入籍すると言われ続けて40年。 内縁関係を解消したい
テレフォン人生相談 2015年2月12日 木曜日
相談者: 女70歳 内縁関係にある家庭持ち男77歳 二人の間の子供(38歳と36歳)
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)
今日の一言: 人はときに命がけで不幸にしがみつきます。
(年齢のやりとりは省略)
加藤諦三:
結婚してますか?
相談者:
えーと、籍が入ってないんですけど、
加藤諦三:
はい。
相談者:
はい。
えと、主人は77歳です。
加藤諦三:
ええっと、籍は入ってないって、今住んでるのは、
相談者:
一緒に住んでます。
加藤諦三:
一緒に住んでると。
相談者:
はい。
加藤諦三:
で、今、お2人ですか?、一緒に住んでるのは。
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい。
加藤諦三:
で、どんな相談ですか?
相談者:
えーと、子どもが38歳と36歳で、
加藤諦三:
はい。
相談者:
この主人の子どもなんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
あたし、籍入っていないから、
加藤諦三:
籍入っていない。
相談者:
いないんですど、
加藤諦三:
はい。
相談者:
もう、39年・・かな、40年近く、あのお、この人と一緒に、生活してるんですけども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
はい、あのお、籍を入れないんですよ。
加藤諦三:
ご主人が。
相談者:
籍を入れてくれない。
加藤諦三:
あ、
相談者:
で、
加藤諦三:
あなたは籍を入れたいわけですね?
相談者:
そう、入れたかったんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
でえ、籍を入れてくれなくって、
加藤諦三:
はい。
相談者:
住所も・・持って来ないんですよ。
で、まあ、必ず籍を入れるっていうことで、
加藤諦三:
はい。
相談者:
ずっとお、我慢・・して、いたんです。
加藤諦三:
はい。
相談者:
それで、主人の母・・も、最初はむこうの奥さんと一緒に住んでたんですけど、あのお、上手くいかなくなって、主人が、まあ、最後の親孝行したいっていうことで、
加藤諦三:
はい。
相談者:
で、あの、中古の家を、あの、買いまして、
加藤諦三:
はい。
相談者:
あのお、母を引き取って、10年間、一緒に生活しました。
で、そのときに、この中古の家・・も、あの、お金が無かったものですから、わたしの、母に、お金を貰ったり、借りたり、
加藤諦三:
はい。
相談者:
で、主人は、まあ、あの、少しお金を出した・・だけだったんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
ちょうど、この頃ですね、
加藤諦三:
はい。
相談者:
あの、小さな会社を自分が設立したんですよ。
加藤諦三:
はい。
相談者:
で、それでお金が無くって、
加藤諦三:
はい。
相談者:
そして、この家を買った途端、もう、すぐ担保に入れられまして、
加藤諦三:
はい。
この中古の家をってことね?
相談者:
はい、はい。
すぐ入れられて、
加藤諦三:
はい。
相談者:
で、わたしも、ええ?、って思ったんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
まあ、あのお、とにかく入れられたんです。
加藤諦三:
はい。
相談者:
で、まあ、20年くらい抜けなかったんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
でえ、あのお、今・・だに、あのお、もう、わたし、節目、節目にこう、籍の話とか、これからのことを話しをするんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
全然、誠意が、見られないんです。
加藤諦三:
はい。
相談者:
で、あたしが、この、人生相談聞いていたもんですから、
加藤諦三:
はい。
相談者:
あの、向こうの人(本妻)が抜かないって理由だったらね、
加藤諦三:
はい。
相談者:
裁判起こしてください、って言ったの。
加藤諦三:
はい。
相談者:
そしたらね、あの、俺の方から裁判起こせない、って言うんですよ。
加藤諦三:
はい。
相談者:
でもね、もう、こんなに、長く生活・・しているんだから。
で、向こうの子どもが・・わたしは、あのお、成人すれば、結婚すれば、っていうふうに、必ず籍を入れる、って言ってたから、
加藤諦三:
うん。
相談者:
ずっと、(笑)わたしは、信じていたんですけれども、
加藤諦三:
うん。
相談者:
もう、全然、ダメえ・・で。
で、誠意がとにかく、見られないものですから、
加藤諦三:
要するに籍はむこうに、まだ入ってるんですか?
相談者:
はい、はい。
で、小さな会社をやってるんです。
加藤諦三:
はい。
相談者:
そして、むこうの奥さんの子どもを、
加藤諦三:
はい。
相談者:
社長にしましたし。
で、あたしがね、あのお、もう、ちゃんとしてもらいたいって、どうするのか、あのお、聞きたい、って言ったんですよ。
加藤諦三:
はい。
相談者:
そうしましたらば、
「2ヶ月待ってもらいたい」、って、言われたんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
2ヶ月待っても、別に何にも言わないし、
加藤諦三:
はい。
相談者:
で、何を聞いてもダンマリ戦術で、
加藤諦三:
はい。
相談者:
「あ、出て行けばいいんだろ」、みたいな、感じなんですよ。
加藤諦三:
はい。
相談者:
でも、わたしも、我慢していれば必ず、
加藤諦三:
はい。
相談者:
あのお、籍が入るかなあ、って思って、いたんです。
節目、節目で、時々は言いましたけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
で、主人の母も、そういうわけで、10年間看たし、家も、買ったと思ったら、すぐ担保に入れられて、で、お金も無くって、
加藤諦三:
はい。
相談者:
ずっと大変で、だけど、そのときは、あたしに感謝をしてくれたんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
あとは、もう、あの、咽元過ぎれば、っていう感じで、
加藤諦三:
はい。
相談者:
でえ、ええっと、16年・・17年くらい前に、自分(内縁の夫)が、あのお、友達・・の、保証人になって、あの、この、会社が潰れそうになったんです。
で、それまで、わたしは、ずっと、あの、専業主婦っていうか、家に居たんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
とにかく、働いてもらいたいっていうことで、わたしがたまたま、看護師の免状を持ってたものですから、
加藤諦三:
はい。
相談者:
えっと、55歳から、働き始めまして、
加藤諦三:
はい。
相談者:
今、わたし、70歳なんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
今も、まだ、働いています。
加藤諦三:
はい。
相談者:
でえ、今、主人から、今っていうか、もう、ずっとなんですけど、
加藤諦三:
はい。
相談者:
生活費として、あの、10万円貰ってるだけで、
加藤諦三:
はい。
相談者:
で、今までも、あの、給料・・をいくら貰っているのか、退職金も、どういうふうに出たのか、
加藤諦三:
はい。
相談者:
とにかく、全然分かりません。
お金は、とにかく、宛てがい扶持(*)って言いますかね、
(*)宛てがい扶持:
あてがいぶち。
与える側が金や物を適当に見計らって渡すもの。
加藤諦三:
はい。
相談者:
ここ、あの、10万円もらってる・・だけで。
まあ、そんなわけで、わたしはね、もう・・もう、どうしようもないからって思って、もう、別れたい・・ので、その話をしたんですけれども、
加藤諦三:
はい。
相談者:
もう、出て行って、くれないし、何を言っても、ダンマリ戦術で、黙ってるんですよ。
加藤諦三:
はい。
相談者:
なんにも、言わないし、あたしの口は・・聞いて、いないっていうか、言っても返事しないんですよね。
加藤諦三:
はい。
相談者:
はい。
加藤諦三:
実際に、さっき、あなた、一緒に住んでるって言いましたね?
相談者:
そうです。
もう、39年、40年近く住んでます。
ただ、お金はね、むこうの生活を、あの、大事に・・するっていうか、あのお、まだむこうの子供がその頃、小学校だったものですから、
加藤諦三:
はい。
相談者:
夫婦は上手くいってなくって、もう、子どもは可哀そうだから、人並み以上の生活はさせたいって言って、
加藤諦三:
はい。
相談者:
お金はね、十分やってたんですよ。
わたしも、そうしておけば、籍が入るのかなあ、って思ってたから、やっぱり、むこうの子どもさんにも申し訳ないな、と思ってたから、随分我慢してきました。
加藤諦三:
で、今日のあなたの相談は、そうすると、要するに、あなた、からすると、生活の実態は、こっちにあると。
相談者:
はい。
加藤諦三:
で、
相談者:
だけど、
加藤諦三:
はい。
相談者:
はい。
あのお、こっちにあるんですけれどもお、もう、あのお、でえ、ちょっと今、体・・の調子も悪いので、
加藤諦三:
77歳の男性が調子悪い?
相談者:
はい。
加藤諦三:
はい。
相談者:
それでえ、年金・・の、そのお、あのお、半分・・貰えるのか、
加藤諦三:
半分を、
相談者:
どうかとか、
加藤諦三:
はい。
相談者:
でえ、まあ、あのお、お金を本当は、貰いたいんですよね。
あのお、うちの母、実家の母からも、随分、会社にお金を出してるものですから、
加藤諦三:
はい。
相談者:
とうとう、(返して)もらえなかったものですから、返してもらいたいな、とは思って、
加藤諦三:
返してもらいたいと。
相談者:
はい。
加藤諦三:
ということですね?
相談者:
はい。
(回答者に交代)
べらべらべらべらべら(笑)
この相談リアルタイムで聴いていたため
覚えています笑
だんまり戦術と何回も相談者がいうので
やけに「だんまり戦術」が耳についてしまい
覚えていました笑
まあ気の毒ですが見切りをつけなかった相談者も
よくない。でも最悪なのが内縁の夫。
特に籍なんて入れるつもりはなかったんだけど
騙し騙し今までのらりくらりときたんでしょ。
相談者も気づいていたはずだけど
それをはっきりさせるのがどこか怖かった、みたいな感じかも。
1番狡いのが内縁の夫。
見切りをつけず、期待半分不安半分で
人生を棒に振ったのは相談者。
うまくピースが噛み合ってしまった組み合わせ。
でも我慢ばかりして相談者さん、ご病気に
なっていないといいけど、、と気になる案件。