仕事も諦めた介護が無くなってみれば生きがい。渡された時薬とプロ裸足の趣味
テレフォン人生相談 2022年5月11日 水曜日
去年、似た境遇の相談のコメント欄に相談したことを知らせてくれた方です。
相談から1年以上経ってからの放送はどんな気分でしょう。
【2022年5月20日追記】
近況のコメントを頂きました。
相談者にはあれからさらにツライことが起きていました。
でも写真集を作るそうです。
アドバイスを受けて撮りためていたんだとか。
ジャンルは・・ご本人のコメントを。
時薬: ときぐすり。時間の経過と共に状況に慣れ、記憶が薄れ、それに伴って元気になっていく。
プロ裸足: ぷろはだし。正しくは玄人はだし(くろうとはだし)。その道のプロが裸足で逃げ出すくらいに長けた素人。
渡辺裕之66歳、上島竜兵61歳。
一報には驚きましたけど、コロナ経済と無縁ではないような。
相談者62歳。
「無差別なリストラ」
「介護のせいで廃業」
「縛られたくなくて再婚は嫌」
こういう考え方ができるうちはいいのですが、まだなんとなく強いて自分に言い聞かせている雰囲気。
続けてください。
相談者: 男62歳 20年前に離婚して独身 1ヶ月前に父が他界 母は施設に入所中 別れた妻との間に26歳の息子がいる
玉置妙憂:
もしもしい?
相談者:
はい
玉置妙憂:
テレフォン人生相談です。
相談者:
お願いします。
玉置妙憂:
よろしくお願いします。
えー、早速ですが、今日はどのようなご相談でしょうか?
相談者:
えっとお・・父と母が、あのお・・
玉置妙憂:
はい
相談者:
介護施設に入所してたんですけど、
玉置妙憂:
はい
相談者:
先月・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
・・父親が亡くなりまして、
玉置妙憂:
はい
相談者:
えー、わたしずっと1人で、
玉置妙憂:
うん
相談者:
介護してたんです。
で、コロナで・・直接面会が1年ぐらいできな・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
かったんで、
玉置妙憂:
ええ
相談者:
・・淋しさあ・・が、
玉置妙憂:
うん
相談者:
こう、キツくて、
玉置妙憂:
うん
相談者:
胸が痛くなったりしてたんですが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
・・父親がもう亡くなってしまったので、
玉置妙憂:
うん
相談者:
尚更それが強くなってしまって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あの・・仕事が終わって、家に帰・・って・・1人になってると、ちょっと、苦しいときが・・あるんですけど、
玉置妙憂:
うん
相談者:
そうならないようにいろんな本を読んだりして・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
ん、今後どうやって・・自分の人生を生きて・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
いきたいか・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
ん、うん、べ、勉強はしてるんですけど・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
なんか、イ、イマイチ・・納得できなくて・・
玉置妙憂:
うーん
相談者:
でえ、なんかいい方法が、あったら、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
教えていただきたいと思いまして電話しました。
玉置妙憂:
はい、はい、分かりました。
えー、もう少し詳しくお聞きする前に、
相談者:
はい
玉置妙憂:
えーと、お年をお伺いしてもよろしいですか?
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん
相談者:
62歳の男性で、
玉置妙憂:
うん
相談者:
今独身です。
玉置妙憂:
今独身、かつては独身じゃなかったってことですか?・・ずっと独身?
相談者:
20年ぐらい前に、
玉置妙憂:
うん
相談者:
離婚しまして・・
玉置妙憂:
離婚して。
お子さんは?
相談者:
1人息子なんですけど、
玉置妙憂:
うん
相談者:
母親のほうに引き取られて、
玉置妙憂:
うん・・ん
相談者:
・・いまして、今26歳です。
玉置妙憂:
26歳。あのお、時々会ったりしてらっしゃるんですか?
相談者:
・・父親の葬儀のときには
玉置妙憂:
うん
相談者:
1年ぶり、ぐらいに会いましたけど。
玉置妙憂:
あ、1年ぶりぐらいに、ふうん
相談者:
はい
玉置妙憂:
でもじゃあ、没交渉で何してるか分かんないっていうことではないんですね?
相談者:
それはないですね。
玉置妙憂:
うん
相談者:
電話は、あの、出てくれますから。
玉置妙憂:
ううん、そうですか。
相談者:
はい
玉置妙憂:
えーと、それで、えーと、お父さまは亡くなられて、お母さまはまだご存命でいらっしゃる?
相談者:
え、施設のほうに。
玉置妙憂:
施設のほうに・・
相談者:
入ることができたんで。
玉置妙憂:
うん
えーっと、それで、じゃあ、今お1人暮らしなんですね?
相談者:
そうですね。
玉置妙憂:
うん。もうお仕事はリタイヤされてるんですか?
相談者:
10年間、あの、自営業をやってたんですけど、
玉置妙憂:
うん
相談者:
途中で介護をしなきゃいけなくなったので、1人で?
玉置妙憂:
うん、うん、うん
相談者:
で、なかなか両立ができな・・む、む、む、あの、難しくなりまして。
玉置妙憂:
うん、うん
相談者:
で、そのうちに、やはりその中途半端になってしまって、
玉置妙憂:
うん
相談者:
・・本業のほうが、あの・・かんばしくなくなりまして。
玉置妙憂:
うん、うん、うん
相談者:
60歳、ちょうどいいかなと思いまして、おい・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
あの、赤字にならないうちに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
廃業をして
玉置妙憂:
うん
相談者:
今アルバイトをしてるんですけど。
玉置妙憂:
今はアルバイト、ですね。
相談者:
はい
玉置妙憂:
ふうん、はい、分かりました。ありがとうございます。
えーと、それで、えーと、お父さまが亡くなられて・・えー、1ヶ月?
相談者:
・・そうですね、1ヶ月ちょっと。
玉置妙憂:
うん、1ヶ月ですね。うーん
でも、それ前までに、十分に面会できてなかったんですもんね?
相談者:
そうですね。
玉置妙憂:
1回も、あ・・
相談者:
それ以前は週に・・2回か3回、顔を見に・・
玉置妙憂:
行ってらした?
相談者:
行ったんですけど。
玉置妙憂:
うん・・うん
相談者:
はい
玉置妙憂:
それで・・悲しみが、深くて・・胸が痛くなったりしちゃう・・てことですよね?
相談者:
悲しいというより、淋しいっていう感じですかね?
玉置妙憂:
うーん・・淋しいよね。確かに。
相談者:
今後自分が、どういうふうにして・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
どういう、気持ちで・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
生きて、いけばいいのかなっていうのが・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
ちょっと、分からないんです。
玉置妙憂:
うん・・お母さんまだ、ご存命じゃないですか。
相談者:
そうですね。
玉置妙憂:
うん
相談者:
生きてますね。
玉置妙憂:
うん。ん、ん、淋しさは・・埋まらない?
相談者:
・・ま、基本的には、会えない、ことも・・ありますから、
玉置妙憂:
うん
相談者:
まあ・・淋しい感じはしますけどね。
玉置妙憂:
うん。◆#・・
相談者:
だからと言って、その、
玉置妙憂:
ん、うん
相談者:
再婚とかそういうのはもう、い、いやだし、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
縛られたくないっていう気持ちもあります・・
玉置妙憂:
うん、うん、うん、うん
そうなんだ。&#△%
相談者:
ま、わがままな・・願いなんですけど。
玉置妙憂:
うん・・お父さん亡くして悲しい、でも、お母さんまだいる、いらっしゃるから・・お母さんのために・・もうちょっと頑張んなきゃっていうか、なんか、そういう感じにはならない?
相談者:
そういう、気持ちにはなりますね。
玉置妙憂:
うん、うん、うん、うん
相談者:
まだ母親がいるから、まだ頑張れるっていう。
玉置妙憂:
うん、うん、あ、そう
相談者:
でも、母親も亡くなったら、もう、頑張るものがないなという・・
玉置妙憂:
うん、うん、うん、そういう・・
相談者:
そういう、怖さというのも、
玉置妙憂:
うん
相談者:
将来はあるなということは感じますよね。
玉置妙憂:
うーん、うん、うん、ま、そうですよね。うん、そうかそうか。
ま、でもお父さんとほら、少し離れてたから、
ま、でも、心のどこかで大きな支えだったんですね?きっとね。
相談者:
そうですね。
玉置妙憂:
うん
相談者:
元気なと、ときは、結構・・喧嘩とか、
玉置妙憂:
うん
相談者:
絶えなかったですけど。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
考え方が違ってたんで。
玉置妙憂:
うん
相談者:
父親とは。
玉置妙憂:
うん
相談者:
母親とは、あのお、いろんな深い話できたんですけど。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
2人共あのお、認知症が出て来て、
玉置妙憂:
うん
相談者:
自宅でえ、3年・・
玉置妙憂:
ふうーん
相談者:
くらいは面倒を、看てたんで、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
思い出は作ることが、できましたから、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
その辺は、まあ、納得はしてるんですけど。
玉置妙憂:
うん、うん、うん
相談者:
苦しかったんですけど、
玉置妙憂:
うん
相談者:
1人で介護・・やってたので。
玉置妙憂:
うん、うん
相談者:
父親と母親を、こう、じっくり接することができたんで。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
良かったなっていうふうには・・
玉置妙憂:
うーん
相談者:
今は思います。
玉置妙憂:
うーん、ほんとですね。
相談者:
はい
玉置妙憂:
貴重の・・
相談者:
まあ、でも結構、苦しかったですよ?
玉置妙憂:
うん、そりゃあそうでしょう。
相談者:
よ、よい、夜中にあの、2時間ごと・・
玉置妙憂:
ふうーん
相談者:
ん、起こされて。
玉置妙憂:
うん
相談者:
「トイレに行きたい」とか。
玉置妙憂:
うん
相談者:
「苦しいからなんとかしてくれ」とか。
玉置妙憂:
うーん
いやあ、それをね、やって来られて。うん、すごいですね。
でね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
しばしば言われることなんだけど、
相談者:
はい
玉置妙憂:
愛すべき人を亡くした・・ら、みんな・・どなたも悲しいですよ。
相談者:
はい
玉置妙憂:
んでね?・・大体2年ぐらい・・
相談者:
2年?
玉置妙憂:
うん、2年ぐらい・・は、やっぱり・・
相談者:
ああ
玉置妙憂:
悲しみの穴に・・あの、落とし穴がいっぱい、掘られてて見えないんですけどね、
相談者:
ああー
玉置妙憂:
悲しみの落とし穴がいっぱい掘ってあってね、
ドボンドボン、ドボンドボン落っこっちゃうんですよ、最初のうちって。
相談者:
はい
玉置妙憂:
でも、だんだん、だんだん、その落とし穴の数が少なくなって来て、
相談者:
はい
玉置妙憂:
悲しみが完全に癒えて悲しくなくなるなんてことはないんですよ?
相談者:
あー
玉置妙憂:
でも、その落とし穴の数が、だんだん少なくなって来て、
相談者:
・・うん
玉置妙憂:
自分の・・ん、以前の生活のリズムに戻って来るん、ですけど、
相談者:
はい
玉置妙憂:
でも、大体それ・・やっぱ2年、ぐらい・・て思ってたほうがいいかなあと思うんですよね。
相談者:
あー、そうですか、2年掛かりますか。
玉置妙憂:
うん・・そう
だから、言うたら、先月じゃないですか。
相談者:
はい、そうです。
玉置妙憂:
うん、だから今はもう、至るところ落とし穴だらけ。悲しみのですよ?
相談者:
うーん
玉置妙憂:
何を見ても思い出し、何をしても虚しくなりっていう・・えー、時期にいらっしゃるんだろうなあとは思います。
相談者:
あーそうですか。
玉置妙憂:
うーん
今日の先生にお訊きしてみましょうよ、この辺りのことを。
相談者:
はい
玉置妙憂:
今日お答えいただきますのは、弁護士の中川潤先生です。
相談者:
はい
玉置妙憂:
では先生、よろしくお願いいたしまあす。
(回答者に交代)
いい話でした!
いずれ私にも来る老後の一人暮らし・・
今のうちに 心の準備をしておかないと・・と思いました。
本当に写真集をニッポン放送に送ってほしい☆
ラジオだから聴視者が見られないのが残念だけど。
好きなことを持ってると、情熱そそげるのも持ってると、
老後や一人暮らしになった時も生きがいを失わず人生楽しめ
ますね。相談者さん生き返ったように聞こえました。
こちらまで幸せな気分になりました。
遺産を粗末に扱わないで、今後も趣味の写真に打ち込んでくれたらなあと思います。
色々大変だったと思いますが、お子さんとの連絡はちょっと密にして欲しいかなあ?
相談者さん、お疲れ様でした。
私は、三年前に母を亡くし相談者さんの話を聞いて泣いてしまいました。
私は母を自分の家に引き取り
最後は要介護五になって、皆様の手を借りて世話をしました。夜中のトイレで怒ってしまったりの後悔や後悔ばかりで二年くらい泣いてましたが
先生方のおっしゃる通り今は少し立ち直れました。今は寂しいでしょうが趣味に頑張って下さい。
こんな前向きな終わり方も久々ですね
夢中になるものって大事だなと素直に思いました
ところで、この相談者さん、以前こちらのコメ欄に来られてませんでした?
中川先生、写真ってワードになんか見覚えがあるのですが
鯖さん
スゴ!
探しましたよ、見つけましたよ。
この方です。
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当時アタシもレスつけてるんですねえ。
確かその後ひと月ぐらいは注意してたと思うんですが・・