体を張る母に頼る娘がネガティブ思考をやめて自立したい

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
さすがに、

相談者:
はい

加藤諦三:
大原先生の洞察力です。

相談者:
はい

加藤諦三:
あのね、あなたその、自分はこんなに不幸だっていうことを強調した後、

相談者:
はい

加藤諦三:
どんな気持ちになる?

相談者:
悲しくなりますねえ・・

加藤諦三:
悲しくなる?

相談者:
昔は、あの、確かに、あのお、ちょっと、誇らしい気持ちとかもあったんですけどお、

加藤諦三:
うん

相談者:
最近は、あまりそういう気持ちも少なくなってしまってえ、

加藤諦三:
ああ、成長したんだ・・

相談者:
あ、そうなんですね。

加藤諦三:
うん、成長した・・

相談者:
ああ

加藤諦三:
だから、それは大原先生の言われたとおりなんです。

相談者:
はあい

加藤諦三:
だけど、最初は誇らしい気持ちになったって言いますねえ。

相談者:
はい

加藤諦三:
それは不幸を強調することでえ、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたが自分の攻撃性を表現してたんです。

相談者:
ああ・・
なるほど

加藤諦三:
わたしはこんなに不幸だって言うことは、

相談者:
はい

加藤諦三:
自分の敵意とか憎しみとか攻撃性を間接的に表現してたんですよ。

相談者:
あー

加藤諦三:
だから、不幸を強調した後ってのは、気持ちがスッキリするんです。

相談者:
んん

加藤諦三:
だから、誇らしい気持ちになるってのはそうなんですね。

相談者:
うん

加藤諦三:
ところが、

相談者:
はい

加藤諦三:
今はそれが変わったって言いましたね?

相談者:
そうなんです、はい

加藤諦三:
あなた自立したんですよ。

相談者:
あ、はい

加藤諦三:
あなたは、不幸を武器にして生きちゃいけないんです。

相談者:
ああ・・
はい

加藤諦三:
で、今、その不幸を武器にしないように、

相談者:
はい

加藤諦三:
なってきてるんです。

相談者:
あ、はい、そうだと思います。

加藤諦三:
もう、自立です。

相談者:
ああ・・

加藤諦三:
ですからこれからは、

相談者:
はい

加藤諦三:
胸を張って、

相談者:
はい

加藤諦三:
今の場所で、

相談者:
はい

加藤諦三:
しっかり生きてください

相談者:
あ、はい、分かりました。

加藤諦三:
よろしいですか?

相談者:
はい、ありがとうございました。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい、ありがとうございます。
失礼いたします。

加藤諦三:
不幸を武器にしない、それが自立です。

(内容ここまで)

母親に後光が差してんだけど。

安きに流れたって見る向きもあるだろうけど、少なくとも一人で家計を支えてきたことに違いはない。

下の未成年の2人は当然としても、21歳になる相談者の将来までも支援している。

何気にシブイよ。

 

ただ、母親の職業が子どもに周知の事実というのがシュールだ。

思春期真っ只中の長男も気づいているんだろうねえ。
今日の相談で感じた一番の悲劇はこれ。

 

相談者 「働いてます」

週二日
(笑)

それ、週5日に出来んのか?
フルタイムで働きながらスクールに通う社会人なんてたくさんいるんだけど、だめなの?

ま、しかし、こういうのって、内政干渉なんだよね。
よそはよそ、うちうちっていうやつ。

 

だけど、その、

「劣悪な家庭環境」

っていうのが一体どういうものか?
結局は分からずじまい。

いや、親父がカネを入れないんだから貧乏だったのは分かる。
だけど、まがりなりにも高校に行かせてもらったわけだよ。

食うものがなかったとか、
電気止められたとか、
殴られたとか、

なんか具体的なエピソードの一つぐらい出てきてもよさそうなんだけど、出てこない。

加藤先生が、具体的には?って水向けても、出てこない。

 

無いんだと思うよ。
劣悪なんていう強烈な言葉が当てはまるような具体的なことは何一つね。

母親がある日突然に扶養義務に目覚めたなんてことはない。
心は通い合っていなかったかもしれんけど、昔から、養育の責任感は人一倍だったはず。

 

「周りにわたしほど不幸な人はいない」

結局、これなんだよ。
つまり、彼女の言っている不幸は相対的なものなの。
で、その中身は何かっていうと、経済的な劣等感ただ一点。

そらあ、高校に通う友人、いわゆる普通の家庭と比べたりしたら差があるに決まってる。

彼女には、それが不幸の極致だと刷り込まれてしまってるわけだ。

もちろん、
子ども3人とも立て続けに社会に適応出来ていない現実は、どうしたって親のせい。

たぶん、親はいても、親役は不在だったんだね。

彼女の不幸は貧乏そのものではなく、そこに幸福感を与えられる親がいなかったことだ。

だけど、

彼女にとっての本当の不幸は何かっていうと、
同じ女性として、いまだに、母親の身体を張った稼ぎに頼る現実に平然していられるメンタリティそのものなの。

何気に寒い。

不器用な母は、慈愛の母だったと気づく日は来るんだろうか。

自画自賛の加藤、大原両氏には悪いんだけど、救いがない。

 

幸福感

人それぞれなんていうんだけど、ある事実がある。
今日の相談者だって、し方がないんだな。

日本やアメリカの幸福度は、バングラデシュやパキスタンよりもずっと低い。
ちなみに国民一人当たりの豊かさでは日本とアメリカは1位と2位。

<2009年度 地球幸福度指数ランキング>

 

また、東日本大震災後、日本人の幸福度は上がった。

<東日本大震災直後の若年層の生活行動及び幸福度に対する影響/内閣府経済社会総合研究所>

いくら貧しくてもみんな貧しければ気にならない。
まわりに、自分よりもいい生活をしている人を日常的に目にすることで人はどんどん不幸になっていきます。

東日本大震災後に日本人の幸福度が上がったのは、「あの人たちよりマシだ」という感情が幸福感を高めたわけです。

<橘玲 「大震災の後で人生について語るということ」>

 


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