寝たきり・全盲の夫を在宅介護する76歳。透ける40年前の黒いワナ

テレフォン人生相談 2015年2月21日 土曜日

相談者: 女76歳 夫73歳 子どもはいない

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大迫恵美子(弁護士)

今日の一言: なし。

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
・・

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
あの、主人のことなんでございますが。

加藤諦三:
はい。
最初に年齢を、

相談者:
あの、も、今、全然、体が動かなくなって、

加藤諦三:
はい、

相談者:
目、目も全盲でございまして、

加藤諦三:
はい、最初に年齢を教えてもらえますか?

相談者:
わたしが76でございます。

加藤諦三:
結婚されてますか?

相談者:
はい、そうです、わたしが家内でございます。

加藤諦三:
はい。
ご主人何歳ですか?

相談者:
73。

加藤諦三:
で、今、お2人で暮らしてるんですか?

相談者:
そうでございます。

加藤諦三:
はい。

相談者:
もうねえ、身寄り、頼りして◆△%でございますよ。
主人は、

加藤諦三:
はい。

相談者:
兄弟が沢山おります。

加藤諦三:
はい。

相談者:
で、わたしは一人暮らしだからって、言って呼んででくれましたので、わたしは、ま、嫁いだんでございますが。

加藤諦三:
はい。
お子さんは産まれなかったんですか?

相談者:
あ、なかったです。
わたし、30歳まで養母の養女でございますんで、養母が70で倒れましてね、

加藤諦三:
はい。

相談者:
30歳で一旦仕事を辞めて、看病、付き添わなくちゃならない時代だったもんですからね。

加藤諦三:
30歳から・・お母さんの、

相談者:
わたしはね。

加藤諦三:
はい。

相談者:
それから一人暮らしをしておりましたんですがあ、

加藤諦三:
はい。

相談者:
その、主人の、あの、兄弟が、ぞろぞろと、わたしの所へ、ま、仲人を立てて、やってまいりまして、

加藤諦三:
兄弟が、ゾロゾロと、何人くらい・・

相談者:
5人。

加藤諦三:
5人?

相談者:
うん。やって来たんです、わたしの家へ、結婚してくれないか?って。
そいで、わたしはね、

加藤諦三:
ええ。

相談者:
新しい、生活が◆△%&して、楽しいかもなと、こう思ったもんですから、

加藤諦三:
はい。

相談者:
(嫁に)いったんでございます。

加藤諦三:
はい。

相談者:
で、まあ、あの、仕事が楽しかったし、◆△%で、採用していただきましたので、

加藤諦三:
仕事は何してたの?

相談者:
あの、大病院のお・・事務をしておりましたあ。

加藤諦三:
はい。

相談者:
そして、まあ、この人、バリバリ働いとっていう・・名目で、結婚したんでございますが、

加藤諦三:
はい。

相談者:
病身の身で、働けなくて、あっちが悪い、こっちが気持ち悪い、あっちが悪い、こっちが悪いって、言い出したもんでございますから、

加藤諦三:
はい。

相談者:
わたしがあ、別れて、よかったんですけどお、別れる、うう・・のも可哀そうだなあ・・目が見えないのか、なんぼ、あった・・、うーん・・
で、うちの、その、一番上の兄弟に、
「目が見えないって言ってんじゃないか」、って言ったら、
「目えみたいなもんなあ、近眼やがな、どうってことないがな」、
って、そう言いましたもんですから、

加藤諦三:
はい。

相談者:
わたしは、ほ、本気に受けまして、

加藤諦三:
はい。

相談者:
そしたら、あのお、こちらの、ソーシャルワーカーさんが、

加藤諦三:
はい。

相談者:
「あの人、近眼みたいな、そんな軽い病気じゃないよ」
「あの人、網膜・・角膜◆△%&って言うてな、だんだん進行していく病気だよ」
って、そう言われましたんですわあ。

加藤諦三:
はい。

相談者:
今は、まあ、糖尿性の、全盲に、目を取られて、なってしまいまして、

加藤諦三:
はい。

相談者:
もう、足も、手も、もう、寝返りひとつ打てない、寝たきりの身分でございますけど、わたしが在宅介護で、面倒看てるんでございますよ。

加藤諦三:
はい。

相談者:
そいで、まあ、その兄弟たち・・は、1日・・交代は、しにきてるわ、って行こうかなっていう気持ちも無いし・・。
わたしが、あの、ちょっと、病院を訪ねて・・わたしが働いていた病院に、そこ・・こういう局長さん、いるんだけども、
「お願いしてもらえないかな?、わたし、連れていくから」
って、そんなこと言っても、その返事もくれなければ、内情もくれなければ、知らん顔なんでございますけど・・
あまりにも誠意が無さ過ぎるので、

加藤諦三:
はい。

相談者:
(夫の兄弟から)慰謝料取りたいんでございます。
(後ろで怒鳴り声が聞こえる)
そいでですね、
(後ろで怒鳴り声)
怒鳴ってるんでございますよ、わたしが、こうやって兄弟のことを言うと。

加藤諦三:
はい、はい。

相談者:
怒鳴るんでございますよ。

加藤諦三:
今、怒鳴られていたのは、どなたですか?

相談者:
主人でございますう。

加藤諦三:
はい。

相談者:
うーん、わたしが、兄弟のことを、あの、言って話をすると・・真実、真実を言ったりすると、怒鳴るんでございますよお。

加藤諦三:
はい。

相談者:
で、わたしも、悩んでたんですけども、怒鳴られるのが恐くて、下手に出て、黙って暮らしてきたんでございますが、
これから先、ずっと、この在宅介護が続くとなると、えらいもんでございますから、体の方も。

加藤諦三:
はい。

相談者:
それで、今、探しておるんでございますがね、色々、施設とか、病院とかね。

加藤諦三:
はい。

相談者:
探してるんでございますが、

加藤諦三:
はい。

相談者:
なかなかあ・・受け入れてもらえる所がねえ、

加藤諦三:
お願いしますと・・例えば病院でも、色んな施設でも、お願いしても、

相談者:
ふん。

加藤諦三:
断られるということですか?

相談者:
断られるんじゃないんです。
500人待ってくださいとか、400人待ってくださいとか、

相談者:
あ、そういう・・ことですか。
はい。

相談者:
はい。

加藤諦三:
ていうことは、いくつかの所に、相談してんですね?、具体的に。

相談者:
そうです。
で、ショートステイでも良かったら、2週間とか、10日とか。

加藤諦三:
はい。

相談者:
2週間とかっていうようなことでしたら、案外簡単なんです。

加藤諦三:
ショートステイをしないのは、ご主人が、反対してるからですか?

相談者:
そうです。
忙しいと。
落ち着かんと。
そう言うんでございます。
ショートステイちゅうのはねえ、一週間や、二週間ではねえ(落ち着かないと)。

加藤諦三:
ええ。
で、あなた・・も疲れてきたということですね?

相談者:
うーん、そうなんですよ。

加藤諦三:
でも、それにしては、よく頑張ってるねえ。

相談者:
そうなんですう。
わたしもねえ、もう、これ、いつまで続くかわかりませんし、

加藤諦三:
うん、いつまで続くか分からないって言うのは、体力的にも、

相談者:
そうです。
あの、心臓も悪いので、

加藤諦三:
あなた自信、

相談者:
ペースメーカー入れながら

加藤諦三:
あ、あなた自身が、

相談者:
今、仕事、

加藤諦三:
今、ペースメーカー入れて、

相談者:
うん。

加藤諦三:
うーん。
そいで、今日のあなたの相談っていうのは、どういうことですか?

相談者:
ああ、そのお、むこうに誠意が無さ過ぎるということになりますと、

加藤諦三:
ご主人の兄弟が誠意が無いと。

相談者:
はあ、はあ。

加藤諦三:
わたしが、こんなに、一生懸命やってるのに、

相談者:
うん、ご苦労さんの一つも言わない。

加藤諦三:
うーん。
わたし一人が、なんでこんなに犠牲になるのよ、っていうことね?

相談者:
そうです。

加藤諦三:
で、兄弟に少し、分ってもらいたいと。

相談者:
そうです。

加藤諦三:
ああ、分りました。
今日ねえ、スタジオに弁護士のね、大迫恵美子先生がいらしてるので、

相談者:
はい。

加藤諦三:
相談してみてください。

相談者:
はい。

(回答者に交代)

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