嫁の親に踏み倒される百万。大迫恵美子を笑わせドリ助をうならせた男の一言
テレフォン人生相談 2019年5月1日 水曜日
お嫁さんの母親から、すぐに用立てしないとマンションを出て行かないといけなくて、来月返すからと頼まれて百万円を貸した。
一年半経つが1円も返してくれない。
結局先方はマンションを出て生活保護を受けている。
貯金が国税に凍結されてしまっていると言うのだけど、そんなことあり得るのか?
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 大迫恵美子(弁護士)
相談者: 男71歳 妻 結婚15年になる長男夫婦 長男45歳 嫁38歳 孫
ドリアン助川:
もしもし?テレフォン人生相談です。
相談者:
はい、よろしくお願いします。
ドリアン助川:
はい、よろしくお願いします。
相談者:
はい
ドリアン助川:
今日どんなご相談でしょう?
相談者:
えーっと・・お金を、貸したんですけれども、
ドリアン助川:
はい
相談者:
それが中々、返してもらえないという・・
ドリアン助川:
はあー
相談者:
相談なんですが。
ドリアン助川:
ねえー。
どれぐらい貸したんですか?
相談者:
えー・・100万ですね。
ドリアン助川:
100万?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
誰に?
相談者:
・・長男の・・嫁の、親なんですね。
ドリアン助川:
また、ややっこしい・・
相談者:
そう・・
ドリアン助川:
感じになって来ましたねえ?
相談者:
ハ(苦笑)
ドリアン助川:
友人とかじゃないんですね?
相談者:
そうです。
ドリアン助川:
ご長男の奥さんのお父さん?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
あらあー
相談者:
あ・・あ、まあ、そうですね。
ドリアン助川:
ええ
相談者:
夫婦でいますから・・親ですね。
ドリアン助川:
あ、お・・そ・・親にですね?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
ふうん、これどういう理由で100万・・お貸しになったんですか?
相談者:
うんーと・・正確な理由はよく分からないんですけれども、
ドリアン助川:
はい
相談者:
とにかく、「すぐに、お金を払い込まないと」・・その「今住んでるマンションを、追い出されてしまう」と・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
いうような、ま、差し迫った、ような要請で、
ドリアン助川:
はい
相談者:
ん、なぜ追い出されるのか?・・とかいうのはよく分かんなかったんですけれども。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
まあ・・あまり根掘り葉掘り、聞かないで、
ドリアン助川:
はい
相談者:
とにかく・・その、「すぐに」、「次の月には返せるから」・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
「とにかく今すぐ」・・「どうしても」・・「お金が足りない」と。
ドリアン助川:
それはどういう方法で・・えー、誰が、伝えて来たんですか?
相談者:
それはあの、お母さんの方が電話で、
「ちょっと用立てて欲しい」と。
ドリアン助川:
ああー、お母さんが電話で?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
は、は、は、は・・んー
あの、もう少し詳しく教えて下さいね。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えーっと、まずあなた様おいくつでしょう?
相談者:
71です。
ドリアン助川:
71歳。ご長男はおいくつですか?
相談者:
45ですね。
ドリアン助川:
45歳・・と、その、お嫁さんは?
相談者:
えーっと、えー、38かな?
ドリアン助川:
38歳
相談者:
ええ
ドリアン助川:
え、年齢ばかり聞いて申し訳ないですけども、
相談者:
はい
ドリアン助川:
具体的、な、ね?姿を思い浮かべるために、
相談者:
はい
ドリアン助川:
その、38歳のお嫁さんの、親の、お母さんおいくつぐらいでしょう?
相談者:
・・えーとね、詳しくは、ま、60う、7、8だと思うんですが。
ドリアン助川:
67、8?
相談者:
はい
ドリアン助川:
この方が、ま、ん、ご夫婦なんですよね?
相談者:
そうですね。
ドリアン助川:
えー、で、マンションに、住んでいて、
相談者:
ええ
ドリアン助川:
えー、お二人だけでマンション住んでるんでしょうかね?
相談者:
そうですね。
ドリアン助川:
ふうん、で、そのお母さんから電話が掛かって来たと。
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい。結婚、どれぐらい経ってるんですか?ご長男は。
相談者:
長男は、もう・・えー、10、5年、くらいですかね?
ドリアン助川:
15年くらい?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
この15年の間というのは・・
相談者:
え
ドリアン助川:
そのお嫁さんの、その、ご家族、お母さんお父さんとは、
相談者:
うん
ドリアン助川:
お付き合いは、あったんですか?
相談者:
ええ、ええ、もう、もちろん、あの、行き来はしておりませんけども、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの、孫の七五三とか、そういう・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
ところでね?
ドリアン助川:
ふうーん
相談者:
あの・・一緒に顔を合わせるっていう事はしょっちゅうあります。
ドリアン助川:
あ、なるほど、なるほど。
相談者:
ええ
ドリアン助川:
ま、その時はニコニコ、笑顔で?
相談者:
はいはい、はい
ドリアン助川:
はい。で・・びっくりされましたね?じゃ、それ内容、そういう、電話が掛かって来て。
相談者:
そうそうそうそう
ドリアン助川:
んー
相談者:
それは大変だという事でね?
ドリアン助川:
はい・・んで、この100万という額は向こうが言って来た額なんですか?
相談者:
そう、そうです、そうです。
ドリアン助川:
はあ
で、この15年間でこういう話は全く無かったわけですね?これ。
相談者:
な、全く無かったですね。
ドリアン助川:
全く無かった?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
これ・・その、お嫁さんとかは知ってるんですか?
相談者:
・・お嫁さんっていうのは・・息子の方ですか?
ドリアン助川:
ええ
相談者:
あ、それは、知りません。
ドリアン助川:
知らない?
相談者:
うん
ドリアン助川:
じゃ、親同士の話ですね?
相談者:
そうそうそうそうそう・・
ドリアン助川:
なるほど。
相談者:
うん
ドリアン助川:
へえー
で、向こうの、お父さんも・・分かってる話ですね?これ。
相談者:
あ、もちろん、もちろん
ドリアン助川:
分かってる。
相談者:
あ、でも、その、お父さんに頼まれて、お母さんがわたしの方に電話したような形だと思います。
ドリアン助川:
あ、そうなんですか。
相談者:
うん
ドリアン助川:
しかしその、色々、お金の借り先もありますけど、
相談者:
ええ
ドリアン助川:
あのお、自分のね?
相談者:
うん
ドリアン助川:
えー、子どものお・・
相談者:
そうそう(苦笑)
ドリアン助川:
ねえ・・
相談者:
だから・・
ドリアン助川:
婿さんの・・頼むっていうのは・・
相談者:
よほど・・
ドリアン助川:
結構、これ恥ずかしい話ですから。
相談者:
そうそうそう・・
ドリアン助川:
ええ
相談者:
だから普通ないですけどね。
ドリアン助川:
ないですよね?
相談者:
だからよほど困って、
ドリアン助川:
うーんーん
相談者:
まあ・・あー・・ま、あとから分かった事ですけども、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの・・もう色々と、借りるとこが無かったようですね。
ドリアン助川:
はあ
相談者:
あとは
あ、あと、これはあとで知った事ですけど。
ドリアン助川:
はい・・んもう、じゃあれだ、金融関係では借りられない人なんだ。
相談者:
あー、多分、多分そんな感じ。
ドリアン助川:
ふうん・・で、この100万を貸したのは・・
相談者:
うん
ドリアン助川:
どれぐらい前なんでしょう?
相談者:
そうですね、1年・・半ぐらいになりますかね。
ドリアン助川:
1年半前。
相談者:
ええ
ドリアン助川:
で、これは「貸して下さい」という時は、「来月返すから」っていう事だったんですよね?
相談者:
そうです・・そ、だから、まあ、わたしもほら、年金生活だから、
ドリアン助川:
はい
相談者:
そんなに・・いっぱいあるわけでもないし、
ドリアン助川:
うーん
相談者:
でも、ま、そういう困ってて・・とにかく当座行って、すぐ来月、返って来るんであればね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
それはまあ・・その・・あ、相手も相手だし?・・そんなんダメって、中々撥ね付けられ、なくって・・
ドリアン助川:
うんー
相談者:
信じて、貸したんですけど・・
ドリアン助川:
ま、話半分にしてもね?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
毎月10万戻って来るとか・・
相談者:
そうそう・・
ドリアン助川:
そういう、前向きな姿勢が具体的に見えるなら、
相談者:
あればね?
ドリアン助川:
ところが・・
相談者:
全く
ドリアン助川:
全く?
相談者:
うん
ドリアン助川:
1円も?
相談者:
ええ
ただ・・しょっちゅう、あの、電話は掛かってくんですよ?
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの・・ん、「もう少し」・・「ちょっと上手く行きません」とかいうのは・・
ドリアン助川:
ふうーん
あ・・「借りてる、お金の件ですけど」・・
相談者:
うん
ドリアン助川:
「ちょっとやっぱり今、上手く行かなくて」・・
相談者:
うん
ドリアン助川:
「もうちょっと待ってもらえませんか?」っていう電話は掛かって来る?
相談者:
うん、うん、うん
ドリアン助川:
ふうん・・完全に知らぬ存ぜぬではないわけですね?
相談者:
じゃ、ない、ないです。
ドリアン助川:
へえ・・
それで・・奥さんはいらっしゃるんですか?あなた様は今。
相談者:
あ、いますよ。
ドリアン助川:
ん、なんておっしゃってます?
相談者:
いや、それはもう、「どうしても返してもらわなくちゃ」って。
ドリアン助川:
うーん
相談者:
い、憤ってますけどね。
ドリアン助川:
ねえ・・
でもその百・・
相談者:
ですから、それ・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
それまで、ほら、あ、何か、子ども達の、あれば一緒に・・参加してたのが、もうプッツリと(苦笑)、わたしの方だけ行って、向こうは・・来なくなりましたけどね。
ドリアン助川:
あー、だけ、どお・・
相談者:
顔は、出せないんですよね。
ドリアン助川:
んー
その100万は、でも、無いんでしょうね?、もうね。
相談者:
うーん
ドリアン助川:
うーん
相談者:
と、思いますけど。
ドリアン助川:
ねえ
相談者:
で、わたし、知りたいのはね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
その、返せない理由が・・「預金口座の中にはお金あるんだけど」、
ドリアン助川:
はい
相談者:
それが・・「引き出せないんだ」と。
ドリアン助川:
ほお?
相談者:
で、それは、「国税庁から、凍結されてるんで」、口座を。
ドリアン助川:
ふうん
相談者:
「それが解除できれば」、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
て、いうような言い方を・・してるんです。
ドリアン助川:
ふうん
相談者:
で、そんな事って・・わたしも、よく分かんないけどあるのかな?と思って。
ドリアン助川:
ええ
相談者:
それって・・国税庁って言えば税金ですよね?
ドリアン助川:
はい
相談者:
税金を・・納めなかったから、それを先に差押えられたみたいな・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
ふうに、受け取れるんだけど。
そんな事って、1年半も(苦笑)・・凍結したまま?・・は、って事はあり得ないんじゃないか?と思って。
ドリアン助川:
んー
ま、いずれにしろそういう状況で、
相談者:
そうそう
ドリアン助川:
えー、相手の言ってる事が本当かどうか?という事と・・
相談者:
そうそう・・
ドリアン助川:
それ・・
相談者:
そういうその・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
うん、な、なんですかね?
ドリアン助川:
ええ
相談者:
そのお、お・・そういう事があり得るのか?
ドリアン助川:
はい
相談者:
そいで・・なんだか、あの・・毎月い、でも、っていう風に言ったら、「今、生活保護受けてるんで」・・
「働いて収入を得ちゃうと、生活保護の金額は減らされるから」・・「働、ても意味がないんだ」というような・・
で・・生活保護受けてるんだと・・
「そんな預貯金があって生活保護なんか、受けれないんじゃないですか?」つったんだけど、
ドリアン助川:
ええ・・んー
相談者:
「いやそれは」あの・・「ごまかして」、その、「『貯金なんか、無い』つって隠して」・・「申請したんだ」とか(苦笑)、言うけど、
ドリアン助川:
ふうん
相談者:
そんな事って、通るんだろうかな?と思って・・
ドリアン助川:
ま、怪しいですね?
相談者:
え・・
ドリアン助川:
全ての言葉がねえ?
相談者:
そういう事もね・・
ドリアン助川:
うん
相談者:
ほんとか?ってのを、ちょっと、知りたい。
ドリアン助川:
なるほど
まあ、でも、15年間何もなかったのに急にっていうのも、変な話ですねえ?
相談者:
ええ
ドリアン助川:
うーん、分かりました。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、それでは、今日の回答者の先生紹介いたします。弁護士の大迫恵美子先生です。
相談者:
はい
ドリアン助川:
よろしくお願いします。
相談者:
よろしくお願いします。
(回答者に交代)
「先払い」と笑ってみせた相談者さん、素晴らしいですね。
釣られるように、大迫先生がこんなに朗らかに笑ったのを初めて聴きました。
相談者さんの器量のおかげで、いい回でした。
このお嫁さんのお母さん、私の姑に似てるなぁ…
貰えるものは貰っとけの精神で、なかなか働かずに行政のお世話になってる。買い物をしたら苦情の電話をして、謝罪の菓子折りや新しくもうひとつ商品を貰うのが趣味。結婚祝いもマイホーム頭金も援助は私の両親からだけ。両親は姑を心配して時々食品を贈ったりしてるけど、御返しは基本的にはない(ありがとうと言うだけ良いのかな?)。もし別れることになったら財産分与とかいって半分持ってかれるんだろうなぁと思うと意地でも離婚しない!と思うけど、いつかそんな姑の面倒を見るんだって思うと怖い……