（再びパーソナリティ）

加藤諦三：
もしもし？

相談者：
はい、どうも

加藤諦三：
今、あなたね？

相談者：
はい

加藤諦三：
今、大原先生から「男として生きるのか？父親として生きるのか？」という、あの、聞かれた時ね？

相談者：
はい

加藤諦三：
「男として生きる」っていう風に、

相談者：
はい

加藤諦三：
おっしゃいましたね？

相談者：
はい

加藤諦三：
だけどお、実はあなた、男としての、感情も、父親としての感情も、不活発だよね？
違います？

相談者：
いやあ、そうだと思います。

加藤諦三：
そうですよねえ？

相談者：
はい

加藤諦三：
あな、た、劣等感強かった？

相談者：
いや、そう言われりゃそうかもしれません。

加藤諦三：
元々しっかりと、どっかに所属したく、所属感っていうのはなかったんですよ。

相談者：
・・

加藤諦三：
私は、「この娘の父親だ」とかね？
なんかね、基本、的な、欲求や、基本的な安心感、が満たされてないんですよねえ。

相談者：
はい

加藤諦三：
だから、振り回されてるの。

相談者：
ああ、そうかもしれません。
まあこれから、あの、なるべく、そういうことのないようにね、

加藤諦三：
うん

相談者：
まあこれから、もう少し自分の意思をはっきりして、あのお、いきたいと思います。

加藤諦三：
よろしいですか？

相談者：
はい

加藤諦三：
もう振り回されないように。

相談者：
はい、分かりました。

加藤諦三：
はい、どうも失礼します。

相談者：
どうもありがとうございました、どうもおー。
はい、失礼します。

加藤諦三：
生きている意味を見失うと、実存的空白の中で、衝動は肥大化します。

（内容ここまで）

女の部屋に行って、で、帰るたんびに、貫一＆お宮(*)やってんのか？
同じマンションで？

(*)貫一＆お宮：
熱海の海岸に建つあの銅像ね。
詳しくはググって。

死ぬまでやってろ（笑）

そいでもってなに？、同窓生？

すっごい偶然、すっごい偶然。
くっ付かない方がおかしい。
もお運命、って感じで盛り上がってんだろうよ。
（笑）

 

こういうふうに、お互いに連れ合いを亡くして、付き合いには何の障害もないハズなんだけど、この年代の恋愛に対する身内の目は厳しいのが現実なんだな。

多くは子どもたちからの反対だ。

一つは相続の問題がある。
結婚なんてされた日には、親が他界すれば遺産の半分を持っていかれてしまう。

あと気持ちの問題。
やっぱり、亡くなった方の親に対する思いがあるしね。

配偶者は上書き更新できても、親の上書きはできんのだよ。

異性にうつつを抜かす親の姿なんて見てられないの。

今日の長女もこれ。
ま、気持ちは分る。

しかも、同じマンションっていうんだから、世間体とかもあるし。
嫌悪感っていうか、不潔感みたいのを感じてんだと思うよ。

 

これ、公の仲にした方がよっぽど爽やかだと思うんだけど。
事実婚っていうの。
周りの反応なんて最初だけだ。
で、籍は入れないって宣言すれば、娘は安心するんじゃないの？

一方の部屋を賃貸に出せば一財産築くことだってできるしさ。