10ヶ月の米国留学で拗(こじ)らせる高3息子。無事帰国を褒めましょう
(回答者に交代)
大原敬子:
こんにちは
相談者:
こんにちは
大原敬子:
あのですね・・
相談者:
はい
大原敬子:
ちょっと3点ぐらい・・伺っていいですか?
相談者:
あはい
大原敬子:
1つは、
相談者:
はい
大原敬子:
アメリカの、どこの、州に行きました?
相談者:
アーカンソー州です。
大原敬子:
はい・・はい。それでもう1つ、伺いたいのは・・留学する時に、
相談者:
はい
大原敬子:
親が、「行きなさい」て言ったのか。
お子さんが「行きたい」と言ったのか、これどちらですか?
相談者:
自分で「行きたい」と言いました。
大原敬子:
で、自分で行きたい時に、
相談者:
はい
大原敬子:
お母さんとお父さんは、
相談者:
はい
大原敬子:
帰って来た時にどうするか?とか、
相談者:
はい
大原敬子:
そういう話はしました?
相談者:
・・はい、しました。
大原敬子:
どのようにしました?
相談者:
と、本人はも、高3になってからの留学でしたので、休学して、
大原敬子:
ええ
相談者:
えーと、きちんと高校に戻って、ちゃんと日本の大学を受験するっていう事で・・準備して行きました。
大原敬子:
あのですね、その、お母さまの気持ち、すっごく分かるんですけども・・折角伸びている子どものですね?
相談者:
はい
大原敬子:
心の成長を・・ダメにしてしまう事があるんです。
相談者:
はい
大原敬子:
じゃ参考に・・
相談者:
はい
大原敬子:
あの聞いていただきたいんですけれども、
相談者:
はい
大原敬子:
まず・・このお子さんが、
相談者:
はい
大原敬子:
ちゃんと・・帰って来た事ですね、真面目に。
相談者:
はい、はい
大原敬子:
帰って来ない子多いんですよ。
相談者:
・・ええ
大原敬子:
例えばね?・・
相談者:
はい
大原敬子:
お母さんと息子さん大きな隔(へだ)たりがあるんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
お母さんは日本にいて。ずーっと「行ってらっしゃーい」と、
相談者:
はい
大原敬子:
成田か、羽田で送った、息子さんが、
相談者:
はい
大原敬子:
10な、10ヵ月、ですか?
相談者:
はい
大原敬子:
宿舎をして、もう帰って来た時は・・
相談者:
はい
大原敬子:
あの出発した息子さんで、あなたは見てるんです。
相談者:
・・はいー
大原敬子:
息子さんは、向こうに行って・・
相談者:
はい
大原敬子:
何を学んだか?というと、親から離れた時の・・
相談者:
うん
大原敬子:
自分と、親との関係・・
相談者:
・・ああ
大原敬子:
ありますよね?
相談者:
はい
大原敬子:
それから・・他者との関係。
相談者:
はい
大原敬子:
異文化との関わり。
相談者:
はい
大原敬子:
様々な事をね、非常にね・・触れて・・学んで・・苦しんで・・体験して・・帰って来たんです。
相談者:
はい
大原敬子:
そのお子さんの、その・・すーごい膨らんだね?・・経験出来ないような事を・・
相談者:
はい
大原敬子:
わたし達は知ろうとしても出来ないわけですよね?
相談者:
はい
大原敬子:
で・・息子さんも・・まだこの年齢だと・・こんな事があった、あんな事があったって分からないんですね。
・・あのお、10代で海外行くとね?
相談者:
はい
大原敬子:
帰って来た時にね?
相談者:
はい
大原敬子:
わたしはですね、4・・ヵ月・・5ヵ月ぐらいかしら?・・部屋に入ったきりでした。
相談者:
・・はあ
大原敬子:
悲しいとか、なんかで分からないんです。非常にね・・
相談者:
はい
大原敬子:
訳の分からない感情なんですよ。
相談者:
・・あーあ
大原敬子:
鬱とか、そういうものではなくって・・
相談者:
はい
大原敬子:
あの、自分が帰って来た時に、対応と環境のあまりの変化にね・・
相談者:
はい
大原敬子:
自分は付いて行けないんです。
相談者:
・・うーん
大原敬子:
多分ね、あの、この坊やちゃんもですね・・
相談者:
はい
大原敬子:
夜になると泣けるんです、なんだか分からないけど。親がいるんですよ?
相談者:
ああ、はい
大原敬子:
だからといって、向こうに行ってる時は、
相談者:
はい
大原敬子:
向こうで、わたしは郵便ポストの前で泣きました・・帰りたいと思って。
相談者:
・・ああ・・ああ
大原敬子:
ね?、ところが、
相談者:
はい
大原敬子:
帰って来ると、
相談者:
はい
大原敬子:
もう、訳の分からない事ですよね?、涙が出るんです。
相談者:
あー
大原敬子:
このぐらいね?、10代って多感なんですよね。
相談者:
はい
大原敬子:
わたしの場合は、問題児だったので、
相談者:
ええ
大原敬子:
家族はそーっと置いといたんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
それがわたしは助かったんです。
相談者:
・・ああー
大原敬子:
もうね、わたしはあの、向こうの郵便ポストを今、見るのも嫌ですね。
あの、ポストに、抱きついて泣きました。なんでか分からないけども。
相談者:
ああー
大原敬子:
帰って来てから、わたしの場合、何にも身に付いてないと思ったんです。
相談者:
・・うん
大原敬子:
ところが、2年、3年経つと・・1人でも・・自活出来るって気持ちになって来るんですよね。
相談者:
はい
大原敬子:
学校の勉強よりも・・人生においての勉強が・・
相談者:
うーん
大原敬子:
自分の中にしっかりと刷り込まれたんですね、いい意味で。
相談者:
うーーん
大原敬子:
この坊やちゃんもね・・
相談者:
はい
大原敬子:
途中で泣いたと思いますよ。
相談者:
・・うん
大原敬子:
きっと、涙が出るんです、ホントに。
相談者:
ああー
大原敬子:
意味のない涙ですよね。
相談者:
ふーん
大原敬子:
だけれども、日本に帰って来たら、あちらが懐かしいんです。拘束がないから。
相談者:
ああー・・あー
大原敬子:
で、両親がウザいんです。
だからといって、嫌いではないんですよ?
相談者:
ふーん
大原敬子:
あの、両親の顔見てしまうと、
相談者:
はい
大原敬子:
向こうで、自分は、頑張った自分は消えちゃうんです。
相談者:
・・あーあ
大原敬子:
そして両親は・・
相談者:
はい
大原敬子:
日本に帰って来た状況から、「さあ、やりなさい」って言われるんです。
相談者:
そう、そうです(苦笑)
大原敬子:
でも、10ヵ月以上居たお子さんは、
相談者:
はい
大原敬子:
すぐには戻れないんですよね。
相談者:
・・うーん
大原敬子:
で、多分お友だちともね、これから段々会わなくなります。最初は会うんです。
相談者:
うん、はいはい
大原敬子:
友だちに、行って来た話はしたいんです。
相談者:
はい、はい
大原敬子:
それ承認です。
「いや、凄いわね」って、「どうだった?」って聞くんですね、興味があって。
相談者:
はい、はい
大原敬子:
でも、それが、2週間、3週間、4週間、1ヵ月となりますと、
相談者:
はい
大原敬子:
それぞれが、友だちが・・自分の人生の事、話し出すんですね、受験とか。
相談者:
はい、はいはい
大原敬子:
と、自分はそこに全く心が入って行けなくなっちゃうんですよ。
相談者:
はい
大原敬子:
ね?、そうすると・・
相談者:
はい
大原敬子:
友だちともわたしは、関係が、切れて来ました。
相談者:
あー
大原敬子:
聞いてくれた友だちが良かったんであって、
相談者:
はい・・はい
大原敬子:
その友だちが、受験とか勉強とか色々ありますね。恋人の話とか。
相談者:
はい、はい
大原敬子:
すると、もういいんです。
今の自分にアップアップなんですよね。それが・・
相談者:
うーん
大原敬子:
あの、わたしのは、あくまでも参考ですよ?
相談者:
はい
大原敬子:
だから、わたしは帰りたくなかったから・・3ヵ月間伸ばしました。
相談者:
・・ああ
大原敬子:
あのね、人間ってね、帰りたいと思ってもね・・
相談者:
はい
大原敬子:
もう「明日、明後日帰りますよ」って言いますとね・・
相談者:
はい
大原敬子:
帰りたくないんですよ。
相談者:
あーあー、そうですよね・・はい
大原敬子:
僕は、ちゃんとお母さんお父さんの約束通りに、帰って来たよ。
受験もしなくちゃならないって分かってるんです。
相談者:
はい
大原敬子:
自分の気持ち分かってるんです。
相談者:
はい
大原敬子:
でも・・体が、心が動かないんです。
相談者:
・・うーん(震えた声)
大原敬子:
ここで心が萎えてしまったら、彼は・・向こうで10ヵ月間、1人で生きた体験ありますから・・
相談者:
はい
大原敬子:
しばらく経ったら出て行きますよ。
相談者:
・・なんか・・今にも出て行きたそうな・・感じ・・
大原敬子:
行きたい、行きたい、そうなんです。だからといって、
相談者:
はい
大原敬子:
計画性ないですからね、大丈夫ですから。
相談者:
あ
大原敬子:
お母さんは、
相談者:
はい
大原敬子:
この息子を今、この状況で・・じ、10ヵ月間の凄い体験・・
相談者:
はい
大原敬子:
学業とは違った体験をした息子さんを・・
相談者:
はい
大原敬子:
褒めてあげなくちゃ、認めてあげなくちゃ。
元気で帰って来てくれたこと。
相談者:
はい
大原敬子:
それを感謝ですよね?
相談者:
はい。ホントにそうです(涙声)。
大原敬子:
そう思わない?
相談者:
はい(鼻をすする)
大原敬子:
今、息子さんが病気で帰って来た時に・・こんな相談出来ますか?
相談者:
・・そうですね。
大原敬子:
ただ、お母さんの意思の疎通ではなくって、
相談者:
はい
大原敬子:
あの時の、苦しさ、悲しさ、喜び、楽しみは・・お母さんとは共感出来ないものが、今・・会いたくない状況なんです。
相談者:
そうっか(ため息)・・
大原敬子:
時間が薬になるんですよね。
相談者:
あー・・あー
大原敬子:
だ、もう少し、時間を経ってから、勉強ではなくって、
相談者:
はい
大原敬子:
向こうでの話を聞いてあげて欲しいんですよ。
相談者:
・・はい、はい
大原敬子:
「凄いわね」って、「お母さんはそれは出来なかった」というね?
相談者:
あー・・はい
大原敬子:
この、ホントに目を輝かせながらね、毎日、10分間でもいいから・・聞いてくれたら、ほん・・とに息子さん、立ち上がりますよね。
相談者:
・・はあ、そうなんですね。
大原敬子:
あ、今はね、あの先生に伺いますけどね。
相談者:
はい・・はい
大原敬子:
大学受験よりも・・とても大きな勉強なさってんです、彼は。
相談者:
うーん
大原敬子:
だ、それをお母さん理解してあげて、
相談者:
はい
大原敬子:
そんな暗い声出さないで、大丈夫ですから。
もうちょっと・・
相談者:
はい
大原敬子:
時間が薬なんですよ。
お母さまが、一歩も二歩も・・引いて下さったら・・彼はほんーとに立ち上がると思いますけども。先生に聞いてみますね?
相談者:
はあ・・はい
大原敬子:
はい
相談者:
ありがとうございました。
(再びパーソナリティ)