憧れの看板コンビに心酔の婆さん「今日は最高の一日です」
テレフォン人生相談 2018年10月29日 月曜日
経営者の夫は結婚以来、毎日欠かさず呑む。
シラフでは猫みたいな夫が、酔うとわたしに乱暴な態度。
本人も自覚していて「お前に頼りすぎてる」とか言うが、認知症の薬も飲むようになってきて、もうお酒はやめて欲しい。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女68歳 夫72歳会社社長 二人暮らし 長女40歳 次女35歳
今日の一言: 人間の欲望は抑える事は出来るけれども消える事はありません。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、もしもし・・
加藤諦三:
はい
相談者:
お世話になります。
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ・・
加藤諦三:
最初に、年齢教えて下さい。
相談者:
はい。わたくしが、68歳です。
加藤諦三:
68歳、結婚してます?
相談者:
はいしております。
加藤諦三:
え、え、ご主人何歳ですか?
相談者:
はい、72歳になります。
加藤諦三:
72歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
お子さんは?
相談者:
女の子2人、40と、35歳ですが。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
で、今は、ご主人と2人で暮らしてんですか?
相談者:
はいそうなんです。
加藤諦三:
はい分かりました、それでどんな相談ですか?
相談者:
あ、はい。実は、あ、主人はあのもう、若い時からお酒が好きで、
加藤諦三:
うん
相談者:
毎々欠かした事がなくて、この40何年、な、結婚してからずーっと。で、晩酌程度だったらいいんですけども、ちょっと、もう、度を過ぎるぐらい飲みますもんですからね?
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、ちょっと、物忘れとお、痴呆にちょっと、近い状態になって、お薬を1年前から、服用するようになって来たんですけれども。
加藤諦三:
はい
相談者:
「お酒の方は」もうね、これは「止めたら人生もう」・・「ない」とか・・
加藤諦三:
うん
相談者:
申しましてですね。あの、止める気配が一向に無くて。
加藤諦三:
んはい
相談者:
で、そこら辺のところでわたくしが凄く・・葛藤っていいますか、
「止めさせたい」・・「のに止めてくれない」・・で、言ったらカッとなった、ですから、すぐ、もう・・カーアっとなって・・
加藤諦三:
あの、や、あの「止めてくれ」と言うと、カッとなるという事で・・
相談者:
あーそうなんですう。
加藤諦三:
であのお・・
相談者:
あ・・
加藤諦三:
言葉でもってカッとなるだけで手は出さないわけですね?
相談者:
あ・・手も時々出します。
加藤諦三:
時々手も出す訳ですか?
相談者:
あはーい
加藤諦三:
うーん
相談者:
で、あの、何ていうんですかね?、自分のお、ま・・「社長業をしてるからだ」と、「我儘」あ・・「アホぼんやから」とか、自分で申します、んですけどね、
加藤諦三:
はい
相談者:
ちょっと意に添わない事を言ったらすぐ・・お酒を飲んでる時はカーっとな(苦笑)、なりますもんですからね。
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、わたくしもちょっと神経がもう、ちょっと(ため息)・・参ってしまって・・
加藤諦三:
あはい
相談者:
あはーい。もうどうしたらいいんでしょうね・・
加藤諦三:
であの、お酒の、
相談者:
はい
加藤諦三:
飲み方ですけれども、
相談者:
はい、あの・・
加藤諦三:
昼、お昼仕事をしてる時は・・
相談者:
お昼・・でま・・
加藤諦三:
飲まないわ・・
相談者:
あはい
加藤諦三:
飲まないわけですね?
相談者:
はい。で、あの、お昼、5時ぐらいから、サウナ上がりましてですね、で、ちょっと飲んで・・
加藤諦三:
5時ぐらいから飲み始める?
相談者:
5時ぐらいから、はい・・
加藤諦三:
はい
相談者:
飲んで。また場所を変えてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
自分のお、あのまあ、会社経営の一部となっているところの居酒屋さんで、
加藤諦三:
うん
相談者:
で、帰って来てまた・・
加藤諦三:
あ、帰ってからまた飲み始める?
相談者:
はい、はい・・
加藤諦三:
はい
相談者:
夜寝るまでえ、飲んで。
加藤諦三:
で・・社長業という事ですけれどもお、
相談者:
はい
加藤諦三:
経済的にはそうすっと何の問題もないんですね?
相談者:
はい、経済的には何の問題もないんですけど、
加藤諦三:
ん・・うーん
相談者:
ただ、気性が荒くなったりい・・
加藤諦三:
うん
相談者:
飲むと人格がガラリと変わるような・・ひ、昼間は猫のような人なんですけどね。
加藤諦三:
「昼間は猫」っていう事は、飲んでない時は猫みたいな・・
相談者:
猫みたいです。
加藤諦三:
はい、は
相談者:
飲むと、口が悪くなって、
加藤諦三:
ええ
相談者:
あの、ちょっとわたしに罵声を浴びせたりね(苦笑)。
加藤諦三:
ええ
相談者:
ちょっとワーっと暴力みたいになったり、わたしがそんな・・ちょっと自分の意に添わない事を言うと・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
うん。カッと切れやすいタイプなもんですからね(苦笑)、そうなりますもんですからね。はい
加藤諦三:
す、それでその猫みたいになるのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
あのお、外では大体猫みたいになってんですか?
相談者:
外では、猫みたいだと思います。
加藤諦三:
はい
相談者:
でえ、わたしには、まあ主人曰く、「頼り過ぎた」とか、申すんですけどね。
加藤諦三:
あ、あなたに、「頼り過ぎた」って言ってる?
相談者:
うん。「頼り過ぎ」、「てる」って言うんですけどね。
加藤諦三:
「頼り過ぎて」、「る」っていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
実はこれは・・本音の部分だと思うんですけれども、ご主人の。
相談者:
そうでしょうか。
加藤諦三:
だか・・あの、あなたの前ではホントの姿を出すという事ですよ。
相談者:
ああー
加藤諦三:
で、他人(ひと)の前ではホントの姿は出さないで、
相談者:
はい
加藤諦三:
も、全部我慢していると。
相談者:
あ、全く・・う、加藤先生のおっしゃる通りで、
加藤諦三:
はい
相談者:
そう申します。「人に」・・
加藤諦三:
だから・・
相談者:
「言えないから」・・
加藤諦三:
うん
相談者:
「わたくしに言って」ね・・
加藤諦三:
うん
相談者:
な、あの「家で言って」、「どこで吐き出すんや」って言って。
加藤諦三:
うん
相談者:
うんうん
加藤諦三:
あの72歳というけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
2歳の子どものような我儘な、
相談者:
はい
加藤諦三:
聞き分けの無い子になっちゃうわけでしょ?
相談者:
そうなんですねえ。先生よく・・あーそうなんですう、もう、「自分は赤ん坊だ」って、ね?
加藤諦三:
うん
相談者:
「だから赤ん坊のように扱ってくれ」のような・・
加藤諦三:
小さい頃の、その母親とか父親との関係はあなたの聞く限りでどういう・・#$%
相談者:
あはい。あの、ちょっとやっぱり後妻さんが、入られてですね、
加藤諦三:
はい
相談者:
それで・・大変苦労・・ていうか・・
加藤諦三:
という事はね?
相談者:
はい
加藤諦三:
小さい頃お母さん居なかったわけですよ。いや、あの、形の上ではもちろん居ますよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
生物的にはもちろん居るし社会的にも母親っての居るんですけども、
相談者:
はい
加藤諦三:
心理的にいうと、お母さんが居なかったんでしょ?
相談者:
あーそうだと思いますう。
加藤諦三:
そうすると、小さい頃ね?
相談者:
はいー
加藤諦三:
お母さんが居ないで、
相談者:
はい
加藤諦三:
成長して。
相談者:
はい
加藤諦三:
しかも社会的には立派な人になっちゃった。
相談者:
そうなんです、先生。もうね、権力欲、そういった欲が強くてえ、
加藤諦三:
うーん
相談者:
うん、自分で手に入れる物はほとんど、手に入れて、活動して来ました。家は・・
加藤諦三:
それで、周りからチヤホヤされるのは好きですよね。
相談者:
大好きです。
加藤諦三:
大好きですよね?
相談者:
大好きです。あもう・・
加藤諦三:
ま、人からチヤホヤされてないとお・・
相談者:
そ!
加藤諦三:
生きてる実感がないんですよ。
相談者:
あーはあぁーそう、よく分かりますうー(甲高い声)。正にそれだと思います。
加藤諦三:
基本的に幼時・・的願望が満たされてないわけです。
相談者:
うん・・満たされてない・・
加藤諦三:
何としても・・
相談者:
あ、あー
加藤諦三:
この願望を果たそうとするわけだ。
そういう意味ではですね・・
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はもうホントに、どんぴしゃりの先生がいらしてます。
相談者:
そうですか。
加藤諦三:
はい、幼児教育研究の、大原敬子先生です。
相談者:
ありがとうございます、先生。
(回答者に交代)
・・変な宗教にカモられそうな