医師一家お姫様が通した格差婚。娘の命名で守った夫の威厳に払う代償は婿イジメ

テレフォン人生相談 2020年9月15日 火曜日

会社員の夫とは収入格差があったものの、自分が支えていこうと結婚。
自分が壁になって母から夫を守ってきた。

娘の名付けで母と夫が揉めて、結局夫が命名したものの、夫が母からこき使われている。
夫が不満を口にすることはないが、相談者自身が母と連絡をとることすら嫌になった。

 

真夏もぴっちり長袖の女の歯医者さん。

なぜでしょう?

寒!

母との確執は母の意にそぐわない結婚がきっかけと思いきや、明かされる10代。

昼間のお手伝いさんに夜は泊まりのお手伝いさん。
間を埋める家庭教師。

いずれも相談者の拠り所にはほど遠く、働く母に忠実な下僕(しもべ)。

母の理想は娘が家業を継ぐこと。
ところがオツムがついて来ず歯科大。
医師婿に希望を託すも、連れてきたのは現夫。
で、ついに廃業。

いじめたくなる気持ちは分かる。

たしかに命名の攻防は熾烈だったかもしれん。
だからてっきり没交渉を嘆くかと思いきや・・

全然違う。

イジメなんて色眼鏡もいいとこ。

アタシには、なんとか口実を見つけて婿に接触を図ろうとする母にしか見えない。

母親からお風呂掃除すら命じられたことのないアンタの目には「こき使い」に映る。

WORDなんて頼まなければ、コミュニケーションすら取る必要もないの。
この意味分かる?

母は孫娘をなんと呼ぶの?
夫が付けた名前を相性にして呼ぶでしょ?

6年以上も前の出来事に未だにこだわっているのはアンタだけ。
悩みはアンタの一人相撲。

本当に嫌いなタイプなら買い物の送り迎えは頼まないから。

アンタが惚れたように少なくとも外見は多くのご婦人のお眼鏡にかなうレベル。
一緒にいるところを誰に見られようが苦しゅうない。

医者でないだけで、勤務先はそれなり。

 

生まれたときから恵まれた環境にあるアンタは、将来に渡って約束された金銭的余裕から生まれる心理的余裕の威力を分かっていない。

上流家庭の歯科医の女から選ばれし男というラベルからすれば、姑の頼みぐらいなんていうことはない。

 

母の本当の悩みはややこしく育ててしまった娘。
それを人並みにしてくれた婿。

アンタが壁になってたつもりの間、ずっと前から穴を開けて広げる努力をしていたのは夫と母。

同姓、異性に関わらず、進んで二人きりのシチュエーションを作る関係がどういうものかも分からないのね。

「ごめんなさい♪」
「いえいえ(苦笑)」

母と夫が密室で交わす会話の中身をアンタは知らない。

 

相談者: 女42歳歯科医 夫43歳会社員 結婚16年 息子11歳 娘6歳 父80歳 母74歳

パーソナリティ: 今井通子
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

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