相続の恩を仇で返す弟。土地の使用貸借を御旗に更地費用の先払いを要求
(回答者に交代)
中川潤:
こんにちは、中川です。
相談者:
あ・・どうも、すいません。お世話になります。
中川潤:
ちょっと整理したいんですけど。
「お母さま」、「両親が亡くなるまでは地代を払ってた」とおっしゃってたから・・
相談者:
はい、そうです。
中川潤:
お母さまが亡くなられたのが・・
相談者:
え
中川潤:
3年前っておっしゃいました?
相談者:
えっとね母が、去年なんです。
中川潤:
去年?
相談者:
はい
中川潤:
去年までは払ってたんですか?
相談者:
そ、そうじゃなくて・・支払いはもう母が「払わなくていい」って言われたのがもう、9年ぐらい前なんです。
中川潤:
9年前か・・
相談者:
ええ
中川潤:
・・ま・・ホントだったらあ・・
相談者:
ええ
中川潤:
ご自分の建物の敷地い・・を、
相談者:
ええ
中川潤:
もらうはずのところを弟さんに・・
相談者:
ええ
中川潤:
渡してしまっ・・
相談者:
ええ、ええ・・はい
中川潤:
ったっていうのが・・去年の話ですか?
相談者:
去年・・ええ、そうですね。
中川潤:
・・弟さんの方は地代はどうされてたの?
相談者:
弟は両親と一緒に住んでました。
中川潤:
あーあーあ
相談者:
ええ
中川潤:
ほいで、弟さんは、でも、両親の面倒を看てるから・・特に地代どうこうって事はやってなかったの?
相談者:
うん、#$%◆うん、そうですね、はい
中川潤:
ホントはあ・・あの、賃貸借の関係だったんですよね?・・
相談者:
そ、そうです、そうです。
中川潤:
その9年前まではね?
相談者:
賃貸借の関係だったんですけど、ま、も、9年も払ってないでその関係はなくなってしまってるから、今、民法の使用貸借みたいな関係になっちゃってるんですけど(苦笑)。
中川潤:
あー、よく、お調べになったんだ。
相談者:
あ、一応調べて、どうにか・・
中川潤:
うんー
相談者:
その・・わたくしの方から支払わないで済む方法はないかな?と思いまして。
中川潤:
うーん
相談者:
したら、一応なんか・・使用・・期限満了まではあ・・支払わないでもちろん住んでられるけど、その、それが終わったら即・・その、約束事は終わりという事・・らしいですね?
中川潤:
そうそうそう、あの、お調べになったようにね?
相談者:
はい
中川潤:
使用貸借の場合に、その目的を定めれば・・
相談者:
ええ
中川潤:
目的達成までの間(かん)は、
相談者:
はい
中川潤:
終了しないっていう事にはなってて・・
相談者:
ええ
中川潤:
その目的っていうのはあなたが死ぬまで・・
相談者:
ええ、そうです。
中川潤:
住んでもいいっていうのが目的だから・・
相談者:
はい
中川潤:
ていう事になってて、
相談者:
ええ、はい
中川潤:
ほんで・・まあ、その、学生答案風のね?
相談者:
ええ
中川潤:
お答えをすれば、そういう約束なんだからと・・
相談者:
ええ
中川潤:
いう事には一応なるんだけれども。
相談者:
え・・はい
中川潤:
うー、率直に言いますと、あの・・文書になってるわけじゃない、ですよね?
相談者:
そ・・もう文書は何にもないんですね・・
中川潤:
何もないんですよね?
相談者:
取り交わしてるものが。ホントに・・
中川潤:
で、その学生答案風にって今・・枕詞置いたのは、
相談者:
ええ
中川潤:
万万が一、弟さんとの間で諍いが起きて、
相談者:
ええ、ええ、ええ
中川潤:
それで(苦笑)、「そんな約束はあらへん」と。
相談者:
え、ええ、そ・・
中川潤:
言われてしまうと、
相談者:
あーはい
中川潤:
実際の実務っていうのは・・・
相談者:
あ・・
中川潤:
ま、これ、あのお、不安を煽(あお)るような事言ってごめんなさいね。
相談者:
いいえ、いい、いいんです、いいんです。
中川潤:
あの実状お、から言うと、
相談者:
ええ
中川潤:
あのそれが争い事になって・・
相談者:
ええ
中川潤:
その・・口約束でも・・
相談者:
ええ
中川潤:
約束なんですけれども。
相談者:
ええ
中川潤:
それを、
相談者:
ええ
中川潤:
おー・・反故にするような、「いやそんなもんはない」と・・
相談者:
ええ
中川潤:
言われると・・
相談者:
はい
中川潤:
「ある」という方が、
相談者:
ええ
中川潤:
立証お・・責任って言いまして・・
相談者:
あ・・え
中川潤:
立証しなきゃいけない。
相談者:
あ
中川潤:
すと、立証するためには、
相談者:
あ
中川潤:
そういう書き物とか、
相談者:
えーえ
中川潤:
そういう約束う、の、
相談者:
あ
中川潤:
お、ブツがないと、
相談者:
あ
中川潤:
結局・・あの立証を・・
相談者:
ええ
中川潤:
果たせないがゆえに、
相談者:
あー
中川潤:
期間の定めも、
相談者:
ええ
中川潤:
目的の定めもない・・
相談者:
はい
中川潤:
使用貸借だと・・
相談者:
はい
中川潤:
いう事になりかねないと。
相談者:
はい
中川潤:
いう事は確かに・・あるんですよねえ。
相談者:
あーはい、そうですね、はい、弱い立場ですか?
中川潤:
ねえ、今後・・
相談者:
ええ
中川潤:
弟さんとの関係はどうなるかっていう事との問題い・・
相談者:
ああ・・
中川潤:
なんだねえー。
相談者:
そうですね、ええ
中川潤:
でも随分、酷な事おっしゃるんだなあ、な、なんでその・・あなたは・・因みにお子さまは?
相談者:
あ、おりますけど、ま、別、生活です。
中川潤:
あーいらっしゃるんだ。
相談者:
ええ、ええ。でもお、もう、ここはわたしが死んだら、終わりという、感じは・・
中川潤:
うーん
相談者:
伝えてはあるんですけど。
中川潤:
うーん、ああ、ま・・ま、そりゃそうだ・・
相談者:
ええ
中川潤:
そりゃそうなんだけどね。
いや・・弟さんもでも、随分だね。な、その取り壊し費用を?
相談者:
ええ、今、うん
中川潤:
「今払え」ていうのはどういう事で、そういう事言い出されたの?
相談者:
ま、例えば自分が亡くなった後、とかわたくしが亡くなった後に、
中川潤:
はい
相談者:
残った、家族たちに迷惑を掛けないようにっていう事らしん・・で、ここでわたくし・・と、こう、約束を取り交わしておきたいという、ことみたいな、らしいんですけど。
中川潤:
あのお・・ま、そうせいっていう事お、で、言ってるんじゃだけど、
相談者:
ええ、いんです、いです#$%◆
中川潤:
その、150万とかね?
相談者:
ええ
中川潤:
まあ、少なければ100、2、30万とかね?
相談者:
ええ
中川潤:
180万とか。
相談者:
ええ
中川潤:
そういうー、おか、ねっていうのは・・
相談者:
ええ
中川潤:
あなたにとってはやっぱり・・大変な、今、金額、ですか?
相談者:
あ・・生活に苦し・・くなりますけど・・どうし・・ても、払わなきゃいけない、決まりがそうであれば、
中川潤:
いや決まり、の問題では・・
相談者:
ええ
中川潤:
なくて、
相談者:
はい
中川潤:
どうするのが一番、心安らかに・・
相談者:
ええ(苦笑)
中川潤:
不安を払拭出来るか?っていう・・
相談者:
あ・・
中川潤:
そこの問題・・
相談者:
はい
中川潤:
なんですよね、今の、問題ね。
相談者:
あー
中川潤:
その弟さんの、
相談者:
ええ
中川潤:
ご気性を・・
相談者:
うん
中川潤:
含めてね?
相談者:
ええ
中川潤:
多少、お話のやり取りはされたんでしょ?
相談者:
あ・・そうですあの、「取り壊し料を」、「前に払え」というところまで、あの、言って来たので、
「ちょっと待って」っていうとこでそこで待ってもらってるわけです。
中川潤:
うん「待って」っていうか、
「どうしてそんな事言うの?」ってね?
相談者:
ええ
中川潤:
「わたしがだって、死んだ後の話でしょう?」と。
相談者:
ええ、ええ
中川潤:
取り壊しちゃう事については・・
相談者:
ええ
中川潤:
ね?、た、例えば、遺言でも何でもね?
相談者:
ええ、ええ、ええ
中川潤:
ま、使用貸借だから・・それを「相続」つったって、大した事はないんだけれども、
相談者:
あはははは
中川潤:
あなたの方・・で、
相談者:
あ・・遺言ね?、はい
中川潤:
いやいや違うの、聞いて。
相談者:
え(苦笑)
中川潤:
あなたの方で、弟さんがね?
相談者:
ええ
中川潤:
これ取り壊しについては、一応、使用貸借でも、相続の問題が、起こるわけですよね?
相談者:
はい、はいはい
中川潤:
その利用権限は別としててね?
相談者:
ええ、はい、はい
中川潤:
で、あの、あなたに、万一の事があった時に、
相談者:
ええ、ええ
中川潤:
その子どもさん達の了解を、得ないと、
相談者:
はい、ええ
中川潤:
或いは、了解に代わるような手続きを取らないと、
相談者:
はい
中川潤:
取り壊せないと。
相談者:
はい
中川潤:
いうところをお考えだとしたら、ね?
相談者:
はい
中川潤:
いやあ、その・・きちんと、取り壊してもいいと。
相談者:
ええ
中川潤:
ね?
相談者:
ええ
中川潤:
で・・上物についてはね?
相談者:
ええ、ええ
中川潤:
わたしがなくなったら、あなたの物、名義にすると・・
相談者:
ええ
中川潤:
いう事を一筆書いといて、
相談者:
はい
中川潤:
そしたら・・取り壊せるわけだから。
相談者:
ええ、そうですね、はい
中川潤:
ね?、「そういう事じゃダメなの?」とかね?
相談者:
ええ、ええ、ええ、ええ
中川潤:
そう、そういうレベルの話ではないの?
相談者:
あ・・そこまで話がまだ進んでないんです。
中川潤:
うーん・・いや、もしね?
相談者:
いや、それって素晴らしいって今思いました。お聞きして。
中川潤:
うん、ていうのはね?
相談者:
はい
中川潤:
もしその・・弟さんがなんでそんな事言うんやろ?っていう事を・・がね?
相談者:
え、ただ、あの・・
中川潤:
だって・・
相談者:
「残された家族に迷惑を掛けない」って・・
中川潤:
うん、その迷惑、の中身なんですよ。
相談者:
あ、中身ですね?
中川潤:
あなたも色々お調べになって、
相談者:
ええ
中川潤:
使用貸借だ、どうだって事を・・
相談者:
え・・え、ええ
中川潤:
お考えになったように、
相談者:
はい、ええ
中川潤:
弟さんも、何某かの事をお調べになって、
相談者:
ええ、そうです・・はい、はい
中川潤:
あなたあ、に万一の事があった時に、
相談者:
ええ
中川潤:
勝手に取り壊しは出来ないわけですよね?
相談者:
え、そうです。
中川潤:
あなた名義ですから。
相談者:
はい、そうですね、はい
中川潤:
そうすっと・・建物の名義が、
相談者:
はい
中川潤:
あ、一応、子どもさん達に・・行くから、
相談者:
はい
中川潤:
子どもさん、達の了解を得なきゃいけないから、
相談者:
ええ・・はい
中川潤:
そこの、煩雑さを回避したいと。
相談者:
ええ
中川潤:
いう事だけ・・
相談者:
え、ええ
中川潤:
を慮(おもんばか)っておられるので、あれば、ですよ?
相談者:
はい、はい、はい、はい
中川潤:
その・・建物について、
相談者:
ええ
中川潤:
遺言書か何かで、
相談者:
ええ
中川潤:
済むんであればね?
相談者:
ええ、ええ
中川潤:
弟さんのその・・考えておられる事が、ですよ?
相談者:
ええ
中川潤:
そういう事であればね?
相談者:
ええ、ええ
中川潤:
遺言というよりも・・
相談者:
うん
中川潤:
例えば書き物としてですね、
相談者:
ええ、ええ、ええ
中川潤:
一つは、あの死因贈与ですけども、
相談者:
・・
中川潤:
死・因・贈与ね?
相談者:
う・・
中川潤:
死亡を原因とする贈与ね?
相談者:
あ、死因ですか?
中川潤:
はい
相談者:
し・・
中川潤:
死因贈与で・・あの、わたしが死んだら建物の、
相談者:
あ・・
中川潤:
は(わ)、あなたに、
相談者:
ええ
中川潤:
あげる。
相談者:
はい
中川潤:
で・・ただね?抱き合わせなんですよ、わたしが今申し上げようとしてんのは。
同時に、わたしが死ぬまで、
相談者:
ええ
中川潤:
ここお、を、無償で使用すると。
相談者:
ええ
中川潤:
いう事を確認、してもらって、
相談者:
はい
中川潤:
両立てですよね?
相談者:
ええ、ええ、そうです。
中川潤:
それで済めば・・一番ベストな処理なんですよね。
相談者:
あー、はい
中川潤:
だ、弟さんの不安が一体どっちにあるんだろうな?と。
で、更にね?
相談者:
ええ
中川潤:
弟さんがその、経済的な問題ね?
相談者:
ええ、ええ
中川潤:
費用までね?
相談者:
ええ
中川潤:
クリアしたいんだと。
相談者:
ええ
中川潤:
いうー・・ことにまで・・
相談者:
こともあると思います(苦笑)
中川潤:
も、まで、あったりすると・・
相談者:
ええ、ええ
中川潤:
・・厄介ですよねえー。
相談者:
ああー・・そうですね。
中川潤:
うーん
相談者:
「お金を先に払え」っていう#$%◆すからね。
中川潤:
「先に払え」ちゅうのはね、随分な話だよなあ・・あーん・・これちょっとラジオでね?
相談者:
ええ
中川潤:
こ、今こうやって、お話してる限度の話なので、
相談者:
ええ
中川潤:
あの、弁護士に、
相談者:
はい
中川潤:
相談してくれませんか?
相談者:
はい
中川潤:
わたしの言わんとする事の意味を、
相談者:
ええ
中川潤:
もう少し・・丁寧に、
相談者:
ええ
中川潤:
やり方を含めて、
相談者:
ええ
中川潤:
アドバイス、を・・対面の方が、
相談者:
ええ
中川潤:
ちょっと、物凄い、ちょっと、デリケートな話なもんだから。
相談者:
はい、はい
中川潤:
今のわたしのアドバイスのまま・・
相談者:
ええ
中川潤:
弟さんとちょっとトライするっていうのは、
相談者:
え、ええ
中川潤:
非常にリスキーだと思ってんですよ、今。
相談者:
あーなるほどねえ。
中川潤:
ね?
相談者:
ええ
中川潤:
ていうのは・・状況が急展開する、可能性あるんですよ。
相談者:
そうですよね。
中川潤:
今はまだ・・ある種ペンディングな状態なのね?
相談者:
はい、凄く切れる・・もう、ガーっていう・・
中川潤:
いやいや、だからだから・・
相談者:
人なんです。
中川潤:
うん、だからだから、そういう事もあるから。
相談者:
うん、うん
中川潤:
そこで、もうガラっとね?
相談者:
ええ
中川潤:
ひっくり返ってしまって、
相談者:
ええ、ええ
中川潤:
いや・・もう、完全に「使用貸借で」、「なんとかで」ってね・・始まってしまったら・・
相談者:
え、ええ、ええ
中川潤:
もう、もう、あとに引けないんですよ。
相談者:
でも、あーはあ、はあ、はあ
中川潤:
だから・・そこへ行く前の段階で、
相談者:
ええ
中川潤:
よくよくやっぱり、ちょっとやり方を考えて、
相談者:
ですね、そうですね。
中川潤:
ね?、直接、弁護士と・・
相談者:
ええ
中川潤:
もう一度相談の場を必ず持って下さい。
相談者:
あ・・
中川潤:
よろしいですか?
相談者:
はい
中川潤:
はい
相談者:
どうもすいません。
中川潤:
はい
(再びパーソナリティ)