小1本人は嫌がる普通教室から支援学級への異動。悩むお母さんに19の質問

テレフォン人生相談 2019年6月8日 土曜日

息子のもの覚えが悪いという心配から、
・就学前相談・・特に問題なし。何かあれば学校の先生に。
・地元の発達相談・・IQ検査の結果は低いものの、就学して様子をみましょう。
・就学後に先生からの指摘・・ノートの使い方等から「支援が必要かも」
・夏休みに教育委員会の就学相談・・軽度の知的から支援級を勧められる。

息子本人はお友だちと離れることもあり、支援級には「行きたくない」。
どうすれば?

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 娘34歳 夫34歳 息子6歳(小1) 娘4歳(年少)

今日の一言: 人生の問題を乗り越える人は、心が新しい情報に開かれています。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
あ、もしもし?

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
よろしくお願いします。

加藤諦三:
はい・・
はい、最初に、年齢教えて下さい。

相談者:
夫34歳、わたしが34歳・・

加藤諦三:
さ・・はい

相談者:
息子が6歳、小学校1年生です。

加藤諦三:
ん、はい

相談者:
娘が4歳・・

加藤諦三:
はい

相談者:
年少です。

加藤諦三:
で、今・・4人で暮らしてんですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、分かりました、それで、どんな相談ですか?

相談者:
6歳の、この息子の相談なんですが。

加藤諦三:
あ、はい

相談者:
えっと、就学相談に行きまして、
ま、ちょっと物覚えが悪かったりするので・・

加藤諦三:
はい

相談者:
学習に、お、遅れが出ないかなあ?っていう心配がありまして。

加藤諦三:
はい

相談者:
それで相談に行ったんですが、

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、その時の結果は、特に、問題なくって、

加藤諦三:
はい

相談者:
「就学した後に、もし何かあれば、また学校の方に相談して下さい」っていう話だったんですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
それでも、ちょっとやっぱり心配い、だったので、

加藤諦三:
はい

相談者:
あの、その後、地元の発達相談ん、に、

加藤諦三:
はい

相談者:
行きまして、

加藤諦三:
はい

相談者:
で、ま、色々、話した、話しまして、

加藤諦三:
はい

相談者:
で、年明けに、じゃ、IQ検査をしようっていう事になって、

加藤諦三:
はい

相談者:
で、ま、その結果っていうのもやっぱり・・IQがちょっと低くって、

加藤諦三:
はい

相談者:
あの、「覚えが」やっぱり「悪」く、「かったりだとか」・・

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
「ていう事も」やっぱり「ちょっと、出て来るんじゃないか?」っていう話だったんです。

加藤諦三:
はい

相談者:
で、ま、「小学校には、上がってみて学習してみて」それでやっぱり・・「何か」・・「問題が、きたすようであれば」・・「またそこで考えましょう」っていう事だったんですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
で、やはり、こう、就学して、あの、色々ちょっとやっぱり問題が出て来てしまって、

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、学校の先生にもやっぱり指摘されまして・・

加藤諦三:
はい、学校の先生に指摘、っていうのはどういう指摘ですか?

相談者:
えーとお、ま、ノートを書き写したりだったりとか・・

加藤諦三:
ど、どういう事ですか?、ノートを書き写すの・・

相談者:
あのお、順序っていうか、こ、文字の大きさだったりとか、書く場所っていうのが、

加藤諦三:
うん

相談者:
滅茶苦茶になってしまったりだとか、

加藤諦三:
うん

相談者:
ノートをこう、順番に使って行くんだけど・・何ページも抜かして、そこにポンと書いてしまったりだとか。

加藤諦三:
うん

相談者:
やっぱりちょっと支援が必要だなっていう、ふう、な、お話だったんです。

加藤諦三:
・・はい、はい、は・・

相談者:
で、今年の夏に改めて、

加藤諦三:
はい

相談者:
あの、教育委員会の、教育・・就学相談っていうのを受けて、

加藤諦三:
はい

相談者:
で、そちらの方からも、最近・・やはり軽度の知的・・がある事から・・支援級に、行った方がいいんじゃないか?っていうほう・・ことを勧められたんですね。

加藤諦三:
ええ

相談者:
で、それで、あの、今回の相談なんですけど、

加藤諦三:
はい

相談者:
本人ん、の、意見としてはあ・・

加藤諦三:
うん

相談者:
あの、支援級っていうのはちょっとこう・・他のクラスとちょっと離れた場所で・・お友だちとちょっと離れてて、

加藤諦三:
うん

相談者:
どうしても自分は・・行くってイメージが全然つかないみたいで。

加藤諦三:
うん

相談者:
・・どしても「行きたくない」っていう風に・・

加藤諦三:
うん

相談者:
迫られてしまって、わたしも。

加藤諦三:
うん

相談者:
そういった本人の、主張を、優先した方がいいのか?・・

加藤諦三:
うん

相談者:
それとも、やっぱり学習面で遅れが出て来ると、やはり、今後も・・ちょっと、こ、遅れが出て来てしまうから・・

加藤諦三:
うん

相談者:
そちらの方に行った方がいいのか?

加藤諦三:
うん

相談者:
小学校1年生だけれども、今後どういう風に対応したらいいかな?・・っていうのが、

加藤諦三:
うん、か、はい

相談者:
はい

加藤諦三:
あのお・・就学相談の時って、もの覚えが悪いと・・

相談者:
はい

加藤諦三:
言われて、どの程度の事なんですか?もの覚えが悪いって。

相談者:
やっぱり置いた物を、どこにやったか?忘れてしまったりだとか。

加藤諦三:
うーん

相談者:
あと、凄く忘れ物が多かったりだとか。

加藤諦三:
うん

相談者:
そういう、ま、小さな事なんですけど。

加藤諦三:
うん

相談者:
ふうん

加藤諦三:
要するに関心の・・ある場所が違うっていう事は、ないんですか?
その子に対して関心のあるものは、覚えてるけれども・・そうすっと、その、じ、自分に関心のない、こ、ものについてはすぐ忘れますよね?

相談者:
そうですねえ。

加藤諦三:
ええ。あのね?

相談者:
はい

加藤諦三:
要するに、これはないんですか?
最初っからそういう風に、「え?この子なんか問題があるんじゃないかな?」というような、

相談者:
はい

加藤諦三:
見方を最初にしちゃってえ・・

相談者:
うん

加藤諦三:
そうすると、そういう事がどんどん目について来ますよね?

相談者:
うーん、あ、そ、そうですね、それは、あると思います。

加藤諦三:
そうするとね?

相談者:
はい

加藤諦三:
この6歳の男の子の側からするとね?

相談者:
はい

加藤諦三:
周りの人は自分を・・そういうように見ているという風に、感じるわけですよ。

相談者:
あー、はい

加藤諦三:
この影響っていうのはもの凄いんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
だから1年間この影響で・・こういう目で見られれば、

相談者:
はい

加藤諦三:
そういうようになって行きますよ?

相談者:
分かりました。

加藤諦三:
だからこのね?・・今あなたの言・・った事が・・

相談者:
はい

加藤諦三:
本当にこの子が支援を必要としてるか?支援を必要としていないか?という事についてはね?

相談者:
はい

加藤諦三:
もうちょっと、きちんとした・・偏見を・・持たないで・・

相談者:
はい

加藤諦三:
見る必要が、あるんですけれども・・

相談者:
はい

加藤諦三:
今日はスタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてんので、

相談者:
はい

加藤諦三:
伺ってみたいと思います。

相談者:
はい、よろしくお願いします。

(回答者に交代)


「小1本人は嫌がる普通教室から支援学級への異動。悩むお母さんに19の質問」への11件のフィードバック

  1. 今日は、加藤先生の言うこと
    ドンピシャだと思った。

    相談者も、学校も、
    「みんなと同じことが、同じ時期にできることが当たり前」だと思ってる。
    1学年だって、誕生日が学年の初日と、最後なら365日違う。そして、そもそももってる能力が違うし(優劣ではなく)、伸びる時期が違う。
    相談者は、この子はあれができない、これができない、って、入学前から決めつけている。

     一番大事なことは、
    「勉強を嫌いにさせない」
    「学校を嫌いにさせない」

    ノートの使い方(ページを飛ばす)とか、文字の大きさ、とかなんとか、細かいこと言ってると、間違いなく字を書くことが嫌いになるし、勉強が嫌いになる。嫌いな勉強をしなきゃいけない学校が嫌いになる。
     どんな字でも、「元気いっぱいな字だね!」「上手に書けてるね!」って認めてあげること。他のこともしかり。

    本人が普通学級がいいなら、そうすべき。少しの発達障害や、知的障害(私は相談者の子がそうだとは思わないが)なら、普通学級でいけると思う。

    大原先生のアドバイスも良かったと思うが、、相談者が心から、子どもに対する見方を変えてくれるといいのだが…。それだけが少し心配だな。
     そういう相談者に対して、本当は、学校側が、加藤先生や大原先生的な視点でいてくれるといいのだが、学校側が支援学級をすすめるようでは、いまいちな学校なのかな。

     とにかく、相談者は、加藤先生の言葉を、心に刻みこんでほしい!!!

  2. まだ1年生だから、優しく細やかに見てあげると、本人も喜ぶと思います。お母さんにかまってもらえて。

    こどもを勉強好きにするコツがあって、ひざに抱っこして、一緒に鉛筆を持って、字を書いてあげると、うれしくて、勉強好きになります。絵本の読み聞かせも。
    少し大きくなったら、ひざに抱かなくても、後ろから、一緒に鉛筆を持って、書いてあげる。
    対面だと伝わりにくいお母さんの温もりが伝わって、こどもは、ほっこりするんです。

    お母さんは、こどもを評価する立場ではなく、一緒に問題解決する立場だということを再認識する、とてもいい回だったと思います。

    まだまだこれからです。これからの成長が楽しみですね。

  3. 学習障害も発達障害も脳の機能障害です。まして知的と診断が下っているのに、偏見の目?なんのこと?
    器用、不器用あるけど、育て方関わり方で伸びるのも勿論そうだけど。
    3歳からSTOT心理療育通ってペアレントトレーニング受けて病院でのPTリハビリ受けて就学に備えて家庭で出来ること全部やってたって、追いつけない子はいる。
    発達の凸凹が大きすぎて、苦手が本当に出来ないから。訓練してスモールステップで出来るようになったことはあっても、ノートに黒板の内容を書き写すは学習障害じゃ無理な子には無理。

    関わり方の問題、とか決めつけるな、じゃなくて。
    そういう苦手を抱えながらも、自己肯定感を失わないでどう生きていくサポートをしていくか、が問題であって。
    その子を知りもしない専門家がこうしてないでしょ、こうして、と話すだけ話して。
    質問者の質問したことに全く答えてくれてない。
    全くひどい内容ですね。

  4. 私の兄は、完全に知的障害ですが、母親の愛情と手助けで、生活面と学習面ではあるレベルには達し、一応会社で長年働けてました。
    何よりも素直で真面目なところがいい、と上司に言ってもらいました。
    一方、知的レベルは、兄よりずっと上なのに、親から愛情を与えられなかった知的障害の人は、同室の人のお金を盗み続け、会社からも信用されず、辞めさせられました。

    知的レベルでは劣っても、愛情を受けて育った人間は、真面目に根気強くがんばれます。だから、知的な面だけで、悲観的に考えないでください。
    その子自身の伸びしろを大切にしてあげてください。
    ついついできないことに目がいくでしょうが、とりあえず、お母さんもお子さんも、笑顔で過ごせますように。
    愛情をもらって育った人間は、基本的に人間を信じるし、周りの人間は自分を信じてくれる人を助けたくなるものなので、何かしら、助けてくれます。
    本当に、捨てる神あれば拾う神もある、のです。

    1. ↑共感します。
      すごく素敵なご家族ですね。

      大切なことは、本人に「僕はあれもこれもできない」という自分自身へのマイナスイメージをもたせないこと。

      そのためには相談者が、子どもに向き合う構えを変える必要があります。どうしても、「できないことをできるようにしよう」とすると、ダメ出しや指摘が多くなります。そうすると、本人は自信をなくし、親を含めた周りの人を、大袈裟にいえば敵、そこまでいかなくても、信じることができなくなっていきます。

      本人が、自分を好きでいられるように、周囲の人を信頼できるような、心を育てること。そういられたら、幸せじゃないでしょうか。

      加藤先生が言うのは
      「発達障害のある○○くん」というフィルターで見るなということ。
      「発達障害がある」というフィルターを通すと、全てのことがそう思えてくると思う。

      子どもは、それぞれ成長する時期も伸び方も違うけれど、必ず成長します。
      周りと比べず、その子それぞれの成長を、日々見つけることを意識して、(意識しないと気がつかないものですよね。)過ごしてほしいものです。

      私も、他の方のコメント、すごく心に響きました。相談者さんが、このサイトを見ることはないかもしれませんが、同じ境遇の方に参考になったらいいですよね。

      長々と失礼しました。
      相談者さんと、そのお子さんに幸あれ!

  5. 最近は、ラジオの回答者より、ここのコメント送信者の方の方が優しく、的確に、述べられております。
    本日も上段の方々の発言がとても心に残ります。

  6. うちの息子は小4で普通学級と支援学級を行ったりきたり。就学児前の検査で理解力が他の子より低下していて、教育委員会にどうしますかと聞かれ、支援学級をえらびました。学校には出来るだけ友達と関わりを持たせてほしい事を伝え、苦手な科目以外は普通学級で過ごしています。
    あとは、本人にとって1番いい環境を一緒に考えて、見つけることが大切かもしれません。

  7. 鉛筆にグリップとかつけていないんじゃないだろうか?
    指先が器用でなくて、持ち方が安定しなくて力づくで鉛筆を押さえつけるような状態になっていると、文字の大きさも安定しないし疲れるから集中もたないという可能性あると思う

    ノートも使いやすいのを…ああいや、小学校だったら、学校指定のを使わざるを得ないかなあ…

    要はそういう道具の工夫でも楽になるかも、と思う

  8. 同じような子どもを育てた母親です。
    たまたま、このラジオを聞いて、少し心配になり、コメントしました。
    このお母さんは決して加藤先生が言うような「決めつけてる、」とかではないです。
    心配で、そう感じたから相談してるんです。

    私も「あなたの思い込み、決めつけてる」と何度も言われ、傷つきました。

    私は息子を3年生まで通常クラスに在籍させ、その後特別支援学級へ移しましたが、もっと早く、障がい受容し、早く特別支援学級へ行かせるべきだったと後悔しています。
    特別支援学級へ行くことは、決して不幸なことではなく、本人のペースで学習し、成長し、今では立派に企業で働いてます。大原先生が言うような、家庭での訓練、本人にとって、幸せなんでしょうか?
    ゆっくりでも出来ることを伸ばしてあげて、理解してくれる場所で生きていくことも幸せだと思います。
    家庭は、楽しくリラックスしたり、のんびり過ごす場所で、訓練する場所になると、辛いのでは?

    無理をして、2次障害になってしまった方を沢山見てきたので、発達障害や知的障害の事をよく知らない、思い込みの強い人の意見に振り回され親も子も、殺伐とした雰囲気で過ごして欲しくないなぁ、
    というのが、個人的意見です。
    加藤先生や大原先生の話を聞いていると、まるで、障がい児や特別支援学級へ行く子は、不幸みたいな印象を受けました。

    それぞれ、特性や個性であり、本人たちは、素敵な生き方や、考え方、自分のことも肯定してる人も沢山います。個々に合わせた環境に身を置くことがその人らしく生きる場所であると思います。ありのままを認めることを理解することが多様性を認める社会だと思います。

    無理して、健常児にする必要はないと思います。

  9. それのことはうちの姉も同じで支援学級嫌がってます。理由は勉強が簡単なんでしょ?とか普通高校受験できないしどうせ支援学校進学だから嫌だとか言ってます。少しつらいですね

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