精神論の父親に隠れて援助する母親。息子32歳は自閉症スペクトラム
(回答者に交代)
高橋龍太郎:
あ、初めまして、高橋です。
相談者:
あ、初めまして。
高橋龍太郎:
・・その、
相談者:
うん
高橋龍太郎:
小学校、の時に、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
奇声をあげてたとか、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
小水を撒いたとか、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
ね、異常行動は少しあった時には、
相談者:
ええ、ありました。
高橋龍太郎:
精神科や小児科あ、は、訪ねたの?
相談者:
・・いや行ってないです。
高橋龍太郎:
あ、行ってないの?
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
それはなんで?
相談者:
あの今思えばその時にね、ホントに、相談してれば良かったなと思うんですけどお、
高橋龍太郎:
うーん
相談者:
ま、とにかく自分に余裕がなくって、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
とにかく毎日が必死でもう・・やり過ごしてたっていうか、あ(ため息)
高橋龍太郎:
あ、そうなの。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
その時に、お子さんは例えば、机とかあ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
お部屋は綺麗だった?
相談者:
・・その時は、部屋はまだ、そんなめちゃくちゃにはしてないですね。
高橋龍太郎:
うーん。忘れ物は多かった?
相談者:
・・いやそんなには、多いとは思わなかったですね。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ま・・どっちにしても、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
何等かの形で・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
少しそういうコミュニケーション能力とか、
相談者:
うーん、うん
高橋龍太郎:
人と交わる能力みたいなものが、少し、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・訓練されてない、もしくは、やや・・えー元々、欠けてるところが・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ある。
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
ね、それを、ま、最近では、もう、おおざっぱに、発達の障害って言い方を割としたりす・・するんだけど、
相談者:
あはい
高橋龍太郎:
お子さんがそうかどうかは分からないけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
その可能性は・・当然あるので、
相談者:
あはい
高橋龍太郎:
今のまま
相談者:
はい
高橋龍太郎:
精神論で、自立を待つというよりは、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
・・あの、そういう発達障害については最近行政がもの凄く力を入れていて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
保健所や地域に・・そういう引きこもりやコミュニケーション能力が取れなくって、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
えー、なかなか社会に、飛び立って行けない人たちのための、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
生活支援だとか就労支援の、組織がいっぱいあるの。
相談者:
はい。なかなかそういうところに引っ・・張って行くのがあ、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
大変なんですよね。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
そこまでが(苦笑)
高橋龍太郎:
うんうん。ただ・・その、要するに道筋い。が分かっていれば、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
えー今みたいに、ただただ、考えあぐねてっていうことにはならないからね。
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
まず、お母さん、或いは、まあお父さんは、あんまり理解ないのかもしれないけど、お母さんの方が、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
地域の保健所に行って、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
「どういうサポートを」、えー「この先してったらいいだろう?」って言ったら、行政が手を差し伸べてくれると思うよ、いろんな形で。
相談者:
はあ
高橋龍太郎:
うん
相談者:
分かりました。
高橋龍太郎:
あのお・・これはどういうわけか、ん、ま学説が色々別れてるんだけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
今、昔、ん、えー例えば、色んな病名で呼んだのを、総括りで・・えー自閉スペクトラムっていう名前でひとくくりにするようになって来て、
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
昔で言う、アスペルガーとかADHDとか・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
或いは学習障害とか、色んな人たち、の、その・・言ってみれば、こう、コミュニケーション、ネットワークがなかなか取れない人たちが、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
凄く増えてんの。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
で・・凄く増えてるっていうのが、あまり・・変な言い方で、あまりにも、明らかなので、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
行政が慌てて、サポートの体勢を取っていてえ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
10年前だと、想像もできないけど、5年ぐらい前から凄く充実して来て、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
いい人材もそっちの方にみんなこう、えー、生まれてきてえ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
或いは地域で、そういう・・地域活動やってる人たちもたくさんいるからあ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そういう人たちの中に、上手く・・こう・・くくってもらって、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
えー、動いて行くと、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
自ずから、あのお、本人も、す、元々、もちろん・・そういう自閉性の・・ちょっと障害っぽいところが・・あるわけだからね。
相談者:
はい、はい
高橋龍太郎:
そう簡単には・・すぐ、ハイハイって出て行くんなら、そう簡単には行かないわけだけれど(苦笑)
相談者:
はい、ええ
高橋龍太郎:
そういう障害がある人用のお、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ネットワークの張り方を、やってくれるから。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そういうところにとにかくお母さんがまず・・
相談者:
ええ
高橋龍太郎:
先兵となって顔出して、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それで、え―少し、えー、後から息子さんが付いて来るようにしてみてごらん
相談者:
あー、はい
高橋龍太郎:
うん・・あの全然・・もうとにかく・・それこそ、誰も助け手がいない中でお母さん一人奮闘して、
んで息子さんと向き合っても、なかなか大変だと思う。
相談者:
はい、はい
高橋龍太郎:
うーん
相談者:
・・分かりました。
高橋龍太郎:
うん
(再びパーソナリティ)