バイトの私に廃棄弁当ねだった修羅場も今や思い出。父との再会に応える心構え

テレフォン人生相談 2022年1月27日 木曜日

パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

相談者: 関西なまりの女23歳 一人暮らし 5年前に離婚した父51歳ぐらい 母50歳 妹19歳

柴田理恵:
もしもし?テレフォン人生相談です。
今日はどんなご相談ですか?

相談者:
父と、もう一度、会って話すべきかどうか?っていう内容です。

柴田理恵:
あなた今おいくつですか?

相談者:
わたし今23歳です。

柴田理恵:
独身ですか?

相談者:
はい!、独身です。

柴田理恵:
はい、んと、お父さまあ、は、おいくつですか?

相談者:
50う、1歳ぐらいかなと思います。

柴田理恵:
ふん

相談者:
しばらくず、っと、会っていなくて、というのもお、5年前に両親が離婚しまして、

柴田理恵:
はい

相談者:
それ以来、一切会っていないので。

柴田理恵:
あーあ

相談者:
&#

柴田理恵:
お母さんは、おいくつですか?今。

相談者:
母が50です。

柴田理恵:
離婚なさって、5年前ってことは・・高校生、18ぐらいか。

相談者:
はい、わたしが18のときです。

柴田理恵:
18のときに、あの、離婚なさったんですね?

相談者:
はい、そうなんです。

柴田理恵:
ごきょうだいは?・・いらっしゃいま・・

相談者:
えーと、妹が1人4歳差、の子が1人ですね。

柴田理恵:
じゃ・・はあ、は、は
で、じゃあ、今は、お母さんと一緒に暮らしてらっしゃるんですか?

相談者:
今わたしは一人暮らし・・

柴田理恵:
はい、はい

相談者:
をしてます。

柴田理恵:
妹さんと、お母さんは一緒に暮らしてんですね?

相談者:
はい

柴田理恵:
お父さん、と、会うべきかどうか?っていうのはどうことなんですか?

相談者:
えっと、父の基本性格ですが、

柴田理恵:
はい

相談者:
真面目で、優しいそうです。

柴田理恵:
はい

相談者:
他人事な、書きわ、書き方をしたのは、

柴田理恵:
うん

相談者:
わたしはあの、父の性格を語れるほど、父を、知らないからです。

柴田理恵:
うん

相談者:
え、わたしの、家族は・・

柴田理恵:
うん

相談者:
えーと、みんな、結構優しい人やったと思うんですけれども、

柴田理恵:
うん

相談者:
わたしがその、生まれて物心ついたときには、もう父は、ギャンブル中毒になってて、
で、母はそれをやめさせるためにいろんな努力したんですけど。、

柴田理恵:
うん

相談者:
なんか、結局その、やめる、て言っても、

柴田理恵:
うん

相談者:
パチンコに走ってしまって

柴田理恵:
うん

相談者:
借金増え続けて。

柴田理恵:
うん

相談者:
で、なんか催促の手紙が・・来るたびに母親が独身時代に貯めた貯金で、返してたみたいなんですけど。

柴田理恵:
うん、うん、うん

相談者:
なんかそれだけじゃなくて、父はそのお、子育てにも全然協力的じゃなく・・

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
てえ、まあ、しばらくして、妹が産まれて、母親が、一生懸命わたしと妹を、

柴田理恵:
うん

相談者:
寂しくないように、めちゃくちゃ、愛情込めて育ててくれたんですけど。

柴田理恵:
うん・・うん、うん

相談者:
わたしが、小学生に、上がったときに、

柴田理恵:
うん

相談者:
200万以上の借金がまた見つかりまして。
さすがに、その、母はちょっと疲れてしまって、

柴田理恵:
うん

相談者:
わたし達、その姉妹を連れて、実家に戻ったんですね。

柴田理恵:
うん、うん、うん

相談者:
父方のほうの、お祖父ちゃん。

柴田理恵:
うん

相談者:
わたしからみてお祖父ちゃんが、

柴田理恵:
うん

相談者:
末期の肺ガンを患っていて

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
ちょっともう「命も危うい」って言われてたんですけれども、

柴田理恵:
うん

相談者:
その、どうにかして母に謝りたいということで、

柴田理恵:
うん

相談者:
そのお祖父ちゃんと、父の兄が、

柴田理恵:
うん

相談者:
母の実家まで来て、

柴田理恵:
うん

相談者:
「借金はもう全部こっちが、返すから」、

柴田理恵:
うん

相談者:
「どうか戻って来てくれ」って

柴田理恵:
うん

相談者:
土下座をしに来たんですね。

柴田理恵:
うん、うん、うん

相談者:
ま、その時ちょ、父は来なかったんですけれども。

柴田理恵:
うん

相談者:
で、それで、母も、お世話になってたからっていうことで、

柴田理恵:
うん

相談者:
あの、家に帰ったんです。

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
だけど、そこからその母と、父い、がもう完全にダメになってしまって、

柴田理恵:
うん・・うん

相談者:
もう父が帰って来る時間になったら、母、ピリピリして、

柴田理恵:
うん

相談者:
も、家、がすごい緊張する、ような状態になってしまったんですね。うん・・

柴田理恵:
うーん、うん
そのお父さんていうのは、

相談者:
はい

柴田理恵:
お仕事はその頃はちゃんとしてるんですか?

相談者:
はい、してました。

柴田理恵:
うん

相談者:
いろんなこと苦労してる母の姿を、

柴田理恵:
うん

相談者:
わたしが見て、たら、

柴田理恵:
うん

相談者:
も、父のことがすごい嫌いになってしまって、

柴田理恵:
うん

相談者:
どんどん軽蔑するようになってしまったんですよ。

柴田理恵:
うん、うん、うん

相談者:
そしたら、まあ、父もそれに勘付いて、わたしと父の仲あ、が、物凄く、家で一番悪くなってしまったんですよね。

柴田理恵:
うーん、そうだね。うん

相談者:
で、そんなん、中で、また、父は、ギャンブル止められなくって、

柴田理恵:
うん

相談者:
また借金作って、で、もうさすがに返せないってなったので、

柴田理恵:
うん

相談者:
父が、その、夕が、朝から夕方まで普段通り仕事して、

柴田理恵:
うん

相談者:
それプラス、夜中に新聞配達のバイトを始めたんですよ。

柴田理恵:
だ、誰?あ、お母さん?

相談者:
あ、父がです。

柴田理恵:
あ、お父さんが?

相談者:
で、そのときわたし当時、早朝のコンビニバイトをしておりまして。

柴田理恵:
うーん

相談者:
なので朝方に、自、自然と顔を合わせるんですよ。

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
で、なんかそのとき父が、「コンビニの廃棄を、もらって来てくれへんかあ?」って言って、わたしに言って。
コンビニの廃棄のご飯ですかね?

柴田理恵:
あー、なるほどお

相談者:
はい

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
でもわたしは、「お前は家族に何もしてくれてないのに、よう、お願いなんかできんな」、言って。

柴田理恵:
うん・・うん

相談者:
もう、放ったらかしにしてバイトに出かけた・・たんですね。

柴田理恵:
うん、うん、うん

相談者:
で・・またその次の日い、に、

柴田理恵:
うん

相談者:
また、は、父と・・顔を合わせたんですけど、

柴田理恵:
うん

相談者:
&#、すごい、お酒に弱くって。

柴田理恵:
うん

相談者:
なんか、ほとんど飲まないんですけど、その日はなぜかお酒を飲んでて。

柴田理恵:
うん

相談者:
たら、案の定階段、の、一番上から落ちて。

柴田理恵:
あら!

相談者:
で、頭を打って、「痛あい、助けてくれえ」って階段の下でえ、なんか、もうろうとした状態で唸ってたんですけど、

柴田理恵:
うん

相談者:
わたしの人生の中で一番の後悔というかなんというかなんですけど、

柴田理恵:

相談者:
放ったらかしてわたしバイトに向かっちゃったんですよ。

柴田理恵:
うん

相談者:
で、ま、父は、無事やったんですけど、

柴田理恵:
うん

相談者:
生活費とかあ、

柴田理恵:
うん

相談者:
わたしの、貯金、現金貯金、妹の現金貯金、全部盗んで、

柴田理恵:
うん

相談者:
パチンコに行っちゃったんですね。

柴田理恵:
うーん

相談者:
で、またあの、家に帰って来たときに、さすがにこれは家族会議しないといけないっていうことで、

柴田理恵:
うん

相談者:
父が、「家にも仕事場にもどこに居場所がない、どこにいてもみんなから、軽蔑の目で見られる」

柴田理恵:
うん

相談者:
「そんな俺が」、

柴田理恵:
うん

相談者:
「俺でいられる場所はパチンコだけなんや」って。

柴田理恵:
うん

相談者:
「パチンコするしかないやんか」って、「それがダメなんやって言うんやったら」

柴田理恵:
うん

相談者:
「俺から居場所を奪ったお前らが悪い」って言われたんですよ。

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
なんかこう・・今思ったら、

柴田理恵:
うん

相談者:
もう心の叫びやったんやなって思うんですけど。

柴田理恵:
うん

相談者:
当時はもう(ため息混じり)、

柴田理恵:
うん

相談者:
怒りのほうが優ってしまって、

柴田理恵:
うーん

相談者:
も、「サイテー」とか「頭がおかしい」って、めちゃくちゃ罵倒したんですよね。

柴田理恵:
うん、うん・・うん

相談者:
で、結局・・わたしが18のときに離婚になりまして。

柴田理恵:
うーん

相談者:
で、そっから5年経・・ったときに、

柴田理恵:
うん、ん

相談者:
もしあのときに、父の側に、おれたらとかあ、

柴田理恵:
うん

相談者:
その、コンビニの廃棄を父のために持って帰、ってえ、あげられてたらとか、

柴田理恵:
うん

相談者:
・・はい、そしたら、ね?、父方のお祖父ちゃんがその、酸素チューブ付けながら土下座なんてしやんかったかもしれへんし、

柴田理恵:
うーん

相談者:
母も、狭心症にならずに済んだかもしらんし、

柴田理恵:
うーん

相談者:
父い・・が、あんなに痩せほそ、って?

柴田理恵:
うん

相談者:
なんか、こう、目が落ち窪んで無表情な父?・・を見なくて済んだかもしれないなと思って・・

柴田理恵:
うーん・・うん

相談者:
その父の親族から、

柴田理恵:
うん

相談者:
わたしに、「父が『会いたい』って言ってる」っていうふうに連絡が入りまして、

柴田理恵:
うん

相談者:
・・わたしい、は、会って話す・・べきか、どうかなあ?と思って、まだ、それに返事できて、ないので、

柴田理恵:
うーん

相談者:
ご相談させていただこうと思いました。

柴田理恵:
あなたはほんと優しい人。

相談者:
あ、は(苦笑)

柴田理恵:
お父さんを(涙声)・・そんなふうに、言わなきゃ良かったとか、

相談者:
はい

柴田理恵:
そうふには、思わなくていいですよ(泣)。

相談者:
あ、は・・ありがとうございます。

柴田理恵:
ほんとに優しい(涙声)。そこまで・・思ってるんだったら、十分に愛情はあるし、

相談者:
はい

柴田理恵:
でもそうしてしまうのも、わたしすごくよく分かるから(涙声)・・かわいそうに。
悩む・・悩まなくてもいいのにと思っちゃう(泣)。

相談者:
フフフ

柴田理恵:
ごめんなさい(泣)

相談者:
あ、いえいえいえ、ありがとうございます。

柴田理恵:
そうねえ

相談者:
なんか、初めて、

柴田理恵:
うん

相談者:
こうして口に、出すことができただけで、今少し・・ちょっと軽くなったような気がします。

柴田理恵:
本当?(泣)

相談者:
ありがとうございます、柴田さん。

柴田理恵:
いやもう・・!絶対幸せになってね、ホホホホ(泣)。

相談者:
フフフ

柴田理恵:
ごめんね。

相談者:
なります。フフ

柴田理恵:
あー、お父さんに・・会って・・そのほうが・・あなたの心の・・澱(おり)みたいなのが取れるような気もするから。

相談者:
はい

柴田理恵:
あの、そう思いますけれど、先生に、訊いてみましょう。

相談者:
はい

柴田理恵:
ね。
えー、今日の回答者の先生は、心についてのエッセイストとしてお馴染みの、マドモアゼル愛先生です。
先生お願いします。

(再びパーソナリティ)

「バイトの私に廃棄弁当ねだった修羅場も今や思い出。父との再会に応える心構え」への8件のフィードバック

  1. 子供たちが成人したので保証人になってもらうためギャンブル親父が会いたがっているんじゃないの?

  2. 娘のピュアな心を踏みにじられないといいですね。
    最悪の状況を想定して予行演習して合うのがいいかも・・・。

  3. おねえちゃんアホやなぁ、このオトンの目的は金欲しいからに決まってるやん。あなたが負い目に感じることは何もないよ

  4. 余命いくばくもない爺さんと、伯父さんが土下座して…

    って、結局お荷物息子を嫁さんと娘たちに押し付けたってことじゃん?
    そんな息子でもかわいいから、独りじゃ可愛そうだから…

    なんかむかっ腹立つわー

  5. 前日の相談の父親-娘の立場が入れ替わった形だけど、
    どう考えても「血縁に付け込まれるな」(by加藤先生)案件だな

    あんなひどい男でも私の父親だ、っていう仏心があるんだろうけど、
    妻や義両親だけでなく子供にまで八つ当たりするような人でなしが、50になっていいお父さんになることはまずない
    相談者の心根に、感動するよりも危なっかしさを感じるのは、自分の心が汚れているからだけじゃない気がする
    マド愛先生もしっかりアラートを出してたけど

    相談者の心にけりがつかないなら、一度は会うのがいいかもしれないけど、連絡先も明かさず、これを最後に縁を切った方がいいと思う
    下手に関係を築くことは、相談者の母親や妹にも迷惑がかかる

  6. ダメンズウォーカーにしっかり育ってしまったね。全国のパチカスや養育費逃げ得親父、あと社会保障費を節約したい自治体にとって希望となる相談でしょう。

  7. 妹が思春期の時に離婚があったようですが、ご相談者さんの傷はそれなりにあったと思いますが、妹は大きかったかなあという感じもしています。

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