嫌いな地元、嫌いな親元で引きこもる女24歳。やりたいことより日常の土台作りを
(回答者に交代)
大原敬子:
こんにちは
相談者:
こんにちは
大原敬子:
真っさらで、あなたを知りたいんですね、わたし。
で今から質問しますから。
相談者:
はい
大原敬子:
答えてくれます?
相談者:
分かりました。
大原敬子:
それで、もしかしたら・・あなたが・・何か掴みたい物が、見えるかもしれないので、
相談者:
はい
大原敬子:
行きましょうか?
相談者:
はい
大原敬子:
まずですね、あなた・・味覚はありますか?
相談者:
あります。
大原敬子:
美味しいなあって感じたことあります?
相談者:
あります。
大原敬子:
あります。
で、次はですね、嗅覚。
あー、この香りいいなあってのあります?
相談者:
あります。
大原敬子:
ありますね。
で、次に、カーテン・・
相談者:
はい
大原敬子:
開け閉め・・毎日してますか?
相談者:
・・してないです。
大原敬子:
うん
次は、雨が降ってるでしょう?
相談者:
はい
大原敬子:
多少の雨だったら、傘をさすよりも・・濡れたほうがかえって楽だってのあります?
相談者:
あります。
はい
大原敬子:
次に、顔は毎日洗っていますか?
相談者:
洗ってます。
大原敬子:
歯を磨いていますかあ?
相談者:
磨いてます。
大原敬子:
下着は替えていますか?
相談者:
替えてます。
大原敬子:
替えてますか。
で、次はね?・・部屋の中は汚いですか?
相談者:
いや綺麗なほうです。
大原敬子:
綺麗ですか。
相談者:
はい
大原敬子:
で、捨てることは、できないですか?、なんでも捨てられますか?
相談者:
なんでも捨てれます。
大原敬子:
じゃ、最後にですね。
お母さんでもなんでも、ハグされたときに、一瞬、身体を背けますか?
相談者:
はい。
大原敬子:
避けちゃう?
相談者:
嫌です。
大原敬子:
嫌ですね。
相談者:
そういうことされる・・
大原敬子:
近づいて来る人、やっぱり、なんとなくこう、遠ざけてしまう?
相談者:
遠ざけます。
大原敬子:
ということは、お父さん、お母さんは、比較はするお母さんだったの?
相談者:
よくしました。
大原敬子:
今回あなたがどうしようもなく電話なさったのは、
相談者:
はい
大原敬子:
妹さんはいつ、下宿したの?
相談者:
2年くらい前です。
大原敬子:
そのときに妹さん出て行ったときに、あなたどんな気持ちでしたか?
相談者:
羨ましいと思いました。
大原敬子:
常に・・人の評価。
相談者:
はい
大原敬子:
あの人とこうだって比べることは常に今でも頭ありますか?
相談者:
あります。
大原敬子:
幼児期の5歳ぐらいまでに・・あなた自身、比較とか、批判で・・その場で、なんとか取り繕う・・
相談者:
はい
大原敬子:
あなたの・・防衛本能ですね。
相談者:
・・
大原敬子:
それが今、身についてしまって、
相談者:
はい
大原敬子:
自分からは納得いくんですけども、
相談者:
はい
大原敬子:
他人にその話をしたときに・・「言ってることが合わないよ」って言われてる可能性があるんです。
相談者:
はい
大原敬子:
例えばですね。
相談者:
はい
大原敬子:
あなたは1つの・・防衛本能の公式ってあるんですよ。
相談者:
あー
大原敬子:
会社を辞めるときにも、
「いや、新しいところがあるから」って思いたいんですけども。本来は、
相談者:
はい
大原敬子:
会社を辞めたくなくっても、会社にいられないように自分が思ってるんですね。追い詰めてしまって。
相談者:
はい
大原敬子:
そうすっと・・「追い詰められた」で出るの嫌なのね。
だから、「あ、わたしは、新しい職場があるから」、「やりたいことがあるから」って、自分で納得すると・・辞められるんです、感情的に。
相談者:
はい
大原敬子:
その方程式をいつも使ってたんじゃないかなって思うんです。
相談者:
その通りです。
大原敬子:
やっぱそうだったのね。苦しかったのね。
で、ちょっと伺いますけどね?
相談者:
はい
大原敬子:
ほとんどの人が、やりたいことと、できることってあるんですよ。
相談者:
うん・・
大原敬子:
今あなたはやりたいっていう願望は・・努力しなくても「あれやりたいわ」と思うでしょ?
相談者:
はい
大原敬子:
できることってのは、どんな小さいことでも、できることのある人は自信がつくんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
あなたはできることっていう・・道を・・未だ歩いてないんじゃないかと思うんです。
相談者:
うん・・うん
大原敬子:
例えば今あなたがね?、まったく未開の国に行ったとします。
相談者:
はい
大原敬子:
「わたし、この大学出ましたよ」なんて、価値ありますか?
未開、分かりませんもの。
「わたしはこれができますよ」って物があったときに、その国でも生きていけるんですよ。
相談者:
・・うーん
大原敬子:
それが自信なんです。
相談者:
なるほど。
大原敬子:
分かります?
相談者:
分かります。はい
大原敬子:
今、いっぱいやりたいことは、やりたいことなんて無理。
相談者:
・・うん
大原敬子:
今日からですね・・せめて、1ヶ月間。
相談者:
はい
大原敬子:
自分の毎日の生活を・・自分で見て、振り返って。
「あ、今日月曜日だ」って「これをしよう」とか。
火曜日、「あ、生活分かるんだ」って、1ヶ月つ、続けたときに、
相談者:
はい
大原敬子:
何かが変わります。
相談者:
・・うん
大原敬子:
今、あなたがおっしゃったのは、
自分が生きたいって気持ちは強いんですけども、
相談者:
はい
大原敬子:
だって、顔を洗うとか歯を磨いてんですね。
相談者:
はい
大原敬子:
本来は・・味覚が分からないんです、実は。で、嗅覚が分からないんです。
相談者:
・・
大原敬子:
味覚と嗅覚が分からないと・・心の躍動感ないんです。
あー!、あのときのこの匂いは、あのときの思い出があるなってのがエネルギーなんですよ。
相談者:
うんうん・・はい
大原敬子:
だから、いい匂いじゃないんです。
あのときのお祖母ちゃんのところに行った、台所の匂いはこの匂いだったって分かった人は、人生をそんなに間違わないんですね。
相談者:
あー
大原敬子:
神様ってそういうこと教えてますよね。
相談者:
うん
大原敬子:
ですから、わたしが最後にあなたに伝えたいことは、
相談者:
はい
大原敬子:
生活を・・もう1回・・やりたいこと云々ではなくって。
まず、土台?・・ベース・・
相談者:
はい
大原敬子:
を・・1ヶ月間?・・身近なことから・・作り上げていただければ・・
相談者:
はい
大原敬子:
できることが、増えて来ます。
相談者:
・・分かりました。
大原敬子:
・・よろしいでしょうかね?
今、加藤先生に代わりますけども。
相談者:
はい
大原敬子:
はい
(再びパーソナリティ)
仮に大学受験合格しても、直ちに自立の切符が手に入る訳ではない。それこそ、管理人さんの仰る通りに、自身のマネジメントが出来てないと、大学生活は詰み易い。
この人、恐らく小学校から高校にかけても居場所は無かったのではなかろうか。被害者の演技、目的を有るように見せ掛ける技術、やらない理由を探す根気が飛び抜けている。
「嫌い」が「引きこもりしたい」を上回ったら案外就職活動は行ける。実は自分もそうだったし、相談者を過去の自分と重ねて見ている。第三者から見たら単なる我が儘な奴であると自省。
独親に育てられたのですね、この人が楽しく生きられるといいな