【日曜に読む傑作選】夫の携帯で浮気相手を呼び出し、手に汗握るカーチェイス!
(回答者に交代)
森田浩一郎:
もしもし?
相談者:
こんにちは、お願いします。
森田浩一郎:
はい。
あのおー、何かあなたがね、ずっと今、加藤先生にお話しになってるんだけども、
相談者:
ええ、ええ
森田浩一郎:
凄く興奮しててね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
あたしはあ、横で聞いてるんだけど、焦点がちょっとよく分からないんですよ。
相談者:
ああ・・あ、はい
森田浩一郎:
要するに、もう1回ねえ、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
整理しますよ?
相談者:
ええ
森田浩一郎:
もう結婚して24年で、お子さんが、4人いらっしゃる。
相談者:
ええ
森田浩一郎:
とっても良い夫だし、もう、学校のいろんな、運動会とかいろんなこと全部やるし、もう全く、う、家も建てたし、幸せだったと?
相談者:
ええ
森田浩一郎:
そしたらなあに?
3月(みつき)ぐらい前から?
相談者:
ええ、3か月前のメールから保存されてたんですね。
うちの人が送ったやつが。
森田浩一郎:
3か月前のメールを、ずっとご主人が保存してたと?
相談者:
ええ。
遊びに行ったところとか、全部、写真も残ってたんですよ。
自分の、何ていうか、誕生日とかも一緒に遊んでるんですね。
だから、先生、メールは・・
森田浩一郎:
ん、それはあなたは全然知らなかったわけだ?
相談者:
私はほんとにもう、鈍感で知らなかったです。
いつも仕事・・
森田浩一郎:
んー、分かった分かった!分かった!
要するに結論は、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
あなたの知らないところで、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
ほんとにい、忠実な夫であり、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
非常に良い父親であったご主人が、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
要するに、浮気をしてたってことでしょ?
相談者:
ええ。
ですが、メールの内容見ると、浮気じゃなくて本気みたいなんですよね。
森田浩一郎:
だからメールを見たり、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
その、誕生日一緒だとか、
相談者:
ええ、ええ、ええ
森田浩一郎:
何だかかんだか見ると、あなたに隠れて、
相談者:
ええ、そうです。
森田浩一郎:
浮気をしてたってことでしょ?
相談者:
ええ、ええ、ええ
森田浩一郎:
それが3日前に分かったから、カアッときちゃったんでしょ?
相談者:
そうです、はい。
森田浩一郎:
もうー、これはね、あなたね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
冷静に物事を処理しなきゃいけませんよ。
相談者:
ええ
森田浩一郎:
だ、あなたは離婚する気持ちはないんでしょ?
相談者:
はい
森田浩一郎:
お子さんもまだ16歳になるお嬢さんもいらっしゃるんでしょ?
相談者:
ええ、はい
森田浩一郎:
も、絶対これ、ご主人をね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
こんなフラフラ遊ばしちゃいけませんよ。
相談者:
はい
森田浩一郎:
いいですか?
相談者:
はい
森田浩一郎:
ちょうど、こう、今までえー、この53のご主人は、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
え、30ぐらいの時とか、40ぐらいの時とか、
相談者:
はい
森田浩一郎:
そういう頃に、その、浮気をしたり、何かしたこと、あるの?ないの?
相談者:
ないです。
森田浩一郎:
1回もないの?
相談者:
1回もないです。
森田浩一郎:
んー、だからねえ、その、若い時に少しぐらい、どっかで遊んできたっていうのはいいけどね、
相談者:
ええ、ええ
森田浩一郎:
こ、50ぐらいになってね、初めてその、奥さん以外の人と付き合ったりするとね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
本人がかなり興奮しちゃうことがあるんですよ。
相談者:
うん(涙)
森田浩一郎:
今、今あなたが興奮して騒いだって片付く話じゃないよ。
相談者:
ええ、ええ、ええ(涙)
森田浩一郎:
ね?
問題はこの女の方にもあるだろうけど、ご主人に・・
相談者:
うーん。
そりゃ一番はそうだろうと思います(涙)
森田浩一郎:
男だからあるわけでしょ?
相談者:
ええ(涙)
森田浩一郎:
だから要するに、結論から申し上げると、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
誠実であって、非常に良い、旦那さんであり、良い父親であった方が、
相談者:
ええ、ええ
森田浩一郎:
ここんところ、3月(みつき)ぐらい前から、変な女の人と、メール交換をしたり、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
時々は、恐らく、そのメールによれば、お食事をしたり、誕生日祝いをしたり、そういうことがあったってこと、いうわけでしょ?
相談者:
そう、ええ
森田浩一郎:
ね?
相談者:
ええ
森田浩一郎:
で、あなたあ、このご主人を、離婚するとかそういうこと、したくないと、子供のためにも自分のためにも。
相談者:
ええ、ええ
森田浩一郎:
ね?
相談者:
ええ
森田浩一郎:
そうすると、まずご主人をだね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
あなたは一生懸命話をして、
相談者:
ん・・
森田浩一郎:
「もうこういうのは止めてください」と、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
ええ。
ね?
相談者:
はい
森田浩一郎:
それしかないんじゃないんですか?
相談者:
はい
森田浩一郎:
だから、あなた驚いちゃったんだよ。
相談者:
物凄くびっくりしました、ほんとに。
森田浩一郎:
びっくりしたよね?
相談者:
ええ
森田浩一郎:
だけどここはね、あなたね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
いいですか?
相談者:
はい
森田浩一郎:
冷静に判断してやってくださいよ。
相談者:
はい。
冷静にですね、はい。
森田浩一郎:
ね?
まずね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
相手と、どうのこうの責めたり、わーわー言う前にね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
ご主人ときちっとお話をしなきゃ駄目ですよ。
相談者:
はい
森田浩一郎:
良いですか?
相談者:
はい
森田浩一郎:
その時にあなたが興奮してね、あんまり怒鳴ったり怒ったりね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
イライラ、な、イライラ、こう、した状態で、「あんた、なんでこんな女の、人にメールやって、あたし全部、あんたのメール見たよ」とかあんとかで、カアッとなって言うとね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
落ち着くところへの、話も、落ち着かなくなりますよ?
相談者:
ああ、はい
森田浩一郎:
いいですか?
相談者:
ええ
森田浩一郎:
ここはあなたね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
4人の、お子さんのお母さんでしょう?
相談者:
はい
森田浩一郎:
自分の家庭を守る時にはね、あなたこれはね、家庭の中の戦争なんですから。
相談者:
はい・・
森田浩一郎:
ね?
この女から攻めてきたんだ、要するに。
もしかするとご主人の方は、この女に騙されたんだと、俺は思うけどね。
相談者:
・・
森田浩一郎:
そうでしょ?
相談者:
くうー、よく分かんないです、もう・・(泣)
森田浩一郎:
ん、分かんない、私も分かんないよ。
相談者:
ええ
森田浩一郎:
だからあなたがもう、あの、お電話頂いた、時、時みた、今、非常にあなた、冷静になられたよね?
相談者:
はい
森田浩一郎:
んー、電話掛けてきた時みたいに、あの興奮して、んー、ん、どこが焦点で、何を言ってるのか分からない、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
その、状態でご主人と話をしたら、
相談者:
うん
森田浩一郎:
ご主人とは、上手く修復できないよ?
相談者:
ええ。
それで、そう思って今日電話したんですね、先生。
森田浩一郎:
あの、ずっとおんなじお部屋に、ご夫婦は、いつも寝てるんでしょ?
相談者:
そうです。
森田浩一郎:
で、なんかご夫婦関係はあるんですか?
相談者:
そうです、はい。
森田浩一郎:
あるんですか?
相談者:
はい
森田浩一郎:
だけど何かやっぱり、このおー、男っていうのはね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
ちょっとしたあ、外の女の人にね?
相談者:
ええ
森田浩一郎:
なんかこうー、女房にないものを見つけると、不満が、ま、女房にあるとするとね、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
こういう浮気ってのはよくあるんですよ。
あなたの家庭が初めてじゃないんですよ。
相談者:
はあい(涙)
森田浩一郎:
ええ。
その時にね?
相談者:
ええ
森田浩一郎:
もう奥さんがすぐ、わーわー騒げば、
相談者:
うん・・
森田浩一郎:
まあ物事は、こう、駄目になっちゃうことも多いのでね?
相談者:
うん
森田浩一郎:
そういう時はやっぱり、興奮しないで冷静にやらなきゃいけないってことですうよ。
相談者:
ああ・・こういうことですね、先生、はい。
森田浩一郎:
ね?
相談者:
ええ
森田浩一郎:
そうしましょうよ?
相談者:
はい、分かりました。
森田浩一郎:
ね?
相談者:
はい
森田浩一郎:
もうねえ、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
これだけメールを見ちゃったってこと事態が、
相談者:
ええ
森田浩一郎:
まあ、あたしにとっては、あなたにとって良かったと思うけどね?うん。
相談者:
はい・・
森田浩一郎:
メールを見たから分かったんだよね?
相談者:
はい
森田浩一郎:
だけどこんなことをご主人がやるってことは、あなたに対して、奥さんに対して多少、不満があったんじゃないか?と思うよ?
相談者:
うーん、そうですね・・
森田浩一郎:
心の隙があったところへ、この女がはい、入り込んできたんだよ。
相談者:
・・
森田浩一郎:
だからと言ってすぐ離婚なんてことにはなりませんよ。
相談者:
ああ、そうですか・・
森田浩一郎:
ええ
相談者:
ええ
森田浩一郎:
大丈夫よ。
相談者:
はい、分かりました。
森田浩一郎:
ねえ?
少し冷静に物事考えましょう。
相談者:
冷静にですね、はい。
森田浩一郎:
ねえ?
相談者:
はい、ありがとう・・
(再びパーソナリティ)
森田翁にも「戦争だよ」を言わせる辺り、流石の森田翁も「気が済むまでヤッチマイナー」と突き放している気がする。ご存知なんでしょう。加藤翁も森田翁も。頭に血が上った人間につける薬はない、って。