（再びパーソナリティ）

加藤諦三：
今、あの、いい話伺いましたね？

相談者：
はい

加藤諦三：
そのものズバリなんです。

相談者：
はい

加藤諦三：
あの、劣等感の問題なんです。お２人の。

相談者：
あーあ、そうなんですね。

加藤諦三：
あの・・お嫁さんがあなたを無視するって言いましたね？

相談者：
はい

加藤諦三：
あなたを、攻撃してるんです。

相談者：
あ・・はい

加藤諦三：
なぜ攻撃するか？というと、あなたを。

相談者：
はい、はい

加藤諦三：
あなたに劣等感を刺激されてるから・・

相談者：
はい

加藤諦三：
お嫁さん・・からするとね？

相談者：
はい

加藤諦三：
自分の価値の、崩壊を・・守ろうとするから・・

相談者：
あー、あ

加藤諦三：
要するに自分を守るための行動が・・無視なんです。

相談者：
あー、そうなんですね。あー

加藤諦三：
なんで、お嫁さんは・・その、無視という形をとった攻撃をするかというと・・

相談者：
はい

加藤諦三：
あなたから・・

相談者：
はい

加藤諦三：
批判されることが怖いからなんです。

相談者：
あー、そうなん・・はい

加藤諦三：
だからあなたから・・

相談者：
はい

加藤諦三：
批判される前に・・

相談者：
はい

加藤諦三：
前もって無視しちゃうんです。あなたを。

相談者：
あーあ、あーそ・・

加藤諦三：
だから、あなたは・・

相談者：
はい

加藤諦三：
無視されるということの・・解釈を間違えてるんです。
お嫁さんは必死になって自分を守ってるんです。

相談者：
あ・・守ってる。
あーそうなんですね。あ、あ

加藤諦三：
ええ、ちょっと難しい言葉でいうと・・

相談者：
はい

加藤諦三：
自我価値の・・崩壊に対する防衛が、無視なんです。

相談者：
・・はい

加藤諦三：
あなたの場合も同じように・・攻撃性に出てんです。

相談者：
わたしがですか・・はい

加藤諦三：
お互いに自分を守るための行動なんですよ。

相談者：
あー、そういうことなんで・・

加藤諦三：
だから、本質は・・

相談者：
はい

加藤諦三：
お互いの劣等感。

相談者：
劣等感・・

加藤諦三：
で、劣等感を持ってることの特徴っていうのはね？

相談者：
はい

加藤諦三：
これ覚えといてくださいね。
相手に対する敵意があるんです。

相談者：
あー、そうなんですね・・はい

加藤諦三：
相手に対する敵意に気がつかないと・・

相談者：
はい

加藤諦三：
態度は直りません。

相談者：
あー、あ・・あー

加藤諦三：
ですから、あの・・無視されたときに・・

相談者：
はい

加藤諦三：
決して不快に・・思わないでください。

相談者：
あ・・

加藤諦三：
無視してんじゃないんです（含み笑い）・・あなたに関心がありすぎんですよ。

相談者：
逆なんですね？

加藤諦三：
だってあなたから批判されることが怖いんだから。

相談者：
あー

加藤諦三：
批判されることを前もって防ごうとするのが無視なんです。

相談者：
あー、そうなんですか？あー

加藤諦三：
ですから・・お２人の・・

相談者：
はい

加藤諦三：
心の、劣等感が・・

相談者：
はい

加藤諦三：
変な形で絡み合ってトラブルになっていると。

相談者：
あー、分かりました。あー

加藤諦三：
よろしいでしょうか？

相談者：
あ、はい、分かりました、はい。あ・・

加藤諦三：
どうも失礼します。

相談者：
はい、ありがとうございましたあ、はい、失礼しまあす。

加藤諦三：
相手を無視するのは、相手に対する過剰な関心があるからです。