寝たきり・全盲の夫を在宅介護する76歳。透ける40年前の黒いワナ

(回答者に交代)

大迫恵美子:
もしもし?

相談者:
もしもし。

大迫恵美子:
はい、こんにちは。

相談者:
こんにちは。
ありがとうございます。

大迫恵美子:
はい。
あの、ご兄弟は今、5人のご兄弟は、全員残ってるんですか?

相談者:
さようでございます。

大迫恵美子:
はい。

相談者:
みんな元気で暮らしておりますが。

大迫恵美子:
あの、ご兄弟っていうのは、ご主人の、弟さんなんですか?

相談者:
そうですね。
みんなね、一つ下、一つ下、一つ下、一つ下、一つ下・・一つ下、一つ下と。
そういう風になっております。

大迫恵美子:
ああ、ずうっと、繋がって5人、いるんですね?

相談者:
さようでございます。

大迫恵美子:
じゃあ、ご主人よりは若いので、ご主人よりお元気なんですね?

相談者:
そうですね。

大迫恵美子:
ああ。
ま、あなたとしては、その、おー、ご兄弟たちが、熱心に、お嫁に来てくれって言ったので、えー、お嫁に来たのに、って思ってるんですね?

相談者:
うん。

大迫恵美子:
それなのに、今になって、ご主人の、体が悪くなってからは、ほったらかしだな、と思ってるんですね?

相談者:
そうですね。

大迫恵美子:
ああ。

相談者:
寄り付かないんですよ。

大迫恵美子:
なるほどねえ。
今、ご主人と弟さんたちとは、仲良しなんですか?

相談者:
なんだか、仲がいいような、悪いような・・
寄り付かないってことは、やっぱり、もう、うーん・・
面倒看てくれって、わたしに泣きつかれたら、かなわないもんと思うんでしょうねえ。

大迫恵美子:
うーん。
あの、あなたと、あちらのご兄弟たちとは、仲良しなんですか?

相談者:
いいえ。

大迫恵美子:
(笑)

相談者:
全然、わたし、仲良くする気なんかありません。

大迫恵美子:
うーん、

相談者:
ふつうに話をするだけです。

大迫恵美子:
ま、普通に話しててもね、なんとなく、自分たちのこと、嫌ってるのかな?って思ったら、なかなか行きづらいなあ、っていう風に思われてないですか?

相談者:
それは行けませんわねえ。
行けないですよ。
絶対に来てくれるなって言うんですから。

大迫恵美子:
え?、絶対に来てくれるなって?

相談者:
うん。

大迫恵美子:
誰が言ったんですか?

相談者:
いや、その兄弟、みんなが言ってますよ。

大迫恵美子:
ああ、そうですか?
あなたに?

相談者:
はい。

大迫恵美子:
あ、(笑)、それは、ちょっと仲が悪くなってませんか?

相談者:
そうですねえ。

大迫恵美子:
うーん。
ま、そおれだとね、ちょっと寄り付かなくても、あの、不思議じゃないですよね?

相談者:
うーん、だめですねえ。

大迫恵美子:
ええ。

相談者:
ふーうん・・

大迫恵美子:
まあ、あのお、そらあね、えー、お嫁に行くときは、来てくれ、来てくれって言われたのに、

相談者:
そう、そう。

大迫恵美子:
もう、こんなになったときには、知らんぷりをされて、

相談者:
うん、うん。

大迫恵美子:
ま、あなたとしては、騙されたような気がしてるんですね?

相談者:
ああ、そうです。

大迫恵美子:
うーん。
まあ、なんとなく、分る気もしますけど、

相談者:
うん。

大迫恵美子:
ま、そうはいってもね、結婚してしまうと、あの、一番に、面倒看なくちゃいけない人が、あのお、奥さんになっちゃうのでね、

相談者:
うん。

大迫恵美子:
奥さんが、面倒看る、分を、兄弟に代わってくれって言っても、順番としては奥さんが先なので、

相談者:
うん。

大迫恵美子:
なかなか、ねえ、ご兄弟としては、奥さんがいるんだから、っていう気持ちになっちゃいますよね。

相談者:
あ、そうですよね。

大迫恵美子:
ええ。
ま、ご兄弟もみんな結婚して、家庭があるんでしょ?

相談者:
はい、そうです。

大迫恵美子:
うーん。
そうすると、自分の家庭で精一杯ってこと・・かも知れませんよねえ。

相談者:
そう言われたら、それまでですわねえ。

大迫恵美子:
うーん。
ま、さっき、ちょっと、慰謝料を取りたいっていうようなこと仰いましたよねえ?

相談者:
はい、そうです。

大迫恵美子:
うーん。
それは、ちょっと、どうですかねえ。
なかなか、それくらいで、慰謝料取れますかねえ。

相談者:
ああ、そうですか。

大迫恵美子:
はい。
案外ね、慰謝料って、皆さん、あの、簡単に口にしますけどお、

相談者:
はい。

大迫恵美子:
結構、難しいものなんですよ。

相談者:
ああ、そうですか。

大迫恵美子:
ええ。

相談者:
ふうん・・

大迫恵美子:
あの、慰謝料って、ま、精神的に傷ついたときにね、その、損害賠償としてもらうものなんですけどお、

相談者:
うん。

大迫恵美子:
ま、あのお、世間で生きてるとね、毎日、毎日、嫌なことってありますよね?

相談者:
はい、はい。

大迫恵美子:
それで、まあ、心が傷つくってこともありますよね?

相談者:
はい。

大迫恵美子:
でも、その都度ね、慰謝料がもらえるかっていうと、そうじゃないんですよ。

相談者:
(笑)そら、そうですね。

大迫恵美子:
ええ。
よっぽどなことじゃないと、慰謝料って貰えないんですよ。

相談者:
ふうん。

大迫恵美子:
なかなかね、そのお、ね、お嫁に来るときは、お嫁に来てください、来てくださいって、言ったとしてもね、

相談者:
うん。

大迫恵美子:
じゃあ、お嫁に来てくださいって、その兄弟のことで、頭を下げに行ったからといってね、一生、その、お嫁さんが幸せで、あるように、保証しますってことにもならないのでえ、

相談者:
うん。

大迫恵美子:
えー、ご兄弟が、まあ、ね、しかも、まあ、随分経ってからでしょう?、これ。
40年くらい経ってますか?、結婚してから。

相談者:
40年です。

大迫恵美子:
うーん。
40年前にお嫁に来てくださいって言ったからといって、今、あんまり、仲が良くないから、この分の慰謝料を、って言われても、40年経ったときに、こうなるということは分りませんでした、って言われちゃうと、ねえ。
ちょっと、それは、責任が無いって言われちゃうんじゃないでしょうかねえ。

相談者:
ああ、そうですか。

大迫恵美子:
ええ。

相談者:
ふうん・・

大迫恵美子:
んん・・

相談者:
ま、ダメですね。

大迫恵美子:
ダメだと思います、わたしも。

相談者:
ああ、そうですか。

大迫恵美子:
ええ。
まあ、ちょっと、残念ですけど、ま、ご兄弟のことはね、忘れて、

相談者:
うん。

大迫恵美子:
ご兄弟に不満を、ずっと持って怒っててもし方が無いので、

相談者:
はい、はい。

大迫恵美子:
それは、忘れて。

相談者:
はい。

大迫恵美子:
ね。
寄り付きもしないんだったら、新しく怒らされることもないでしょう?

相談者:
はい、はい、そうです。

大迫恵美子:
うーん、だったら、まあ、そのことは、もう、あんまり考えないようにして、

相談者:
はい。

大迫恵美子:
それでねえ、その、まあ、ショートステイは落ち着かないから嫌だ、って、ま、ご主人が仰るそうですけど、

相談者:
はあ。

大迫恵美子:
まあ、それは、時々は、お願いして行ってもらわないとね、

相談者:
あ。

大迫恵美子:
あなたの骨抜き(息抜き?)が出来ないでしょ?

相談者:
そうです。

大迫恵美子:
うーん。
あなたはね、やっぱり、そのお、辛いからねえ、色々考えちゃうんですよ。

相談者:
そうです。

大迫恵美子:
うん。
だから、

相談者:
はい。

大迫恵美子:
あのお、時々c2は休ませて貰わないとね。
で、ショートステイにも、ま、嫌だって言ってても、ちょっと行ってもらって、

相談者:
はい。

大迫恵美子:
たまには骨休めして、

相談者:
はい。

大迫恵美子:
ね。
で、そうすると、もう、ちょっと、そんな、ねえ、遠くの兄弟のことなんか、考えなくても済むようになりますよお。

相談者:
そうですかねえ。

大迫恵美子:
ええ。
やっぱり、目の前に、

相談者:
◆△%&■◎ですかねえ。

大迫恵美子:
ええ、目の前にいるからね、辛いんですよ。

相談者:
あ、あ、そうです。

大迫恵美子:
うん。
時々は、休まないと。

相談者:
365日、側にいたんではねえ。

大迫恵美子:
うん、そうです、そうです。

相談者:
わたしが休まりませんからねえ。

大迫恵美子:
うん。

(再びパーソナリティ)


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