことになる。
だから、氏をね、一緒にい・・なったから、例えば、ああたが、今の場合は、ちょっと、元の、婚姻時の氏を名乗る届出をしてるから、話がややこしいんだけども、

相談者:
ええ

中川潤:
それ、やってなかったら、旧姓に戻ってるわけじゃないですか。

相談者:
そうですねえ。

中川潤:
ね。

相談者:
はい

中川潤:
で、その場合・・とおんなじ問題なわけでね、

相談者:
ええ

中川潤:
その場合に、当然に、親のローンを、被らなきゃいかんかっていったら、別に、負債の問題は、法的には、

相談者:
はい

中川潤:
ああたが、なんか、責任を負うことではないのですがあ、

相談者:
はい

中川潤:
ただ、事実上の問題として、ああた、別れてね、

相談者:
はい

中川潤:
その親御さんのお、所の、そのお、ローンが、いっぱい、こう、付いてるう、

相談者:
はい

中川潤:
そこに、一緒に住むの?

相談者:
住もうと、思ってる。

中川潤:
思ってるのね。

相談者:
ええ、ええ

中川潤:
そうするとね、事実上の問題としてね、

相談者:
はい

中川潤:
今、もう、滞納までしておられて、

相談者:
はい

中川潤:
でえ・・その家を守ろうと、すれば、ああた、別に、法的な義務はないけれども、

相談者:
はい

中川潤:
滞納分を払って、あとローンもね、助けていくと。

相談者:
はい

中川潤:
そういう負担を背負いこまなきゃいけないことに、なるけども、

相談者:
はい

中川潤:
果たしてそこまで、して、守るようなものかどうかは、冷静にお考えになった方がいいすよ。

相談者:
そうですね、これも、もう、親と、もう、何年も前から、話し合ってる感じなんですけどお、

中川潤:
はい

相談者:
もう、過去にも、何回も、こう、滞納・・が出来ちゃあ、周りからお金を借りて、その滞納を消してっていう、状態を、もう1年おきとか、そんな感じで、繰り返してるんでえ、もう、

中川潤:
ああ、そうすると、他からも、まだ、借りたものがそのまま残ってるわけだ。
色んなところから。

相談者:
そうですね、ま、身内からなんですけどね、それは、うーん

中川潤:
あなた、何年も前からって仰ってるてのは、もう処分してしまうなり、

相談者:
うん

中川潤:
なんなりして、清算したら?、っていうことは、仰ってるんでしょ?

相談者:
わたしも、それを、言ってたし、周りも、そうやって、言ってるんですけどお、

中川潤:
うん

相談者:
当の、わたしの父親があ、

中川潤:
うん

相談者:
どうしても、そのお、商売を続けたいがためにい、

中川潤:
うん

相談者:
その、家は、残したいって、言い張ってて、もう、聞かない、(笑)感じですね。

中川潤:
うん、でも、やってってえ、借金膨らましたってしょうがないじゃないですかあ。

相談者:
そおですねえ・・

中川潤:
はー

相談者:
父親が言うには、これから、もうちょっと、その営業・・を、して?
楽になるように、みたいな感じで、頑張るって、言ってるんですけどお(笑)

中川潤:
お父さん、おいくつになるの?

相談者:
68です。

中川潤:
あと2年で70でしょ?

相談者:
そおなんですよねえ・・
で、その、

中川潤:
でえ、従業員の方なんか、居るの?

相談者:
(従業員)はあ、いないですね。

中川潤:
いないんでしょう?

相談者:
私の母が、

中川潤:
2人でやってんでしょう?

相談者:
共に、やってるくらいで・・はい。

中川潤:
うーん、今ままで頑張って出来なかったものが・・今後、そんな・・ね。
どういう業種か、わたしは知りませんけども。

相談者:
ええ・・ええ

中川潤:
そんな好転するとも思えない。

相談者:
うん・・

中川潤:
でねえ、そのお、お父さん・・そのローン借りたのは、何十年ローンを借りたの?

相談者:
えーと、

中川潤:
あと12年って仰ったでしょ?

相談者:
そうですね、ローン返済終了まで、

中川潤:
はい

相談者:
あと12年あるんですけどお・・

中川潤:
残が12年だとしてえ、

相談者:
はあい

中川潤:
元本は、かなりは減ってはいるものの、半分減ってるかどうか?、分かりませんよ。

相談者:
そうですね。

中川潤:
でねえ、率直に言うと、お父さん、ちょっとね、

相談者:
ええ、ええ

中川潤:
今までもね、何回もね、そのローン分を払うために、身内からも、借りては、返すってやってた・・で、それがあ、まあ、お身内で済んでるうちは、まだいい、

相談者:
んん

中川潤:
それも良くないんだけどもさ、

相談者:
うーん

中川潤:
そのうちね、

相談者:
はあい

中川潤:
カードだ、なんだ。

相談者:
ええ、ええ

中川潤:
で、それをやり始めると、

相談者:
うん

中川潤:
どんどこ、どんどこ、雪だるまで、増えてってえ、結局、破産するしかなくなっちゃうんですよ。

相談者:
そおですよねえ。

中川潤:
はあ。

相談者:
なのでえ、あの、滞納している5か月分とか、そういう、結構なもん、何十万って額なんですけどお、それを、私自身の積み立てたお金?、から出して助けるべきかあ、

中川潤:
やめた方がいいです。

相談者:
あー

中川潤:
よく状況聞かれた方がいいと思うけどお、

相談者:
ええ、ええ

中川潤:
5ヶ月滞納しててえ、

相談者:
うん

中川潤:
普通の金融機関でえ、

相談者:
はい

中川潤:
今の状態・・が、待ってくれてるう・・とは、ちょっと思えない・・ですがあ、

相談者:
んん

中川潤:
ギリギリのところへ、来てるんでは、ないでしょうかね。

相談者:
そお・・だと思います。
それで、一応、ま、わたしも付き添いで、明日う、ちょっと、銀行の方に、

中川潤:
うん

相談者:
親と一緒に、どういう話になっているのかを、直接聞こうと思いましてえ、

中川潤:
そうですね、正確に把握された方がいいですね。

相談者:
そうですねえ。

中川潤:
ええ。
でもね、

相談者:
ええ

中川潤:
仮にね、月次返済を、今の返済が10とすれば、

相談者:
はい

中川潤:
7割、8割り、ぐらいにすればね、

相談者:
はい

中川潤:
返していけるんですって説明をされて、

相談者:
ええ

中川潤:
でえ、それが、まあ、仮に、事実だとしても、

相談者:
はい

中川潤:
金融機関側は、その滞納分は、全部、一旦、入れて、

相談者:
はい

中川潤:
従前の約束どおり、

相談者:
はい

中川潤:
正常化させて、その上で初めて条件変更に応じますから。

相談者:
あー、なるほど。

中川潤:
そうすると、あなたがね、お父さんからすれば、
「お前がこれを入れてくれれば」
月次返済分は、銀行は減らしてくれるんだと。

相談者:
あ、うん・・

中川潤:
そうすると、お父さん、やっていけんだよ、と。
いう話が出てくる可能性ありますけれども、

相談者:
はい

中川潤:
あなた、それ、捨て金になる可能性ある。

相談者:
うーん

中川潤:
出す意味がない。

相談者:
うん、うん

中川潤:
もう、お父さん、さっぱりね、これね、諦めた方がいいと思うの。
無理して、返済していって、

相談者:
はい

中川潤:
むこう12年、68でらっしゃるから、70・・80歳ですよ、完済時が。

相談者:
そうです、そうです。

中川潤:
で、どのようなお仕事かしりませんけれども、延滞を重ねてこられて、

相談者:
はい

中川潤:
今、お母さんと2人で、やっておられて、これからあ、よほど、まあ、特殊なあ、ね、

相談者:
うん

中川潤:
何か・・でも、ない限りはあ、

相談者:
ええ

中川潤:
先行ってえ、そのままスムーズにいくとは考えられませんから。

相談者:
そうですね。

中川潤:
どっかで転びます。

相談者:
うーん、逆にもう、

中川潤:
そうすると、あなたが出す、その、今言われてる、5か月分?
それは死に金になるんです。

相談者:
はい

中川潤:
ま、一緒に暮らすんだから、それくらいね、

相談者:
ええ

中川潤:
面倒看てもいいじゃないか、って、ご両親、逆に仰るかもしれないけれど、

相談者:
うーん

中川潤:
一緒に暮らすこと止めた方がいいかもしんないよ。

相談者:
あー、なるほど。

中川潤:
ああた、働いておられるの?

相談者:
はい、働いてます。

中川潤:
うん、だから、自分の稼ぎあんでしょ?

相談者:
はい、あります。

中川潤:
そしたら、あなたと、子どもさん、3人の生活、がまず、最優先ですよ。

相談者:
はい

中川潤:
んで、

相談者:
周りの親戚からも、そうやって言われてます。

中川潤:
そうでしょう?

相談者:
はい

中川潤:
そいでえ・・一緒に住もうとすると、却って、

相談者:
ええ

中川潤:
巻き込まれちゃうんじゃない?

相談者:
そおなんですよ、元々は、姉夫婦が、一緒に住んでたんですけどお、

中川潤:
はい

相談者:
やっぱり、そのお、今のこの状況・・になってえ、

中川潤:
ええ

相談者:
やっぱ、自分たちも巻き込まれたくないってことで、出てしまったんですね。

中川潤:
でしょう?
逃げ出したんでしょう?

相談者:
うーん

中川潤:
そっちの方が賢明なんですよ。
だ、そこへ、あなたねえ、火中の栗を拾うようなもんです。

相談者:
うーん

中川潤:
まして、ああた、これからね、2人のお子さんをねえ、

相談者:
はい

中川潤:
ああたの稼ぎで、育てていかなきゃいけないわけじゃないのよお。

相談者:
はい

中川潤:
で、12歳と11歳でしょう?

相談者:
はい

中川潤:
これからあ・・子ども一人の教育資金だって大変ですよお。

相談者:
そうですねえ、うん・・

中川潤:
自分のことを、ます最優先にすべきですう。

相談者:
うん

中川潤:
自分のことって、別に、エゴイスティックに言ってんじゃなくて、自分の子供さんたちのこと。

相談者:
そおですねえ。

中川潤:
自分の産んだ子どもさんたち、に責任があるんだから。

相談者:
はあい

中川潤:
そっちのお・・まで巻き込むような、ことはすべきじゃないと思う。

相談者:
はい

中川潤:
だから、一緒に生活すること自体からねえ、お考えになった方がいいです。

相談者:
はい

中川潤:
法律問題ではないです。

相談者:
ああ、分かりました。

中川潤:
要は、あなた、まず、一緒に住むってことが前提になってて、

相談者:
はい

中川潤:
質問としては、名前を一緒にすると、

相談者:
はい

中川潤:
どうか?っていうのが最初の質問だったんだけども、

相談者:
はい

中川潤:
そんな問題じゃあないんですよ、今のあなたの、実は、置かれてる問題は。

相談者:
はい

中川潤:
お姉さん夫婦ですら逃げ出して、しまった、状況が読めない、ご両親、の所へ、あなた、飛び込んで、

相談者:
うん

中川潤:
で、そこで、

相談者:
はい

中川潤:
無意味なお金を、出さされて、

相談者:
はい

中川潤:
それを支える立場に置かされて、

相談者:
うん

中川潤:
そのことによって、自分たちの子供、を、場合によって、悲惨な目に、遭わせかねないんですよ。

相談者:
そうですねえ。

中川潤:
はあ。
さっさと、やっぱり、あなた、別の所で、自分の生活を組み立てることを、考えるべきだと思う。

相談者:
ああ、分かりました。

中川潤:
と、いうのが、わたしの大変、冷たく思われるかもしれないけど、わたしの意見です。

相談者:
はあい

加藤諦三:
よろしいでしょうか?

相談者:
はい

加藤諦三:
中川先生の名回答です。

相談者:
はい、ありがとうございました。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい、失礼いたします。

(内容ここまで。次は管理人コメント)
見栄っ張りで身の程知らずの独立志向の男の末路

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