子を持って蘇る封印していた過去。連鎖に怯えるママに正しい育児書の読み方
テレフォン人生相談 2020年11月19日 木曜日
幼少期に父親に理由もなく暴力を振るわれた。
母への暴力を止められなかった自責も。
育児書には暴力は連鎖することが書かれている。
子育てをしながらふと湧き上がってくるのは、自分も父と同じことをするのではないかという不安。
パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰、作家・翻訳家)
相談者: 女41歳 夫67歳 結婚6年 娘5歳 息子2歳 両親は20年前に離婚 兄43歳
柴田理恵:
もしもし?テレフォン人生相談です。
相談者:
あ・・こんにちは・・
柴田理恵:
はい、こんにちは
相談者:
初めまして、よろしくお願いいたします。
柴田理恵:
はい
今日はどんな相談ですか?
相談者:
自分、自身の、
柴田理恵:
はい
相談者:
えーと過去ん、ちょっと認めてですね、
柴田理恵:
はい
相談者:
振り返、らないように、
柴田理恵:
うん
相談者:
こ、今の育児い・・に、影響を与えないようにしたいんですけれども。
柴田理恵:
ほおーおー・・おいくつですか?
相談者:
はい、えと41歳です。
柴田理恵:
はい・・じゃ、結婚なさってるんですね?
相談者:
あ、はい、しています。
柴田理恵:
ん、旦那さんはおいくつですか?
相談者:
67歳です。
柴田理恵:
あ、結構年上の、旦那さんなんですね?
相談者:
あ、はいそうです。
柴田理恵:
はい。でお子さんは?
相談者:
5歳・・
柴田理恵:
ん
相談者:
女の子。
柴田理恵:
はい、うん
相談者:
えーと、2歳になる、男の子が1人おります。
柴田理恵:
分かりました。
えっと、過去を振り返らない、育児って、い、一体どういうことなんですか?
相談者:
あ、あのわたしが小さいときに、
柴田理恵:
はい
相談者:
父親から暴力を受けていまして、
柴田理恵:
はああ
相談者:
はい
それで・・思い出さないようにしようと・・
柴田理恵:
うん
相談者:
思ってずっとやって来て、生きてきたんですけれども、
柴田理恵:
はい
相談者:
子供を育てていくうちに、
柴田理恵:
うん
相談者:
こ、ちょっと蘇って来るというか・・
柴田理恵:
ふふーん
相談者:
あのお、どうしたらいいのかな?という感じで、思っています。
柴田理恵:
うん
あの、心臓がバクバクしたり、そういうことはあるんですか?
相談者:
・・あの、んと、心臓というかこう・・
柴田理恵:
うん
相談者:
何かこう・・
柴田理恵:
うん
相談者:
負の連鎖っていうような・・
柴田理恵:
はい
相談者:
あの、今、そういうことはないし、
柴田理恵:
うん
相談者:
や、ないと思うんだけれども、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
何か、こういうふうに育てられたことが、
柴田理恵:
うん
相談者:
子供に、こう、影響を与えないように・・
柴田理恵:
うん
相談者:
して、したいなという、気持ちが、
柴田理恵:
うん
相談者:
あります。
柴田理恵:
うん、ふん、ふん、ふん
相談者:
暴力のことはずっと黙って、生きてきたので、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
ちょっと電話をさせていただいた次第です。
柴田理恵:
うん、ふん、ふん
えっと、お父さん、というのは、実のお父さんですか?
相談者:
あ、はい、そうです。
柴田理恵:
はあ
相談者:
で、えと、母親は今・・元気でいるんですが、
柴田理恵:
はい、はい
相談者:
父親あ、は、
柴田理恵:
うん
相談者:
えっと今、連絡は取っていない・・し・・
柴田理恵:
ということは・・なんでですか?離婚・・なさったんですか?
相談者:
あ、そうです。
あの、父と母は、今から、20年ほど前に離婚・・したので・・
柴田理恵:
ふうん、あなたが、だから、
相談者:
はい
柴田理恵:
あの、成人なさってから離婚、したんですね?
相談者:
そうですね。
柴田理恵:
お父さんつうのは、ん、どういう人だったんですか?
相談者:
物心ついたときから、
柴田理恵:
うん
相談者:
母親に・・こ、暴力を振るったり、
柴田理恵:
うん
相談者:
わたし達は、小学生ぐらいから、
柴田理恵:
うん
相談者:
高校1年生ぐらいまで、
柴田理恵:
うん
相談者:
ずっと、叩かれたり、そういうことが、ありまして・・あの・・
柴田理恵:
はあ、ごきょうだいも、いらっしゃるのね?あなた「達」っておっしゃったから。
相談者:
あ、そうです。
柴田理恵:
うん
相談者:
年子で兄が・・
柴田理恵:
お兄さん?
相談者:
今43歳です。
柴田理恵:
はい、はい
じゃ、お兄さんも、暴力、を振われてたんですか?
相談者:
あ・・そうですね、小さいときは、そうだ、ったと、思います。
柴田理恵:
うん、うん
なんでそんな暴力振るったんですか?、酒飲んで、で、とか?
相談者:
お酒もタバコもやらないんですけれども、
柴田理恵:
はあ
相談者:
えとお、理不尽なもので、
柴田理恵:
うん
相談者:
何かこう、きっかけがあってこう、例えば・・悪さをしただとか。
柴田理恵:
ふん
相談者:
こう、いうことではなくて、
柴田理恵:
うん
相談者:
こう、楽しくしてるとき・・
柴田理恵:
うん
相談者:
とか。
柴田理恵:
うん
相談者:
団欒・・の中・・突然、とか・・
で・・
柴田理恵:
うーん
相談者:
叫んで、ワーという感じではなくて、こ、無言で・・
柴田理恵:
いきなり?
相談者:
いきなり来る、という感じですかね?
柴田理恵:
なあんでだろ?・・へえええ
相談者:
ウフフ(苦笑)
それが・・うーんと、グーで、無言でこう・・
柴田理恵:
うわあー
相談者:
ほっぺ、とか、来るわけです、で、でも・・こ、自分がされる、と、こ、耳がキーンとか、するんですけど・・
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
今、浮かんでくる映像としては、
柴田理恵:
うん
相談者:
母が(涙声)、やられているときのこととかを、
柴田理恵:
うん
相談者:
ちょっと思い出したりしていて・・
柴田理恵:
うん
相談者:
・・
柴田理恵:
・・
相談者:
すいません、えっと、ごめんなさい。
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
うん・・(鼻をすする)
柴田理恵:
うん
相談者:
えと、今覚えている記憶の中では、
柴田理恵:
んうん
相談者:
小学校・・1年のときに、
柴田理恵:
ふん
相談者:
ふと起きたら、川の字で4人寝てるんだけれども、
柴田理恵:
うん
相談者:
首を絞められていたり、
柴田理恵:
えー!?
相談者:
あと・・突然に、あの、母が・・
柴田理恵:
うん
相談者:
髪の毛を、
柴田理恵:
うん
相談者:
グッと、して引っ張られてこう・・
柴田理恵:
うん
相談者:
こ、玄関とこに、ずーっと・・
柴田理恵:
わあー
相談者:
されたりとかで・・
なんかそれを、止めるんだけど、
柴田理恵:
うん
相談者:
小学生だから止められなく、て(鼻をすする)・・
柴田理恵:
うん、うん、うん
相談者:
そんな映像が(泣)
柴田理恵:
思い出すんですね?
相談者:
消えない(涙声)・・
柴田理恵:
ふん・・
相談者:
育児を、通じて・・自分の小さい頃をたぶん、思い出してしまうのかもしれないんですが、
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
それまでは仕事で・・1本って、&#△%、結婚も・・出産も考えられなか、ったんですが、あの、
柴田理恵:
あー、あなた、自身がね?
相談者:
あ、そうです。
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
だけど、ありがたいことに子供ができたんで(涙声)・・
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
すけれども。
反芻せずに、
柴田理恵:
うん
相談者:
こう、前向きに、
柴田理恵:
うん
相談者:
生きていけたらなと思います(涙声)。
柴田理恵:
うん
あの、結婚は今何年目ですか?
相談者:
今、6年目です。
柴田理恵:
6年目?、あー、そうですか。
相談者:
(鼻をすする)
柴田理恵:
今の旦那さんは・・
相談者:
はい、あ・・
柴田理恵:
優しい人ですか?
相談者:
あ、優しいですし、
柴田理恵:
うん
相談者:
寡黙ですけど・・
柴田理恵:
うん
相談者:
穏やかな・・感じで・・
柴田理恵:
あーそうですか。
良かったですね?そんな人と一緒になれて。
相談者:
あ、はい・・ありがとうございます。
柴田理恵:
うーん、そうか。
相談者:
はい
柴田理恵:
うーん
でもそれが、フラッシュバックのように、こう・・出てくるっていうのは・・辛いですね?
相談者:
いつも、は
柴田理恵:
うん
相談者:
そんなに、気にしていないんですけれども、
柴田理恵:
うん
相談者:
自分の意図しないところで、出て来るというのですか?
柴田理恵:
うーん
相談者:
えーと・・わざわざ思い出そうとか・・
柴田理恵:
うん
相談者:
していないんだけれども、
柴田理恵:
うん
相談者:
ふっ・・ふっという感じで・・
柴田理恵:
うん、うん
相談者:
えと、出て来ます。
柴田理恵:
うーん
相談者:
で・・中学校・・それはなぜ?、自分に自信がないか・・
柴田理恵:
うん
相談者:
と、こう自分に問うてみたところ、
柴田理恵:
うん
相談者:
そのときにこう反論したり、
柴田理恵:
うん
相談者:
できなかったからだろうか?と思ったり(震え声)。
柴田理恵:
あのときもっと反論してれば良かったって・・
相談者:
(鼻をすする)ハハ(苦笑)そうです。
柴田理恵:
思うんですか?でも怖かったんだもん、仕方ないでしょう。
相談者:
ええ、で、それが、大人になって、普通じゃなか、ったんだ、なあと思うんですけれども、
柴田理恵:
うーん
相談者:
う、それを、こう、自分のせいだ、と考えてしまう自分がいまして。
柴田理恵:
あーあ
相談者:
あの、うまく言えないなんですけれども(含み笑い)。
柴田理恵:
うーん
相談者:
えと、怒りのあまりにこう、服を破かれたりとかして・・
柴田理恵:
うーん!
相談者:
いたんだけれども、
柴田理恵:
うん
相談者:
それを・・こ、母親に、言えなかったり(震え声)・・
柴田理恵:
うーん
相談者:
して。
もっと相談していれば、
柴田理恵:
ふん
相談者:
良かったんだろうか?と、思ったり・・
柴田理恵:
うん
相談者:
しますが、そのときは、
柴田理恵:
うん
相談者:
母も大変だろうから・・
柴田理恵:
うん
相談者:
言ってはいけない、ような・・
柴田理恵:
それはあなたの愛情ですよ。お母さんへの。
相談者:
そうです・・
柴田理恵:
だからちっとも恥ずかしいことじゃないですよ。
相談者:
あ、はい
柴田理恵:
うん
ほんとに思いますけど、100%その親父が悪い。
相談者:
あは(笑)そうですか。
柴田理恵:
はい
相談者:
その辺のことは・・なんかその当時・・うまく考えれてたら、と思うんですけれども。
柴田理恵:
うん
相談者:
なんか、そういうことを、
柴田理恵:
うん
相談者:
まったく、の妄想なんですけれども、
柴田理恵:
うん
相談者:
しやしないだろうか?と・・
柴田理恵:
うん
相談者:
する・・
柴田理恵:
あ、自分がですか?、ご自分が、するんじゃないか?って心配してるんですか?
相談者:
あ・・はい、何か・・そういった本、を読みますと・・
柴田理恵:
うん
相談者:
そういうふうにこう・・こ、負の連鎖というのが、
柴田理恵:
あーあ
相談者:
あの・・父親も・・
柴田理恵:
うん
相談者:
父親から暴力を受けていたと後に聞きまして。
柴田理恵:
うん
相談者:
あの・・そんな感じで、考えています。
柴田理恵:
分かりました。
あの、先生に聞いてみましょう。
相談者:
あ・・
柴田理恵:
はい
相談者:
了解しました。ありがとうございます。
柴田理恵:
えー、今日の回答者の先生は、三石メソード主宰、作家で翻訳家の三石由起子先生です。
相談者:
あ・・
柴田理恵:
先生お願いします。
(回答者に交代)
かなり相談者の旦那さんが年上なのが気になった
回答者の先生が三石先生で本当にに良かった!
もしあの何を言っているのか、よくわからないあの人だったらって思うと余計に今日は聞いていてスッキリしました。
三石先生さすが良いことおっしゃる!
相談者さん優しい旦那さんと出会えて良かったね。お幸せにね❗
加藤だったら「父親への依存の問題です」「母親への恨みです」「自立することができれば道が拓けます」とか抽象的なこと言われてよくわからなくなる展開が見えるようだ。
「何も問題ないです」ときっぱり言われた方がこの相談者向きだったろうと感じる。いい回答だった。
毎度のことだが、三石先生は相談者に対して【思い込みの除去】【現状把握】【道しるべ】【そこへ行く歩き方】を提示したうえで安心と応援をドンドコ・じゃんじゃんと与えまくる。この先生の庶民口調までが垣根の無い安心を与えてくれる。
こういう人になりたいわ。
ラジオを聴きながら相談者の苦しさが伝わってくるような感じがしてきて、涙が止まりませんでした
三石先生のアドバイスを受けて、声が明るくなってきて笑い声も聞こえて、良かったと思いました
幸せになって欲しいですね
正に三石節の真骨頂てなもんですね!
皆さんのコメント拝見してますます三石先生のファンになりました
いつも、読む人生相談を、アップありがとうございます。仕事で聞けないのでいつも、読んでいます。「子供の分まで不幸は終わってる。大丈夫!大丈夫!悩んでる暇なんてない。目の前のこと、今を生きる。」本当に三石先生の、現実的な良いアドバイスでした。
月曜日の相談者さんの回答者の名前を見て、もう不安しかない。
絶望。M先生なら良いのに!
相談者は回答者を選べられないのでしょうか?