内縁10年経て入籍したら喧嘩ばかり。表に出せない甘えの欲求と依存心

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい

加藤諦三:
恐らくあなた・・このまま相談してると、夜が明けるまで、おんーなじようなこと、相談してますね。

相談者:
そうですね。はい

加藤諦三:
あ、それ分かる?

相談者:
分かります。

加藤諦三:
ま・・ったく、自分の気持ちがかあの、決まってないから。

相談者:
そうです。はい

加藤諦三:
それで、そ・・

相談者:
分かります。

加藤諦三:
あなたね、

相談者:
はい

加藤諦三:
小さい頃、両親に甘えたことないですね。

相談者:
ないです。

加藤諦三:
ないですね。

相談者:
はい

加藤諦三:
と甘えの欲求が物凄く残ってるの。

相談者:
甘えの欲求?

加藤諦三:
うん

相談者:
はい。あー

加藤諦三:
自分のことは自分っていう、するっていうのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの本当の姿と正反対のこと。

相談者:
・・うーん、そうですね。はい

加藤諦三:
あ、それ認めた?

相談者:
うーん、いやっていうか、でも、そうですね・・

加藤諦三:
いや本音の部分ではね、

相談者:
はい

加藤諦三:
絶対いやなの。本音の部分は、物凄い依存心。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
ですから、

相談者:
はい

加藤諦三:
これからはもうね、

相談者:
はい

加藤諦三:
今このままだと不満ず・・続きます。

相談者:
そうですね。はい

加藤諦三:
うん、あのお・・「女の人が出て来た」ってご主人に言うけれども、

相談者:
はい

加藤諦三:
それは確かですから、これ、もう、あの、あなたはその、不満の口実だけです。
誰と一緒になっても、あなた不満。

相談者:
はい。それは思います、はい

加藤諦三:
誰っとも不満なんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
だから・・もう、これは・・独りを選ぶ以外ないね。

相談者:
うーん

加藤諦三:
自分っていうものを、しっかり分かったら。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
・・だけどその時にい、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなた物凄いエネルギー出る。

相談者:
はい

加藤諦三:
・・自分は、こんな凄い、依存心が強いんだと。

相談者:
はい

加藤諦三:
これをすっかり・・あなたが受け入れた時にい、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの中に、物凄いエネルギーが生まれて来ます。

相談者:
はい

加藤諦三:
・・これからの人生明るいです。

相談者:
ただ、なんか年齢的に一人で生きて行くのは、っていう、

加藤諦三:
あーあね、年齢関係ない。

相談者:
うん

加藤諦三:
年齢関係ない。

相談者:
ああ

加藤諦三:
54歳どうでお、どうでもいい。

相談者:
はい

加藤諦三:
問題は年齢じゃないって、問題は、あなたの、依存心なんだから。

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの、甘えの欲求なんだから。

相談者:
はい

加藤諦三:
・・自分を認める、すべて、解決します。

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの人生は明るい。

相談者:
はい

加藤諦三:
・・よろしいですね。

相談者:
はい、分かりました。

加藤諦三:
はい、どうも失礼します。

相談者:
はい。すいません、長々とありがとうございました。失礼しますう。

(内容ここまで)

皮肉なもんだ。

つまり、このオバサンとオッサンにとっては、内縁という社会的には不安定な関係こそが安定的だったわけだ。

お互いの要求のバランスが取れていて状況が動かない。
これが経済学でいう均衡。
この夫婦の10年に及ぶ均衡が崩れた原因が入籍であることは疑いない。

加藤  「なんで10年間、籍を入れなかったわけ?」

聞くんなら、逆だろうねえ。
なんで籍なんか入れたのか?だ。

女  「特に理由はないですけど、深くは全然考えてなかった」

深く考えろよ。
17の娘にとって52の男が転がり込んでくる図をだ。
新しいお父さんなんて認めない、どころの話じゃない。
母親の夫でもない、なんら責任を負わない得体の知れない男。

生活一変するでしょ。
それこそ下着の取り扱いから気にせんといかん。

思うに現在の洗濯問題はこのときからだ。

夫:
「洗濯やってくれないなら、今月からお金を1円もやらない」
「お前が干し方、洗濯物の干し方に文句をつけた」
「お前は女として、家のことは何もしない」

うん。
内縁だからし方がないと思われてたアンタの振る舞い、自分の位置づけ、これが入籍を機に、夫は許せなくなったってことだ。

 

婚姻とは、国によって制度化された売春である。

これはフェミニズムの主張だけど、経済力と奉仕の交換という点ではその通りで、みんな口に出さないだけだ。

この損得計算は晩婚になるほど先鋭化する。
残り少ないものほど貴重だからだ。

この夫婦なんかその極値。
夫は定年、妻はすでに食べ尽くした50超え。
交換すべき経済力も奉仕も何も残っていない。
お互いに今さら一体何を交換しようとしたのか?
アタシにはさっぱり分からん。

もちろん、アタシが分からないだけで、動機無き行動はあり得ない。

お互いに婚姻に期待するものがあって、もし女がそれを得たのなら、男にも同じ思いをさせないと平穏な結婚生活はやってこない。

愛がマンネリ愛情に変わり、出産、リストラ等、結婚生活では互いの要求が変化する。
その度にさざ波が起こるけど、その度に新たな均衡点を見出して結婚生活は続いていく。
お互いの地道な努力とあきらめによって。

大迫  「それをやるか、やらないか、あなたが選択するだけ」

何も変えずに婚姻の恩恵に授かろうとしたおばさんと、変化を婚姻に求めたオッサン。
同床異夢とはこの夫婦のためにあるよう。

 


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