特別支援学級だった二十歳の息子はバイトすら不採用。職業訓練校「就職は難しい」

(回答者に交代)

大原敬子:
こんにちは

相談者:
こんにちは

大原敬子:
今、大変ですね?

相談者:
はい

大原敬子:
でねえ?・・今日・・

相談者:
はい

大原敬子:
お話を聞いていて・・久方ぶりに・・怒りが出たんです。

相談者:
はい

大原敬子:
(苦笑)久しぶりに。

相談者:
はい

大原敬子:
・・ていうのはですね?

相談者:
はい

大原敬子:
まず当初、お母さまの話がね?

相談者:
はい

大原敬子:
具体性が一つもないんです、これ。

相談者:
はい

大原敬子:
発達障害をすべてに一括りにしてしまって、

相談者:
はい

大原敬子:
「この子はこういうもんだ」と・・思って・・もしですよ?

相談者:
はい

大原敬子:
育てたら・・

相談者:
はい

大原敬子:
お子さんはホントに可哀想ですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
まず一つに・・

相談者:
はい

大原敬子:
発達障害にもたくさんありますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
でも、その発達障害何かな?と思って加藤先生のお話を聞きながら・・一生懸命、聞いてたんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
一つもないんですよ。例えばですね、

相談者:
はい

大原敬子:
「いや、うちの子はコミュニケーション」って・・何が?ってことなの。コミュニケーション出来ないってことはね?

相談者:
はい

大原敬子:
それから、発達障害・・バイトで辞めさせられた云々は状況ですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
容態です。
今ある、置かれた、物ですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
あなたが見て・・二十歳まで見た、あのお母さんが、

相談者:
はい

大原敬子:
「いや例えばですね、文字が非常に筆圧が弱いんですよ」って。

相談者:
はい

大原敬子:
「揃ってないんですんよね」って。
しかも、生活っていうと・・

相談者:
はい

大原敬子:
「朝起こさなければ起きないかしらね?」、「それとも食事はこうだし」・・とかね?、細かさが一つも無くって・・

相談者:
はい

大原敬子:
ちょっと伺いますけども。

相談者:
はい

大原敬子:
生活なんですけども、

相談者:
はい

大原敬子:
自分で起きれますか?

相談者:
起きれます、はい

大原敬子:
起きれます?

相談者:
はい

大原敬子:
何時に起きてます?

相談者:
・・えー、6時半ぐらいに起きてます。

大原敬子:
夜は何時に寝てます?

相談者:
夜はじゅう・・2時前に寝てます。

大原敬子:
下着とか・・

相談者:
はい

大原敬子:
寝巻きとか全部、自分で着替えてますか?

相談者:
着替えてます、はい

大原敬子:
臭くないですか?

相談者:
臭くないです、はい

大原敬子:
何日ぐらいで着替えてるの?それ。

相談者:
・・えー、1日い、交代に替えてます、はい

大原敬子:
ホントに!?

相談者:
・・はい

大原敬子:
寝巻きも?

相談者:
はい・・あっ、寝巻きは、えーと、一週間・・3日から、4日ぐらいです、はい、ごめんなさい。

大原敬子:
いや、3日と4日は違いますよ、これね?・・

相談者:
はい

大原敬子:
あの、一番・・匂いが分かんなくなって来るんです、これ、お子さんでは。

相談者:
はい

大原敬子:
要するに、社会との関連が分からなくなって来ると、何が一番大事か?というと・・香りなんです。匂いなんです。

相談者:
はい

大原敬子:
匂いの感覚が分かった時は、

相談者:
はい

大原敬子:
社会の対応は出来るんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
・・で今「ホントに?」って言ったのは・・

相談者:
はい

大原敬子:
疑ってるわけじゃなくって。

相談者:
はい

大原敬子:
・・た、ただ汚れてるから、お母さんが「出しなさい」て言ったのか?

相談者:
はい

大原敬子:
或いは・・お子さんから・・汚れた物を持って来たのか?、どちらですか?

相談者:
えーっと、汚れた物を持って来、てます。はい

大原敬子:
それがコミュニケーションの第一歩なんです。

相談者:
ふうん、はい

大原敬子:
「あら!今日はもう」な「昨日今日と随分」あの、「洗濯物出してるわね」って。
「気持ちいいわけ?」・・

相談者:
はい

大原敬子:
これ快感ですよね?

相談者:
はい

大原敬子:
・・これが、コミュニケーションの・・一番大事なとこなんです。

相談者:
・・あー、はい

大原敬子:
食事、聞きますけれども、

相談者:
はい

大原敬子:
食事はどういう食事さなってます?
立派なこと言ってんじゃないんですよ?

相談者:
はい

大原敬子:
とんでもないこと、出るはずなんですけど、どうぞ?

相談者:
はい

大原敬子:
朝・・起きました。

相談者:
朝、朝は、はい。えー、「おはようございます」

大原敬子:
うん、そしたら?

相談者:
あ、わ、「はい」って言って、そのまんま、モグモグって食べて・・

大原敬子:
どんなの作るんですか?

相談者:
えー、食パンと、食パンを焼いて、あとは玉子焼きをして、ウィンナーをして、ハム、を置いて、それからキャベツを置いて、あとコーヒーです。

大原敬子:
このお子さん一番好きな物なんですか?

相談者:
・・カレーライス・・

大原敬子:
うん

相談者:
はい・・それからあとは、豚汁・・

大原敬子:
うん

相談者:
ですね、はい

大原敬子:
食卓テーブルの上に、

相談者:
はい

大原敬子:
パン粉とか、パンのクズとか・・

相談者:
はい・・はい

大原敬子:
テーブルに座った時、ザラザラしてませんか?

相談者:
・・食べたあとはザラザラしてます。

大原敬子:
いや・・食べる前。

相談者:
食べる前はしてないです、はい

大原敬子:
間違いなく?

相談者:
はい

大原敬子:
・・もし出来ましたらですね?

相談者:
はい

大原敬子:
これ・・あの、責めてるわけじゃないですよ?

相談者:
はい

大原敬子:
いいですか?

相談者:
はい

大原敬子:
でも、怒ってるの、わたし。

相談者:
はい

大原敬子:
大事なね?

相談者:
はい

大原敬子:
二十歳の坊やちゃんが、

相談者:
はい

大原敬子:
ダメになっちゃうんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
だから言ってんですけども。

相談者:
はい

大原敬子:
まず食卓テーブルは・・

相談者:
はい

大原敬子:
こういう社会との通念ない時は、

相談者:
はい

大原敬子:
テーブルは結構汚いはずなんですけどね?

相談者:
・・うーんーん

大原敬子:
その時にお母さんが、

相談者:
はい

大原敬子:
「あ!これちょっと汚れてるわね」って・・

相談者:
はい

大原敬子:
「これちょっと布巾で拭いて」って拭かせるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
その感覚の中で、子どもが・・

相談者:
はい

大原敬子:
なんとなく、今から食事をするっていう、ものが入って行けるんです。

相談者:
はい

大原敬子:
・・わたしは断言してます。
そんなにテーブルの上が・・綺麗であるはずがないんですね。

相談者:
・・うん、ふん、はい

大原敬子:
・・家で、もう一回確認してみて下さいますか?

相談者:
はい、はい

大原敬子:
あー、そうか。これか、これか、これかと思った時に・・

相談者:
はい

大原敬子:
うちの子が、発達障害ってことで、ひと、一括りにするんではなくって、

相談者:
はい

大原敬子:
どっかで何かをすれば・・

相談者:
はい

大原敬子:
この子は違うんだっていうことを、あなたが・・

相談者:
はい

大原敬子:
心に光を持てると思うんですね。

相談者:
はい

大原敬子:
洗濯もそうです、香りです。

相談者:
はい

大原敬子:
「なんだろ?違う」って、何かしらの自分の今までの世界を変えるには・・

相談者:
はい

大原敬子:
匂いです、これ。

相談者:
・・ふん、はい

大原敬子:
それから、えー、夕飯とか食べますね?

相談者:
はい

大原敬子:
お魚とか、一般、出しますよね?

相談者:
はい

大原敬子:
・・お母さんは、お魚の、か、頭とかなんかを位置をちゃんと、考えて出してます?

相談者:
・・えっと、そうですね、左にして、出してます、はい

大原敬子:
・・お箸も全部?

相談者:
・・お箸は自分で、取って、箸入れから取って・・食べてます。

大原敬子:
出来たらですね?

相談者:
はい

大原敬子:
箸置きを出して、

相談者:
はい

大原敬子:
要するに・・一つの食べる作法・・って順番でしょうかね?

相談者:
はい

大原敬子:
全て世の中は、

相談者:
はい

大原敬子:
順序と、

相談者:
はい

大原敬子:
ルールがあるってことを・・

相談者:
はい

大原敬子:
食べるとこから始まるんですよ。

相談者:
はい

大原敬子:
・・めんどくさくても・・

相談者:
はい

大原敬子:
箸置きでも、フォークでも・・

相談者:
はい

大原敬子:
食事の時の物が・・

相談者:
はい

大原敬子:
その子の・・生活の・・第一歩なんです。

相談者:
はい

大原敬子:
・・それを、していただきたいんです。

相談者:
はい

大原敬子:
あの・・監視とかね?

相談者:
はい

大原敬子:
見張るではなくって。

相談者:
はい

大原敬子:
触れて欲しいんですよね。

相談者:
はい

大原敬子:
で、次に就職です。

相談者:
はい

大原敬子:
就職試験を受けようというエネルギーがあることは絶対信じることです。

相談者:
はい

大原敬子:
その前に、

相談者:
はい

大原敬子:
香りと・・

相談者:
はい

大原敬子:
味覚を・・

相談者:
はい

大原敬子:
味覚は残ってるんですよ、まだ。
あのお洗濯とか云々、
「ほら、この匂いいいでしょ?」って、
「お母さんこの匂い好きなの」とか。

相談者:
はい

大原敬子:
「あれ?これお父さんの匂いね、汗臭いわね」とかって、

相談者:
うーん

大原敬子:
とにかく・・

相談者:
はい

大原敬子:
彼と・・

相談者:
はい

大原敬子:
バカみたいな話なんですけども、

相談者:
はい

大原敬子:
触れて欲しいんです。

相談者:
あ、はい

大原敬子:
まず今日の、答えは、

相談者:
うん、はい

大原敬子:
「就職どうしましょう?」よりも、

相談者:
はい

大原敬子:
渡れない、登れない・・

相談者:
はい

大原敬子:
そうでしょ?

相談者:
はい

大原敬子:
その、お子さんに、

相談者:
はい

大原敬子:
渡れるように・・

相談者:
はい

大原敬子:
登れるように・・

相談者:
はい

大原敬子:
越ええられるようにすることの、味覚とあれを・・今始めれば、

相談者:
うんはい

大原敬子:
残っていますので。
それが、わたしの今日の答えです。

相談者:
あ、はい

大原敬子:
よろしいでしょうか?ちょっと待って下さいね?

相談者:
はい・・はい

大原敬子:
加藤先生に伺います、先生。

相談者:
はい

(再びパーソナリティ)

「特別支援学級だった二十歳の息子はバイトすら不採用。職業訓練校「就職は難しい」」への17件のフィードバック

  1. 促されても一切具体例をあげず、息子を「彼」と呼ぶ。たしかに、相談者に少し疑問は感じるんだけど、大原さん(先生から格下げ)、「怒りがでた」などと恫喝で回答を始めるのはやめて欲しい。

    食卓テーブルの件(食卓かテーブルか、どっちかでいいよね?)では、息子さんを「自室で食事する引きこもり」と勘違いしてない?

    1. 多分怒らないと気付かないと思ったからそうしたんですよ。
      大局から具体的によくアドバイス出来てると思いますよ。

      1. ご意見ありがとうございます。
        私も、大原さんの回答を大局的に批評できるぐらいになりたいです。

      1. ご意見ありがとうございます。
        私には繊細さが欠けているのかも。
        自身に、嗅覚や味覚の刺激を心がけてみます。

  2. 高校は普通のところ行ったのかしら?
    もし高等支援学校なら、福祉的就労はどうですか?とアドバイスされるはずだけど…。
    就職はせず、職業訓練校に通ったということかな。

    アルバイトとは言え、一般の企業では厳しいだろうな~とわかって今頃オロオロしているのはなぜだろうね?

    同じ発達障害児の親として、聞いていてすごく消化不良だった。
    (相談も回答も!)

  3. この相談を読んで…

    まず、特別支援学級に任せっぱなしの親御さんがよくいますが、そこに配置される教員が、普通学級を任せられないレベルの教員が行き場がなくてなるケースも、残念ながら、少なからずあります。
    だから、母親の関わり方がなおさら大事になります。時には、教員の役割を取って代わるくらいの覚悟が要ります。

    第二に、今は、こどもが知的障害や発達障害でも、経済的に困ってなくても、学童に預けて働く母親が、多いのですが、現場では人手が足りなくて、支援がたくさん必要なそういうこども達に、あまりかまってあげられないという現状もあります。

    働くことが悪いとは思いませんが、こどもの成長段階で、特にそういうこども達は、母親のこまやかでかつ継続的な手助けが必要です。しかもその手助けは、その後の成長を左右するほど、重要です。それに対する母親自身の自覚が、最近は、少ない人が増えているそうです。

    努力なさっているお母さんももちろんいらっしゃいますが、そしてそういうお母さんは、非常に苦悩しながらの子育てですが、時代の傾向として、他人任せで悩みもしない母親も増えてきていますね。

    加藤先生、大原先生の回答も、そういう傾向をふまえてのものだと思います。

    相談者さんは、息子さんが元々コミュニケーション能力が低いと決めつけている時点で、もしかしたら自分の関わり方が悪かったのかもしれないとは思いもしなかった、ということであり、そこに母親なら当然あるべき苦悩も読み取れず、両先生から、関わり方の薄い親だったと推察されたのでしょう。

    悩まれているお母さんは、間違いなく、なんとかしようとがんばってらっしゃるお母さんです。
    私自身、軽度の発達障害者と、知的障害者を家族に持つ者です。
    苦悩は努力の証、かもしれません。

    1. “この相談を読んで”を読ませていただき、大原先生の回答の意図がやっと判りました。

      初めは、着替えや食卓の作法云々の意味をを理解出来ませんでしたが、もともとお母さんが息子さんに興味が無く、他者に任せっきりだった事を大原先生は怒ったのですね。

      すっきりしました。ありがとうございます。

  4. 幼児教育の先生が、相談者の息子が成人でも坊やちゃん呼ばわりする時は、『相談者の貴女の教育が間違っています』の意味なのかしら?。聞いていてあまり良い気分じゃないです。

    1. 違います。
      大原先生の、若年者に対する愛情からくる言葉です。
      相談者にとって大切な愛しい我が子の話しをしているんですから、私はこの表現、好きです。

  5. わたしも、回答の意図がわからなかったのですが、ここを読んで、それが合っているのならば、理解できました。

  6. 母親の関わりが希薄、障害に対する理解が足りない、というのは本当にそうかな?と疑問です。
    具体例を聞かれても出せませんでしたが、緊張してとっさに浮かばなかったりはよくあることではないでしょうか。(用意しておくべきだったとは思いますが。)
    今井先生のように幼少の様子を丁寧に聞き出したりすることなく、「元々コミュ力がないのか、成長の過程でなくなったのか」なんて、ある方向に誘導するような質問をするだけでは、母親も話したいことも話せないでしょう。
    今日は加藤先生、大原先生の回答に腹が立った相談でした。

    1. 相談者は、体裁を気にしてるのが言葉使いで感じられました。
      会話してるのに、熟語を多用して、賢い話し方に見せようとしてる。
      外ばかり気にしてる感じ。

  7. 大原先生の話は凄いと思う事が多く、いつも勉強になっています。ただ最近の時々空回りする強いコメントが少し気になっていました。それでもその事に途中で気がついてサラッと訂正されるのは流石でした。
    しかし今回はマズかったですね。自閉症の歴史を遡ってしまう様なお話で、質問したお母様もガッカリされたと思われます。外見からの行動療法だけではあまりにも薄っぺらい対応に終わってしまいます。
    自閉症のお子さんの目に何が見えているかを知るには、その知識や経験と同時に謙虚な気持ちが先ず大切だと思います。
    このお子さんがスペクトラムのどの位置にいるのかは分かりませんが、発達障害として自閉症と診断されたのであれば、もう少し丁寧な回答をするべきだったと思います。
    お母様はこの年に育てるまで沢山の傷つく経験をされたと思います。そして今回もまた一つ積み重なってしまったのではないでしょうか?
    自閉症のお子さんのコミュニケーションに具体的なものが無いと話されるのは、目の見えない人によく見ていないからと言う事と似ています。
    それでもローナウィングさん以降、自閉症の理解は大きく前進しました。東田直樹さん等の本を読むと少しずつ想像出来る環境は整って来ています。
    生意気な事を書いて申し訳ありませんでしたが、人生相談は大好きで、特に大原先生のお話はいつも楽しみにしています。
    これからもどうぞよろしくお願い致します。

    1. 病気ならば病院に行くべきで、でもそこでは親の接し方だとか、実社会でどうすればいいのかという具体的な行動のアドバイスはもらえないからテレ人に掛けてきてるんだと思います。
      自閉症なんて、言い方がもう古くて、病院には行ってないんでしょね。

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