作られた明るさがコミュニケーションを破壊する。自発的な感情で人と関わること

テレフォン人生相談 2020年7月27日 月曜日

フム。
ここまで抽象的な相談も珍しい。

心の葛藤。
もっとも、具体的なエピソードは必ずあるわけで、そこに踏み込まずに抽象的なまま相談に乗ったのは他でもない黄金コンビ。

リスナーは、原理的、セオリー的講義を聴くことになった。

逆に、抽象的であるがゆえに共感する人は多かったかもしれん。
人づき合いが苦手な人が、小さい頃は明るく人気者だったってのはよく聞く。
明るい人は寂しい人ってのも刺さった人が多いのでは?

加藤本で補足すると、意識と無意識の乖離がコミュニケーション能力を破壊するのは、
「人はその人の無意識に反応します」(加藤諦三)
だから。

乖離したコミュニケーションがずっと続けばいいのだけど、もたないの。
どこかで破裂する。
長く付き合うほどに、もたないことが起きるっていうのかしら。
だから長期的な関係を築くことができない。

なんか自分のこと喋ってる気になってきた。

あと、加藤先生には大変申し訳ないんですが、

たとえば
「君ってさ、ホントは寂しがり屋でシャイなんだよね」

こう言われて否定しないする女はいない。
言う男が男ならキュンキュン。
もし否定されたら、おめえが言うなっていう意味。

オバサンとしては、高校生の頃に溜まり場の boy meets girl が、10年かかって結婚に至った経緯を訊いて欲しかった。

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)

相談者: 女45歳 夫45歳 結婚17年 長男15歳 長女11歳 次女8歳

今日の一言: 意識と無意識の乖離、これがコミュニケーション能力を破壊します。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
あ、こんにちは

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
最初に年齢教えてください。

相談者:
45歳です。

加藤諦三:
45歳、結婚してます?

相談者:
はい

加藤諦三:
ご主人何歳ですか?

相談者:
45歳です。

加藤諦三:
45歳、お子さんは?

相談者:
3人いまして、

加藤諦三:
はい

相談者:
上が長男・・

加藤諦三:
はい・・

相談者:
15歳

加藤諦三:
あ、はい

相談者:
長女、11歳

加藤諦三:
はい

相談者:
次女、8歳です。

加藤諦三:
はい、分かりました。それでどんな相談ですか?

相談者:
わたしと、主人ん、がですね、今、心の葛藤と言いますか・・

加藤諦三:
はい

相談者:
抱えている、その、心の問題・・ていうのはなんなのか?っていうことを知りたいっていうことです。

加藤諦三:
あはい、分かりました、結婚してからどのぐらい経つの?

相談者:
17年ぐらいですか。

加藤諦三:
17年ぐらいね?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい・・それでえ・・心に葛藤を抱えているなっていうことを気がつき始めたのは何年ぐらい前からですか?

相談者:
10代の頃から・・

加藤諦三:
はい

相談者:
自分に対する違和感がすごくありまして。

加藤諦三:
はい

相談者:
人とのコミュニケーションん・・が、とてもなんか自分の中で・・スムーズにできていないっていう心の引っ掛かりい・・が、ありまして。

加藤諦三:
はい
今、あの、あなた10代の頃から自分に違和感があるって言いましたけど、10代っていうと・・おおよそ、どの辺ですか?

相談者:
高校を卒業したあたりからかと思います。

加藤諦三:
高、卒?

相談者:
はい

加藤諦三:
高校お、時代はまあ・・コミュニケーションはまあまあ普通にいってたということ?

相談者:
他人から見ると・・

加藤諦三:
うん

相談者:
「とても明るくて」、

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
「いつもグループの中心にいる人だよね」って、言われるし、

加藤諦三:
うん

相談者:
人がいっぱい集まって来るっていうふうに、言われるんですね。

加藤諦三:
うん

相談者:
んで・・一緒に友だちといて・・何かこう自分の中に・・上手く、できてないような気がしたりとか、

加藤諦三:
うん、うん、うん

相談者:
でも学生の頃はまだ、大丈夫だったんですけど、

加藤諦三:
うん

相談者:
と、社会人になってから、

加藤諦三:
うん

相談者:
共に過ごしていない人たちとの、

加藤諦三:
うん

相談者:
上手な、会話?、っていうのお、が、

加藤諦三:
うん

相談者:
なんとなくこう、苦手、だなっていうことに気づき始めてから・・

加藤諦三:
うん

相談者:
自問自答っていう、日々・・

加藤諦三:
うん

相談者:
ですかねえ?

加藤諦三:
高等学校時代ね?、あなた自身の中ではすでに違和感あったよね?

相談者:
あー、あったと思います。

加藤諦三:
だってえ・・明るいっていうのはこれは・・作った明るさだよねえ?

相談者:
・・はい

加藤諦三:
今から思って、あなた当時のあなたの無意識にあったのはなんだと思います?

相談者:
・・寂しさです。

加藤諦三:
寂しかったから・・その反動形成として・・もう、普通以上に明るく振る舞った、それはあると思います。

相談者:
わたしい、はですね?

加藤諦三:
うん

相談者:
あの、14歳のときに、両親が離婚しまして、

加藤諦三:
はい

相談者:
で、それから、兄とわたしと、父と・・

加藤諦三:
はい

相談者:
ていう暮らしではあったんですけれども、
わたしい、は、1人、で家にいるっていうことが多くて。

加藤諦三:
はい、はい・・うん

相談者:
それで、高校生の頃になると・・父がちょっと危ないからっていうことで、マンションの暮らしに変えてくれたんですけど、

加藤諦三:
うん、うん

相談者:
そこに友だちが・・溜まり場みたいになって・・

加藤諦三:
んあー

相談者:
いっぱい寄ってくる場所になったんですね。

加藤諦三:
こういうように寂しがっていい顔してる人の周りには・・質(たち)の悪いのが、集まるんですよ。

相談者:
だけどですね?

加藤諦三:
うん

相談者:
その中あ、の、1人が、今の主人なんですね。

加藤諦三:
あーあ

相談者:
集まってほしいと思ってはないんですけど・・
なんかこう・・

加藤諦三:
・・うん、そうですよ。
だって・・正直・・人が好きじゃないもん。

相談者:
はい

加藤諦三:
あれ?「はい」って認めてくれましたね。

相談者:
はい

加藤諦三:
ここ重要な点なんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
ホントに、人が好きなら明るく振る舞いません。

相談者:
あーあー

加藤諦三:
実はねえ?、心の底にい・・

相談者:
はい

加藤諦三:
寂しさだけではなくて、

相談者:
はい

加藤諦三:
憎しみがあったんじゃないの?

相談者:
あーあー、そうですね。

加藤諦三:
つまり・・

相談者:
うん

加藤諦三:
この明るさは・・

相談者:
うん

加藤諦三:
憎しみの間接的な表現なんです。

相談者:
うーん

加藤諦三:
だから、明るく振る舞ってるんだけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
物凄い自分に違和感があるんですよ。

相談者:
ありました、はい

加藤諦三:
それは・・心の憎しみがあり、もっと言えば・・意識的には明るい・・無意識には憎しみ・・この意識と無意識の乖離っていうのは・・

相談者:
はい

加藤諦三:
決定的に人とのコミュニケーション能力を破壊するんです。

相談者:
ふうーん・・いや、なんかですね、結婚生活の中でなんかこう、違和感、は、ずっとあったんですね。

加藤諦三:
あるでしょうね、それは。

相談者:
あ、&#△%、はい

加藤諦三:
つまり、無防備に人に心を開けないから・・

相談者:
だけど、30代とかまでは・・

加藤諦三:
うん

相談者:
とても無防備で無邪気に人と・・

加藤諦三:
うん

相談者:
接してた、と思うんですね。

加藤諦三:
うん・・それはなんであなたそんな無防備になれたんだと思う?

相談者:
・・みんな、いい人だと思ってたんです。人は皆いい人だ・・

加藤諦三:
いい人と思わなければ生きていかれなかったからね?

相談者:
あ、そうなんですねえ・・

加藤諦三:
それよりも・・無防備のときのあなたっていうのは・・

相談者:
あはい

加藤諦三:
自己蔑視だったんです。

相談者:
あー・・はい

加藤諦三:
それで、さっきのあなたの相談はですねえ?

相談者:
はい

加藤諦三:
10代の頃からこういう違和感を持っていたと。
それで今、ご主人との関係は上手くいかな、い、と言って、

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
そいで・・今どうしようか?っていうことですね?

相談者:
はい、そうです。
参考・・、はい

加藤諦三:
はい、分かりました。

相談者:
はい

加藤諦三:
今日はあのスタジオに幼児教育研究の大原・・

相談者:
はあ(ため息)

加藤諦三:
敬子先生がいらしてんので・・

相談者:
はい

加藤諦三:
伺ってみたいと思います。

(回答者に交代)


「作られた明るさがコミュニケーションを破壊する。自発的な感情で人と関わること」への2件のフィードバック

  1. 内容からは外れますが、放送を聴いていて、加藤先生が大原先生を紹介した時に、相談者の安心した様な息づかいと、直ぐに涙声になったのが分かりました。
    本当に、大原先生で良かったと思います。

    1. 同感です。
      明日の担当はウルベです❗今から明日の相談者さんがお気の毒で仕方なく思ってしまっている私です。

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