「リセットしたかった」早期発見治療で命拾いを悔やむ女62歳の苦難の人生

(再びパーソナリティ)

今井通子:
お分かりおいただけましたか?

相談者:
うん、ありがとうございます(鼻をすする)

今井通子:
・・毎日が日曜日になって・・ちょっと、手持ち無沙汰なんでしょ。

相談者:
ん、そうですね、きっとね。

今井通子:
そう

相談者:
今まで、あの・・馬車馬だったのが、ちょっと休んじゃったら、

今井通子・三石由起子:
うん

相談者:
そうかもしれないです。

今井通子:
三石先生がおっしゃったように、

相談者:
はい(鼻をすする)

今井通子:
一つずつ凌いで、

相談者:
はい

今井通子:
一つずつ、全部成功させて、

相談者:
はい

今井通子:
来た、

相談者:
はい

今井通子:
あなたのパワー、

相談者:
はい

今井通子:
持て余し気味になっちゃったんで、

三石由起子:
うん

相談者:
あ・・

今井通子:
うん

相談者:
ありがとうございます。(鼻をすする)

今井通子:
やっぱり・・何かすること探したら?

相談者:
仕事します。

三石由起子:
うん

相談者:
仕事に・・

今井通子:
し、仕事に行ってもいいし、

相談者:
うん、行って・・うん

今井通子:
ただほら、なんか「ちょっと休んでてください」って言われちゃったんでしょ(笑)

相談者:
え、そうそうそう(笑)

今井通子:
ふふふ(笑)うん、うん

相談者:
そうなんですけど、あの・・もう一回、

今井通子:
うん

相談者:
ちゃんと、うん、あのお、やれることから、始めます。

今井通子:
うん、そうね。

相談者:
うん

今井通子:
仕事にい、行くのもいいと思いますが、

相談者:
うん、あのお、やれること、無理しないで、

今井通子・三石由起子:
うん

相談者:
やれることから始めます。

今井通子:
そう、あとはあ・・「誰にも甘えられなかった」みたいなお、お話があったけど、

相談者:
はい

今井通子:
世の中、そう甘くないから、

相談者:
えへへ(笑)

今井通子:
人に甘えられる人なんて、そんなにいないと思います。

相談者:
はい、うん

今井通子:
うん、だから、一番いいのは、自分に甘えなさい。

相談者:
あ・・ああ

今井通子:
うん

相談者:
あ、分かりました(泣き)

今井通子:
うん、好きなことしていいんだもん、ずっと寝ちゃってもいいんで、

相談者:
あ・・

今井通子:
何でもいいから、ちょっと自分に甘えてみてよ。

相談者:
ああ、今のが、一番分かりました。あは(笑)

今井通子:
ね。

相談者:
うん

今井通子:
そうしましょ。

相談者:
じゃはい、分かりました、ありがとうございます。

今井通子:
はーい

相談者:
はい、どうもすいませんでした。失礼します。

今井通子:
はーい、どうも。

相談者:
はい、ありがとうございます。

今井通子:
じゃ、失礼しまーす。

相談者:
はい、どうも。

(内容ここまで)

輪廻転生。
アタシも信じてるよ。

中学の頃、五島勉(*)の「カルマの法則」(*)なんかを一生懸命読んでた。
(引くなよー)

(*)五島勉:   ベストセラー「ノストラダムスの大予言」を書いた大ホラ吹き作家

(*)カルマの法則: 
1978年、ノン・ブック。
副題は「生命転生の秘密- あなたは死後どうなるか」

カルマは「業」(ごう)と和訳される。分からなかったら生命に刻まれた履歴書みたいなものと思えばいい(適当)。 

だけど、この女がのたまう、「辛い人生を終わらせて、リセットしたい」
これは、輪廻転生の思想とは、全く違う。

強いて言えば、それは極楽浄土の死生観だ。
この死生観では、どうしたって生き方は刹那的になる。

輪廻転生は「生まれ変わる」とかって言われるけど、これが誤解を生む元なの。
個体としてはそうだけど、生命は変わらないわけさ。

個体は生命を宿す乗り物に過ぎず、耐用年数があって、これがすなわち寿命だ。
でも、生命は乗り物を替え、未来永劫続いていく。
これが輪廻転生のキモ。

死んだって今世の生き方がリセットされるわけではない。
それは業となって、次の生へと引き継がれる。
人はオギャーと生まれたときからスタートラインが同じではないのだ。

三石女史が言っていた、人生を1日になぞらえることも輪廻転生の思想では普通に行われている。

曰く、人の死は、1日の終わりに眠りに就くことと同じ。
生涯と1日との違いは、生命を宿す器が変わることと、前世の記憶が消えることの2つだけ。

「毎朝、私は新しい自分に出会う」
某便秘薬のキャッチ・コピーは深い。

今日の過ごし方が明日につながる。
一日一日がそうであるように、人の一生だって同じだ。

「今を精一杯に生きよ。次の生のために」
これが輪廻転生の思想だ。

ちなみに、オウム真理教やイスラム教に、こうした輪廻転生は説かれていない。
(生まれ変わりは説かれるが、継続の概念はない。転生のみで輪廻はないのだ)

 

さて、
とは言っても、アタシにとって輪廻転生は思想以上のものはなく、きっと多くの人だってそうだろう。
アタシだって、信じた方が生きるのが楽になるから信じてるだけだ。

ところがだ。
最近になって、これはひょっとするとひょっとするかもと思い始めている。
五島勉の本じゃなく、学問の発達によって。

作家の橘玲氏によると、複雑系と呼ばれる学問群が、物理学や統計学や生物学など、あらゆる領域を席巻している。

「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する

複雑系は、従来、ランダム(不規則)な現象として片付けられ、見向きもされなかった自然現象に一つの法則を見出した。

それは自己増殖とよばれる現象で、あらゆる全体は個の相似形であるということ。

冷蔵庫のカリフラワーから一部をもぎ取ると、それはまさに小さなカリフラワーになっている。
東北のリアス式海岸の一部を接写すると、、またリアス式海岸が現れる。

一人ひとり異なるDNAだって、元は単純な形の組み合わせに過ぎない。

これを宇宙を貫く大法則だと信じる人たちは、時間軸にも同じ法則が当てはまるハズだとして研究や考察が進められている。
地学や経済循環への応用だ。

何百年に一度の大津波やリーマンショックは、従来の確率論では説明できない。
しかし、複雑系はこれを見事に説明した。
(確率的に予測不可能であることの証明だ)

もし、彼らの考えが正しければ、人の一生が1日の相似形だとしても、なんら不思議ではない。
つまり、死は終わりではなく、眠りと同じく乗り物を再生する、始まりへの序章だ。

死者から話が聞けない以上、輪廻転生が実証されることはないと思う。
だけど、カルマ(業)をDNAと言い換えたとき、輪廻転生は複雑系で仮説が立てられるとこまでは来ている。

わたしたちは皆んな、父親と母親から二分の一づづの遺伝子をもらっている。
代を遡(さかのぼ)れば、何回もの遺伝子の枝分かれがあって、何人もの生命の履歴書を引き継いでいるわけだ。

そして、遺伝子のどの部分を引き継ぐかは未知であり、確率の世界。
複雑系では、本来1000分の一でしかない遺伝子を強く引き継いだDNAが生まれることが起こり得る。

五島勉のカルマの法則には、何世代も前の実在の人の生活を覚えている人たちが登場する。
中学生だったアタシにとって、この話は輪廻転生を信じるのに十分だった。

しかし複雑系は、このオカルト話を、DNAと確率論で科学の世界に持ち込んだ。

 

駄文につきあってくれてありがと。
最後は、永ちゃんにシメてもらおう。

 

僕が死ぬよね?
そしたら、天国か知らないけど、なんかそういうところがあって、受付があんのよ。
そこで矢沢の衣装を返すわけ。「終わりました」って。
そしたら、係りが僕に聞くのよ。
「どうでした?、矢沢の役」
そしたら、僕が答えるわけ。
「うーん、しんどかったけど、まあまあ、面白かったんじゃない」
<矢沢永吉 ロング・インタビュー>

 

 


「リセットしたかった」早期発見治療で命拾いを悔やむ女62歳の苦難の人生」への1件のフィードバック

  1. 私も中学生の時、カルマの法則読んでました!!江戸時代の生活を思い出した人の話ありましたよね?

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