依存的敵意。姉に言い返せない62歳の女。構造が分れば憎しみは許しに変わる
テレフォン人生相談
2015年5月16日 土曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 森田浩一郎(医学博士)
相談者: 女62歳 夫64歳 長女36歳 長男32歳
今日の一言:
あなたが本当に嫌いなのは誰ですか?
攻撃性の置き換え。
解決はできません。
(年齢、家族構成のやり取りは省略)
加藤諦三:
で、今は、お2人で暮らして・・
相談者:
え、長男は、同居して・・
加藤諦三:
あ、そうですか、
相談者:
はい
加藤諦三:
すと、3人で暮らしてるんですね。
相談者:
はい・・はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
で、どんな相談ですか?
相談者:
はい。
あたしと、姉の、ことなんです。
加藤諦三:
あなたは、兄弟の仲の・・どん・・
相談者:
真ん中です。
上は姉で、下が弟で、3人兄弟で、真ん中です。
加藤諦三:
あ、そうですか、はい。
それで?
相談者:
4年くらい前、母が、脳内出血で、
加藤諦三:
はい
相談者:
倒れまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
今、施設に、入ってるんですけどね。
長男夫婦が決めてくれてたとこなんですけどね。
加藤諦三:
あ、長男夫婦が決めたんですね?
相談者:
そう、そう
加藤諦三:
はい
相談者:
でも、あの、いくつかあって、近くにも出来たので、
「こっちに移したらどうか?、近くだったらね、わたしも行けるから、どうかしら?」
って言・・て言ったら、
長男夫婦よりか、姉に先にちょっと声を掛けてみたんですね。
そしたら、
「あ、いいね、わたしも商売やってるから、わたしの所が近くだったら、楽でいいわね」
って。
「いいよ、じゃ、そっち、ちょっと話をしてみて」
って言われたので、
加藤諦三:
うん
相談者:
長男夫婦に言って、
「あ、じゃあ」
って、見学には来て、
加藤諦三:
うん
相談者:
くれたことがあったんですけどね。
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、順番があるので、なかなか入れないもんですから、
加藤諦三:
はい
相談者:
今は、別のとこにいるんですけれど、フッ、て、何気なく、わたしが、
「早くこちらに来ればいいのにねえ」
って言ったら、急に姉が怒り出すように、
加藤諦三:
はい
相談者:
わたしが勝手に決めたのに(決めたと言って)、姉は、聞いてない、というようなこと言い出したもんですから、
加藤諦三:
はい
相談者:
あれ?、話が違う、ってことが、まず、一点あったりとかあ、
加藤諦三:
はい、そのときに、あなたは、
相談者:
はい
加藤諦三:
「いや、弟が決めたんだよ」
っていうふうには言わなかったんですか?
相談者:
あの、反発出来ないんですよね。
加藤諦三:
あー
相談者:
姉にはあんまり。
加藤諦三:
すと、小さい頃から、お姉さんには、何も言いたいことが言えなかったということですか?
相談者:
はっきりとは言えないです。
加藤諦三:
そうすと、そのときは、どうだったんですか?
弟が決めたんだけど、と言わないで、
相談者:
言わないで、黙ってたんです。
加藤諦三:
はい
相談者:
もう、言葉が出なかったんですね。
なんで・・
加藤諦三:
言葉が出なかったというのは、怖かったということ?
相談者:
怖かった。
加藤諦三:
はい
相談者:
そう、怖かったし、
それとか、あたしが・・娘が、離婚をしたんですけれどお、
加藤諦三:
はい
相談者:
まだ、そういうふうに、わたしが、何も思ってない、姉のところに何気なく、娘夫婦がどうのこうの言ってたときい、またそのとき、ある日突然、
「だから、うまくいかないんだよ」
って、そういう、パアッ、て、はっきり言うんですね。
加藤諦三:
その、「だから」、っていうのは、その前に、なんか、説明してるわけですよね?
相談者:
そうです。
加藤諦三:
「それだから」、上手くいかない、って・・
「だから」ってのは、どういう意味ですか?
相談者:
娘が強い、って言うんですよね。
あたしの娘が。
加藤諦三:
あ、あなたのお嬢さんが、強いから、
相談者:
そう
加藤諦三:
上手くいかないと、
相談者:
そう
加藤諦三:
はい
相談者:
はっきり言うと、娘婿は、サラ金があったりとか、
加藤諦三:
はい
相談者:
DVがあったとりかするけど、あんまり、細かくは言ってなかったんですけどね。
そういうこと、知らないのにい、
加藤諦三:
はい
相談者:
そういうふうに上手くいかないんで、わたしの娘が強いからだよ、とかって、
加藤諦三:
はい
相談者:
はっきり、そうやって、もう、今、何にも、もう、言い出せなくて、話もしたくなくてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
会うことも、もう、ちょっと拒否っていうのかしら、会いたくないんだけどお、母たちとか実家の方へ行くもんですからあ・・うん。
加藤諦三:
あ、要するに、会いたくないけれども、会っていると言う意味ですか?
相談者:
そうです。
加藤諦三:
はい
相談者:
それで、
加藤諦三:
はい・・はい
相談者:
そういうふうに言われてしまうので、もう、全然、ここ何年、会って話もしないし、電話もしないし、
加藤諦三:
はい
相談者:
よっぽどのことないから、メールをちょっとやれば、ええ、伝言のように、ありがとう、くらいしか、やらないようなんですけどね。
加藤諦三:
はい
相談者:
それでえ、主人は、
「気にしなくてもいい」
って言うんですけど、でも、
加藤諦三:
はい
相談者:
言われた方にすると、ずっと、いっ・・残ってるもんですからね。
加藤諦三:
そうすると、今、あなたが一番、気にして、残ってるというのは、どの部分ですか?
相談者:
娘の、
加藤諦三:
第一点が、その娘のことについて、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたの娘だから、上手くいかないのよ、と。
相談者:
そう
加藤諦三:
はい、それ。
相談者:
んで、あと、主人が大手の自動車メーカーに勤めてるんですけれど、
加藤諦三:
はい
相談者:
それも、
「下っ端なんだよね」
とかって、主人とか、娘のことも言われたので、
加藤諦三:
はい
相談者:
もう、全然、話も出来ないっていうか、会いたくないような・・
加藤諦三:
すると、お母さんのこと・・は、さっき、その、あなたが決めたんだ、っていうふうに言われたことが引っかかってるわけじゃなくて、この、お嬢さんと、
相談者:
うん
相談者:
ご主人について言われたことが引っかかってるってことですか?
相談者:
もう、一杯あります。
加藤諦三:
お母さんのことについても、
相談者:
はい
加藤諦三:
自分が決めたんではないのに、あなたが勝手に決めたと
相談者:
そう
加藤諦三:
言われたと。
相談者:
そうです。
加藤諦三:
そいでえ、例えば、ご主人について、
「下っ端だから」
って言われたときも、黙っていたと
相談者:
はい
加藤諦三:
いうことですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
で、お嬢さんが離婚したときにも、
「あなたの娘だからね」
って言われたことも、黙っていたということですね?
相談者:
黙ってた・・言えないんですよね。
加藤諦三:
はい、はい、はい
相談者:
なぜかその・・反発っていうのかしら、
「や、そんなことないよ」
とか、とは、言えないんですね。
加藤諦三:
言えないね・・はい、はい、はい
相談者:
はい
加藤諦三:
で、今日のあなたの、その、相談というのは、
相談者:
どうしてこれから、姉とね、
加藤諦三:
ええ
相談者:
付き合っていっていいのか、
加藤諦三:
はい
相談者:
何をきっかけに、また、話をしたらいいのか、
加藤諦三:
はい
相談者:
もう、出来なくなってしまったので、
加藤諦三:
はい
相談者:
もう、ここ、何年と。
加藤諦三:
はい、分かりました。
(回答者に交代)