EDの私を捨て同窓会で告られた男に走る48歳の妻

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
あの、今あ、ほんとに、田中ウルヴェ京先生がおっしゃった具体的なアドバイスに従って、

相談者:
はい

加藤諦三:
やってみたら、

相談者:
はい

加藤諦三:
先は、必ず開けます。

相談者:
ありがとうございます。

加藤諦三:
開けるっていうのはね?

相談者:
はい

加藤諦三:
「いや、女としての幸せで出てきます」って言われても、

相談者:
はい

加藤諦三:
「いや、私も本当に一時(いちじ)の迷いでした」と。

相談者:
はい

加藤諦三:
彼女恐らくね、今、相手の男性、素晴らしい男性だと思ってますよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
これ、あの、必ず目が覚めます。

相談者:
必ず目が覚めます。

加藤諦三:
ええ、これはもう、自信を持って言います。
こんな一目惚れ、で、

相談者:
はい

加藤諦三:
成功するってことはないです。

相談者:
ああ、はい

加藤諦三:
一目惚れっていうのは、その裏に、

相談者:
はい

加藤諦三:
孤独と性的不満のある時です。

相談者:
はい

加藤諦三:
だから、彼女は、今は「女として幸せ」って言ってますけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
そのうち、ま、現実もう、ほんっとに素晴らしい男性と、彼女思ってるでしょうから、

相談者:
はい

加藤諦三:
だけどその夢は、確実に壊れます。

相談者:
はい

加藤諦三:
だ、その時に、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたが、

相談者:
はい

加藤諦三:
4人の家族生活って、あれ、私が思ってたのは幻想だったということを認めて、待っていれば、

相談者:
はい

加藤諦三:
帰ってくる可能性は、十分あります。

相談者:
はい

加藤諦三:
つまり壊れますから。

相談者:
はい

加藤諦三:
今の彼女の、恋は。

相談者:
はい

加藤諦三:
よろしいでしょうか?

相談者:
いや、本当に、絶望が、希望が湧いてくる、お言葉ありがとうございます。

加藤諦三:
そう

相談者:
いや、今まで、悪い方、悪い方しか考えることができなかったんですけども、

加藤諦三:
ええ

相談者:
本当に、いや、言っていただいて、感謝しております。

加藤諦三:
よく、認めました。

相談者:
いや・・

加藤諦三:
ほんとにね、

相談者:
はい

加藤諦三:
これはもう、ほんとに生きるか死ぬかの瀬戸際なんですよ。
現実を認めるか、現実を拒否するかっていうのが。

相談者:
はい

加藤諦三:
で、あなた今、瀬戸際のところで、生きる方に舵を切ったんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
よろしいですね?

相談者:
いや、本当にありがとうございました!
はい、どうも。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい、生きていきます。
ありがとうございました。

加藤諦三:
希望はあなたを捨てません。
あなたが希望を捨てたのです。
ジョージ・ウェインバーグ

(内容ここまで)

EDなんかでなく、去勢されている相談者

ED:  Erectile Dysfunction 勃起不全

せっかちな奴の代名詞、先食い喋り(*)。
気持ちは分るけど落ち着けよ。

(*)先食い喋り:
相手の話し始めを先取りして話し出す。

中年女の箍(たが)が外れると誰も止められん。

しかし、同窓会からわずか一ヶ月、奥さん、やることが電光石火だ。
家族との20数年間の全てを捨て去ろうとしてんだから、潔いって言うより、まさに加藤先生言うとおり熱病。

でもね、間男はきっかけでしかしかないの。
長年くすぶっていた何かが一気に溢れ出たって感じ。
間男が現れなければ、くすぶったままだったんだろうけど。

旦那が色々とイタイ。
ペッティッングと月一の旅行で妻が満たされていると信じて疑わなかったところとか、聞いてて泣けてくる。

「貞操観念ある奴やと」
「性に対する要求は強くない」

ま、そういう見方は外れてはいないさ。
奥さんがそんなふうに振る舞ってきたに違いないんだし。

要はね、男次第だってこと。
妻は、あんたには決して見せなかった仕草やら表情やらを間男の前でさらけだしているわけよ。

そんなこと、あんたは知らん方がいい。
EDから立ち直れなくなるから。

絶対に熱病から覚めるっていう加藤先生の見立てはそのとおり。
妻が、って言うよりも間男の方が先にだ。

間男にとっては、大分くたびれたかつての高嶺の花が、上目遣いで自分を見たときが最高潮なの。
速攻でプロポーズするとか、やることが羽毛よりも軽い。

 

さて、じゃあ壊れたとき、妻は旦那の元に戻ってくるのか?

「好きな人ができた」

ま、これぐらいは正直でいいんだけど。

「その人といると女としての幸せを感じる」
「あまり良くなかった」
「嬉しくもないし、感じた振りもしてた」

いくらなんでも、これは正直過ぎる。
言わなくてもいいことだし、ED患者にはトドメを刺す一言だ。

この女、夫に愛情なんて微塵もない。
ていうか、積年の恨みみたいなものを感じる。

この女が自分が吐いたセリフを覚えていれば戻って来れないよ。

今の状況でウルベのアドバイスなんて屁の突っ張りだ。
ま、ウルベさんも分って言ってるけどね。

ウルベ 「言うことに損はないです・・ゼロかもしれませんが」

ダメ元ってか。

相談者、加藤先生の見立てに嬉しそうにして電話を切ったんだけど、万が一戻ってきたところで、夫婦の問題は何一つ解決していない。
どころか、闇はもっと深くなってる。

アンタは、間男とあんなことやら、こんなことまで、十二分に堪能してきた妻と寝室を共にできるのか?

それができるとしたら、あんたはEDなんかじゃない。
去勢されている。

 


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