医者に掛かったのは耳掃除だけ。全盲独女55歳を苛む異常なまでの先生不信

テレフォン人生相談 2021年3月31日 水曜日

先生不信というより、もはや人間不信。
シャーって言う保護猫のよう。

医療従事者からのコメントが重いわ。

 

パーソナリティ: 玉置妙憂
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)

相談者: 女55歳 一人暮らし 両親は他界

玉置妙憂:
もしもしい?、テレフォン人生相談でえす。

相談者:
お願いいたします。

玉置妙憂:
えー、今日はどのようなご相談でしょうか?

相談者:
とにかく病院に掛かるのが、

玉置妙憂:
うん

相談者:
あん、怖い。

玉置妙憂:
お年をお伺いしてもよろしいですか?

相談者:
・・と、55、です。

玉置妙憂:
ご家族う・・

相談者:
今あの、1人、暮らしなんですけど・・

玉置妙憂:
今お1人で。

相談者:
はい

玉置妙憂:
じゃ、ご両親さまは?

相談者:
もう亡くなりました。

玉置妙憂:
お仕事は?

相談者:
・・今、あの、無職です。あたし・・

玉置妙憂:
今はお仕事されてないの・・生活費はどうなさってるの?

相談者:
あの、年金で、はい

玉置妙憂:
まずは病院に行くのが怖いということですけれども、行こうとしている・・病院ってどんな病院ですか?

相談者:
今のところ、あの、

玉置妙憂:
うん

相談者:
特定の、ものはないんですけど、

玉置妙憂:
うん

相談者:
ま、これから年を取って、

玉置妙憂:
うん

相談者:
いろんな病気が出て来る・・病院に行かなくちゃいけないことも出て来ると思うんですけど、

玉置妙憂:
うん

相談者:
・・そのときに、

玉置妙憂:
うん

相談者:
とにかく病院に行くのが怖い?・・ま、今でも行ったほうが・・いいと、思う、ことはあるんですけど、

玉置妙憂:
うん

相談者:
なかなか、あの、怖くて行かれない?

玉置妙憂:
じゃ、今現在は・・どこの病院にも行ってない?

相談者:
そうですね。

玉置妙憂:
55歳で年金って・・何年金?

相談者:
えーと、前は、

玉置妙憂:
うん

相談者:
あの、障害、者、基礎年金をいただいてたんですけど、

玉置妙憂:
うん

相談者:
国家公務員の、あの、遺族年金を、

玉置妙憂:
うん

相談者:
あの、いただける、ことになったんですね。

玉置妙憂:
お父さまかお母さまがってことね?

相談者:
あ、そういう、そういうことです。はい

玉置妙憂:
はいはいはいはいはい

相談者:
うん

玉置妙憂:
障害者年金は、じゃあ、止めちゃった?

相談者:
どちらか一方を選ぶ、選ん、選ぶようにって・・

玉置妙憂:
あー、はい、はい

相談者:
あの、

玉置妙憂:
うん

相談者:
ず・・

玉置妙憂:
でも障害者年金もらうのには、病院に掛かったでしょ?

相談者:
生まれつきで小学校1年から、もらえたんじゃなかったかなあ?

玉置妙憂:
うーん

相談者:
あの、視力、障害の全盲で・・

玉置妙憂:
で、特にそのことで、お医者さんにいっぱい行ったっていう・・ご記憶はないっていうこと?

相談者:
あー、そうですね。

玉置妙憂:
うーん
じゃその、病院に行くのが、怖いっていうことですけれどもお、

相談者:
うん

玉置妙憂:
うん。具体的に言うとどんなふうに怖いんですか?

相談者:
自分の存在を、脅かされるほど、

玉置妙憂:
うん

相談者:
いじめられるような気が、するんです・・

玉置妙憂:
うーん

相談者:
病院に行くと。
子どもの頃・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
その、勉強ができなくて、学校の先生と呼ばれる、人と、

玉置妙憂:
うん

相談者:
信頼関係ができなかった?

玉置妙憂:
うん

相談者:
それと、親も・・わたしを受け止めてくれてなかったのも・・も、分か、分かるので、

玉置妙憂:
うん

相談者:
子どもでも分かるので、

玉置妙憂:
うーん

相談者:
ここにいたら安心っていう場所がなくて、

玉置妙憂:
うん

相談者:
その、ほんとに心から人に甘えたことがない?
病院も先生と呼ばれる、人たちじゃないですか?

玉置妙憂:
はい

相談者:
だから、その、先生と呼ばれる人と、信頼関係ができないと、

玉置妙憂:
うん

相談者:
検査受けたり、治療、受けたりするのにも、

玉置妙憂:
うーん

相談者:
痛みに耐えられるかどうか・・あの、怖くて自信がない?、無駄な、痛い思いをさせられてるんじゃないかとか、

玉置妙憂:
うーん

相談者:
そんなことないのは頭で分かってるんだけども、

玉置妙憂:
うーん

相談者:
感情がついて行かない?

玉置妙憂:
うーん・・うん

相談者:
とにかくあんまりいい方向、いいほうに考えられない?

玉置妙憂:
うん

相談者:
医者に行ったらもう、絶望的なことを言われるんじゃないかとか・・
ま、信頼関係のできてる人と・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
会うのは・・怖くはないんですけど、

玉置妙憂:
うーん

相談者:
その・・とにかく先生と呼ばれる人・・

玉置妙憂:
うーん

相談者:
が、まず怖い。
と病院が怖い。
あと・・見えないから・・あの・・1人で帰って来れないじゃないですか。

玉置妙憂:
うん

相談者:
それも怖い。誰かちゃんと迎えに来てくれるかなとかね?

玉置妙憂:
うん、うん、うん

相談者:
治療法もちゃんと、わたしに選ばせてくれるのかあ?

玉置妙憂:
うん

相談者:
ていうね?あの・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
尊厳死の、宣言書?

玉置妙憂:
うん

相談者:
尊厳死・・それも持ってるし、

玉置妙憂:
はい

相談者:
最終的にはもう決めてるんですね。

玉置妙憂:
うん

相談者:
だけど・・それをちゃんと、

玉置妙憂:
うん

相談者:
通してくれるのかな?っていうね、あの・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
なんにもしたくないんです。とにかく。

玉置妙憂:
うん、うん

相談者:
あの、自然に、それを通してもらえるのかな?っていう・・

玉置妙憂:
うん、うん、うん、うん

相談者:
それをちゃんと先生に言えるのかな?っていう・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
で、それもみんな・・信頼関係が、で、作れないからそういうふうに・・感じちゃうのかなあと・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
思ったり・・

玉置妙憂:
うん
今現在、あなた様の周りの人でね?

相談者:
はい

玉置妙憂:
信頼関係が、できてる・・て、思える、方はどなたかいらっしゃいますか?

相談者:
相談には乗ってくれる・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
とは、思う人はいます。
例えば「ホスピスを見つけてくれ」とかって言えば、

玉置妙憂:
うん

相談者:
あの、それは・・探してくれると・・

玉置妙憂:
うん、うん・・思う?

相談者:
はい

玉置妙憂:
うん

相談者:
最後は・・病院で何されるんだろう?っていうような・・怖い思いをするんではなくって、

玉置妙憂:
うん

相談者:
とにかく痛みを抑えてもら、うだけで、

玉置妙憂:
うん、うん

相談者:
何も・・その、検査や治療のための苦痛がない・・

玉置妙憂:
うん、うん

相談者:
て・・分かるだけでも、も・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
安心なので、

玉置妙憂:
うん

相談者:
そういうところ・・に、行かせてもらえれば、

玉置妙憂:
うん

相談者:
あとは・・

玉置妙憂:
板挟みになってるんですね、今ね。

相談者:
そうですね。

玉置妙憂:
病、うん、病院に行かなきゃいけない、と思ってるけれども、行くのは、もう怖い。

相談者:
はい、はい、そうです。

玉置妙憂:
うん、で、怖いっていう、その原因が実際に何かあったからじゃなくて、小っちゃい頃の・・そういう思い出っぽいってことですよね?
だって実際に、実際に病院で嫌な思いをしたということは・・あと、そうやって身、身近に・・病院に行って、えらい目に遭ったっていうこと・・に遭ってる人を身近に見たとか、そういうこと・・では、ない?

相談者:
ま、多少、多少は・・

玉置妙憂:
うん

相談者:
あのお、友だちの話を聞いて、

玉置妙憂:
うーん

相談者:
ま、その先生はちょっとなんていうかな?

玉置妙憂:
うん

相談者:
口が悪いて、病院に掛かったら
「こんなの、副作用だ」ぜ「よ」とか?

玉置妙憂:
うん

相談者:
なんか、言って、ま、治療はしてくれた・・らしいんですけど・・

玉置妙憂:
うーん、うん

相談者:
要するに「大したことないよ」みたいな・・

玉置妙憂:
うーん

相談者:
そういうこと言われたら、わたしも恐ろしくて。た、とにかく先生と名のつく人が怖い。

玉置妙憂:
うーん、そっか。
あのね?・・今日これからあ・・

相談者:
はい

玉置妙憂:
答えていただこうとしているのは先生なの。

相談者:
はい

玉置妙憂:
うん
あの、精神科の先生なんですよ。

相談者:
はい

玉置妙憂:
で、ちょうど・・あなた様が今抱えていらっしゃる?

相談者:
はい

玉置妙憂:
あの、困った、怖いっていう、その思いに、うん

相談者:
うん

玉置妙憂:
ぴったり考えて答えてくださる先生。

相談者:
はい

玉置妙憂:
だから、そのお話にも、耳を傾けていただきたいし、

相談者:
はい

玉置妙憂:
先生って名のつく人が、怖い人ばっかりじゃないんだあ、ってことも、

相談者:
はい、うーん、そ・・

玉置妙憂:
きっと分かっていただけると思うんです。

相談者:
はい

玉置妙憂:
では先生お呼びしますね。

相談者:
はい

玉置妙憂:
えー、精神科医の高橋龍太郎先生です。

(回答者に交代)


「医者に掛かったのは耳掃除だけ。全盲独女55歳を苛む異常なまでの先生不信」への6件のフィードバック

  1. 相談者さんの気持ち、少し分かる気がします。
    数年前から病院や医師、信頼できなくなりました。
    怖いのもあります。
    自分でも不思議です。

  2. 毒医師・藪医者は確かに存在します。ドクハラ・医療ミス・モラハラ看護師。初めて病院に掛かる時は不安です。良いお医者さん医療スタッフに当たった時は本当に運が良かったと思う。

  3. 弱視の方を知っていますが
    その方も過剰なまでにいろいろ敏感な方でした。

    しかし、目から入る情報がないから
    少ない情報でいろいろ推測することになるので
    「検査ですら何をされるか分からない」と思うのは
    ごく当たり前の感覚なのかなと感じます。
    また雑談における
    例えば「なんでやねん!(笑)」の
    (笑)の部分が物理的に見えませんから
    怒られた!いじめられた!と感じるのも分かるような気がします。
    こういう方には穏やかに、でもストレートに話す
    ということがキーポイントになってきそうです。

  4. 町の眼科で働いています。
    全盲の定義っていうのがあるのですが、それはこの際置いといて…
    1人暮らしの全盲の方がヘルパーさんなしに生活できるとは思えません。行政のサービス無くして生きられるとは思えません。いろんな人と関わると思うのですが。

    目が見えないというのは想像絶するほどの不便と苦しみです。
    そんな彼女に暴言を吐くような医療従事者がいるのかどうか?私の周りにはいませんよ。
    相談者さん妄想が全てに行き過ぎるのではないかと…目が見えないからそうなりやすいと思うけど。

    目が見えるって本当にありがたい事です。
    片目しか見えない人も世の中いっぱいいます。
    人生100年時代です。目は大切にしてください。50歳過ぎたらまず1回眼科行ってみましょう。
    ちなみに眼科的に目が悪いというのは矯正視力が悪いということです。
    どんなに近視でも眼鏡かけると見えるなら目が悪いとは言いません。
    今日も全盲の方が検診に来てました。
    ヘルパーさんと一緒に。

  5. 目が見えないという事は検査の際の器具とか機械とか一切想像もつかないわけでそりゃぁ怖いだろう。変な音とかするし。
    それこそUFOに吸い上げられ、なんかされてしまうような気持ちかもしれない。
    近くに付き添って説明してくれたり安心させてくれたりする人がいればいいのだけど。

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