62歳の独身男の彼女は82歳。 その息子が籍を入れろと迫る

(回答者に交代)

坂井眞:
あのお、20数年、交際していた、というお話、

相談者:
はい。

坂井眞:
でしたよね?

相談者:
はい。

坂井眞:
で、息子さん52歳っていうことは、

相談者:
はい。

坂井眞:
その当時、息子さんはちょうど・・30・・過ぎくらいですかね?

相談者:
はい。

坂井眞:
で、その頃から、もう働いてなかったんですか?

相談者:
ええ、昔から働いてないです。

坂井眞:
んー・・
よく分からない、っていうか、その頃から知ってるんですよね?、その、

相談者:
いや、息子が、いるというのはあ・・知らなかったです。
んでえ、その旦那が、ま、15、6年前に亡くなったというんですけど、

坂井眞:
うん。

相談者:
それも知らなかったです。
途中から、言われたんで。
それでえ、お前が不倫してた・・とか言い出してきてんです。

坂井眞:
それ、でえ、付き合い始めたときは、

相談者:
はい。

坂井眞:
もう、旦那さんは、いなかったっていうんじゃななくて、いたっていうことなんですか?
相手の女性に。

相談者:
え、そう、息子が言うんです。

坂井眞:
あなたは、それを知らなかったの?

相談者:
はい。

坂井眞:
で、行き来してるって・・言うんだからあ、

相談者:
はい。

坂井眞:
むこうの家に行くようになったら、旦那さんがいるか、どうかは、分かる・・

相談者:
いや、むこうの家に行く・・ようになったのも、ここ、その、ゴジャゴジャア・・揉め事が、起きてからです。

坂井眞:
じゃ、わりと最近?

相談者:
はい。

坂井眞:
んで、どんな交際だったんですか?

相談者:
アパート暮らしをしてたんで、そこへ遊びに来てたリしてたんです。

坂井眞:
彼女の方が?

相談者:
はい。

坂井眞:
え、それは、あのお、かなり親密なっていうか、週に1回来ちゃうとか、週に何回も来ちゃうとか、そういう、

相談者:
はい。
夜来て、ま、朝帰ってるって感じです。

坂井眞:
それは、もう、最初の頃から?

相談者:
はい。

坂井眞:
で、それを、

相談者:
はい。

坂井眞:
かなり長く、付き合ったってことですか?

相談者:
はい。

坂井眞:
で、そうやって、深い付き合いを・・よく来てるって仰るからね、

相談者:
はい。

坂井眞:
なんか、そのうち、一緒に住もうとか、そういう話は全然出なかったの?

相談者:
むこう・・全然、言わなかったです。
私も言わなかったですけど。

坂井眞:
あなたは、そこはどんな気持ちだったんですか?
一緒になろうという気は全然無かったの?

相談者:
ええ、そうですね、歳が離れてるし。

坂井眞:
ああ、歳。
歳はもう、最初から分かってたの?

相談者:
ええー。

坂井眞:
んー。
で、そういう付き合いをしてきて・・だから、何でこんなこと聞いてるかって言うと、

相談者:
はい。

坂井眞:
ま、法律論は法律論として、後でまたお話しますけど、

相談者:
はい。

坂井眞:
元々、その、法律はちょっと違った話でね、

相談者:
はい。

坂井眞:
ほんとにお互い、その、籍は入れてないけど、夫婦同然の生活をしてきて、

相談者:
はい。

坂井眞:
相手が体調悪くなっちゃったら、もう知ーらない、っていうようなのは、

相談者:
はい。

坂井眞:
それ、如何なものかっていう人も、いるかなあと思うんでね。
そうじゃなければ、また、じゃあ、法律通りだ、って話にもなるんで、

相談者:
はい。

坂井眞:
実際、どんなお付き合いをされてきたのかっていうのは、ちょっと聞いておきたいと思って、今、

相談者:
はい。

坂井眞:
お聞きしたんですけど。

相談者:
で、この前・・ですね、最終的に、あんまり、言ってくるんで、
「籍を入れて、俺が面倒看る」、と言ってやったんです。
息子に。

坂井眞:
うん。

相談者:
籍を入れると、(遺族)年金が無くなるんで、籍は入れないということになったんです。

坂井眞:
はい、はい。

相談者:
そしたら、今度は息子が、
「籍を入れないんだったら、どうするんだ?」、
と、またおんなじようなこと言ってきてんです。

坂井眞:
あなたとしては、遺族年金が無くなるとかという話がなければ、籍を入れて、一緒になってもいいと思ってたわけですか?

相談者:
はい。

坂井眞:
ふうん。
だから、そのくらいの、何ていうか、繋がりっていうのかな、相手に対する思いとか、お互いに持ってた付き合いをしてきたっていうことですか?

相談者:
はい。

坂井眞:
それで?
えーと、もし、そういう気持ちがあるとしたら、あなたとしては、別に籍は・・相手の女性が入れないって言うんだから、

相談者:
はい。

坂井眞:
息子が何て言おうと、入れようが無いですよね?

相談者:
はい、そうです。

坂井眞:
これ法律的に言うと、

相談者:
ええ。

坂井眞:
籍を入れるって、要するに結婚するっていうことなんで、

相談者:
はい。

坂井眞:
そういう結婚するとかっていう、身分に関わる行為は、

相談者:
はい。

坂井眞:
お互いが、手続きをするときに、ほんとに、そういう気持ちが無いと、有効にならないんですよ。

相談者:
はい。

坂井眞:
誰かが、あのお、騙して、届けだけ、出しちゃったって、それは、無効なんでね。

相談者:
はい。

坂井眞:
で、相手が今、籍を入れるつもりが無いんだから、

相談者:
はい。

坂井眞:
あの、いくら息子が入れろって言ったって、そら意味が無いんですよ。

相談者:
はい。

坂井眞:
いうのが一つの結論ですよね。

相談者:
はい。

坂井眞:
それで、あのお、一つね、大事なことは、

相談者:
はい。

坂井眞:
息子さんも、親子ですから、

相談者:
はい。

坂井眞:
自分の母親を、その、扶養する義務は、法律上あるわけですよ。

相談者:
はい。

坂井眞:
あなたは、今、法律上、他人だから、

相談者:
はい。

坂井眞:
法律上の義務は無いんです。

相談者:
はい。

坂井眞:
だから、今度、法律の話にしますけども、

相談者:
はい。

坂井眞:
今、その女性の面倒看なきゃいけないのは、

相談者:
はい。

坂井眞:
その息子さんと、あと、その女性・・は、あと、子どもさんとか・・は、

相談者:
いないです。

坂井眞:
一人だけ?

相談者:
はい。

坂井眞:
そうすると、その息子さんが面倒看る義務があるんで、

相談者:
はい、それは聞いてます、はい。

坂井眞:
あなたに、面倒看ろ、とかね、

相談者:
はい。

坂井眞:
言える話じゃ、ないんですよ。

相談者:
はい。

坂井眞:
それが一つ。

相談者:
はい。

坂井眞:
で、もう一つ。
自分が面倒看る立場にあるのは、嫌だから、

相談者:
はい。

坂井眞:
籍を入れて、

相談者:
はい。

坂井眞:
あなたが、そういう法律上、そういう義務を、負担する立場になれと、

相談者:
はい。

坂井眞:
こう言ってるように聞こえるんだけれども、

相談者:
はい。

坂井眞:
それは、息子さんが口出しできることじゃ無いよ、と言ってあげてください。

相談者:
いやあ、それ言っても聞かないんです。

坂井眞:
聞かなくても入れなきゃいいじゃないですか。

相談者:
はあい・・

坂井眞:
で、あと、もう一つは、あなたがそういう思いがその女性にあるんだったら、

相談者:
はい。

坂井眞:
別に籍を入れないで、その気持ちを表現して、出来る範囲で、面倒看てあげれば、

相談者:
いや、その家に行くと今度は、

坂井眞:
うん。

相談者:
取っ組み合いの喧嘩なったりするんですよ。
息子がいるんで。

坂井眞:
そしたら結局、その息子さんは、お母さんのこと考えてないってのは、はっきりしてますよね。

相談者:
ええ、まあ、ですから、もう、年金が無くなれば、もう、生活していけないっていう感じなんです。

坂井眞:
遺族年金がなくなるから、籍入れられない・・ていう、ので、その女性が断ったわけですよね?

相談者:
はい。

坂井眞:
で、もし、籍入れろ、ってその息子さん仰るんだけど、

相談者:
はい。

坂井眞:
籍入れたら、その年金が無くなっちゃうか、減っちゃうか、するわけでしょ?

相談者:
ええ、そうです。

坂井眞:
と、その息子さんの面倒は誰が看るんですか?

相談者:
いや、それを、もう、俺に、看てもらいたいのかなあ、と思ってるんです。

坂井眞:
だけど、あなたと、その女性が結婚したって、その息子さんとあなたの関係は、何も親子関係なんか出来ないですよ。

相談者:
はい。

坂井眞:
それ分かります?
その人は、誤解してるんじゃないかな。

相談者:
はあい・・

坂井眞:
あの、自分のお母さんが、誰かと再婚したからといって、

相談者:
はい。

坂井眞:
その誰か、この場合はあなたですよね?

相談者:
はい。

坂井眞:
その誰かである男性・・は、その息子さんを扶養する義務なんか別に、出てこないですからね。

相談者:
はい。

坂井眞:
養子にするわけじゃないでしょ?

相談者:
ええ。

坂井眞:
そこ、全然、勘違いしてんじゃないのかな?
籍入れろと。
面倒看ろと。
で、籍入れちゃうと、年金がなくなっちゃうと。

相談者:
はい。

坂井眞:
と、今、彼が、頼っているお母さんの年金が無くなって、一番困るのは彼なんじゃないですか。

相談者:
はい。

坂井眞:
それは、説明してあげました?

相談者:
それは、もう、自分で分かってるはずです。

坂井眞:
分かってますかねえ?

相談者:
ええ、50(笑)・・過ぎてるんですよ。

坂井眞:
50過ぎてても、今やってるようなことって、全然、物事分かってないから、

相談者:
はい。

坂井眞:
あなたに無理なこと言ってるわけでえ。

相談者:
ええ。

坂井眞:
もっと言ってしまうと、その女性が、遺族年金が無くなるから、籍を入れられません、っていうのは、自分の息子のこと考えてんじゃないですか?

相談者:
あ、それもあるかも知れません。

坂井眞:
それ聞いたことないんですか?

相談者:
ええ。

坂井眞:
それ分かってたら、今、ご相談・・言ってるようなね、

相談者:
ええ。

坂井眞:
籍入れて、面倒看ろ、っていう話には、ならないと思うんで。

相談者:
ええ。
ですから、話が矛盾するんです。
ですから、警察の方もですね、それはもう、毅然とするしかない・・

坂井眞:
んん。
で、これ、警察関係ないですから。

相談者:
はい、はい、はい、はい。
それは、

坂井眞:
なんか、脅迫したり、あのお、暴力的なことしたりね、

相談者:
ええ。

坂井眞:
恐喝みたいなこと、ならない限り、警察、関係ないから。
それは頭に置いといていただいて、

相談者:
はい。

坂井眞:
で、そこは、分かって・・るのかどうかってことで。
かの・・彼にとって、息子さんにとって一番都合がいいのは、

相談者:
はい。

坂井眞:
えー、お母さんの年金が減らなくて、

相談者:
はい。

坂井眞:
ま、それがいいことか、どうかは別にして、お母さんの息子に対する気持ちで、8万円渡してもらっているわけじゃないですか。

相談者:
はい。

坂井眞:
それが続くことと、あと、お母さんの介護に関しては、あなたが長年の付き合いがあって、情があるから、

相談者:
はい。

坂井眞:
他人なんだけど、面倒・・看てくれると。

相談者:
はい。

坂井眞:
いうのがあったら、その息子さん、まあ、ちょっと冷たい息子さんかもしれないけど、一番、都合がいい状況なんで、

相談者:
はい。

坂井眞:
あなたは、そういう、気があると仰るから、

相談者:
はい。

坂井眞:
あの、だとしたら、それが一番いいんじゃないかということ、をね、

相談者:
はい。

坂井眞:
分かってもらう他ないと思うんだけどね。

相談者:
ええ・・

坂井眞:
とにかく・・あの、籍入れろ、って言われて、人間関係のトラブルって言うけど、これは出来ないことです。
相手がその気がないんだから。

相談者:
はい。

坂井眞:
で、それで、弁護士を頼むかって言う話・・が、最後、ご相談内容でありましたけども、

相談者:
はい。

坂井眞:
あのお、こういう問題、弁護士、頼んでも、もちろん、構いません。

相談者:
はい。

坂井眞:
それ相応の費用は掛かるでしょうし、

相談者:
はい。

坂井眞:
ただ、こういう、理不尽な要求が繰り返されて、あなたの生活が、ほんと、トラブルに嵌っちゃうっていう状況だったら、

相談者:
はい。

坂井眞:
それは、弁護士に代理人になってもらって、

相談者:
はい。

坂井眞:
きっちり対応してもらうと、

相談者:
はい。

坂井眞:
収まる可能性が、十分ありますから、

相談者:
はい。

坂井眞:
それはそれで、一つの選択肢だと思います。

相談者:
はい。

坂井眞:
ただ、やれることって言うのはね、

相談者:
はい。

坂井眞:
今お話したような内容なので、

相談者:
はい。

坂井眞:
何か特別な法的手続きを取るとか、いう話ではないと思うんですよ。

相談者:
はい。

坂井眞:
弁護士の立場で、

相談者:
はい。

坂井眞:
えー、ちゃんと説明をして、

相談者:
はい。

坂井眞:
で、当事者どうしではないから、感情問題にはなり難いし、

相談者:
はい。

坂井眞:
ま、なっちゃうときもあるけどね。

相談者:
はい。

坂井眞:
だけど、なり難いし、ま、交渉は、専門家やった方が、プロなんで、

相談者:
はい。

坂井眞:
ま、筋道立てて話をして、納得してもらえば、治まるかもしれないので、

相談者:
はい。

坂井眞:
そこはいいけれども、やれることは、そういうレベルでの話ですよね。

相談者:
はい。

坂井眞:
何か、訴訟を起こして、なんとかとか、そういう話では、ないのでね。

相談者:
はい。

坂井眞:
交渉の窓口になってくださいって依頼をされれば、ま、自分の重荷は、当面外れるけれども、

相談者:
はい。

坂井眞:
特別な手続きってのは、ちょっと考えにくいなと。
あなたが、ちゃんと言えるんであればね、

相談者:
はい。

坂井眞:
ここで今お話したような、ことを整理をして、言って、

相談者:
はい。

坂井眞:
その息子さんが言ってることは、全然、その、無理なことでね、

相談者:
はい。

坂井眞:
実現しようが無いことだよと。

相談者:
はい。

坂井眞:
でー、もし、籍入れちゃったら、あなた、今、貰ってる・・お母さんから貰っている8万円もね、

相談者:
はい。

坂井眞:
入らなくなる可能性が強いよと。

相談者:
そういうこと言い出すと、もう、暴れ出すんですよね。

坂井眞:
そういうこと、もう、言ってらっしゃってそうだったら、もう、言ってもしょうがないから、

相談者:
はい。

坂井眞:
今やってらっしゃるように、もう、距離を置くしかないでしょうね。
それは、あなたとその女性との関係が益々遠くなって、その女性にとってはマイナスなんだろうけど、

相談者:
はい。

坂井眞:
そういうこと、全部分かってるんですよね?、その女性は。

相談者:
はい。
側にいて、そういう状況です。

坂井眞:
その女性は、その、不自由だって言うんだけど、その、認知の症状とか、は、

相談者:
いや、あまり無いです。

坂井眞:
大丈夫?
だから、全部分かってるんですね。

相談者:
はい。

坂井眞:
それ全部分かった上で、お金が無いと、自分の息子暮らしていけないし、ということで、決断をされてるんだから、

相談者:
はい。

坂井眞:
息子さんが、そんなふうに暴れちゃうのを見ていたら、それは理解されるから、致し方ないですよね。
あなたとしても、やりようが無いですもんね。

相談者:
はい。

坂井眞:
で、それで、もう、あの、今やってらっしゃる方向でいいと思うんだけど、

相談者:
はい。

坂井眞:
それでも何か、ほんとに生活に支障があるようなことをするんだったら、それは、ちょっと弁護士に相談行かれるのがいいと思います。

相談者:
はい、分かりました。

(再びパーソナリティ)


「62歳の独身男の彼女は82歳。 その息子が籍を入れろと迫る」への1件のフィードバック

  1. 68歳女性と43歳男性のカップルを知ってます。ご主人が介護施設に入ってるんだったかな?男性は奥さんがいるかはわからなかったですが、多分いるんでしょうね。
    やっぱりオアシスだったのかなぁと思いますね。失礼しました。

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