2世帯住宅に暮らす母と兄夫婦。売って施設入所費を工面しようにも取り分で揉める
テレフォン人生相談 2019年8月17日 土曜日
元々、父と兄で持分6対1で共有していた実家の2所帯住宅を父の相続によって父の持ち分を母と相談者と兄の3人で法定相続分に従って登記済み。
物忘れがヒドくなってきた母の入所費用に実家を売って充てたいのだが、兄が自分の持ち分の分配を主張している。
でも兄は両親と当初約束していた7分の1の持ち分のお金を両親に返済し終えていない。
実家は現在、兄家族が2階(母が1階)に住んでいる。
パーソナリティ: ドリアン助川
回答者: 塩谷崇之(弁護士)
相談者: 女62歳家族と暮らす 父は他界 実家の母84歳 兄64歳
ドリアン助川:
もしもし?テレフォン人生相談ですう。
相談者:
あ、もしもし、よろしくお願いいたします。
ドリアン助川:
はい、よろしくお願いします。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、今日どんなご相談でしょうか?
相談者:
はい、えーと実家のお、え、土地、家を処分したいんですが、
ドリアン助川:
はい
相談者:
そのお・・方法っていうか、仕方というかについてご相談をしたいんです。
ドリアン助川:
土地とお家の処分?
相談者:
はい
ドリアン助川:
はい、えー失礼ですけど、あなたさまおいくつですか?
相談者:
60う、2です。
ドリアン助川:
62歳?
相談者:
はい
ドリアン助川:
実家ということはあ、
相談者:
はい
ドリアン助川:
今あの、別の場所に住まわれてるわけですね?
相談者:
そうです、はい、はい
ドリアン助川:
ご家族があるわけですね?
相談者:
はいそうです。
ドリアン助川:
うん
お父さんお母さんの土地ですか?
相談者:
はいそうです。今、父は亡くなっておりまして母の土地になりますね。
ドリアン助川:
はい
相談者:
はい
ドリアン助川:
お母さんおいくつ?
相談者:
84ですね。
ドリアン助川:
84歳?
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、この土地い、の名義というのは、お母さんの名前になってるんですか?
相談者:
えっとお、母と、兄とわたしになってます。
ドリアン助川:
あ・・えー、じゃ、お父さん亡くなったあとに、
相談者:
はい
ドリアン助川:
みなさん分けたわけですね?
相談者:
そうですね、はい
ドリアン助川:
はい。お兄さんと、
相談者:
はい
ドリアン助川:
お母さんと、あなたの土地?
相談者:
はいそうです、はい
ドリアン助川:
これ土地ってどれぐらいあるんですか?
相談者:
◆#$、3、40坪だと思うんですけども。
ドリアン助川:
3、40坪?
相談者:
はい
ドリアン助川:
ふうん。
これを3人で分けて持ってるわけですね?今。
相談者:
そうですね、はい
ドリアン助川:
はい、はい
相談者:
あの、等分じゃないんですけども。
ドリアン助川:
ええ、ええ
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、処分というのは具体的にはどういうことでしょうか?
相談者:
えっと、一応、母が、あの今、認知症になりましてえ、
ドリアン助川:
はい
相談者:
あの、施設に入居を考えてまして、
ドリアン助川:
はい
相談者:
で、その時に、あの、そこを処分して、その費用に充てたいと思ってるのですけども。
ドリアン助川:
あーあ
えー、お兄さんとは相談なさいました?
相談者:
はい、しております。
ドリアン助川:
うん。どんなことになってますか?
相談者:
えと、兄は、ま、自分ん、のお・・ん、権利っていうですかあ?
ドリアン助川:
はい
相談者:
土地の所有した・・のを、もし、処分する場合は、それは「全部自分が欲しい」ということなんですけども。
ドリアン助川:
はい
仮にね?これ、ま、等分じゃないにしても、
相談者:
はい
ドリアン助川:
じゃま、えー、10坪ずつ、
相談者:
はい
ドリアン助川:
3人が持ってるとして、
相談者:
はい
ドリアン助川:
でえ、じゃお兄さんはその、自分の・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
ま、これ売る場合は全部一括ですよね?
相談者:
そうですよね、はい
ドリアン助川:
そうすると、その、お兄さん「自分の土地の分は自分にくれよ」と。
相談者:
はい、そうですね。
ドリアン助川:
で、「残りを」じゃあ、「お母さんの方に、充ててくれ」と。
相談者:
そうですね、はい
ドリアン助川:
ああー。で、そういう話、で、進んでるんですか?
相談者:
ていうかですね、あの・・
ドリアン助川:
はい
相談者:
ま、実は、あの、ほぼ母が、全額出しておりまして、
ドリアン助川:
ええ、ええ
相談者:
あの、その土地等・・購入した時にですね?
ドリアン助川:
はい、はい
相談者:
で、一応その・・お、購入した時に、兄の名義にも一部したんですけども、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
その時に、その、お金え、を、あの、兄が母、と父に払う形い・・で、購入する、あ、んじゃなくて、自分の、物にするっていうことになったんですけど、
ドリアン助川:
はい
相談者:
ま、その・・金額は、払ってないんですね、ほぼ(含み笑い)
ドリアン助川:
ああー
相談者:
でも、
ドリアン助川:
うん
相談者:
自分の権利を主張して、
ドリアン助川:
うーん
相談者:
「その分は欲しい」っていうので、ま、固定資産税なんかも全部今まで母が、払ってまして、
ドリアン助川:
あ、は、は、は
相談者:
なので母が、あの、売るのであったらば、その、兄の、分、は、渡したくないと、言い張ってまして。
ちょっとそこで今揉めてる段階なんです。
ドリアン助川:
揉めてるんですね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
これえ・・ま、失礼ですけど、どれぐらいの額のお話になっちゃってんですかね?
相談者:
・・たぶん、売る時はかなり安くなっちゃうと思うんですけども・・
ドリアン助川:
ええ、ええ
相談者:
買った時の、額ですか?
ドリアン助川:
うん、買った時の額。
相談者:
買った時は1億、何千万とかですね。
ドリアン助川:
1億3千万?
相談者:
はあい
ドリアン助川:
30坪、で?
相談者:
はい
ドリアン助川:
結構な場所にある、結構な・・土地なんですね?
相談者:
・・30年ぐらい前だからでしょうかね?
ドリアン助川:
ねえ?
相談者:
ちょうどバブルの時、
ドリアン助川:
ああー
相談者:
はい
ドリアン助川:
なんでも高かったですもね?
相談者:
そうですね、はい
ドリアン助川:
うーん
お母さん、じゃ、あの、認知症とはいえ、その辺の意識はハッキリしてらっしゃるんですね?
相談者:
そうなんですよ。「わたしが建てた家だ」ってずっと言ってるので(苦笑)。
ドリアン助川:
あー、なるほど。
相談者:
はい
ドリアン助川:
どれぐらいの認知症なんですか?
相談者:
・・わたしの話は、出来ますね。
ドリアン助川:
話は出来る?
相談者:
ただ物忘れとかがひどいので、
ドリアン助川:
はい
相談者:
たぶん5分ぐらい前に話したことは忘れちゃう感じなんですよね。
ドリアン助川:
あー、なるほど。
相談者:
うん、あんまりひどくなっちゃったら、そういうのって出来なくなっちゃうんですよね?
ドリアン助川:
あーあ、そういう状況で、だから、ま、日々、お母さんも、どうなるか分かんないという感じだし。
相談者:
そうなんですよ、だからあんまりひどくなんないうちに、ちゃんとしたいなと思ってるんですけども。
ドリアン助川:
はい、はい、はい
相談者:
はい
ドリアン助川:
で、お兄さんとは平行線?
相談者:
そうですね、はい
ドリアン助川:
うん
お兄さんはあのお、今・・これも失礼な話なんですけど、
相談者:
はい
ドリアン助川:
生活困ってる感じですか?
相談者:
・・いえ、困ってないと思います。まだ働いておりますし。
ドリアン助川:
はい
ま、こういうことになる前は・・
相談者:
ええ
ドリアン助川:
お兄さんとは仲良かったんですか?
相談者:
・・わたしですか?
ドリアン助川:
はい
相談者:
あ、別に今もそんなに悪くはないんですけども。
ただやっぱその話になるとお、あれですね、えへへ(苦笑)
ドリアン助川:
うーん
相談者:
うん
ドリアン助川:
じゃこれをまあ、具体的に・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
どっちも恨みっこなしで進めるためにはどうしたらいいかという・・
相談者:
そうですね、はい
ドリアン助川:
そういうことなんですね?
相談者:
はあい
ドリアン助川:
ふうん
ごめんなさい、肝心なこと聞くの忘れてました。
相談者:
はい
ドリアン助川:
今この、ご実家の土地というのは、
相談者:
はい
ドリアン助川:
お母さん一人でお住まいなんですか?
相談者:
えと、1階に母が住んでおりまして、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
2世帯住宅で2階に兄夫婦が住んでおります。
ドリアン助川:
あ・・そういうことなんだ?
相談者:
はい、なので、
ドリアン助川:
ええ
相談者:
やはり出てくにあたってはあ、あ、自分の権利を主張するということなんですけどね。
ドリアン助川:
となると・・
相談者:
はい
ドリアン助川:
ここ売っちゃってことはお兄さんの家族に「出てってください」ってことになるわけですね?
相談者:
・・そうですね、はい
ドリアン助川:
あ、それはお兄さんも・・中々すぐにYesとは言わないかもしれないですねえ。
相談者:
そうですね・・
ドリアン助川:
ねえ?
相談者:
なので自分の分を・・
ドリアン助川:
ええ
相談者:
もらってって・・
ドリアン助川:
あ、そういう・・
相談者:
ただ母に言わせると、その20何年間ん・・あ、家賃も、家賃ていうか、全然お金払ってなかったのでえ・・
ドリアン助川:
ええ
相談者:
もう、「当然お金は貯まってるだろうし、自分たちでどこか買いなさい」ということを話してるんですけども。
ドリアン助川:
うん、なってるんですね?
相談者:
はい
ドリアン助川:
んー、お母さんとしては、これもう処分したいと。
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、お兄さまおいくつですか?
相談者:
・・えー、64、ですね。
ドリアン助川:
64歳?
相談者:
はい
ドリアン助川:
「そろそろ、出てって自分のお家に住みなさいよ」っていうことですね?
相談者:
そうですね、はあい(苦笑)。
ドリアン助川:
分かりました。
相談者:
母は、はい
ドリアン助川:
はい、ではどういう道があるのか?
相談者:
はい
ドリアン助川:
えー、今日の先生紹介いたします。
相談者:
はい
ドリアン助川:
弁護士の塩谷崇之先生です、よろしくお願いしまあす。
(回答者に交代)
お母さんの施設っていくらぐらいなんだろう。30年前とはいえ1億3000万の土地を買った夫婦なのだから、お母さんの年金もそこそこ出てるような気がするけど、そうでもないのかな。
現在お金に困ってないのであれば、年金の範囲内とお母さんの貯蓄だけで施設のやりくりをして、施設入居後は兄夫婦が全て家の費用をまかないながら最終的には二人で相続、の方が話はラクだと思うんだけど…
相談者は「お母さんが」ってしきりに言っているけど、本当に心配なのは自分の取り分(それか、お母さん施設入居後の自分への経済的負担)なんだろうな。
お兄さんお金払ってないのはアレだけど、一応はお母さんのそばにずっといたわけだし、新生活の費用も持たせずにいきなり引き払い、というのはなかなか厳しい家族だなって思いました。
お兄さんとは仲は悪くないってことだけど、義姉とはどうかな?
実家のことに首突っ込んできて、うるさい小姑と思われてるんじゃないの?
お母さんとその義姉との仲もどうなのかなぁ。
自分が気づいてない事 や都合の悪いことは話してないにしてもこの相談者はボケと言われるほど常識外れなのでしょうか?